「桃太郎オフィス」で人気沸騰中|中瀬桃太郎さんの不動産鑑定士としての活動を取材!
不動産資格の最難関資格として知られる不動産鑑定士。聞いたことはあるという方もいれば、資格取得に向けて勉強を進めている方もいるかもしれません。
今回は、HOOM株式会社代表の中瀬桃太郎さんにインタビューをさせていただきました。
YouTubeチャンネル登録者36万人、TikTokフォロワー35万人を誇る中瀬様の、不動産鑑定士としてのキャリアや今後のビジョンについてお聞きしました。
不動産鑑定士を志望したきっかけ
本日はお忙しい中、取材のお時間をいただき誠にありがとうございます。
資格Timesを運営しております、株式会社ベンドの稲打と申します。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
HOOM株式会社代表を務めております、中瀬桃太郎と申します。
よろしくお願いいたします。
早速ですが、質問に移らせていただきます。
司法試験・公認会計士など他の難関国家資格も存在する中で、不動産鑑定士試験合格を目指そうと思われた経緯を教えていただきたいです。
大学に入る前から不動産業界に興味があり、大学では宅建士の資格を取得していました。
宅建士の学習の過程で不動産鑑定士という資格の存在を知り、どうせ不動産業界を目指すなら業界の中でも一番難しい資格を取ろうと思い、不動産鑑定士資格取得を目指しました。
サークルにも授業にも行っていましたが、特別忙しいというわけでもなかったため、それらの合間を縫って勉強を進めていました。
合格に向けた勉強法
次に、不動産鑑定士試験の学習を効果的に進めるために心がけていたことがあればお伺いしたいです。
不動産鑑定士試験は短答式試験と論文式試験の二つに分かれています。
短答式試験は基本的に過去問を中心に勉強していました。教科書は参考書のような使い方をしていて、授業で内容を理解できたらあとは過去問をひたすら解く、といった学習スタイルを採用していました。
不動産鑑定士試験は論文式試験が最大の山場ですので、勉強のメインはこちらの対策になります。
論文式試験は、教科書の内容を理解した後、暗記すべき部分を愚直に暗記する 形で勉強しました。
特に、試験の要である鑑定理論は、暗記すればするほど、精神衛生的に楽になるので、毎日勉強していました。
初めは全科目を一周するのにもかなり時間がかかっていましたが、数をこなすうちに短いスパンで一周することができ、最終的には1週間で一周できるまでに成長していました。
鑑定理論が試験の要になるのですね。
中瀬様は暗記が少し苦手だったとお聞きしましたが、苦手な暗記を克服するために意識されていたことはありますか?
意識していたポイントとして、とにかく内容に何度も何度も触れるという点を意識していました。
私は論文式試験で一度不合格になってしまいましたが、その原因は暗記を詰めきれていなかった点にありました。
逆に暗記さえできれば2回目は合格できるだろうという手応えも感じていたので、それがモチベーションになって暗記に力を入れることができました。
1度目の試験の反省を2回目に大きく活かされていたのですね!
他に不動産鑑定士試験の学習を進める上でうまくいった点、改善すべきと思われた点はありますか?
自分の中では学習が上手くいったイメージはあまりないですね。
内容を暗記しては忘れて、またそれを憶えてといったサイクルを何度も繰り返していたように思います。
今振り返って改善すべきだと思う点は、もっと根性を剥き出しにして本気で勉強できたのではないかなということです。
それでも根気強く暗記を続けられていた点はさすがですね!
長期間に渡って学習を継続するために心がけていたポイントはありますか?
私は1日ごとの勉強時間を決めるのではなく、1日ごとに勉強する範囲を決めて学習を進めていました。
私は一度何かをやると決めたら最後までやらないと気が済まないということもあり、1日ごとのゴールを決めることで中だるみすることなく、程よい緊張感の中で長期間学習できたと感じます。
自分のタイプにあった勉強法を実践されていたのですね!
独立される以前のキャリアについて
次に、前職に就職された経緯や資格取得後の就職活動について教えていただきたいです。
まず、不動産鑑定士を目指そうという時に資格の説明会に行ったのですが、そこで様々なことを教えてもらいました。
不動産鑑定業界は人手不足の状況が続いていることや、学生のうちに不動産鑑定士の資格を取る人は滅多にいないことなどを説明会で知りました。
不動産鑑定士の資格を持っていれば就職にも強いとのことだったので、業界最大手の日本不動産研究所への入所を志望し、無事に入所することができました。
資格を取ったことで業界最大手に就職できたとのことですが、入所後はどのような業務をされていましたか?
入所してから独立するまで約5年間勤めていましたが、ずっと鑑定評価を行っていました。
証券化や担保評価など目的は様々ですが、鑑定評価という点では同じ業務でした。
5年間の経験で学びになったこととしてはどのようなことがありましたか?
日本不動産研究所は名前の通り「研究をしている」という印象でした。
業界最大手ということもあり、利回りや家賃相場などに関する情報を豊富に持っています。また、勤めている人もそういった知識を豊富に持っている方々が多く、そのような環境で仕事をしたことは今でも自らの大きな糧になっていると感じます。
勤務先で得た豊富な知識が独立する上でも役に立ったのですね!
独立の経緯と独立後の業務について
次に、独立に関してお話をお伺いしたいと思います。
代表を務めていらっしゃるHOOM株式会社は2023年7月と、かなり最近に設立されていますが、独立に至る経緯について教えていただきたいです。
5年目で独立を決めた一番大きな理由としては、5年間の勤務の中で「今の会社で学べることは十分に学ぶことができた」という感覚があったからです。自分の成長のスピードが徐々に落ちていっていると感じ、仕事にも作業感が出てしまっていました。
ある程度貯金もできたので、仮に1年ほど仕事がなくても問題ないと考え、独立を決意しました。
日本不動産研究所を6月に退職した後、7月にHOOM株式会社を設立し代表を務めています。
独立後の業務内容についても教えていただきたいです。
不動産売買仲介と不動産投資コンサル業をメインに行っており、これらに関しては日本不動産研究所に勤めていた頃の先輩と協力しながら活動しています。
また、私はSNSの運用が得意だったため、YouTubeを通した集客に力を入れています。
もともとやっていたチャンネルに加えて「あなたのお部屋査定」というチャンネルを作り、そちらでお客様の集客を行うといったフローになります。
独立後もご自分の強みを活かしながらお仕事をされているのですね!
次に、お客様の対応をするときに意識されている点がありましたら教えていただきたいです。
意識していることは、お客様に正直なことを伝えるということです。
不動産業界では売りたくないものを無理やり売ってしまうケースが散見されており、その結果「胡散臭い」というイメージがついてしまっていると感じています。
そのような不誠実な対応をすれば、長い目で見たときに顧客はいずれ離れてしまうため、お客様に安心して頂き、長くお付き合いできるようにするためにも正直な姿勢で接することを意識しています。
具体的には、粗悪な商品を売らないのは当然のことですが、商品のメリットだけを伝えるのではなく、デメリットも併せて伝えた上でお客様に意思決定して頂くということを心がけています。
また、近年は、インターネットで情報を仕入れることができる時代ですので、 調べればすぐに出てくるような情報のみを、お客様に言うのではなく、業界にいるからこそ仕入れることのできる生きた情報をお伝えすることも大切にしています。
きちんとした情報を仕入れてくれることで、お客様も安心して取引ができそうですね!
不動産鑑定士としての今後について
最後に、ご自身の会社の今後の目標やビジョンについてお伺いしたいです。
まずはYouTubeでの知名度だけでなく、不動産鑑定士としての知名度をもっと上げていきたいと考えています。
会社を大きくすることはあまり考えていませんが、とにかく「不動産鑑定士と言えば桃太郎」と言われるようになることが目標です。
そのためにも、お客様に信頼していただくような仕事をするということはこれからも心がけていきたいですね。
本日は貴重なお話をいただきありがとうございました!
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