【2024年】キャリアコンサルタントのおすすめ養成講座ランキング|主要7社を徹底比較!
更新
この記事は専門家に監修されています
医師
安藤広真
「キャリアコンサルタントの養成講座ってどんなものがある?」
「各講座の特徴を詳しく知りたい!」
キャリアコンサルタントを志望している方の中には、上記のような疑問や要望を抱えている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、キャリアコンサルタント資格取得に際しておすすめの7社の講座概要についてランキング形式で解説していきます!
ランキング作成に当たっては資格Times運営陣がキャリアコンサルタント通信講座をあらゆる面から徹底的に分析し、通信講座選びにもっとも大切な
- 講座費用
- 教材・講義の質
- 学習サポート
- 振替受講
- 会社の信頼性
の5つの観点から評価した講座をご紹介しています。
講座選びに頭を悩ませている人は、ぜひ参考にしてください!
このページにはプロモーションが含まれています
キャリアコンサルタント養成講座のおすすめランキング
以下ではキャリアコンサルタントの養成講座おすすめランキングをご紹介していきます。
1位:LEC
LECのキャリアコンサルタント講座の特徴
- 講座費用が安い!
- スクーリング制度も充実
- 経験のあるプロ講師の講義
- 養成講座20年の実績とノウハウが豊富
LECのキャリアコンサルタント養成講座の最大の特徴は、リーズナブルな価格帯であるにも関わらず、テキストや講座の質の高さが保証されている点です。
また、教育訓練給付制度(専門実践訓練)が適用された場合には、最大70%の受講料が後で返金され、これを利用することで半額以下の価格で講座を受講することができます。
このようなリーズナブルな価格はほかにないため、価格で選ぶならLECが最もおすすめであるといえるでしょう。
LECの評価項目
出典:LEC公式サイト
LECのキャリアコンサルタント講座の価格は302,500円です(税込)。一般的なキャリアコンサルタントの相場価格は350,000円ですから、相場より若干安い価格設定だと言える程度でしょう。
また、LECは教育訓練給付金制度の認定講座であり、最大70%の受講料を支給してもらえます。
これを利用するともっとも安い場合で、90,750円で受講できるため、価格面では文句なしの充実度を誇る講座であるといえるのです。
専門実践教育訓練給付金の支給対象者・対象基準につきましてはLEC公式サイトをご覧ください。
画像出典:LEC公式HPより
この講座では通信65時間と通学90時間を合わせて、合計155時間の講座を受講します。
LECでは経験値の高いプロ講師による講義をもとに学習を進めることができる点が大きな魅力です。
通信・スクーリング講義共に質の高い授業が行われているので、わかりやすい講義の元学習を効果的に進めることができるでしょう。
講義では学科試験の対策として過去問などについても詳しく解説されており、合格に必要な内容がふんだんに盛り込まれています。
LECのキャリアコンサルタント講座は、添削課題が丁寧である点も魅力の1つです。
添削指導は全部で3回設けられており、その都度丁寧なフィードバックが返ってくるので、論述力の養成に役立てることができます。
講義も14時間ついてくることから、各課題に対して自分自身で丁寧に振り返りを行える点も大きな魅力です。
定期的に取り組み、自分の状況を逐一見直していくことで、レベルアップを図ることができます。
スクーリングが始まると、仕事との両立に悩む人も出てくるかもしれません。特に現在はスクーリングも予約制を取るなど、気軽にスケジュール変更を申し出るのをためらう人も多いのではないでしょうか。
LECのキャリアコンサルタント通学講座(スクーリング)において、やむを得ず欠席しなければならない場合は、何度でも他のクラスへの振替が可能です。
仕事の都合などで受講当日に急な予定変更が生じた場合であっても、振替回数や日時に特に制限は設けられていないので、スクーリングが始まっても自分の都合に合わせやすいと言えます。
LEC自体の歴史は古く、1979年に設立された資格学校としては老舗の部類に入るでしょう。各種資格を目指す方は、1度は名前を耳にした人も多いのではないでしょうか。
司法試験や公認会計士、公務員試験といった難関資格の合格者を輩出しており、さまざまな種類の資格を扱っています。
キャリアコンサルタント講座においても、20年の開講実績をもとにこれまで数々の合格者を輩出してきました。
ここから、信頼度の高い講座であるといえるでしょう。
LECの評判・口コミ(一部抜粋)
LEC養成講座は、知識のインプットと養成講座での実技のアウトプットのバランスが絶妙で、最後に振り返りをすることで自分の成長、弱みも実感できます。数か月にわたる講座は正直、中だるみしそうになりましたが、講師の先生の熱量と寄り添いが私のモチベーションになりました。
また、キャリコンサルタントという仕事に誇りをもち、あるべき姿勢を語る講師のお姿が、資格取得後に「こうありたい」というロールモデルにもなりました。 LECキャリアコンサルタント講座受講者の声より
LECは資格の学校として認知度が高く、教え方や試験対策が優れているのではないか?と思い選びました。また、若いころに別の資格取得のためにLEC横浜校の自習室の会員登録をしていたことがあり親近感があったことも選んだ理由になります。
通学受講も一度は考えたのですが、母の在宅介護があるため断念し、Zoomで土曜日に開講されていたLECの水道橋校の講座を選びました。同時期に複数校でZoomクラスが開講していたので振替の選択肢が多くて助かりました。 LECキャリアコンサルタント講座受講者の声より
他社の講座と以下の点を比較した結果、LEC講座に決めました。
1.費用面が最も安価であったこと。
2.受講者へのフォローが手厚く感じた。休んだ講義を別校舎で振替可能など。
3.平日は本業がある社会人でも受講しやすいスケジュール、環境であったこと。
以上のことから私にとってベストと判断し選択しました。 LECキャリアコンサルタント講座受講者の声より
LECに好意的なレビューを寄せた理由としては、講義のわかりやすさと内容の充実度について高く評価する声が目立ちます。
キャリアコンサルタントの講座で迷ったら、まず第一におすすめできる講座であるといえるでしょう。
なお、人気講座であるがゆえに各コースが定員に達してしまうことも多いので、早めの申し込みを心がけましょう。
2位:資格の大原
大原のキャリアコンサルタント講座の特徴
- 価格の安さは大きな魅力
- JCDA・協議会どちらにも対応!
- 最新のオリジナル教材
- 対策講習も無料で受講可能
大原のキャリアコンサルタント講座の特徴として、価格の安さと最新情報が反映されたオリジナル教材の2点が挙げられます。
特にオリジナル教材は大きな魅力であり、試験の頻出ポイントを把握することはもちろん、最新情報もテキストの内容に反映することで、抜かりなく対策を進めることができるのです。
また、こちらも教育訓練給付金制度(専門実践)を活用することにより、最大70%OFFで講座を受講できるため、LEC同様価格の安さも大きな武器になります。
資格の大原の評価項目
資格の大原におけるキャリアコンサルタント養成講座の受講費用は294,000円(税込)です。相場が約35万円ですから、かなりリーズナブルと言えるでしょう。
さらに、こちらの講座も教育訓練給付制度(専門実践)の対象に指定されています。LECと同様に専門実践教育訓練の対象講座であるため、一般教育訓練給付金制度よりも返金率が高く、受講料のうち最大70%が返還されます。
「最終面接まで全て一発で合格すること」などの条件はありますが、キャリアパスを考えている人に取っては、心強い支援制度に違いありません。
画像出典:大原公式HPより
キャリアコンサルタント養成講習で学習する内容は、厚生労働省によって
- キャリアコンサルティングの社会的意義
- キャリアコンサルティングを行うために必要な知識・技能
- キャリアコンサルタントの倫理と行動
などを学ぶとされています。大原の教材はこれらの養成に対し、全ての範囲を網羅的に学習できるよう設計されています。
最新の試験情報もまんべんなく反映されているので、スキのない試験対策を行うにはぴったりのテキストであるといえるのです。
出典:資格の大原公式HP
大原では実践力を身に付けるためのサポートが充実している点も大きな特徴になります。
具体的にはスクーリングの中でグループ学習の機会を設けており、グループ単位でのロールプレイングでは疑似体験や相互の考え思いを伝え合うことで、実際の活動の場面に近い悩みや視点を学ぶことが可能です。
さらに、大原では講師以外にも実践経験のあるオブザーバーもフィードバックを担当してくれるので、実践に即したアドバイスを受け取ることができます。
また合格するための「試験対策セミナー」では最新の試験傾向についての分析を無料で学べることからも、実践力を身に付けるための機会は豊富であるといえるでしょう。
資格の大原では知識編のWeb授業が72時間、演習編の教室通学またはオンライン(zoom)での学習時間が88時間の、合計160時間が学習時間として設定されています。
スクーリングで実際の大原の校舎に通う場合ですが、基本的に全日程の出席が前提となっています。
2回までは欠席も認められているものの、スクーリングでの出席条件を満たしていないと、本試験の受検要件を欠いてしまうので、注意しなければなりません。
振替受講も認められていませんから、受講の目安である3ヶ月間は、しっかりとスケジューリングを行いましょう。
資格の大原は、公認会計士や税理士、公務員試験といった多くの資格で高い合格実績を誇っている企業です。校舎は全国にあるので利用しやすく、スクーリングの際にも通いやすいと言えるでしょう。
地方でもCMが流されていることが多く、認知度も非常に高いと言えます。実績と認知度では抜群の資格学校であり、安心材料の一つに数えられるでしょう。
資格の大原の口コミ・評判(一部抜粋)
大原の力の入れ方はすごいと思います。講師はエネルギッシュで提供いただける情報量も多く、たくさん吸収できるので助かりました。 資格の大原 キャリアコンサルタント講座喜びの声より
大原の講師は最初の授業のときに、演習編で目指すものと知識編でやってほしいことを明確に言ってくださり、安心して学習を始められました。
講師の教え方は非常に分かりやすく、気さくに話をしてくれて、受講生同士の雰囲気も良かったと思います。受講生の年齢層も幅広く、環境や経験もさまざまで、自分にとってすごくいい学びの場となりました。 資格の大原 キャリアコンサルタント講座喜びの声より
資格の大原のレビューでは、講師の解説やロールプレイングの充実度を絶賛する声が多く見られました。
資格の大原はスクーリングでの講義が特に充実度が高く、より実践的で実力が身につく講座だと言えます。
3位:日本マンパワー
日本マンパワーのキャリアコンサルタント講座の特徴
- 講座費用はやや高め
- 累計受講者は安心の4万人
- 資格取得後のサポートも手厚い
- 振替受講も可能
日本マンパワーの魅力は、学習だけで終わらせることなく、キャリアサポートまで手厚くサポートしてくれる点にあります。
日本マンパワーはキャリアカウンセラー養成講座を日本で初めて開講したパイオニア企業としても知られています。キャリアコンサルタント業務以外にも、
- 企業向け教育・研修
- 中小企業診断士や社会保険労務士などの通信教育
- 人事コンサルティング
- その他のキャリア形成支援
など多様なキャリア形成事業を展開しており、それらの事業から非常に多くのコネクションやノウハウが蓄積されています。
就業支援やキャリア形成支援制度も用意されており、取得後のサポート体制が手厚いのは、日本マンパワーならではの強みであると言えます。
日本マンパワーの評価項目
講座費用は374,000円(税込)であり、相場の349,000円と比較するとやや高めです。先に見てきたLECや資格の大原と比べると、「もっと安い講座があるのに」と若干不満を感じる人もいるかもしれません。
ですが、マンパワーでは価格相当のハイクオリティの指導が受講できます。さらに受講後に就業支援などのサポート体制も整っている点を考慮すれば、コスパは決して悪いとは言えないでしょう。
出典:日本マンパワー公式サイト
日本マンパワーで使用する教材は、20年以上に渡って多くの企業で支援活動を行ってきた経験やノウハウが活用されています。
最新の情報を組み込んだ実践的な内容のテキストが売りとなっており、資格取得後も即戦力として活躍が期待できる実力を身に付けることができるでしょう。
日本マンパワーでは、20年以上に渡ってキャリアコンサルタントのノウハウを蓄積してきたことから、キャリアサポートの種類も非常に豊富です。
実際に同社が今までキャリア形成のサポートを行ってきた事例としては、地方公共団体での就業支援やキャリア形成、大学での就職支援なども挙げられます。
日本マンパワーではキャリアコンサルタント事業だけではなく、グループ全体で多方面のキャリア形成の支援を行っています。そのため、自分に適したキャリアの最新情報を手に入れやすいのも、日本マンパワーの魅力の一つです。
日本マンパワーのスクーリングの日程は合計12日間に渡ります。通信教育の部分と合わせると、1週間に1度のスクーリングをこなしながら、3ヶ月ほどで受講プログラムを完了できる計算でしょう。
日本マンパワーのスクーリングでは振替受講が認められており、万が一予定が入っていてどうしても受講できない場合でも安心です。振替回数にも制限がないので、急な用事ができたときにも、対応しやすいと言えます。
先にも述べたように、日本マンパワーは日本におけるキャリアコンサルタント事業の草分け的な存在です。
従来のハローワークなどの職員や、士業の有資格者だけでは手が届きにくかったターニングポイント後のキャリア形成についても、さまざまな角度から検証・監修してきた実績を持っています。
またキャリアコンサルタント講座の累計受講者数は4万人を突破しており、その指導実績の豊富さも信頼を置ける大きなポイントであるといえます。
日本マンパワーの口コミ・評判(一部抜粋)
梶川先生や資格ホルダーの講師の方々が大変熱心で受講者を第一に考え、キャリコンとはどうあるべきか?言葉と態度で示してくれました。 キャリアコンサルタント講座受講者の声より
講座が始まると、毎回、自分に対する新しい発見の連続で、自己分析が深まり、自分の仕事に対しても、冷静に見ることができ、自分が仕事に求めているものも鮮明に見えてきました。
養成講座では、受講仲間とのワークが多くあり、そのワークを通じ、受講仲間からもらう言葉が、大変貴重なものでした。 キャリアコンサルタント講座受講者の声より
日本マンパワーのキャリアコンサルタント講座では、講師の授業や講座の質の高さを特に気に入っているとのレビューが目立ちました。
講座を通じで、楽しくモチベーションを維持しながら学習できるのは、受験勉強を乗り切るカギにもなるでしょう。
リカレント
通学重視派の人の口コミで評判が高いのが「リカレント」です。価格は437,800円(税込)であり、全課程が通学スタイルです。
受講価格も相場価格とそれほど大差がないので、通学スタイルという点を考慮すると、比較的リーズナブルと言えるでしょう。
現在全国に23の教室があり、少人数制のクラス担任制を採用しています。
講座の受講時間は全部で150時間であり、実践訓練やインターン制度も導入しているなど、試験合格後のサポート体制がしっかりしている点も、受講生の間で高く評価されている要因です。
GCDF-JAPAN キャリアカウンセリング協会
キャリアカウンセリング協会の受講料は、396,000円(税込)で、通信タイプも取り入れた講座としてはやや割高かもしれません。
通学96時間、ホームワーク54時間の合計150時間の通学中心のプログラムであり、少人数のクラス担任制を取っています。
仲間と刺激し合いながら受講できるのが魅力ですから、集中して学習しやすい環境が整っていると言えるでしょう。
また、世界16地域で採用されている「国際的キャリアカウンセラー」資格が取得できる点も、魅力の一つです。
働く地域や人のボーダーレス化が進んでいる現在、国際的なキャリアコンサルタントとして活躍したい人におすすめの講座であるといえます。
公益財団法人関西カウンセリングセンター
関西地域では、古くからキャリアカウンセリングの団体として知られている同会が運営しているスクールです。 受講料は346,500円(税込)と比較的リーズナブルなのも魅力でしょう。
土日それぞれのクラスにおいて、11回分(1回8時間授業)のスクーリングと、自宅学習62時間の合計150時間分の授業が組まれています。
また、特筆すべき点は合格率の高さです。
関西カウンセリングセンター受講者の第125回国家資格キャリアコンサルタント試験の合格率は学科実技同時受験者において52.9% という数値となっています。
全国平均の合格率は52.7%をしっかり上回っていることが分かり、信頼性できる実績といえるでしょう。
他にも各種研修活動も熱心に行われているなど、アットホームな雰囲気の中で学習したい人にはピッタリです。
ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーのキャリアコンサルタント講座は、302,500円(税込)と比較的リーズナブルだと言えるでしょう。ただし、受講料の他に別途入学金33,000円(税込)と教材費が発生する点に注意してください。
こちらの講座でも教育訓練給付制度が利用できるので、合格すると、最終的に最大245,805円が戻ってきます。
通学が80時間、通信が69.5時間とされており、仕事が忙しい人でも短時間で学びやすいと言えるでしょう。また、全国に校舎を展開しており、受講途中で急な引っ越しなどが生じた場合でも、他の校舎で学べます。
キャリアコンサルタントの養成講座比較表
ここまで各種学校の特色についてみてきましたが、それぞれの特徴と総合評価についてまとめてみました。
講座名 | 特徴 | 総合評価 |
---|---|---|
LEC | リーズナブルで質の高い講座 | ◎ |
資格の大原 | 最新のオリジナル教材が魅力的 | ◎ |
日本マンパワー | キャリアサポート体制が充実 | ◯ |
リカレント | 少人数クラスの担任制 | ◯ |
GCDF-JAPAN | 国際的キャリアカウンセラー資格を取得可能 | ◯ |
公益財団法人関西カウンセリングセンター | 高い合格率と満足度 | ◯ |
ヒューマンアカデミー | 全国展開され受講しやすい | ◯ |
各講座でセールスポイントが異なるので、講座を選ぶ際には何を重視して選ぶのかを見極めて選択しましょう。
特に1位のLECは、リーズナブルな価格と講座のクオリティの高さにおいて、他社の講座と一線を画する存在です。
そのため、迷ったらまずはLECの受講を検討してみるのがおすすめです。
養成講座を選ぶ際に大切なポイント
ここで、どの講座を選ぶべきか見極めるポイントについて確認してみましょう。
価格・費用
キャリアコンサルタント養成講座の受講費用は、平均35万円前後です。通学タイプではこれよりも割高になる場合も多く、けっして安い金額ではありません。
概ね多くの講座で教育訓練給付制度が利用できるので、要件に該当しそうな人はこの制度の利用を検討しながら、価格を講座選択の基準にしても良いでしょう。
ただ、1位に選ばれたLECを始めとして、受講料が安いにもかかわらず高い品質を誇る講座も存在します。
ガイダンス講義を行っている企業も多いので、まずはそれらを参考に講座を選ぶことがおすすめです。
教材・講義の質
キャリアコンサルタントに限らず、教材・講義の質は資格取得の実現性を考慮した場合に最も重視すべき指標です。
特にキャリアコンサルタントはスクーリングでの講義も非常に重要なため、講師との相性がいまいちだと、学習そのものが頓挫しかねません。
講師のキャリアやガイダンス受講での雰囲気を参考に、できるだけ自分にマッチした講座選びをしましょう。
さらに、スクーリング予定の校舎に実際に足を運んで、学習環境や受講生の雰囲気を掴むなど、通うのに適しているかどうかも確認するのが良いでしょう。
学習サポート
サポート体制としては、キャリアサポートと学習の個別サポートが挙げられます。
キャリアコンサルタントの場合、資格そのものが国家資格としての認知度が未熟な面もあり、スペシャリストとしての就職先などに不安を感じる人もいるかもしれません。
日本マンパワーのバックアップ体制や、GCDF-JAPANのように国際キャリアコンサルタントへの道などは、キャリアパスの指標をつかむのに適していると言えます。
一方、学習サポート体制としては、質問体制を中心に学習上の疑問点を瞬時に解消できる環境が整っているかを重点的にみるとよいでしょう。
振替受講
キャリアコンサルタント講座は、通信と通学どちらも必要な講座がほとんどです。
厚生労働省の定めている学習方法の中に、一定時間スクーリングで受講することが含まれており、通信教育だけでは試験の受験要件を満たさないので、注意してください。
スクーリング部分の受講については、代替授業が受けられるかどうかもチェックしてみましょう。
講義によって、ほぼ欠席が認められていなかったり、振替を認めていても講義の順番によっては制限があったりするケースも見られます。
特に勤務体制が不安定できっちりしたスケジューリングができない人などは、振替受講ができるスクールが適しているでしょう。
会社の信頼度
どの会社の講座を選んでも、基本的には厚生労働省の認定を受けた教育機関が講座を開講しているので、それほどハズレはないと言えます。
ですが気になる人は、口コミなどを参考に信頼できそうな会社を選んでください。
中には、資料請求の段階で「他の講座への興味・関心」を回答させる企業も存在します。
時折口コミなどでも「他の講座へも強引に勧誘された」などというレビューも見られますから、ネガティブなレビューが少ない企業を選ぶのも、選択の一つです。
キャリアコンサルタントの受験資格
キャリアコンサルタントの受験資格は、以下の4つの条件のどれかに該当していなければなりません。
-
厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者
-
労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者
-
技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
-
上記の項目と同等以上の能力を有する者
基本的には厚生労働省が定めた養成講座を修了し、キャリアコンサルタントの受験資格を満たしてから受験する人がほとんどでしょう。
よって、一番無難な方法は養成講座の受講です。
多くの講座で教育訓練給付制度が利用できることもあり、働きながらキャリアコンサルタントを目指す人は、このコースが最短で資格取得につながると言えます。
養成講座受講の流れ
キャリアコンサルタントの講座では、通信受講とスクーリング受講を同時並行で進めながら、少しずつ学習を進めていくケースが多いと言えます。
おすすめ1位にランキングしたLECの講座では、通信65時間と通学90時間を合わせて155時間分が受講時間の目安に設定されています。多少の時間の前後幅はあるものの、どの講座を選んでもこのような時間配分でしょう。
通信講座ではテキストやeラーニングを活用して知識のインプットをします。一方スクーリングでは講義や実習が行われ、ロールプレイングを行うなどより実践的な経験を積んでいきます。
例えば、LECで12/1/2月生として入校し、7月受験予定のスケジュールでは、次のようなケースが考えられるでしょう。
日時 | 講座内容 |
---|---|
1/14 | 通信講座開始。専門家の講義(17.5h) |
1/14 | スクーリング開始。第1回目。 以後、毎週土曜祝日はスクーリングの日。平日に通信講座を受講する。 |
4/1 | スクーリング第12回目。 以降、3月の試験まで受講内容の復習。わからない点については、再度Web授業を視聴。 |
4/12 | 第23回受験申請受付期間(~25日) |
7/2 | 学科・実技論述試験 |
7/15 | 実技面接試験 |
8/10 | 合格発表日 |
LECの場合は、自習期間を見込んで比較的早くから受講期間が設定されていますが、学校によっては3ヶ月前後での短期合格を目指すケースもあります。
働きながら資格取得を目指すのであれば、週末にスクーリングに通い、平日に通信講座の学習を進めたり、復習の時間に充てるのが良いでしょう。
今注目のキャリアコンサルタントとは
今、厚生労働省ではキャリアコンサルタントの増員計画を打ち出しています。なぜ注目されているのか、その理由について考察してみましょう。
近年国家資格となり信頼・人気アップ
キャリアコンサルタントは2016年に国家資格になったばかりの新しい資格です。
それまでもハローワークの相談員などでコンサルティング業務に携わっていた人がいましたが、正式に国家資格となったことで認知度・必要性ともにアップしたと言えます。
国家資格は信頼度が高く、同じ名称を名乗っている人との差別化にもつながります。
今後も需要が高まる職業
キャリアコンサルタントは、企業の人事・人材開発部門やハローワーク、人材派遣会社が就職先として挙げられます。
また、社労士や中小企業診断士の有資格者がダブルライセンスの候補に上げることもあり、専門職でも労働関係の資格とは相性がいいと言えるでしょう。
転職市場が拡大している現在、これからキャリアコンサルタントのニーズはますます拡大していくと考えられています。
キャリアコンサルタントの収入
キャリアカウンセラーの年収は実力によって大きく異なるのが特徴です。
公的資職業支援機関の契約社員として年200万円程度の収入を得ている人も多い一方で、フリーランスとして独立して年1000万円以上を稼ぐ人も少なくない職種であるためです。
直近の求人サイトでのキャリアコンサルタントの平均年収は350~430万円ほどと確認ができ、日本の全体の平均給与433万円(令和元年度分民間給与実態統計調査より)と比較すると同程度かやや低いことが分かります。
キャリアコンサルタントは異業種からの流入が多く、学歴よりも職歴、経験、人脈、キャリアをいかに積んできたかによって年収は変わる点がやりがいでもあり魅力といえるでしょう。
キャリアコンサルタント試験の詳細・難易度
ここでは、最後にキャリアコンサルタント試験のザックリとした内容と難易度・費用を紹介してきます。
キャリアコンサルタント試験では、「キャリアコンサルタントとして必要となる基本的な知識やスキル」が総合的に出題されます。
また、キャリアコンサルタントの試験内容では「ロールプレイ」の試験があるのが特徴的です。「ロールプレイ」試験では、試験官が相談者役、受験者がキャリアコンサルタント役となり、実際にキャリアコンサルティングを行うのです。
もう一点特徴的なのが、試験団体が2つある点です。キャリアコンサルティング協議会(CCC)と日本キャリア開発協会(JDCA)で試験は実施されており、それぞれ試験内容や評価のポイントが若干異なっています。
キャリアコンサルタントの難易度と合格率
直近2回のキャリアコンサルタント試験の合格率は以下の通りです。
試験名 | 学科・実技同時合格率 |
---|---|
CCC 第26回 | 48.4% |
JDCA 第26回 | 56.6% |
CCC 第25回 | 52.7% |
JDCA 第25回 | 49.1% |
表のように合格率は、キャリアコンサルティング協議会(CCC)・日本キャリア開発協会(JDCA)で開きがある年があることが分かります。
しかし実は学科試験は問題が同じであるため難易度は同じです。 実技試験の評価ポイントが異なるため2試験の難易度は個々人によって異なるのです。
キャリアコンサルタントになるための必須費用
キャリアコンサルタントになるまでの過程で以下の料金がかかります。
1つ目が受験費用 です。
実技試験が29,900円、学科試験が8,900円です。
2つ目が講習・受講費用 です。
こちらは受講する通信講座やスクールによって異なっています。
そして3つ目が登録費用 です。
試験に合格後、キャリアコンサルタント名簿へ登録することで初めてキャリアコンサルタントの国家資格を得たといえるのです。
登録料金は登録手数料・登録免許料併せて17,000円です。
試験勉強だけでなく、お金の流れも把握することで安心して試験に臨むことができます。
キャリアコンサルタント養成講座まとめ
キャリアコンサルタントのおすすめ講座まとめ
- 1位:LEC
- 2位:資格の大原
- 3位:日本マンパワー
ここまでキャリアコンサルタント養成講座について詳しく解説してきました。
キャリアコンサルタントは、一昔前はプロフェッショナルとしての認知度はいまいちだったかもしれません。
ですが国家資格に昇格してからは、働き方改革の影響などもあり、需要が拡大しつつあります。
ただし、資格取得の方法としてはスクール利用が一般的であり、講座選びが次のキャリアパスにつながると言っても過言ではありません。
今回ご紹介した内容をもとに自分に最適なスクールを選んでみてください!