色彩検定とカラーコーディネーター はどちらがおすすめ?目指せる職業や難易度を比較
「色彩検定とカラーコーディネーター検定どちらを取ればいいの?」
「色彩検定とカラーコーディネーター検定ってどう違うの?」
色彩検定やカラーコーディネーター検定の取得を考えている方は、このような疑問を持つのではないでしょうか。
この記事では、色彩検定とカラーコーディネーター検定の違いについて解説しています。
一見同じ検定に思えますが、色彩検定とカラーコーディネーター検定にはさまざまな違いがあります。
この二つの検定の違いを把握して、ぜひ自分が取得したい検定の合格を目指しましょう!
色彩検定とカラーコーディネーター検定の違いについてざっくり説明すると
- 色彩検定は色彩学の基礎知識を学び、カラーコーディネーター検定は色彩に関する専門的な知識を学ぶ
- 色彩検定よりカラーコーディネーター検定の方が比較的難しい
- 色彩検定を取得すると、幅広い業界で知識を活かすことができる
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色彩検定とカラーコーディネーターの資格を比較
この記事を読んでいる方は、色彩検定とカラーコーディネーター検定の具体的な違いが気になるという方が多いかもしれません。
具体的な違いはあとで詳しく述べますので、まずは、色彩検定とカラーコーディネーター検定の概要について解説していきます。
色彩検定の概要
色彩検定とは、色彩学にまつわる基礎知識を学べる検定です。1級、2級、3級、ユニバーサルデザインについて学べるUC級の4つがあります。
色彩検定は、AFT(旧:社団法人全国服飾教育者連合会 現:公益社団法人色彩検定協会)という団体が主催しています。
色彩検定は文部科学省が後援している検定です。国家資格ではありませんが、公的な資格の一つだと言えます。
色彩を学ぶことは、仕事に活かせるだけではなく生活をより豊かなものにできます。
その点から生涯学習に合っている内容であるため、受験者の年齢は幅が広いのが特徴です。10代から60代まで、実に幅広い年齢の方が受験しています。
カラーコーディネーターの概要
カラーコーディネーター検定とは、色彩に関する専門的な知識を得ることができる検定です。主催しているのは東京商工会議所です。
カラーコーディネーター検定は色彩検定とは少し違い、商業・環境に関する色彩を学べるのが特徴だと言えます。そのため、ビジネスに活かしたければカラーコーディネーター検定を受験するのがおすすめです。
カラーコーディネーター検定は商業の色彩を学べるなどの特徴から、10代から20代の人が多く受験する傾向があります。
他の色彩系資格は?
ここまでは色彩検定とカラーコーディネーター検定について解説しました。他にも色彩系の検定はありますので、ぜひ受験の参考にしてください。
色彩士検定
色彩士検定は全国美術デザイン教育振興会が主催し、デザイン系の専門学校で検定が開催されていることが多い検定です。
色彩士検定は色彩検定とは違い、実技や演習問題を重視する資格であるため、より実践的な試験内容になっています。
そのため、アーティストやデザイナーになりたい人におすすめできる資格です。
パーソナルカラリスト検定
パーソナルカラリスト検定は、色にまつわる基本的な知識を得ることができます。「色と人」の関係が主なテーマである検定です。
そのため、ファッション系の職業の人や美容師など、人と関わる機会が多い職業の方で、パーソナルカラーの知識を仕事で使いたいという方におすすめできます。
ファッション色彩能力検定
ファッション色彩能力検定は、色が人の心に与える影響などがテーマの色彩理論や、ファッション業界における色彩の役割、また色の効果的な使い方などを学べます。
現在ファッション業界で働いている人がキャリアアップするためにはピッタリの検定です。
色彩検定とカラーコーディネーターの試験内容
色彩検定とカラーコーディネーターには、どのような試験内容があるのでしょうか。それぞれの特徴をご紹介します。
色彩検定の試験範囲は幅広い
色彩検定は、2級、3級、UC級と1級の一次試験は毎年6月と11月に行われ、1級の二次試験は12月に行われます。受験は全国各地で開催されています。
級によって内容は違いますが、色彩検定2級の場合は、色のユニバーサルデザイン、照明、表色系、色彩調和、配力イメージ、ビジュアル、ファッション、インテリア、景観色彩など実にさまざまなものを学ぶことができます。
試験形式はマークシート方式です。色彩検定の試験範囲は広く、さまざまな分野の知識を覚える必要があります。
色彩検定の得点率は約70%です。さまざまな分野での得点が必要ですので、幅広い試験範囲をしっかり勉強するようにしましょう。
カラーコーディネーターの試験内容は専門的
カラーコーディネーター検定は毎年6・7月と10・11月の二回行われます。試験はマークシート方式です。また、受験は全国各地で開催されています。
カラーコーディネーター検定はもともと1級、2級、3級でしたが、2020年6月の試験からスタンダードクラスとアドバンスクラスに名称が変更されました
スタンダードクラスは、色彩の基本的な知識が問われ、アドバンスクラスは、ビジネスで色彩の知識をどのように活用するかが問われます。
試験範囲は広く、例えば2級の場合は、照明、色名、表色系、配色技能、配色イメージ、ビジュアルデザイン、ファッション、プロダクト、インテリア、エクステリアが試験範囲でした。
試験内容の傾向として、理論面での知識が多く問われ、内容は専門的であるといえます。
より詳しい試験内容は、カラーコーディネーターの公式テキストに載っているので、詳細はそちらで確認することがおすすめです。
色彩検定とカラーコーディネーターの難易度を比較
色彩検定とカラーコーディネーター検定は、どちらも色に関する検定ですが、違いは何なのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
色彩検定とカラーコーディネーター検定の合格率
2022年度の色彩検定とカラーコーディネーター検定の合格率を見てみましょう。
色彩検定の合格率は下記のとおりです。
1級合格率 | 2級合格率 | 3級合格率 |
---|---|---|
39.6% | 77.4% | 76.9% |
カラーコーディネーター検定の2022年度合計の合格率は以下のようになっています。
アドバンス | スタンダード |
---|---|
60.7% | 80.2% |
出典
合格率からわかるとおり、難易度はカラーコーディネーター検定の方が高いと言えます。
受験資格に違いがある?
色彩検定には、受験資格は特にありません。どの世代の方でも受けることができます。
どの級を受けることも自由です。1級、2級、3級、UC級の中で、自分が受けたい級を受けることができます。また、カラーコーディネーター検定も色彩検定と同じく受験資格はありません。
カラーコーディネーター検定は、現在スタンダードクラスとアドバンスクラスに分かれていますが、2019年までは2級と3級を一緒に受ける併願受験をすることも特徴の一つでした。現在は、スタンダードクラスとアドバンスクラスの併願が可能です。
資格の将来性を比較
ここからは、色彩検定とカラーコーディネーター検定それぞれの資格を取得したあと、どのような職業を目指すことができるのかについて解説していきます。
受験する資格を選ぶときには、資格取得をしたあとにどのようなキャリアを歩みたいのかを考えて選ぶことが大切です。
自分が資格をどのように活かしたいのか考えながら次の解説を読んでみてください。
色彩検定取得で目指せる職業
色彩検定とカラーコーディネーター検定では、目指せる職業や、検定が役に立つ仕事に違いが出てくる可能性があります。
色彩検定は色彩について幅広く勉強するため、幅広い業界で知識を活かすことができるでしょう。
例えば、色彩検定の資格を取得して色彩学の基本的な知識を学べば、一般的な企業での企画販売を行う際に役に立ったり、ファッション業界で活躍できたりする可能性が高くなります。
色彩検定は、アパレル店員、グラフィックデザイナー、ネイリストなどを目指す人におすすめできる資格です。
カラーコーディネーターが目指せる職業
カラーコーディネーターの資格は、マーケティングや商品開発など、ビジネスのあらゆるシーンで活用できる可能性があります。
例えば、ファッション関係の仕事をしている方は、お客様に服などの商品の説明をする際、カラーコーディネーター検定で得た知識が使えます。
色が人に与える影響などを実践的に学ぶことができるため、ビジネスに役立つことがカラーコーディネーター検定の特徴です。
色彩検定とカラーコーディネーターの勉強方法
色彩検定とカラーコーディネーター検定は勉強範囲が広い検定です。
色彩検定とカラーコーディネーター検定は試験範囲が異なりますが、勉強方法は基本的には変わりません。
それぞれ、どのように勉強するのが効率的なのかご紹介します。
独学する
独学は、自分のペースで勉強できることや、費用があまりかからないことがメリットである学習方法です。
色彩検定もカラーコーディネーター検定も、どちらも公式の参考書が販売されています。
公式の参考書には、過去問が載っていたり、今年度の試験範囲について詳しく記載されていたりするため、大変便利です。独学をする際には、公式の参考書を使って勉強するのがよいでしょう。
通信講座を受講する
独学に不安を感じる方は、通信講座の受講がおすすめです。
通信講座は過去問対策がしっかりできるなど、受験のためのノウハウが豊富であり、さまざまな試験対策を知ることができます。
また、通信講座は勉強のスケジュールがあらかじめ組まれているため、その点でも勉強しやすいと言えます。
さらに、通信講座では専任の講師からのフィードバックや質問に対する解決方法を提供している場合もあり、個別のサポートが受けられるので、効率的に学習を進めることができます。
自分ではスケジュール管理がなかなか難しいという方も、通信講座のスケジュール通りに勉強すれば、幅広い試験範囲でもしっかり勉強することができるでしょう。
特にユーキャンのカラーコーディネート講座は他社と比較してもかなりリーズナブルな価格で受講でき、半年以内にパーソナルカラリスト2・3級合格が目指せる充実の講座であるため、非常におすすめです。
ユーキャンの講座については以下の記事で詳しく解説しているので、是非参考にしてください。
色彩検定とカラーコーディネーターはどちらがおすすめ?
色彩検定とカラーコーディネーター検定では、目指せる職業が違います。
ここからは、それぞれの資格のメリットをご紹介します。自分に合った検定を選ぶ際の参考にしてください。
色彩検定取得のメリット
色彩検定取得のメリットは、色彩に関する基本的な知識を網羅できることです。
色彩に関して幅広い知識を得ることができるため、色彩検定で得た知識は、他の色彩系資格を取得する際にも役に立つ可能性が高いと言えます。
また、色彩検定は難易度が低めの検定なので、取得しやすいこともメリットです。
どの色彩系検定を受けようか迷っている方は、まず色彩検定を勉強し、色彩の基本的な知識を身に付けるのがおすすめです。
色彩検定は1990年から開催されている歴史のある検定です。また、文部科学省が後援していることから知名度の高い検定であると言えます。
色彩検定は難易度が低い上に知名度が高い資格ですので、どの検定を受ければよいのかわからないという方は、色彩検定を選ぶのがよいのではないでしょうか。
カラーコーディネーター検定取得のメリット
カラーコーディネーター検定に合格すると、アパレル、インテリア、美容系など、さまざまな業界で働くことができます。
また、最近では、介護や福祉の分野でも、空間コーディネートなどで色彩の知識を活かせる可能性があるとして注目されています。
カラーコーディネーター検定は、色彩学の基本的な知識があり、より専門的な勉強をしたい方や、さまざまな職業で活かすことができる資格が欲しい方におすすめできる検定です。
色彩検定とカラーコーディネーターの適性
ここまで、色彩検定とカラーコーディネーター検定の内容について解説してきました。
次に、色彩検定とカラーコーディネーター検定はどのような方に向いているのかご紹介します。
例えば、色彩検定に合格した方は「色彩コーディネーター」を名乗ることができるため、名乗れる資格が欲しい方におすすめできます。
色彩検定に向いている人
以下のような方は色彩コーディネーターに向いています。
まず、色彩に関する基本的な知識を身に付けたいと考えている人には最適な資格です。
また、色彩検定は難易度が低めの資格であるため、趣味の一環や話題作りとして資格取得をしたい人にも取得をおすすめできます。
色彩検定は、特に2級、3級、UC級は難易度が比較的低めの検定であるため、隙間時間にコツコツ勉強を進めることができれば、合格に繋がる可能性があります。そのため、隙間時間を有効活用したい方にもおすすめの検定です。
カラーコーディネーターに向いている人
以下のような方は、カラーコーディネーター検定に向いています。
色にまつわる基礎知識を仕事に活用したり応用させたりしたい方は、カラーコーディネーター検定が最適です。
また、色彩学が実際の生活にどのように活かせるのか知りたい方、また、生活に色彩学を活かしたいという方にもカラーコーディネーター検定は向いています。
デザイン業界やクリエイティブな職種を目指す人はもちろん、広告やマーケティング、さらには空間デザインやイベントプランニングなど、幅広い分野でカラーコーディネーターの知識を活かすことができます。
さらに、カラーコーディネーター検定で得られるデザインの知識、例えば「明度」「彩度」「RGB」などを勉強したい人も取得がおすすめです。
色彩検定とカラーコーディネーター検定の違いについてまとめ
色彩検定とカラーコーディネーター検定の違いについてまとめ
- 色彩検定は文部科学省が後援している公的な資格
- 色彩検定は10代から60代まで幅広い年齢層が受験している
- 色彩に関する基本的な知識を身に付けたい方は色彩検定、色彩に関する専門的な知識を仕事に活かしたい方はカラーコーディネーター検定がおすすめ
色彩検定とカラーコーディネーター検定の違いについて解説しました。
色彩について基本的な知識を得たいという方には色彩検定がおすすめです。まず色彩検定で色彩の基本的な知識を学び、次にカラーコーディネーター検定を目指してみてもよいでしょう。
色彩検定もカラーコーディネーター検定も難易度が低めの検定ですので、興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。