衛生管理者のおすすめテキストは?参考書や問題集・独学の勉強方法も解説

「衛生管理者を取得したいけど、参考書や問題集がたくさんあってどれを選べばいいか分からない」

「どうやって独学すれば良いの?」

こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?

衛生管理者は、公益財団法人安全衛生技術試験協会が実施する国家資格です。法律で常時50人以上の労働者を使用する事業場に設置が義務付けられています。そのため需要があり、受験者も多く、テキストや問題集の種類も豊富です。

この記事では、衛生管理者取得を目指す人が効率よく勉強できるよう、テキストや問題集選びの際に押さえておきたいポイントを解説していきます。独学で一発合格するための勉強方法も紹介しています。

第1種衛生管理者・第2種衛生管理者の取得を検討としている人は、ぜひご一読ください!

衛生管理者のテキストをざっくり説明すると

  • 要点や頻出問題が分かりやすいテキストを選ぼう
  • 図や表、イラストが多いものは頭に残りやすい
  • 優秀なテキスト・問題集が発売されており独学でも合格が期待できる
  • 分野別に進めていく勉強方法がおすすめ

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衛生管理者試験のテキストの選び方

試験勉強をはじめるにあたって重要なのが、参考書・問題集選びです。自分に合わないものを選んでしまうと、試験勉強が自体が苦痛になってしまいます。スムーズに頭に入らず、挫折してしまうこともあるでしょう。

また効率の悪いテキストだと、合格までに多大な時間と労力がかかります。そのため、良いテキスト選びが合格を左右するといっても過言でないでしょう。

ここからは、衛生管理者資格を合格するために欠かせない、テキスト選びのポイントを解説していきます。

要点や頻出分野を厳選した解説

衛生管理者試験の試験科目は、第一種・第二種ともに「労働生理」「関係法令」「労働衛生」の3つですが、この出題範囲すべてを暗記するのはとても大変です。そのため、よくでる問題をピックアップしているテキストを選ぶのがおすすめです。

要点や頻出分野を厳選して解説しているテキストなら、より短時間で合格に近づきます。また試験の出題傾向を長年分析している会社・著者のテキストは、自分で山を張るより断然効果が高いでしょう。

試験本番で、テキストや問題集とほぼ同じ小問がでることも少なくないようです。特に勉強時間が取りにくい人、短期間で合格したい人は、要点や頻出分野を厳選したテキストか確認して購入しましょう。

試験範囲の違いは有害業務に係わるものの有無

第一種衛生管理者と第二種衛生管理者の試験範囲の違いは、有害業務に関わるものについての出題があるか否かです。

そのため、中には両方の試験に1冊で対応できるテキストも発売されています。

また第一種と第二種では、活躍できる業種が異なります。第一種ならすべての業種で活かせます。

図や表の多いテキストがおすすめ

図や表の多いテキストには、イメージしやすい、印象に残りやすいというメリットがあります。文字ばかりのテキストより読みやすく、スムーズに頭に入りやすいのも強みでしょう。

色についても、見やすいテキスト、見にくいテキストがあります。人によって好みもあるため、サンプル画像などを見て、読むのに抵抗がないか確認するのもよいでしょう。

中には、隠すと文字が見えなくなる赤シートがついている、暗記に便利なテキストも発売されています。

労働衛生で苦戦する人が多い

衛生管理者試験の範囲の中でも、特に労働衛生は解剖生理学に近い部分もあるため習得しにくく、苦戦する人が多いです。これらの範囲を覚えるためにも、図や表の多いテキストは有効といえます。

そのため、すでに衛生管理者試験の勉強を始めていて、労働衛生に手こずっている人は、テキストの変更も選択肢の一つです。参考書であれば、2,000円前後で購入できます。また、本屋だけでなく通販でも販売されています。

衛生管理者試験はほぼ毎月行われているため、受験チャンスは多いですが、受験には手数料6,800円がかかります。テキストを変えることで一発合格できるのであれば、受験費用よりお得だとも言えるでしょう。

最新版の参考書・問題集を選ぼう

参考書・問題集を選ぶときは、最新版であることを確認しましょう。昨年や一昨年の試験の分析を踏まえるため、毎年改定版を出す出版社も多いです。いくらレビューの評価や口コミが良くても、古い参考書・問題集は避けましょう。

改訂が古い参考書・問題集では、最新の頻出傾向を把握できません。毎回似た傾向の出題がされる衛生管理者試験においては、「何が良く出題されるのか」知っておくことが大切です。

ずれたポイントばかり勉強していたということがないように、最新版を選んでおくと安心でしょう。

法改正などによって、内容が変わることも

第1種衛生管理者・第2種衛生管理者ともに、関連法令が試験範囲になっており、第1種衛生管理者試験では17問、第2種衛生管理者試験では10問出題されます。この関連法令の内容は、法改正が行われればもちろん正しい答えも変わります。

近年でいえば、2019年4月に労働基準法が一部改正されたことにより、衛生管理者試験にも影響がありました。具体的には、時間外労働時間の上限や年次休暇の取得義務、フレックスタイム制などについて変わっています。

最新版なら法改正への対応にも安心感があるでしょう。またこれらの理由から衛生管理者試験に関しては、フリマサイトやオークションで過去の参考書を購入することはあまりおすすめできません。

大手資格学校のテキストで合格に近づく

ユーキャンと言えば通信講座を思い浮かべる人が多いでしょう。実は、ユーキャンなどの大手資格学校からも、衛生管理者のテキストや問題集が販売されています。

もちろん通信講座の方が動画や添削などもついているため、内容が充実しているでしょう。ただ、財布事情もあるため、予算にそぐわない場合は大手資格学校のテキストを利用するのもおすすめです。

大手資格学校はたくさんの分析データや学習ノウハウを持っているため、効率よく学習できます。多くの人に分かりやすいような工夫がしてあるテキストが多いのもポイントです。

法改正があった時のフォローも期待できる

大手資格学校のテキストであれば、万が一法改正があった場合も、アナウンスがあることが多いです。公式ページを利用して最新情報を手に入れることができます。

実際ユーキャンでは、法改正等に伴う変更のお知らせが公式ページの書籍出版案内にある法改正・追録情報で出されています。

実績があり信頼できることだけでなく、購入後のフォローが期待できることも人気の一因でしょう。

衛生管理者のおすすめ人気テキストランキング5選

ここからは、衛生管理者試験対策におすすめのテキストや問題集を厳選して5つご紹介します。

「何を選んだらいいか分からない」、「良いテキストを知りたい」という人は、ぜひ自分に合ったテキスト・問題集選びの参考にしてください。

【第1位】この一冊で合格!村中一英の第一種・第二種衛生管理者テキスト&問題集

改訂版 この1冊で合格! 村中一英の第1種衛生管理者 テキスト&問題集
1870円
改訂版 この1冊で合格! 村中一英の第1種衛生管理者 テキスト&問題集
1870円
改訂版 この1冊で合格! 村中一英の第2種衛生管理者 テキスト&問題集
1650円
改訂版 この1冊で合格! 村中一英の第2種衛生管理者 テキスト&問題集
1650円

テキストで学んだことを、すぐ一問一答で理解できたか確認するスタイルのため、「やったつもり」にならずしっかりと身に着けることができるテキストです。巻末には模擬試験が付いているので、本番を想定した練習も行えます。

図が多く、見やすいのもポイントでしょう。試験勉強は久しぶりという人にもおすすめです。理解しにくい法律についても、図を活用して解説してあるので、受け入れやすいでしょう。出題頻度の分析もされており、重要度別に3段階に分けられています。

著者である村中講師は、10年以上衛生管理者試験対策に携わってきたベテランです。社会保険労務事務所を設立しており、関連法にも強いため、法改正に関する試験内容の変更への対応にも安心感があります。

【第2位】第一種・第二種衛生管理者集中レッスン

第1種衛生管理者 集中レッスン '23年版
1540円
第1種衛生管理者 集中レッスン '23年版
1540円
第2種衛生管理者 集中レッスン '23年版
1320円
第2種衛生管理者 集中レッスン '23年版
1320円

過去問の分析により、よく出る問題だけをピックアップしたテキストです。効率よく合格を目指したい人にもピッタリでしょう。1テーマがたったの2ページでまとめられています。また図や表、イラストも多く、見やすいように工夫されています。

どれだけ覚えているかを確認する〇×問題が用意されているのも魅力です。試験前などによく出る箇所の理解度をチェックするのに便利でしょう。試験範囲全体を短時間で確認できます。

当てると文字が消える赤シートがついており、ノートにまとめなおす手間もいりません。暗記ポイントが分かりやすいテキストともいえるでしょう。

【第3位】ユーキャンの第1種・第2種衛生管理者 速修レッスン【チェック問題つき】

'22~'23年版 ユーキャンの第1種・第2種衛生管理者 速習レッスン【チェック問題つき】
2420円
'22~'23年版 ユーキャンの第1種・第2種衛生管理者 速習レッスン【チェック問題つき】
2420円

図や表、イラストを活用し、初心者でも理解できるよう解説しているテキストです。基礎知識に自信がない人にも、うってつけでしょう。補足や用語の解説も豊富で、正しい知識が身に着けられます。

項目の最後にチェック問題がついているので、毎回理解できたか確認しながら進めることができます。また、重要度やよく出る問題、ひっかけ知識が何が分かりやすいのも魅力です。赤シートがついているので、暗記用ノートを作成する手間も省けます。

1冊で第2種、第1種両方の対策ができるのも強みでしょう。受験対策に実績がある大手通信講座会社ユーキャンが発売しているという安心感もあります。

【第4位】第1種・第2種衛生管理者過去8回本試験問題集

2023年度版 第1種衛生管理者過去8回本試験問題集
1430円
2023年度版 第1種衛生管理者過去8回本試験問題集
1430円

過去問を解きながら、実践的に学んでいきたい人におすすめなのが、この問題集です。1冊で十分に演習できます。

8回分とボリュームがあるので、繰り返し解くうちにコツも掴めてくるでしょう。また、問題量はもちろん、解説・解答の分かりやすさも人気の秘訣です。

実際に問題を解くことで、苦手や抜けている分野が明確にすることができます。そして間違えた問題を正しく覚えなおすことで合格に近づきます。そのため、過去問題集の解説が果たす役割は大きいです。

【第5位】ユーキャンの第1種・第2種衛生管理者 重要過去問&予想模試

22~'23年版 ユーキャンの第1種衛生管理者 重要過去問&予想模試【本試験8回分相当の問題数を収録】
1760円
22~'23年版 ユーキャンの第1種衛生管理者 重要過去問&予想模試【本試験8回分相当の問題数を収録】
1760円
22~'23年版 ユーキャンの第2種衛生管理者 重要過去問&予想模試【本試験8回分相当の問題数を収録】
1650円
22~'23年版 ユーキャンの第2種衛生管理者 重要過去問&予想模試【本試験8回分相当の問題数を収録】
1650円

この問題集の特徴は、論点別に問題が出されていることです。5科目すべてで40%以上の得点を取らなければならない衛生管理者の試験形式に合わせて、作られています。

各分野のよく出る問題を解くことで、確実に一分野ずつ知識を蓄えていくことができます。解説が丁寧なことや、イラスト・図・表付きの補足解説が充実していることも評価が高い理由の一つでしょう。重要度表示や見やすい構成など、工夫の詰まった問題集です。

第1種は268問、第2種は175問掲載されています。加えて両方とも、公表問題1回分と予想模試がついています。問題量として十分と言えるでしょう。また過去問や模試は本番と同様の形式なので、時間配分の練習にもなります。

衛生管理者に独学合格する勉強方法

衛生管理者試験は、第一種・第二種ともに比較的難易度の低い試験です。令和3年度の合格率は第一種が42.7%、第二種は49.7%でした。そのため、独学での合格も期待できます。

ただ、おおよそ過半数が落ちている資格とも捉えることができます。専門的な内容も出題されることや合格ラインが各科目で制定されていることから、関連業務の経験者であっても全く対策しない状態での合格は難しいでしょう。

ここからは、そんな衛生管理者試験に独学で一発合格するための勉強方法について解説していきます。

分野別にテキストの学習を進める

はじめは分野ごとにテキストを進めていくのがよいでしょう。いきなり過去問をすべて解くよりも、一つの分野ごとに勉強していく方が結果的に早く覚えられることが多いです。

背景や周辺の事柄を合わせて知ることで、理解が深まり、記憶が定着しやすくなります。

インプットが終わっていない状態で、過去問を解きながら実践的に学ぶスタイルの勉強法でも同様です。1年分を通して解くよりも、各回の同じ分野の問題を集めて解いていく方が、効率的でしょう。

一通りテキストを進めたら過去問や予想模試を通しでやってみよう

分野別にインプットが終わった後は、過去問や予想模試1回分すべて解き、本番に備えます。本番と同様に制限時間を設け、本番に挑む気持ちで行うのも良いでしょう。時間配分のコツを掴んだり、覚えきれていない箇所を発見したりできます。

第1種衛生管理者試験、第2種衛生管理者試験ともに、試験当日の制限時間は3時間です。いずれも13:30~16:30に行われます。1時間経過後は途中退室も可能ですが、長丁場な試験です。

また過去問や予想模試は1回きり解いただけで満足するのではなく、間違った箇所を復習したあと、もう一度同じ過去問及び予想模試に挑戦するなど繰り返し使うのがおすすめです。

インプットとアウトプットを反復する

衛生管理者試験は、受験者の何%が合格といった相対評価ではなく、絶対評価です。100点を取る必要はなく、基準を超えれば合格できます。そのためすべての試験範囲を網羅するのではなく、頻出問題を押さえるのが効果的です。

またよく出る問題のインプットとアウトプットを繰り返すことで効率よく勉強できます。頻出問題が何か分かりやすいテキストを選ぶとよいでしょう。またインプットだけではきちんと覚えられているか、正しく使えるか分かりません。

問題集を使ってアウトプットもすることで、覚えていない箇所や理解度を把握できます。こうしてテキストと問題集を反復するうちに知識が定着していきます。独学で合格ラインに達することもできるでしょう。

衛生管理者は絶対評価

衛生管理者試験の合格基準は、第1種・第2種ともに

  • 総合得点60%以上
  • 各科目の得点がすべて40%以上

の両方を満たすことです。

勉強する際の基準にもなるため、頭の片隅に入れておきましょう。1科目でも40%の正答率を下回ると不合格になるため、注意が必要です。

独学が心配なら通信講座を利用しよう

衛生管理者は、合格率が比較的高いことから独学での合格も十分可能でしょう。

しかし、試験内容は決して易しくはないので、勉強が得意でない方や不安を抱く人にとって独学での合格は厳しいといえるでしょう。

そんな人には通信講座を使った勉強をおすすめします。

わかりやすい説明で難しい内容もスラスラ理解できるようになり、さらにはつまずいた際も手厚いサポートで安心して勉強を進められるでしょう。

資格Timesでは、数ある通信講座の中でも特にアガルートの衛生管理者講座をおすすめします。

アガルートを活用することで、スマホを使って通勤時間等のちょっとした隙間時間にも効率よく勉強することができるようになります。

さらに講座費用も他社と比べてかなり安いので、費用面の心配も必要ありません。

コスパ良く、尚且つ効率よく合格を目指したい方には、まさにうってつけの講座だと言えるでしょう。

衛生管理者のおすすめテキストまとめ

衛生管理者のテキストについてまとめ

  • 分かりやすいテキストを選ぶことが合格への近道
  • 頻出問題や重点箇所がどこか分かるテキストがおすすめ
  • 購入前に最新の参考書・問題集であるか確認しよう
  • 独学でも合格可能だが、心配な場合は通信講座も良い

ここまで、衛生管理者のテキストについて解説してきました!

衛生管理者は一定以上が勤務する事業所に設置が義務付けられている国家資格です。令和元年度は第1種・第2種合わせて10万人以上が受験した人気の資格であるため、資格試験対策のテキストや問題集も多く発売されています。

テキストを選ぶ際は、頻出問題を押さえているもの、そして最新版を選ぶようにしましょう。それを利用することで効率よく勉強できるでしょう。

自分に合ったテキスト・問題集でぜひ、合格を目指してください!

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