不動産鑑定士のおすすめ通信講座3選|各講座の特徴を徹底比較!
「不動産鑑定士のおすすめ講座を知りたい」
「各講座を詳しく比較してから受講を決めたい!」
このようにお考えの方も多いのではないでしょうか?
不動産鑑定士講座はLEC・TAC・アガルートが存在し、どれも人気があります。ご自身のニーズに合うほうを選択したいものですよね。
そこでこの記事ではLEC・TAC・アガルートの不動産鑑定士講座について、料金やカリキュラムの内容をご紹介しながら徹底比較していきます。
読み終わる頃には、ご自身にふさわしい不動産鑑定士講座はどちらなのかがわかるようになっていることでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。
LEC、TAC、アガルートの不動産鑑定士講座比較についてざっくり説明すると
- LECは価格が安く、サポートも充実している
- TACは価格は高めだが合格実績のデータが明確に公開されている
- 新進気鋭のアガルートはこれからの期待
不動産鑑定士対策の3講座を比較
不動産鑑定士の通信講座を開講しているのは、現在のところLEC、TAC、アガルートの3社のみです。
まずは、それぞれの講座の概要をおおまかにご紹介しましょう。
LECの不動産鑑定士講座の特徴
LECの不動産鑑定士講座には、以下のような特徴があります。
- 受講費用がかなり安い
- 様々なコースがある
- テキストはシンプルで非常に使いやすい
- 質問・添削指導のサポート体制が整っている
LECの不動産鑑定士講座で特筆すべきは、圧倒的な安さです。他社と比較して非常に安い価格で受講できますので、この点はかなり大きな魅力と言えるでしょう。
それでいてカリキュラムのクオリティは高く、コスパが良いです。シンプルで使いやすいテキストや学習サポートの充実度も高く評価できますので、安心して不動産鑑定士を目指したい方には広くにおすすめできます。
TACの不動産鑑定士講座の特徴
一方、TACの不動産鑑定士講座には以下のような特徴があります。
- 受講費用は高め
- 不動産鑑定士合格者の占有率が71.9%と高い合格実績を誇る
- eラーニング学習が充実している
- テキストは過去問を分析して作られているためクオリティが高い
TACの不動産鑑定士講座は、費用こそ高めではあるものの、テキストや講義の質が高く信頼出来る点が大きな魅力です。
プロの講師陣による講義や過去問を徹底分析して作られたオリジナルテキストは非常にクオリティが高く、信頼できます。
その実力は合格実績にも表れており、2011年~2023年の13年間の不動産鑑定士論文式試験におけるTAC講座生合格者は、累計で71.9%もの占有率となっていました。
多くの不動産鑑定士合格者がTACを受講していたという実績がありますので、より合格の可能性を上げたい方には、TACの講座をおすすめできるでしょう。
アガルートの不動産鑑定士講座の特徴
アガルートの不動産鑑定士講座には以下のような特徴があります。
- リーズナブルに受講可能
- 合格時には受講料が全額返金
- 網羅性の高い講義を展開
- 講師に気軽に質問可能な体制を完備
アガルートの不動産鑑定士講座は、論文式試験対策に特化したコースを開講しています。
最大の魅力は、そのリーズナブルさと合格時に全額返金を実施している点にあります。
20万円前後で講座を受講することができ、他社と比較してもお得に講座を受講することができます。
また、合格時の全額返金特典はアガルートならではのサポートとなっており、これにより高いモチベーションを保つことができます。
各社の料金を比較
LEC、TAC、アガルートの不動産鑑定士講座は、どちらも初学者と学習経験者でコースが分かれています。
短答・論文式試験をまとめて対策可能な講座の価格を比べると、LECの「短答+論文基礎コース(通学 Webフォローあり)」は320,000円(税込)で、TACの「1.5年本科生(教室講座)」は484,000円(税込)です。
LECのほうが16万円以上安いですので、価格のリーズナブルさで選ぶならLECのほうがおすすめと言えます。
また、論文式試験に特化したコースの料金を比較すると、LECが「論文合格コース」で330,000円(税込)、アガルートが「論文式試験対策パック」で217,800円(税込)、TACが「論文本科生」で459,000円となっており、アガルートが最も安いです。
ここからは、他のコースの価格についてもさらに深く掘り下げていきます。
LECはリーズナブルな価格設定が売り
LECの不動産鑑定士講座は、格安の価格設定が大きな魅力です。コースごとの講座価格を見ていきましょう。
LECの初学者対象の講座価格一覧
LECの初学者向けコースは、主に5つです。
それぞれの価格を表にまとめましたので、まずはご覧ください。なお、価格は全て通信Web講座のものです。
コース名 | 価格(税込) |
---|---|
短答スーパー速習コース | 98,000円 |
短答+論文フルコース | 400,000円 |
短答+論文基礎コース | 320,000円 |
短答合格コース | 140,000円 |
短答+論文フルコース(科目免除) | 1科目免除:340,000円 2科目:270,000円 3科目:200,000円 |
LECの学習経験者対象の講座価格一覧
次に、学習経験者向けのコースについても価格を表にまとめました。こちらのコースは主に4つです。(同じく通信Web講座の価格です)
コース名 | 価格(税込) |
---|---|
論文合格コース | 330,000円 |
論文徹底強化コース | 218,000円 |
論文集中強化コース | 143,000円 |
短答再チャレンジ安心コース | 63,000円 |
なお上記のうち、「論文徹底強化コース」と「論文集中強化コース」には民法改正対策講座が含まれています。
LECの割引サポート
上記の価格一覧を見てもわかるように、LECの講座価格は全体的に非常に安価な設定になっています。
割引や特典も豊富に用意されていますので、こうした制度も利用することでさらにお得な受講が叶うでしょう。
例えば初学者者向け講座では、早期割引や学生割引、司法試験・公認会計士試験合格者割引などがあり、これらを利用することで10~25%の値引きが可能です。
学習経験者向け講座でもLEC受講生割引、関連資格合格者割引などがあり、さらに合格お祝い金として1万円~3万円が受け取れる制度もありますので、全てを利用すればかなり安く資格取得ができることでしょう。
このように数多くの割引サポートがありますから、LECの不動産鑑定士講座を受講の際は、ご自身が該当する割引がないかどうか、しっかり確認することをおすすめします。
TACの講座価格は高めの設定
一方、TACの不動産鑑定士講座は比較的高めの価格設定になっています。
TACの初学者対象の講座価格一覧
TACの初学者向けのコースは、主に4つです。価格を表にまとめましたので、ご覧ください。なお、こちらも通信Web講座の価格を表記しています。
コース名 | 価格(税込) |
---|---|
1.5年本科生 | 495,000円 |
1.5年L本科生Plus | 564,000円 |
短答本科生 | 198,000円 |
TACの学習経験者対象の講座価格一覧
TACの学習経験者向けコースは、以下の7つです。こちらも通信Web講座の価格をまとめました。
コース名 | 価格(税込) |
---|---|
1年本科生 | 491,000円 |
論文本科生 | 459,000円 |
論文本科生B | 413,000円 |
論文直前本科生(民法対策付)[論文式対策] | 205,000円 |
論文直前本科生[論文式対策] | 175,000円 |
上級本科生 | 370,000円 |
上級答練本科生 | 261,000円 |
TACの学習経験者向けのコースは、個々の経験値によって色々なコースを選べるようになっています。
ただし、LECの講座と比較すると全体的に9~20万円ほど高い設定になっています。しかしTACには、価格の差を埋めるに値する利点があります。
TACでは一般教育訓練給付制度を受けることも可能
TACの不動産鑑定士講座は価格の高さがネックではありますが、厚生労働大臣の教育訓練講座に指定されているため、一定の条件を満たすと「一般教育訓練給付制度」の適用が可能です。
一般教育訓練給付制度とは、受講を修了すると費用の一部が返ってくる制度です。以下の条件をクリアすることで、受講費用の20%(上限は10万円)が支給されます。
- 受講開始日時点で、3年以上雇用保険の被保険者だった
- 前回の教育訓練給付金受給から今回の受講開始日までに、3年以上経過している
10万円の費用負担が軽減できれば、LECと同等の安さで受講することもできるでしょう。上記の条件に該当している可能性がある方は、申し込む前にぜひ確認してみてください。
TACの割引サポート
TACの不動産鑑定士講座にも、LECと同じように独自の割引制度が存在します。例えば以下のようなものです。
- 再受講割引制度
- 宅建受験経験者割引制度
- 学生応援割引制度
- 税理士試験・建築士試験合格者割引制度
他にも、時期によって6種類以上の割引制度が用意されていますので、ご自身のスキルや環境(学生であるかどうかなど)を照らし合わせて、該当していないかどうか確認しながら受講を検討することをおすすめします。
アガルートは論文対策コースを最安値で受講可能
アガルートは「論文式試験対策パック」のみが用意されており、こちらは217,800円(税込)で受講可能です。
この価格は冒頭でも申し上げた通り、3社の中で最安値となっており、できるだけ支出を抑えて論文式試験対策を実施されたい方におすすめです。
豊富な割引制度を完備
アガルートは最大20%OFFで講座を受講できる各種割引制度が完備されています。
詳細は次のとおりです。
割引名 | 詳細 |
---|---|
他校乗り換え割引 | 20%OFF |
他資格試験合格者割引 | 最大20%OFF |
再受験割引 | 10%OFF |
家族割引 | 10%OFF |
上記の割引制度対象者の方は、ぜひこちらの制度の活用も検討してみましょう。
各社の教材を比較
次はLECとTACの教材の特徴を、それぞれの強みを中心に比較していきます。
ご自身の好みや使いやすいと思う形式に合致しているかを確認してください。
LECの不動産鑑定士講座の教材の特徴
LECの不動産鑑定士講座の教材には、以下のような特徴があります。
シンプルで見やすい
LECの不動産鑑定士の教材は、非常にシンプルで使いやすいデザインになっています。装飾は最小限で、そのぶん図やマークが多用されているため、とても見やすいと評判です。
4段階の重要度表記や、図を使った事例などがあることで、初学者でも取り組みやすいです。使いやすさにこだわって作られているのが大きな魅力と言えるでしょう。
過去問対策もばっちり
LECでは、アウトプット用のテキストもかなり力を入れて作成されています。
過去問が分野別にまとまっているため、過去問の練習と同時に苦手分野の克服ができます。重要度も3段階に分けて表示されていますので、試験本番でよく出る大事なポイントを把握しながら学習を進められるでしょう。
現在の実力を確かめながら過去問の形式にも慣れることができますから、一石二鳥の対策が叶います。
短答式試験において多くの問題が的中
LECの答練や模試の問題で出題された問題の中には、実際の短答式試験の問題で的中したものも含まれています。
一例として、2020年度試験を見てみると、行政法規や鑑定理論の科目で的中した実績を持っており、本試験において出題される可能性の高い問題に優先的に当たることができます。
これらの問題に当たることで、効率的な演習を積み重ねることができるのです。
スキマ時間を活用できる
LECの不動産鑑定士講座は、1本あたり30~40分の動画によって講義が進んでいきます。
講義動画は4つのユニットに分かれていますので、一度に長時間の視聴が出来ない場合でも、通勤や通学などのスキマ時間を活用して学習することができるでしょう。
忙しい方でも自分のペースで勉強できるのは、通信講座ならではの大きな強みと言えます。
TACの不動産鑑定士講座の教材の特徴
次に、TACの不動産鑑定士講座の教材の特徴をご紹介します。
初学者でも分かりやすい
TACのテキストは初めての方でもわかりやすく内容を学ぶことができる工夫がいたるところに凝らされています。
基本テキストは最新の試験傾向に対応した作りになっており、主に過去の頻出問題を分析した上で構成されています。
その内容が過去問のどの部分に関連しているかが明記されているため、分野別に分けて学習することもできるでしょう。
また、不動産鑑定士試験では「鑑定評価基準」の分野が非常に重要とされていますが、TACのテキストではこの部分についても詳しくかみ砕いて丁寧に説明されています。
重要部分も逃さず学習できる点は、非常に高く評価できると言えます。
合格に近づく総まとめテキスト
TACの講座は、基本テキストの他に「総まとめテキスト」がついてきます。
基本に加えて重要事項もまとまった内容になっているため、総まとめテキストを使えばそれまでの知識を整理できると共に、アウトプットをして確認することもできます。
おさえておくべきポイントの説明も充実しているため、本番前の最後の確認としても利用できます。
論文式試験での的中率が高い
TACの不動産鑑定士講座では長年のノウハウをもとに試験分析が行われており、論文式試験において本試験での問題を毎年的中させていることで有名です。
そのため、TACのオリジナル教材を使えばより本番に近い問題演習が叶いますし、得点アップも確実と言えます。
アガルートの不動産鑑定士講座の教材の特徴
最後に、アガルートの不動産鑑定士講座の教材の特徴をご紹介します。
メリハリをつけた学習ができるテキスト
アガルートのテキストは、近年の試験出題傾向を徹底分析し、掲載内容の試験における重要度を併せて記載しています。
これにより、膨大な不動産鑑定士試験の学習内容を全てやり込むことなく、必要な箇所だけを重点的に学習することができます。
短期合格を目指される方や忙しくて学習可能時間が限られている方にとっては魅力的なテキストです。
鑑定理論の演習テキストは論点ごとに学習可能
鑑定理論対策のテキストでは、過去の本試験問題を論点別に分解して掲載を行っています。
これにより、分野ごとに内容を復習することができ、論文式試験に必要な知識を体系的に習得することに一役買います。
膨大な知識を整理することに長けた演習テキストに仕上がっていると言えるでしょう。
コンパクトな論証集で暗記が捗る
近年の論文式試験の出題傾向の一つに、小問形式で典型論点を正確に記述することが求められるということが挙げられます。
そのため、アガルートの論証集では一問一答の形式で知識がしっかりと定着しているかを確認することができます。
これにより、典型論点の知識をしっかりと補強することができるのです。
サポート体制の比較
LECとTACとアガルートは、サポート体制にも色々と違いがあります。それぞれの講座の学習サポート内容を見ていきましょう。
LECのサポート体制
LECの不動産鑑定士講座では、以下のようなサポート体制が整っています。
添削した答案をPDFで確認できる
LECの不動産鑑定士講座は、論文式試験の練習問題の答案が添削後にPDFで返却されます。
データは場所を取らず簡単に保存できますし、web上でいつでも閲覧できます。紙で返却されるよりも便利に活用できるでしょう。
また、LECは添削の質にも定評があります。自分では気づけなかったミスの傾向もしっかり指摘してくれますので、単に練習問題を解くという以上の有意義な学習が叶います。
成績をwebで見れる
LECは添削結果だけでなく、模試や答練の成績もweb上の「マイページ」で閲覧できるシステムが整っています。
webなら郵送で送られてくるのを待つ必要がありませんから、迅速に結果を確認し、復習を始めることができるでしょう。
webでの質問サービスなども充実していますので、オンラインで学習を進めたい方にはもってこいの講座と言えます。
TACのサポート体制
次に、TACの不動産鑑定士講座のサポート体制についてもご紹介します。
安心のスクーリング制度
TACの不動産鑑定士講座は、スクーリングができる点が大きな特徴です。通信講座でありながら実際の教室でも講義を受けられるのは、非常に大きな利点と言えるでしょう。
同じ目標を持った仲間と同じ教室で講義を受ければ、お互いに刺激し合うことでモチベーションも上がります。
自分一人で勉強しているわけではないという認識も持てますので、学習を続けていくための勇気や活力を得る際に役立つことは間違いありません。
eラーニング学習も可能
TACはeラーニングも充実しています。
web上の「i-support」から質問や成績の確認ができますし、講義動画もインターネットで視聴可能です。
webを活用した講義ならスキマ時間の活用が容易にできますので、忙しい方でも安心して学習を進めることができます。
アガルートのサポート体制
最後に、アガルートの不動産鑑定士講座のサポート体制についてもご紹介します。
講師に質問できるオンライン質問サービスを完備
アガルートでは「オンライン質問サービスKIKERUKUN」を用意しており、講師や不動産鑑定士資格保持者に気軽に質問できる環境が用意されています。
通信講座の場合、気軽に質問をしづらい場合も多いため、このような専用のオンライン質問サービスで気軽に疑問点を相談できる点は非常に魅力的です。
毎月1回のホームルームでお悩み相談もバッチリ
アガルートでは毎月1回のホームルームを実施しています。
動画配信の形式をとっており、受講生からのお悩み相談に乗ってくれるとともに、その時期に必要な試験情報をピンポイントで提供しています。
受験のモチベーション維持・ペースメーカーに最適な学習コンテンツとなっています。
全額返金特典で学習モチベーションアップに寄与
アガルートでは合格された受講生を対象に全額返金特典を用意しています。
受講料を全額返金する講座は他にないため、アガルートのこのような制度は非常に稀有であると言えます。
この制度を活用することで、講座を実質無料で利用することができるため、合格に向けたモチベーションを経済的な側面から引き上げることにも役立ちます。
3社の不動産鑑定士試験合格実績の比較
LECとTACの不動産鑑定士講座はどちらも非常に魅力的ですが、合格実績のデータも比較してみたいと考えている方は多いことでしょう。
LECとTACの合格実績はどうなっているのでしょうか。
LECは毎年着実に合格実績を伸ばしている
LECでは2020年〜2022年試験の論文式試験合格実績を公表しており、結果は次の通りとなります。
試験年 | 合格者数 |
---|---|
2022年 | 39名 |
2021年 | 35名 |
2020年 | 19名 |
後述するTACの合格実績と比較すると劣るものの、毎年一定数の合格者を輩出していることが伺える結果となっています。
毎年合格者は増加しており、今後の合格実績のさらなる伸びが期待できる講座となります。
TACの確かな合格実績は魅力的
一方、TACにおいては合格実績が詳細に公表されています。
2023年の不動産鑑定士論文式試験において、TAC受講生の合格者数は87名で、合格率は約6割でした。
また、2011年~2023年の13年間の累計で、不動産鑑定士論文式試験におけるTAC受講生の合格者占有率は71.9%でした。これは合格者の7割超がTACの生徒であるという事実を表しています。
このようにTACの合格実績は非常に信頼でき、魅力的です。合格実績を重視する方には、TACの講座のほうがおすすめできるでしょう。
アガルートの実績はこれからに期待
アガルートの不動産鑑定士講座は、開講したばかりであり、まだ合格者は出ていません。
そのため、現時点ではTAC、LECの講座と比べて実績面では劣っていると言わざるを得ません。
しかし、アガルートは司法試験をはじめとした各種難関国家資格で非常に高い合格実績を叩き出しており、不動産鑑定士講座もこの流れに追従することが予想できます。
よって、これからの合格実績に期待できる講座であると言えるでしょう。
各講座のメリットは?
LECとTACの不動産鑑定士講座は、それぞれ魅力的なポイントが数多くあります。
ここではそれぞれの講座の強みにスポットを当てて、受講のメリットをご紹介していくことにしましょう。
LECの不動産鑑定士講座の強み
LECの不動産鑑定士講座の強みは、主に以下の2点です。
LECはコスパ抜群である
ここまでにも触れてきたように、LECの不動産鑑定士講座の受講価格はTACと比較すると非常に安いです。
初学者向けの基本的なコースでは、LECの「短答+論文基礎コース」は320,000円(税込)であるのに対し、TACの「1.5本科生」コースは484,000円(税込)です。
TACの価格と比較すると17万円以上安いですから、コスパの面ではLECのほうが大きな魅力があると言えるでしょう。
サポート体制が万全
LECの講座は格安の価格でありながら、学習サポートが充実している点は大きな魅力になります。
eラーニングや質問・添削指導といった基本的な内容はほとんど実装されており、十分な体制が整っていると言えます。
LECのサポート内容を確認の上「これで十分に満足できる」という方は、LECの不動産鑑定士講座を受講することで安価に万全の対策をすることができるでしょう。
TACの不動産鑑定士講座の強み
TACの不動産鑑定士講座にも、以下のような強みがあります。
TACは実績からなる安心感がある
TACの不動産鑑定士講座は受講生の合格者数が明確にデータで開示されており、その実績は圧倒的です。
多くの合格者を輩出したノウハウが詰まっている講座ですから、教材やカリキュラムのクオリティは文句なしと言えるでしょう。
またTACはスクーリングを実施しており、受講生も多いです。TACの講座を受講すれば合格後も仲間と友人関係を続けられる可能性が高いです。
こうした合格実績の高さから来る利点を享受したい方には、TACを強くおすすめします。
校舎で自習も可能
TACは、スクーリング制度の一環として自習室を開放しています。全国に展開している校舎から選んで利用することができますので、ぜひ活用してください。
通信講座は基本的に一人での学習が主体となりますので、なかなかやる気が出なかったり、わからない問題に出会ってつまずくこともあるでしょう。
自習室に行けば、同じ目標を持つ仲間とも出会えます。互いに刺激を受け合うことで学習のモチベーションをアップさせることができるのです。
アガルートの不動産鑑定士講座の強み
アガルートの不動産鑑定士講座には、以下のような強みがあります。
合格特典が超豪華
アガルートの大きな強みとして、合格特典が非常に豪華である点が挙げられます。
具体的には
- 受講料の全額返金
- 合格お祝い金3万円進呈
の2つの特典がついており、この点は他の2つの講座にはないです。
経済的に大きなインセンティブを求めている方にオススメの通信講座となります。
効率的な学習を支える教材が勢揃い
アガルートのテキストを使用することで、必要最小限の量で試験の合格を目指すことができます。
インプット用のテキストには、試験における各内容の重要度が振られており、こちらの目印を頼りにすることで最小限の学習内容にとどめることができます。
また、論証集は覚えるべきポイントを抽出して記述がなされており、非常にコンパクトな作りとなっています。
これらのテキストを利用することでアガルートでは最短ルートで不動産鑑定士試験に合格することができるのです。
各講座のデメリットは?
LECとTACとアガルートの不動産鑑定士講座は、大きな魅力がある反面、デメリットもいくつかあります。
マイナスポイントもしっかり把握した上で受講を検討していきましょう。
LECの教材は作りが単調
LECの教材は白黒がベースの記述となっており、昔ながらの作りとなっています。
そのため、色味によって内容の軽重を見分けることは困難です。
視覚的要素も用いて内容の理解・暗記を進めたい方にとってはやや物足りないテキストとなっています。
費用の高さはTACのネックポイント
TACの不動産鑑定士講座は合格実績のデータが公開されており、スクーリングを実施している点も非常に魅力的です。
しかしTACは、その分費用が高いです。
初学者コースでも約50万円と高額で、LECと比較するとかなり高い価格設定であることは覆しようがありません。
カリキュラムやテキストのクオリティの高さについては過去のデータを見ても間違いありませんが、決して安くはない金額を支払うことになりますので、金額の面では要検討が必要になります。
アガルートは合格実績が心許ない点がネック
アガルートの不動産鑑定士講座は新設されたばかりであることから、合格実績は未だ存在しません。
他の2社は毎年高い合格シェア率を誇っていることから、この点はアガルート最大のデメリットと言えるでしょう。
実績を鑑みるなら、他の2社の利用も併せて検討してみることをオススメします。
それぞれの講座に向いている人の特徴
ここまで、3社の不動産鑑定士講座の特徴を比較してきましたが、結局のところどちらがよりおすすめなのでしょうか。
この段落では、LEC、TAC、アガルート、それぞれが向いている方の特徴をご紹介していきますね。
LECが向いている人
LECの不動産鑑定士講座の受講が向いているのは、以下のような特徴の方です。
- 安い価格でコスパよく不動産鑑定士の資格を取得したい方
- 質問対応や添削指導などで万全のサポートを受けたい方
- なるべくシンプルなテキストのほうがよいと思う方
LECの不動産鑑定士講座はシンプルでわかりやすいテキストと、受講価格の安さが大きな魅力です。
コスパ抜群の講座であり、しかもサポートも整っているためバランスが優れていると言えるでしょう。
割引制度も充実していますので、価格の安さを重視したい方には、LECの受講がおすすめです。
TACが向いている人
TACの不動産鑑定士講座の受講をおすすめしたいのは、以下のような方です。
- 合格実績を重視する方
- より質の高い授業を希望する方
- スクーリングを受けたい方
TACは明確に合格データを公開しており、実績の高さが証明されています。信頼できるデータをもとに受講を検討したい方には、TACをおすすめします。
実績にも反映されているように、TACの授業の質はとても高く、スクーリング制度も魅力的です。こうした利点を享受したい方は、ぜひTACを検討してみてください。
アガルートが向いている人
アガルートの不動産鑑定士講座の受講をおすすめしたいのは、以下のような方です。
- 合格時の特典の豪華さをお求めの方
- できるだけリーズナブルな講座を受講されたい方
- 効率よく試験学習を進めたい方
アガルートの大きなメリットとして、合格時の特典の豊富さが挙げられます。
合格時の強力なインセンティブをお求めの方にオススメの講座であるといえます。
また、講座は非常にリーズナブルに受講できるため、あまり講座料金を支出したくないという方にもオススメです。
LEC・TAC・アガルート不動産鑑定士講座の実際の口コミ
最後に、LECとTACとアガルートそれぞれの不動産鑑定士講座に寄せられた口コミをそれぞれご紹介します。
実際に受講した方の感想も参考にしながら、どちらを受講するかを決めていきましょう。
LECの評判・口コミ
まずは、LECの不動産鑑定士講座に寄せられた口コミをご紹介します。
LECの講義を理解し、教材にしっかりと取り組めば、必ず合格できるように設計されているところです。他の書籍等には一切手を出しませんでした。 LEC不動産鑑定士講座受講者の声より
川原講師は明瞭で、鑑定理論を全く学んだことが無い私でも理解を進めることができました。また行政法規の豊岡講師からは、受講生を合格させたいとの熱い思いが感じられました。 LEC不動産鑑定士講座受講者の声より
LECの不動産鑑定士講座の口コミを見ると、テキストの分かりやすさや講師の講義の面白さについて高く評価する内容が多く寄せられていました。
LECはシンプルで分かりやすいテキストが魅力ですし、それに合わせて講師の熱意ある講義が展開されます。勉強が苦手な方でも安心して学習を進めることができるでしょう。
TACの評判・口コミ
次に、TACの不動産鑑定士講座に寄せられた口コミもご紹介します。
基本テキストは、重要な論点がコンパクトにまとまっており勉強しやすかったです。特に鑑定理論の基本テキストは左ページが基準、右ページが解説とわけられているので、暗記したいときは左ページだけをパラパラめくり、しっかりと理解したいときは両ページをじっくり読む等、用途によって使い分けることができました。 TAC不動産鑑定士講座受講者の声より
鑑定理論の基礎講義を大阪で受講したのですが、その時の中村光伸先生の講義が鑑定理論を初めて勉強した私でもとてもわかり易かったです。 また、TACの殆どの先生が、絶対に覚えないといけないところ(Aランク論点)や学習をする優先順位をランクにして講義で伝えてくれるため迷わずに講義の後にはすぐにやるべきことを決めて勉強に入ることが出来ました。 TAC不動産鑑定士講座受講者の声より
TACの不動産鑑定士講座のテキストは、非常に取り組みやすい構成が高く評価されています。講義の分かりやすさを絶賛する受講者も非常に多く、合格実績が高いのもうなずけます。
TACは実績の面では申し分ない会社ですから、受講生としても安心感を持って学習に取り組むことができるでしょう。
アガルートの評判・口コミ
アガルート不動産鑑定士講座の口コミは今のところ存在しません。
そこで、他講座にて寄せられた口コミをここでは紹介していきます。
教材が薄く、必要なことのみが端的に書かれているので、一つテキストをバイブルとして持っておけば、それで足りるというコンパクト性が大変気に入っており、よけないことを省いた洗練された教材であったこともアガルートを選んだ理由です。 アガルート司法試験講座受講者の声より
演習書で得た知識を論証として書き足していけば、復習にも最適の教材となります。講座も、短期間で復習するのに最適なボリュームでした。講座は直前期に試聴していました。 アガルート司法試験講座受講者の声より
アガルート司法試験講座の受講生からは、コンパクトなテキストで学習が捗ったとの声や、論証集の使い勝手が非常に良かったとの声が上がりました。
不動産鑑定士試験講座でも司法試験講座同様、インプットテキストのコンパクトさと論証集の使い勝手の良さが大きな強みとなります。
効率よく学習を進められたい方に最適の講座であることがこちらの口コミからもみて取れます。
LEC・TAC・アガルートの不動産鑑定士講座比較まとめ
不動産鑑定士講座比較まとめ
- LECは格安価格の上に充実したサポートがあるため、非常にコスパが良い
- TACは圧倒的な合格実績が魅力
- アガルートは合格時の特典が大きな魅力
- それぞれのメリット、デメリットをよく確認し、自分に合った不動産鑑定士講座を選ぼう
ここまで各社の講座をさまざまな観点から比較してきました。
三社三様の特徴を持っているため、ご自身が講座に求めるニーズを踏まえた上で納得のいく不動産鑑定士講座選びを行ってみてください!