薬機法管理者ってどんな資格?取得メリットや難易度・マーケターに必須の理由まで解説

薬機法管理者ってどんな資格?取得メリットや難易度・マーケターに必須の理由まで解説

「薬機法管理者ってどんな資格なんだろう?」

「資格のメリットや難易度が知りたい!」

このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

昨今ではインターネットやSNSの普及により、広告は私たちにとってますます身近な存在になってきています。

それに伴い、「法に抵触しない広告表現」を見定める薬機法(旧:薬事法)の知識は、一層重要度を高めていると言えるでしょう。

ここではそんな薬機法の知識の専門性を証明する資格「薬機法管理者(薬事法管理者)」について、資格の難易度から取得メリット・仕事で役立つ場面まで分かりやすく解説します!

これを読めば薬機法管理者についてはバッチリです!

薬機法管理者についてざっくり説明すると

  • 薬機法管理者は薬機法(旧:薬事法)に関する知識の専門性を証明する資格である
  • 幅広い職種で活躍できる汎用性の高い知識を得られる
  • 難易度は決して低くないが、eラーニングで隙間時間に資格取得が狙える
  • 初学者でも即戦力レベルの知識を短期間で身に付けることが可能

薬機法管理者ってどんな資格?

疑問のイメージ

薬機法管理者は商品説明の表現を規制する「薬機法(旧:薬事法)」に関するプロフェッショナルであり、業界唯一の薬機法専門資格となっています。

薬機法が影響する商材は極めて多岐に渡るので、薬機法管理者は様々な業種で重宝される知識を有していると言えるでしょう。

そもそも薬機法(旧:薬事法)とは

薬機法の正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」です。

正式名称を見れば分かるように、薬機法は医薬品の品質の担保および安全性を保つことを目的として、製造から販売・表示・広告などについての規制を定めている法律のことです。

元々は薬事法という名前で広く認知されていましたが、2014年の薬事法改正に伴い名称も薬機法へと改められました。

名称変更を伴う法改正により安全性に関する規制が強化されたりといった変更がありましたが、基本的な内容は大きく変化していません。

薬機法管理者の資格で学べること

薬機法管理者の受験対策においては、健康食品を中心として、以下のような内容を学びます。

  • 健食・コスメ・健康器具全体をカバー
  • 機能性表示食品・景表法など薬機法以外の関連事項も説明

上記の項目を身につけるため、薬機法管理者認定試験受験対策講座は全14章で構成されています。

講義 表題
第1章 薬機法の実践的理解
第2章 薬機法違反のペナルティ (1) 行政指導
第3章 薬機法違反のペナルティ (2) 刑事摘発
第4章 景表法の実践的理解
第5章 薬機法とサプリメント(※狭義のサプリメント)
第6章 健康増進法とサプリメント
第7章 行政関与型 (1) 特保 (特定保健用食品)
第8章 行政関与型 (2) 栄養機能食品
第9章 明らか食品
第10章 使える表現・使えない表現(広告表現)
第11章 ダイエット食品
第12章 機器タイプ(健康・美容機器)
第13章 塗りタイプ(化粧品・医薬部外品)
第14章 行政関与型 (3) 機能性表示食品

このように、学習範囲は多岐に渡りますが、全ての章にはその章で学んだことを確認するためのチェックテストが用意されているため、その時点での理解度を常に深めながら学習を進めていくことが可能となっています。

薬機法管理者の資格を取得することで幅広い業界に通用する汎用性の高い知識を効果的に身に付けることができると言えるでしょう。

薬機法管理者の主催団体

薬機法管理者の資格試験は薬事法有識者会議が主宰しています。

薬事法有識者会議は薬事法に関連する学識及び実務経験者などによって構成されている集団です。

薬事法有識者会議はヘルスケアビジネスに関する法的規則の教育によってヘルスケアビジネスの発展に貢献することを目的として、薬機法管理者の資格試験を実施しています。

コスメ薬機法管理者も主催

薬事法有識者会議は薬機法管理者とは別に「コスメ薬機法管理者」という資格も運営しています。

コスメ薬機法管理者は基本的には薬機法管理者と同じことを学びますが、内容がより化粧品等のコスメに特化したものとなっています。コスメ薬機法管理者の学習項目は全5章で構成されています。

コスメ業界に携わる方であれば、薬機法管理者と併せてコスメ薬機法管理者もチェックしておくと良いでしょう。

薬機法管理者の取得メリットは?

薬機法管理者の取得メリット

ここでは薬機法管理者の資格を取得するメリットについて、具体的に確認していきましょう。

広告の規制違反を避けられる

制作した広告のコンテンツが薬機法(薬事法)に抵触して公開することができなければ、どんなに良さそうなプロモーションも販売施策も全て水の泡となってしまいます。

そのため、健康食品や化粧品などと関わりのある業界であれば薬事リーガルの知識は必要不可欠と言えるでしょう。

さらに、人体の健康に関わる広告表現の規制は年々厳しさを増しているので、薬機法についての専門知識なしでは効果的なプロモーションを打つことは困難になってきています。

こういった状況の中、会社およびプレイヤーの方がプロレベルの薬事知識を持っていることは非常に大きな意味を持ってくると言えるでしょう。

薬機法違反は重大な損失に

もし薬機法違反の判決を受けてしまうと、2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金、またはこの両方が科せられることになります。

このように薬機法違反は立派な犯罪行為であり、「知らなかった」では済まされない非常に重要な事柄です。

逮捕にまで至らない場合でも、薬機法違反により行政指導を受けることもあるので会社としては極めて大きな損失となります。

広告業に携わる方は薬機法を決して軽視することなく、正しい知識を身に付けながら適切な対策を取れるようにしておきたいですね。

会社の業績アップに繋がる

広告プロモーションの内容を精査できることの他にも、社内に薬機法管理者の資格保有者がいることによるメリットは実に沢山あります。

例えば、広告出稿の際のチェックの手間が大幅に削減され、時間・コストともに大きく削減することができます。

また、営業の際や商品のキャッチコピーに有資格者の存在をアピールすることで、会社の信頼感を高め、顧客に安心感を与えることができます。

実際に、取引先に薬機法管理者の資格を高く評価されたことで会社の業績アップに貢献できたという資格保有者の声も上がっています。

このように、薬機法管理者は会社の業績向上に直結する資格だと言えるでしょう

就職・転職でも生きる

日本における広告市場は2019年時点で8年連続プラス成長しており、広告の重要度はここ数年で最も高くなっていると言えます。(2020年・2021年はコロナの影響で成長率が一時的に下がったが、既に上昇トレンドに戻っている)

こうした状況にもかかわらず、特に中小企業の場合だと薬事リーガルの専門家がいない状況で広告を作成しているケースが非常に多いのです。

そのため、確かな専門性を持った薬機法管理者は、健康食品や化粧品などの商品をもつ会社のみならず、広告代理店やWEBマーケティングの会社などを中心にあらゆる業界で頼られる存在なのです。

薬機法管理者の資格を持っているだけでセルフブランディングが可能な時代に移り変わりました。薬機法管理者の資格は就職や転職で生きるのはもちろん、社内における地位向上にも大きく役立つ資格だと言えるでしょう。

薬機法管理者はアフィリエイターとも相性抜群!

本の写真

薬機法管理者の資格はアフィリエイターの方にも非常におすすめの資格となっています。

ここではアフィリエイターの方が薬機法管理者の学習をするメリットをお伝えします。

権威性はますます重視されている

アフィリエイターの方にとって極めて重要となるのがSEO対策(検索エンジン最適化)です。そして、昨今のSEO対策において特に重要視されているのがE-A-T、すなわち「信頼性・権威性・専門性」となっています

特に化粧品や健康食品といったアフィリエイトの人気ジャンルにおいては、E-A-Tの確保なしに効果的なSEO対策を行うことは不可能に近いと言えるでしょう。

SEOにおけるE-A-Tについては不明瞭な点も多いですが、サイト運営者が薬機法管理者として確固たる専門性を身に付けていることは、記事質やサイトの信頼度向上など様々な形でサイトの検索順位向上にプラスの影響を与えるでしょう

長期的に見ても圧倒的にプラス

SEO対策の本質は「読者にとって有益な情報を届けられるページを作成すること」です。つまり、質の低い記事を量産するよりも、10年読まれ続ける記事を作成することが大切なのです。

素人が見様見真似で書いた記事よりも、確かな専門性のある人が書いた記事の方が有益なのは言うまでもないですよね。

自身が薬機法管理者の資格を取得することで、これから作成するあらゆる記事が一生読まれ続ける有益な記事に変わる可能性があります

そうであるならば、できるだけ早く薬機法管理者の資格を取得しておいた方が、長期的に見ても明らかにプラスだと言えるのではないでしょうか。

PDCAのスピードも大幅に上がる

アフィリエイターの方にとって、収益の柱となるページのメンテナンスは欠かせません。

しかし薬機法の正しい知識がなければ、良いと思った訴求文でも使用して良いのか分からず、調査に時間がかかったり結局チャレンジできなかったりしてしまいます

薬機法管理者の資格を取得すれば自身の意思決定に自信が持てるため、薬機法違反に怯えることなく良いと感じたプロモーションを積極的に試すことができるようになります。

これにより広告のPDCAの速度が大幅に上がり、結果的にアフィリエイト収益の向上を狙うことができるでしょう

ライターなら文字単価向上も狙える!

ご自身でサイトを運営されている方だけでなく、副業などでライター活動をされている方にとっても、薬機法管理者の資格は大いに役立ちます。

サイト運営者の方からすれば、素人のライターさんに記事を書いてもらうよりも、薬機法管理者の有資格者に記事を書いてもらいたいと考えるのは自然ですよね。

そのため、薬機法管理者の資格を持っていれば通常よりも高い文字単価で記事を受注できる可能性が大幅に高まると言えるでしょう。

薬機法管理者の取得方法と難易度

ステップアップのイメージ

幅広い業界で高い需要を誇る薬機法管理者ですが、取得までにはどのようなプロセスを踏む必要があるのでしょうか。

ここでは薬機法管理者の取得方法や試験難易度についてお伝えします。

薬機法管理者の取得の流れ

薬機法管理者の資格取得の流れは次のようになっています。

  1. 薬機法管理者講座を受講する

  2. 講座受講終了後、修了試験に申し込み・受験する

  3. 修了試験に合格後、資格試験の申し込みを行う(任意)

  4. 資格試験に合格する

  5. 登録講習を受ける

  6. 認定証の発行・受け取り

薬機法管理者の資格を取得するためには、薬事法有識者会議が開講している薬機法管理者講座を受講することが第一となります

こちらの講座はeラーニングとなっており、メンテナンス時を除いて24時間受講が可能です。仕事などで忙しい方でも隙間時間を生かしながらオンラインで学習を進めることができるでしょう

もちろん講座受講を終えるだけでも知識は身につくので、受講後に必ずしも資格試験を受験する必要はありませんが、一般的にはその後の資格試験も合格して資格取得まで達成される受講生が多いです。

試験の難易度と必要な勉強時間

薬機法管理者では専門性の高い内容を扱うため、馴染みが薄く比較的に難易度は高めと言えます。

ただし、学ぶ内容は全て講師の方が丁寧に解説してくれるので、理解ができずにつまずくといった心配はほとんどないでしょう。

試験合格までに必要な期間としては、法律初学者からスタートした場合でおよそ3ヶ月間だと言われています。

ただし、もちろん毎日多くの勉強時間が確保できる方であれば、1ヶ月前後でも十分合格レベルに達することができるでしょう。

法律初学者からでも合格が目指せる

薬機法管理者の学習は独学ではなく、以下講義のようなeラーニングによって行われます。

このeラーニング講義の流れに従って勉強すれば試験に合格するために必要な知識は得られるので、これまで法律系の学習をしてきたかどうかに関わらず一から合格を狙うことができます

「どのように勉強したら良いのか分からない…」といった悩みを持つことなく、スムーズに知識を身に付けることができるでしょう。

薬事リーガルが学べる日本唯一の講座

喜ぶ子供

薬機法管理者の資格取得に際して受講する「薬機法管理者講座」は、薬事リーガルが学べる日本で唯一の講座となっています。

独学で薬機法について勉強しようと思い至っても、「どのように勉強すれば良いのか、本当に重要な箇所はどこなのか」が分からず、正しい知識を体系的に身に付けることは非常に困難です

一方で薬機法管理者講座では、薬機法の重要事項を実務で生かせる形で分かりやすく解説してくれるので、極めて学習効率が高いと言えるでしょう。

また、講座はeラーニング形式であるため、場所や時間を問わずいつでも勉強することが可能です。

通勤時間やお風呂の待ち時間など、日々のちょっとした隙間時間に効率よく知識が身に付けられるのも薬機法管理者講座の魅力の一つでしょう。

薬機法管理者の試験日程と受験資格

チェックリスト

薬機法管理者試験の日程は?

薬機法管理者試験は毎月実施され、各月の6日・16日・26日が試験日となります。試験の申し込みの際は希望試験日の1週間前までに申し込めば大丈夫です。

季節問わず受験することができるので、年に1度しか試験がない資格と比べると格段にチャレンジしやすくなっていると言えるでしょう。

また、試験自体もオンライン上で実施されるため、比較的手軽にチャレンジすることができるでしょう。

薬機法管理者試験の受験資格

上述の通り、薬機法管理者試験の受験資格は「薬機法管理者講座の修了」です。

薬機法管理者講座の受講には年齢や学歴・経歴などによる条件が一切設けられていないので、誰でも挑戦できる試験だと言えるでしょう。

表示価格は受験料・登録料込み

薬機法管理者講座の受講料は、資格試験受験料および登録講習料金を合わせて89,800円(税込)となっています。

内容 料金
講座 49,800円
修了試験 10,000円
資格試験 20,000円
登録講習 10,000円
合計 89,800円

このうち、講座受講をするだけで資格試験を受験しないという方は、受験料20,000円と登録講習料金10,000円が引かれるので、総費用は59,800円となります。

とはいえ薬機法管理者の資格のメリットを考慮すれば、資格試験の受験まで同時に申し込むのが良いでしょう。

薬機法管理者についてまとめ

薬機法管理者まとめ

  • 薬機法(旧:薬事法)やそれに関連する知識を実務レベルで身に付けることが可能
  • 資格は就職・転職・昇格など、あらゆる場面で役立つ
  • 受験資格にもなっている薬機法管理者講座は薬事リーガルが学べる日本唯一の講座
  • 受講はeラーニングであり、資格試験もオンライン試験なので、忙しい方でも安心

ここでは薬機法管理者の特徴や魅力について解説しました!

広告表示の規制がますます厳しくなっている現在、薬機法管理者の需要はいっそう高まっています。

あなたも魅力たっぷりの薬機法管理者の資格を取得して、即戦力で活躍できる人材を目指してみませんか?

資格Timesは資格総合サイト信頼度No.1