ソムリエの合格率はどれくらい?ワイン系資格合格ライン・難易度を徹底解説!
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「ソムリエ試験の合格率はどれくらい?」
「ソムリエ試験って難しい試験なの?」
ソムリエ試験の受験を検討している人の中で上のような疑問を持っている人は多いのではないでしょうか?
今回はソムリエ試験の合格率や難易度について詳しく解説していきたいと思います。
これを読むことで、ソムリエ試験の難易度をより詳しく理解できるでしょう。
ソムリエの合格率についてざっくり説明すると
- ソムリエ試験の合格率は30%台
- エクスレンスの合格率は10%台と難易度が高い
- 近年は合格率が減少傾向にある
日本のソムリエ試験は2種類ある!
日本ではソムリエを名乗るための試験を一般社団法人日本ソムリエ協会(JAPAN Sommelier Association。通称、J.S.A.)と、全日本ソムリエ連盟(通称、ANSA)がそれぞれ主催しています。
JSAの主催するソムリエ試験のほうがより専門的であり、受験資格も厳しくなっています。
一方、ANSAの主催するソムリエ試験は受験資格がなく、内容もJSAのものよりも易しいものとなっています。
よって、ワインについてあまり詳しくない人でも受験できる資格といえるでしょう。
この記事では、より高難易度で厳格な試験制度を設けている、一般社団法人日本ソムリエ協会(通称、J.S.A.)の行うソムリエ呼称資格認定試験を中心に扱います。
資格別のソムリエ試験の合格率は?
ソムリエとワインエキスパート
これらの試験はJSAの資格の中では1番スタンダートな資格となっています。
ソムリエ試験は一次試験、二次試験、三次試験の三つからなります。それぞれ異なる試験内容から組み立てられており、全体的な合格率は、およそ30%となっています。
今から5年ほど前であれば、40%ほどの合格率が示された年度もありましたが、公式に公開されている2019年度までの資料によれば、現在の合格率は30%前後で推移しています。
また、近年のワインエキスパート資格試験の合格率は、35~45%の間で推移しています。そのため、ソムリエ試験よりも若干、合格率は高めと言えます。
しかし、ワインエキスパート試験の方が試験が簡単と言う訳ではなく、実技試験こそないもののテイスティング試験が設けられているため、試験の難易度はそれほど変わりません。
ソムリエ・エクスレンスとワインエキスパート・エクスレンス
一般社団法人日本ソムリエ協会(通称、J.S.A.)の主催するソムリエ資格のより上位資格として認定されているのが、ソムリエ・エクスレンス(旧呼称シニアソムリエ)です。
同様に、ワインエキスパートの上位資格として認定されているのが、ワインエキスパート・エクスレンス(旧呼称、シニアワインエキスパート)です。
いずれも、上位資格としての力量が求められており、ソムリエ・エクスレンス試験の合格率は10%前後となっています。
一方ワインエキスパート・エクスレンス試験は、30%から20%前後の合格率となっています。
よって、ここでもソムリエ試験のほうが難易度が高いといえるでしょう。
年別のソムリエ試験の合格率は?
上で紹介した4つのソムリエ資格の合格率は以下のとおりです。
- ソムリエ
年度 | 合格率 |
---|---|
2015 | 40.9% |
2016 | 29.0% |
2017 | 23.5% |
2018 | 26.5% |
2019 | 29.8% |
2020 | 37.9% |
2021 | 42.1% |
2022 | 30.1% |
- シニアソムリエ(ソムリエ・エクセレンス)
年度 | 合格率 |
---|---|
2015 | 22.0% |
2016 | 10.3% |
2017 | 13.7% |
2018 | 8.5% |
2019 | 8.2% |
2020 | 12.87% |
2021 | 11.3% |
2022 | 12.2% |
- ワインエキスパート
年度 | 合格率 |
---|---|
2015 | 39.6% |
2016 | 38.2% |
2017 | 33.1% |
2018 | 32.8% |
2019 | 44.2% |
2020 | 47.3% |
2021 | 40.7% |
2022 | 32.9% |
- シニアワインエキスパート(ワインエキスパートエクセレンス)
年度 | 合格率 |
---|---|
2015 | 29.3% |
2016 | 42.7% |
2017 | 31.5% |
2018 | 17.9% |
2019 | 27.6% |
2020 | 26.8% |
2021 | 26.1% |
2022 | 28.9% |
上の表からもわかるように、どの資格でも合格率が10%ほど減少しています。
合格者ももちろん減少していますが、それ以上に受験者数の増加もみられており、競争相手が増えてきています。
よって、過去の数字を当てせずに、より入念対策が求められているといえるでしょう。
合格率から見るソムリエの難易度
ソムリエとワインエキスパート
この2つの試験は、国家資格系の資格試験と比較するとそこまで低くありません。
ソムリエ試験の合格率は3割台で、ワインエキスパートの合格率は35~45%となっていることから、正しい対策法を積んでいくことで十分合格を狙うことができるでしょう。
ソムリエ試験で特に注意する点としては、受験資格が設けられているため、初心者が集まった集団での合格率30%台でないということです。
ワインに関する仕事に従事している人の中での30%なので、他の資格の合格率30%よりは難易度が高いということを頭に入れておく必要があります。
エクスレンス(シニア)系の資格
ソムリエ、ワインエキスパートともに、その上位資格であるエクスレンス(旧呼称、シニア)は、示されている合格率以上に難関と呼べる資格試験であると言えます。
なぜならば、とても厳しい受験資格が要求されるためです。
ソムリエ・エクスレンスとなるための資格試験では、すでにソムリエの呼称資格認定試験に合格した上で、10年間以上ワインに関わる仕事に従事している経験年数が求められます。
ワインエキスパート・エクスレスも同様で、ワインエキスパート資格の合格から5年以上を経ていることが要求されます。
実技試験を伴う出題がなされるため、具体的な難易度は一概に比較することはできませんが、国家資格の難しさに比類する難易度であることは、間違いありません。
ソムリエ試験に合格するために
ソムリエ試験に合格するためには、各試験ごとに正しい勉強法を押さえておく必要があります。
1次試験は覚えることが多いので、知識の暗記に重点を置いた勉強が大切になってきます。
おすすめとしては、まずテキストを一通り読んで全体像を把握することです。この際、種類を表にまとめたり、国別の知識を地図に書き込むなど暗記の工夫をしていくことが大切になります。
2次試験のテイスティングでは、内容が決まっているためそれらのコメント練習をすることが大切になってきます。
説明の順番は決まっているため、その順番を頭に入れた状態で練習することがおすすめです。
3次試験は論述試験と実技試験に分かれています。論述試験は1次試験の内容を文章化できればOKなので、知識を整理したうえで要求されている文章を書く練習が大切になります。
実技試験は難易度がそこまで高くないので、参考書を買って練習を行うことで十分対策できます。
ソムリエ試験に関するQ&A
ここでは、ソムリエ試験に関するQ&Aを紹介します。
ソムリエ試験は難しい?
日本のソムリエ試験には2種類あり、一般社団法人日本ソムリエ協会が実施している試験の方が全日本ソムリエ連盟が実施しているものより難易度が高いとされています。
全体的な合格率は約30%となっていますが、他の資格よりも受験資格が厳しく、その中でこの合格率となっているため、他の資格と比較すると難易度が高いと言えるでしょう。
ソムリエ試験はどんな内容?
ソムリエ試験は三段階に分かれています。一次試験は筆記試験、二次試験はテイスティングと論述試験、三次試験はサービス実技試験です。
中でも難易度が高いと言われているのは一次試験であり、800ページ以上もある教本を網羅した試験内容です。
ソムリエ試験の受験料は?
ソムリエ試験の受験料は、以下の表の通りとなっています。
試験項目 | 一般価格 | 会員価格 |
---|---|---|
筆記試験から | 29,600円 | 20,380円 |
テイスティングから | 14,210円 | 7,300円 |
実技試験から | 7,100円 | 3,650円 |
日本ソムリエ協会の会員の方は、一般価格より安い値段で受験することができます。 ただし、会員になるには年会費や入会金がかかるため、入会する前にチェックしましょう。
ソムリエの合格率についてまとめ
ソムリエの合格率についてまとめ
- ソムリエ試験の合格率は30%台で推移
- 近年合格率が減少してきているので注意が必要
- 合格には各試験ごとの勉強法のマスターが必須
ここまでソムリエ試験の合格率や難易度について詳しく解説してきました。
ソムリエ試験は近年合格率が減少しているため、競争率が上がってきています。 よって合格には入念な対策が必要になります。
この記事を読んで、ぜひソムリエ試験に挑戦してみてはいかがでしょうか?