【2025年】中国語参考書おすすめ人気ランキング35選|参考書の選び方・活用法も紹介
「中国語の参考書はどれが良いの?」
「おすすめの選び方は?独学ならどうやって活用するのが良い?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
中国語を独学する場合は、自分に合った参考書を選ぶことが大切です。
また発音の練習から中国語検定やHSKの対策まで、各人の目的によってテキストを使い分けることも重要になります。
今回は中国語学習におすすめの参考書を、ランキング形式で35冊紹介します。
独学者におすすめの参考書の選び方やその活用方法なども解説するので参考にしてください。
おすすめの中国語参考書についてざっくり説明すると
- 発音や単語などの分野ごとに教材を用意すべき
- 発音が鬼門なので、リスニング学習ができるテキストがおすすめ
- HSKや中検対策ができる参考書を選ぶのも有意義
独学のための中国語参考書の選び方・ポイント
中国語学習に関するテキストはたくさんあるため、いざ中国語を勉強しようと思っても、どの参考書を選んで良いかわからないという場合も多いでしょう。
また参考書のジャンルも様々なので、どこから手をつけるべきか迷うという方もいるはずです。
そこで以下では、効率的な中国語学習を行うための参考書選びのポイントをいくつか紹介します。独学で中国語を学びたいという方は大いに参考にしてください。
1分野に対し1つ教材を用意しよう
色々な分野の情報を広く浅く掲載した教材や苦手分野に関するテキストだけを購入するという方法もありますが、基本的には各分野に関する専門的な教材を一つずつ購入するのがおすすめです。
ちなみに中国語学習の分野とは、総合、発音、文法、単語、会話、長文の6種類になります。検定試験を受検する場合は、追加で過去問題集や模擬試験などを購入するのも良いでしょう。
各分野の参考書を購入すれば、それぞれの突っ込んだ内容まで理解できるので、確かな中国語力が身に付くはずです。
リスニングができる参考書を選ぼう
日本人にとって、中国語は発音が難しい言語です。そのため、ネイティブの音声をたくさん聴いて、正しい発音の方法を覚えていかなくてはなりません。
よって音声CDが付属しているものや、音声がダウンロードできるような教材を購入するのが良いでしょう。
中国語の音声を繰り返し聴き続けることで、正しい中国語の発音に耳を馴染ませるということが大切です。
発音を詳しく解説している教材を選ぼう
発音の学習は初学者のうちに徹底して行う必要があります。よってリスニングだけでなく、発音の方法を文字で学ぶということもすべきです。
舌の位置や口の形などの写真や図が載っている参考書や、発音に関する解説が詳しい参考書を選ぶのが良いでしょう。
なお、耳からの情報だけで外国語を習得できるのは2歳くらいまでと言われているので、大人の場合は論理的に考えて試行錯誤しながら習得していかなければなりません。
中国語検定を見据えている参考書を選ぼう
HSKや中国語検定は初心者にとってはハードルが高いように思われるかもしれませんが、検定の合格を目標にすることで効率的に学習を進められるのでおすすめです。
試験内容に沿って読む、聴く、話す、書くの4技能をバランスよく勉強することができますし、具体的な目標があればモチベーションも高まるでしょう。
なお、HSKや中国語検定を受検する場合は、それぞれの対策がより良くできるような参考書を選ぶべきです。
1分野1冊お気に入りを見つけて使い倒そう
各分野でお気に入りの参考書を見つけたら、その1冊を徹底的に使い込むべきです。
学習が捗らなければ、ついつい参考書を変えたくなることもあるでしょうが、途中で投げ出してしまうと知識やスキルの習得が中途半端に終わってしまうので、1冊をとことん読み込みましょう。
何度も何度も読み返せば、中国語力はかなりアップするはずです。
塾・オンライン講座を利用して学習するのもおすすめ
中国語は漢字が日本語と共通しているなど、書籍を利用して独学しやすい側面もあります。
ただし、発音に関しては他の言語と比較しても声調のマスターしたり、聞き取ったりするのは難しいため、実際にネイティブの講師と会話をしながら学ぶ方が望ましいです。
近年では通学形式の塾の他に、自宅でも受講できるオンライン中国語講座もあるので、利用することがおすすめできます。
中国語参考書(勉強方法・総合)のおすすめランキング5選
初めて中国語を勉強するなら、効率的な勉強計画の立て方や、自分になった効果的な勉強方法などについて知るということが大切です。
また各分野の本格的な学習を始める前に、まずは中国語がどんな言語なのかを大まかに把握しておくことも重要でしょう。
5位:はじめての中国語(講談社現代新書)
漢字で表現されるという意味では、日本人にとって一番身近な外国語とも言える中国語ですが、発音や文法をはじめ、新たに覚えなければならないことも多いです。
本書では、中国語特有の発声である声調に関するテクニックや、ピンインの読み書きなどを学ぶことができます。
また基礎文法とともに、簡単な会話も習得できるようになっているので、初心者にはおすすめです。
4位:はじめよう中国語音読 初級編
ネイティブのような発音や音読の仕方を体得できる参考書です。
また音読をしながら、文脈の中で語句やフレーズを覚えることができるので、語彙力を高める目的で用いるのも良いでしょう。
さらに声調や音節、音読の仕方などを解説した動画も視聴できるため、特に初学者にとっては心強い教材だと言えます。
加えて1日10分の音読を続けることで中国語力を伸ばすことができるため、手軽に中国語を学びたいという方にもおすすめです。
3位:はじめての中国語
1日1課の勉強を3週間継続することで、中国語の発音と基礎文法を身に付けることができるという参考書です。
「中国語はどのような言語か」ということを大まかに知りたいという方は、まずは本書で勉強するのが良いでしょう。
わかりやすい図解が掲載されており、全ての例文にピンインのルビが付いているので、視覚的に理解しやすい教材です。
なお、例文にはカタカナのルビも振ってありますが、本格的に中国語を学びたいなら、あまり参考にしない方が賢明です。
2位:基本がわかる はじめての中国語
「基本がわかるはじめての〜」シリーズは外国語学習の定番教材で、中国語以外にも様々な言語に関するテキストが出版されています。
単語や発音、構文などの観点から中国語の仕組みを、比較的大きな字で詳しく解説してあるので、初学者にはぴったりの教材です。
また日常会話で用いられる基本的なフレーズも一通り学べるので、中国語が話せるようになりたいという方にも良いでしょう。
1位:HSK・中国語検定 最強の学習法
HSKや中国語検定を目標に、中国語の読む、書く、聴く、話すの4技能を全て鍛えられる参考書です。
中国語を最速でマスターするための具体的な方法も学べます。ちなみに本書で提唱される中国語学習のモチベーションを維持するための方法は、検定試験を受検することです。
検定試験という明確な目標があることでやる気が高められるわけですが、本書ではその目標に向けて学習を継続するための方法も教えてくれます。
なお、初心者はもちろん、上級者にも役立ちような内容も含まれているため、あらゆるレベルの学習者におすすめです。
本書で解説されている勉強方法を実践するのは決して簡単でないと言えますが、効率よく、そして徹底的に中国語を学びたいという方には良いでしょう。
5000人以上の指導実績を持つ著者の経験に基づく色々なアドバイスが載っているため、やる気がある方には非常にためになるはずです。
中国語参考書(発音練習)のおすすめランキング5選
中国語学習の中で最も難しく、そして最も大切だと言われているのが発音です。
中国語には36の母音と21の子音があり、それらを組み合わせると約400種類もの発音ができます。また「声調」という音の高低による分類も考えると、1300種類程度の音を発音が可能です。
それらの音をきちんと出すには、舌の使い方や口の形などがポイントになります。
正しい発音ができないと、せっかく文法や単語、フレーズを覚えても、意味が通じないという事態に陥ってしまうので、発音は最重要です。
よって最初のうちは、参考書の付属CDや学習動画、ピンイン表なども活用しながら、発音をしっかり練習するのが良いでしょう。ちなみにおすすめの練習方法はシャードイングです。
また塾やスクールで、中国語の指導経験が豊富な講師から直接教わるのも有意義だと言えます。
5位:中国語発音マスター
中国語通訳者を長年育成してきた日本人講師が、イラストと音源を用いて中国語の発音を体系的に解説してくれるという参考書です。テキストベースで論理的に発音が習得できるように設計されています。
日本人の方がネイティブよりも意識的に発音しているという意味では、教わるなら日本人からの方がわかりやすいと言えるでしょう。
しかし、本書には発音がカタカタで表記されている箇所が多いので、初心者はあまりそれらを見過ぎないように気をつけるべきです。正しい音を思い出すための一助として活用する程度にとどめましょう。
4位:四声完全マスター[MP3音声付]
声調だけを徹底的にトレーニングできる参考書です。一音節から段階的に練習していけるので、初心者でも無理なくレベルアップを図ることができます。
また再生速度やトレーニングメニューのバリエーションは実に豊富であるため、飽きることなく練習することができるでしょう。
CDに収録された音声は5時間30分もあるので、意欲的に学習すれば、バッチリ声調をマスターできるはずです。
3位:動画で身につく!中国語入門 発音+文法
中国語の発音と文法の基礎を、動画とテキストで学ぶことができる参考書です。
動画は200本以上収録されていますが、全て3分以内で完結するのでサクサク見ていくことができます。
発音の解説では口元の形や口内の断面図などが視覚的にわかりやすく表現されているので魅力的です。
音はクリアでテンポも良いので、非常に聞きやすいと言えるでしょう。
2位:改訂新版 紹文周の中国語発音完全マスター
35年以上日本人に中国語を教えてきたベテラン講師が執筆したテキストです。音声を聴くだけではわからない発音のノウハウを、テキストベースで詳しく解説してくれるので、初心者には良いでしょう。
発音時の正しい口の形をイラストや写真で丁寧に解説してくれるので、練習が捗ります。独学でもネイティブのような発音ができるようになるでしょう。
他の映像教材と合わせて活用すれば、高い学習効果が期待できるのでおすすめです。
1位:日本人のための 中国語発音完全教本
こちらも正しい口の形を写真やイラストで見ながら学べるテキストです。
日本人が苦戦しやすい「an」と「ang」の発音の違いなども、詳しく解説されています。
ちなみに本書で指南されている中国語の正しく美しい発音を体得するためのポイントは以下の5つです。
- 大きく口を使う
- 息をコントロールする
- 1音節をしっかり発音し、一定のリズムで話す
- 音程の高低に敏感になる
- ピンインを正しく読む
このテキストではこれら5点を踏まえた発音練習ができます。
また出版社のサイトなどでは、舌の位置や唇の形、口の動かし方などを動画で確認することもできるので便利です。
加えて付属のCDでは、メトロノームを活用して中国語特有のリズム感を体得することもできます。音声はダウンロードもできるので、外出先で学習するのにも便利です。
中国語参考書(文法学習)のおすすめランキング5選
発音の仕方を学んだとしても、文法を理解していなければ、リスニングもリーディングもできません。
ちなみに中国語の文法は、語順など英語に似ている部分も多いので、英文法をある程度知っている日本人にとっては、比較的簡単でしょう。
また語順の変更なく疑問文が作れるなど、むしろ日本語に似ている部分もあり、さらに日本語ほど敬語表現が複雑でもないので、日本人にとって中国語の文法はさして難しくないと言えます。
なお、文法学習でおすすめなのは、1つの文法事項に対して、短文やフレーズを暗記するということです。
具体例でパターンを覚えておけば、単語を入れ替えるだけで無数に文章を作れるようになるので役に立ちます。
またCDが付属している文法書もあるので、文法学習でシャドーイングを取り入れるというのもおすすめです。
5位:誤用から学ぶ中国語ー基礎から応用まで
見やすく、わかりやすいと評判の優れた教科書です。初級・中級レベルの学習者にありがちな誤りの例を見ながら、基本的な文法と正確な用法を覚えることができます。
また本書(赤色)に加え、補語と副詞を扱った続編1(緑色)や助動詞などを解説した続編2(黄色)もありますが、最初は赤色だけで十分でしょう。
4位:ネイティブ中国語ー補語例解
4000種類以上の例文を通して、補語をしっかりと学習する中級者向けのテキストです。
中国語において最も重要な品詞は動詞ですが、その動詞に補語をつけることによって意味と色々に変化させることができます。
そのため、様々な表現ができるようになるには補語をマスターしなければならず、その学習のためには本書を辞書代わりに持っておくのが良いでしょう。
3位:本気で学ぶ中国語・本気で学ぶ(中級)中国語
中国語学習は「建物を建てる」ことに似ていると考える筆者が、中国語の発音、会話、文法を495ページにわたって解説した非常に内容の濃いテキストです。
発音と文法の土台を一から積み上げることができるので、本格的に中国語を勉強したい方にはおすすめできます。
なお、発音と文法の知識だけでは、参考書の例文などをスムーズに読解するのは難しいので、本書の学習と並行してリーディングの学習をするのが良いでしょう。
2位:Why?に答える初めての中国語の文法書
3人の日本人の先生が執筆した参考書です。日本人の視点から、丁寧な解説がなされており、また練習問題が作成されているので、初心者にはぴったりなテキストだと言えます。
また中国語にどんな文法があるのかを具に教えてくれるので、文法の辞書として活用するのもおすすめです。
わからない文法事項を本書で調べれば、スムーズに中国語学習が進められるでしょう。
1位:ゼロからスタート中国語 文法編・文法応用編
これから中国語を勉強し始めようという人が、一番初めの教材として選ぶべきテキストです。
とりあえず中国語の雰囲気を知りたいというレベルの学習者が、中国語の基本を大まかに学ぶことができるため、気軽に手に取ってみてください。
なお、本書は「文法編」と銘打たれているものの、発音についても解説されているので、これ一冊で文法と発音の両方を勉強することができます。
また「文法編」の姉妹書である「文法応用編」では、基本的な文法事項を復習しつつ、中級レベルの文法を学べるので、中級者へとステップアップしたい方におすすめです。
「文法編」と「文法応用編」を合わせて活用すれば、一貫した文法学習ができて良いでしょう。
本書のさらなる詳細に関しては、後述の内容を参考にしてください。
中国語参考書(単語学習)のおすすめランキング5選
日本語と同じく漢字で表現される中国語には、日本語とほぼ同じ意味の漢字も多いです。さらに中国語の常用語3,805語のうち、1,013個は日本人でもすでに知っている語句だと言われています。
そのため、正しい発音さえ習得できれば、日本人にとって中国語の単語学習はそれほど難しくありません。
なお、単語がわからなければ、中国人が話す内容を理解することは非常に難しいので、まずは単語学習から始めるのがおすすめです。
基本的な単語の発音をある程度覚えてきたら、単語と文法を並行して学んでいくのが良いでしょう。
また一つの単語に複数の意味があることも多いですが、最初は最も基本的な意味だけを覚えていくべきです。
具体的な覚え方ですが、ここでもシャドーイングを取り入れることを推奨します。加えて、覚えにくい単語を紙に書いたり、繰り返し発音することなども効果的です。
5位:マップ式 中国語単語記憶術
中国語は一つひとつの漢字に意味があり、その意味の組み合わせによって単語が作られています。
この単語帳では、一つの漢字を起点として、その漢字を含む単語同士をリンクさせながら学ぶことができるので効率的です、
意味で単語が繋がっていくマップを見ながら、具体的なイメージとともに単語を暗記していけるので、記憶に残りやすいでしょう。
4位:キクタンシリーズ
お馴染みの英単語帳として書店でもよく見かけるキクタンシリーズの中国語バージョンです。
音楽とともに単語を聞く「チャンツ」を活用すれば、目から耳から単語を体得できるのでおすすめできます。
また各単語にピンインが記載されており、それを赤シートで隠して学ぶこともできるので、中検4級の受検者など、ピンインをマスターしたい方にも良いでしょう。
通勤・通学時間などのスキマ時間に活用するのにも向いています。
3位:合格奪取! 新HSK 単語トレーニングブックシリーズ
HSKの各級に合わせた単語学習ができるシリーズです。各級のレベルに相応の例文が掲載されており、ピンインや日本語訳も記載されています。
また類似単語がまとめて収録されていて、それぞれの違いも説明されているので、効率的かつ正確な暗記学習が可能です。
さらにスマホで音声をダウンロードすることもできるので、手軽に聞ける音声が欲しいという方にもおすすめできます。
2位:ゼロからスタート中国語単語BASIC1400
文法書のランキングでも紹介した「ゼロからスタート」シリーズの単語帳です。
日常会話やビジネスシーンで使える実用的な単語が多数収録されているので、中国語を話せるようになりたい方には良いでしょう。
また初学者向けの学習法も解説されているので、単語学習とともに文法や発音などをおさらいすることも可能です。
1位:品詞別・例文で覚える HSK基本語彙シリーズ
HSKを受検する方におすすめのシリーズです。各級の基本語彙を品詞ごとに覚えられるので、効率的な暗記学習に役立ちます。
また一つの単語につき、一つの意味と例文が掲載されているというシンプルな構成も、覚えやすくて良いでしょう。
なお、『品詞別・例文で覚える HSK基本語彙1級‐4級』と『品詞別・例文で覚えるHSK基本語彙 5級―6級』の2冊が出版されていますが、前者は初級レベルの基本語辞典としても活用できます。
中国語参考書(会話フレーズ・スピーキング)のおすすめランキング5選
続いては、旅行で中国語のネイティブスピーカーと会話する時などに活用できるフレーズや会話術を学べる参考書を紹介します。
5位:新版 口を鍛える中国語作文-語順取得メソッド シリーズ
600もの例文が掲載されている参考書です。たくさん具体例を見ることによって、初級レベルの語順を体得することができます。
75項目の文法事項に対して8種類ずつ例文が掲載されているので、文法の基礎固めをしたい方にもおすすめできます。
また音声をダウンロードすることもできるので、シャドーイングの教材として活用するのも良いでしょう。
なお、音声は日本語から中国語という順番で収録されているので、スキマ時間に聞き流すだけでもかなりの学習になるはずです。
4位:改訂版口が覚える中国語スピーキング体得トレーニング
反射的に中国語が話せるようになるまでトレーニングできる教材です。実践的な作文問題が多数収録されています。
また基本的な60種類の文型が、短い例文とともに解説されているので、文法事項をおさらいする上でも有用です。なお、こちらにも600の例文が収録されています。
ちなみに例文にはスマホやモバイルバッテリー、交通ICカードなど、時代を反映したような単語も含まれているので、旅行で使える実用的な表現を学びたいという方にも良いでしょう。
3位:新訳第3版 中国語会話301 上・下
中国の大学を含む、様々な中国語の教育機関で活用されている信頼度の高い教材です。
24の課(4つは復習課)があり、各課の構成は以下のようになっています。
- 基本文
- 会話文
- 入れ替え練習と応用
- 新出単語
- 文法
- 練習
このように、日常会話の表現を学びつつ、語彙力を高めたり、文法知識を補強することもできるような構成になっています。
そのため、会話力を中心として総合的に中国語力を高めたいというような方におすすめです。
2位:耳で覚える中国語今日から使えるひと言フレーズ
2〜8文字の簡単なフレーズが約1,000種類収録されたテキストです。旅行などで使える日常会話のスキルを高めたいという方におすすめできます。
登場する単語がとても簡単なので、気軽に中国語の会話を学んでみたいという方にも良いでしょう。
また覚えたフレーズの単語を入れ替えるだけで、様々な表現が可能になるという「置き換えドリル」も有用です。単語のアウトプットをするとともに、表現の幅を広げられます。
さらに巻頭では、発音や文法の基礎事項についても解説されているので、それらをおさらいすることも可能です。
1位:ネイティブがよく使う中国語会話表現ランキング
中国語のネイティブスピーカーが日常で何気なく使っているフレーズが406種類収録されています。
またそれぞれに関連する使用頻度の高い3つの表現も掲載されているので、全体としてはかなりのボリュームです。
なお、本書に載っているのはネイティブが自然と使っている表現なので、中には文法の型にはまらない決まり文句や慣用句などの言い回しも含まれています。
よってよりリアルな中国語表現を学びたい方には良いでしょう。
ただし、本書のレベルはやや高いです。ボリュームが多く、中級レベルの語彙力と文法知識が必要なので、ある程度勉強を進めてから手に取るのがおすすめです。
中国語参考書(長文)のおすすめランキング5選
簡単な会話表現やフレーズが覚えられたら、次は長文読解に挑戦しましょう。
中国語検定やHSKでも長文問題は出題されるので、検定を受検する方は積極的に学習すべきです。
なお、長文読解は初学者にとってはハードルが高そうに思われるでしょうが、以下で紹介する参考書を使えば、案外気楽に学習することができます。
5位:中国語筋トレ100読練習法
中国語が漢字で表現されることが原因でうろ覚えになりがちな声調を、ピンイン文を多読することによって徹底的に確認できるというテキストです。
新聞記者が執筆した450〜500字程度のエッセイが多数収録されており、それらを朗読やシャドーイングすることで、中国語の音と意味をしっかり覚えることができます。
シャドーイングを取り入れることにより、読解力だけでなく、リスニングスキルの向上も見込めるので、非常に有用なテキストです。
4位:NHKワールド・ラジオ日本 中国語リスニング
ナチュラルなスピードで流れる音声を使ってリスニングの学習ができるテキストです。
内容理解やディクテーション、シャドーイングの問題を解くことができます。リスニング力と読解力の両方を高められる一石二鳥の教材です。
なお、読まれる長文はアニメなどの日本文化を題材としているため、日本人には理解しやすい内容だと言えます。また身近なテーマなので、飽きずに取り組めるという点もメリットでしょう。
3位:長文読解の”秘訣”(新装改訂版) マオ老師の中国語エッセイで楽しく学ぼう
マオ・タンセイという人がエッセイを題材に、中国語の長文読解のノウハウを学ぶテキストです。
各課は中国語の本文と日本語訳、本文を理解するために必要な文法・単語という構成になっており、読解力を身に付けるとともに、文法知識や語彙力のレベルも高めることができます。
また巻末には文法用語の解説やピンイン付きの中国語文も掲載されているので、復習も充実させられるでしょう。
さらに音声をダウンロードすることもできるので、リスニング学習にも役立てられます。
2位:本気で学ぶ中国語・本気で学ぶ中級中国語
文法書のランキングでも紹介しましたが、こちらのシリーズは長文読解の教材としてもおすすめできます。
文法や会話を学ぶための表現が豊富に収録されているので、読解力や文法知識を中心として総合的に中国語力を高められます。
また会話文には全て日本語訳が付いており、巻末には本文中に登場した単語が辞書のようにまとめられているので、長文の内容理解もスムーズに行えるでしょう。
1位:聴読中国語ーHSK(漢語水平考試)大綱準拠
英語でいう『速読英単語』のような感じの単語帳です。中国語の長文を読解することを通じて、文脈の中で単語を覚えていくことができます。
豊富の文章を読んで、3つの頻出度に分類された単語を覚えることができ、一冊を通して身に付けられる単語数は実に4,600語程度です。
それらを全て長文の中で学ぶため、それぞれの単語の意味だけでなく、各単語の用法や文章の組み立て方なども同時に理解できるので、効率的な学習が可能になります。
また付属の音声は7時間52分という長さなので、シャドーイングの教材としてもおすすめです。
中国語参考書(HSK・中国語検定対策)のおすすめランキング5選
発音、文法、会話、フレーズ、長文読解などのスキルをある程度満遍なく身に付けられたら、中国語検定やHSKに挑戦してみましょう。
検定は力試しにはちょうど良いですし、結果は仕事にも役立てられるので、キャリアアップを目指す方などにもおすすめです。
なお、検定を受検する場合は、普段使いの参考書に加え、検定対策に特化したテキストや過去問題集、模擬試験などを用いるのが良いでしょう。
5位:中国語検定 HSK 公認 テキスト ◯級 シリーズ
国際的な中国語の検定であるHSKの公認テキストです。過去問を分析した上で作成されており、出題頻度の高い単語と文法だけを効率的かつ網羅的に学習することができます。
また出題傾向や問われやすいポイントも把握することもができるので、本書で対策した上で過去問演習を行えば、効率的に得点力を磨くことができるでしょう。
実際に「過去問集とセットで使うのがオススメ!」と宣伝されてもいるので、以下で紹介するようなテキストと併用してみてください。
4位:新HSK10回合格模試 ◯級 シリーズ
HSK各級の模試を豊富に収録したシリーズです。10回分の模擬試験が掲載されており、加えて全ての問題に解説が付属しています。
3,000円程度で10回も模試を解くことができるので、かなりコスパが良いと言えるでしょう。
なお、問題を作成しているのは中国語教材を多数出版している北京語言大学出版社なので、信頼度は申し分ありません。
本書の問題を完璧に解けるようになるまで繰り返し練習すれば、得点力をかなり磨くことができるでしょう。またHSK仕様の問題にとりあえず挑戦してみたいという初心者にもおすすめです。
3位:中検◯級試験問題 解答と解説 シリーズ
日本中国語検定協会が作成する中国語検定の公式問題集です。2回分の試験問題とその解説が収録されています。
解説が非常に詳しく、出題の意図や解答のポイント、攻略のコツなどの内容も含まれているので、かなり役立つでしょう。
また各級の合格に必要な単語や文法の情報も載っているので、包括的に対策を行うことができます。
例えば、『中検4級試験問題 2020』には4級の基本語彙が1,570語程度収録されているので、単語帳としても十分有用です。
2位:中検◯級問題集 シリーズ
3回分の過去問と中検仕様の練習問題が豊富に収録されたシリーズです。反復学習で効率的かつ効果的に得点力が磨けます。
解説の詳しさも定評があるため、復習によって得るものも大きいでしょう。
また巻末には過去問の分析をベースに重要な単語が掲載されており、単語の復習に活用することも可能です。
さらに音声CDも付属しているので、シャドーイングやディクテーションの教材としても良いでしょう。
1位:中国語検定HSK公式過去問集◯級 シリーズ
中国語政府が公認する世界的な中国語の検定であるHSKの公式過去問題集です。最新版である2018年度版には2016年に実施された5回分の過去問が収録されています。
出題傾向や問題形式を把握するために活用したり、直前期に本番のシミュレーションをするのにも良いでしょう。
また音声はスマホやタブレット、PCから簡単にダウンロードできるので、スキマ時間に活用するのにも向いています。
さらに第5位で紹介した公認テキストのシリーズと同じ出版社のテキストなので、両者を合わせて活用するのもおすすめです。
中国語人気参考書の比較一覧表
人気参考書(勉強方法・総合)の比較一覧表
おすすめ順位 | 商品名 | 価格 | 出版社・著者 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
おすすめNo.1 | HSK・中国語検定 最強の学習法 | 1,760円 | KADOKAWA/中経出版・三宅裕之 | 検定を念頭においた具体的な勉強方法が学べる |
おすすめNo.2 | 基本がわかる はじめての中国語 | 1,540円 | 成美堂出版・王ていてい | 中国語の仕組みを大きな字で詳しく解説 |
おすすめNo.3 | はじめての中国語 | 1,210円 | Jリサーチ出版・ 石下景教 | 3週間で発音と基礎文法をマスターできる |
おすすめNo.4 | はじめよう中国語音読 初級編 | 1,980円 | アスク・李軼倫 | ネイティブらしい発音や音読の仕方が学べる |
おすすめNo.5 | はじめての中国語(講談社現代新書) | 946円 | 講談社・相原茂 | 声調のコツやピンインの読み書きなどを学べる |
人気参考書(発音練習)の比較一覧表
おすすめ順位 | 商品名 | 価格 | 出版社・著者 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
おすすめNo.1 | 日本人のための 中国語発音完全教本 | 2,420円 | アスク・盧尤 | 動画やCDも使いながら美しく正しい発音を習得できる |
おすすめNo.2 | 改訂新版 紹文周の中国語発音完全マスター | 1,980円 | アスク・紹文周 | ベテラン講師がイラストや写真で発音の仕方を丁寧に解説 |
おすすめNo.3 | 動画で身につく!中国語入門 発音+文法 | 3,278円 | カエルライフ・朱虹 | 発音と文法を動画とテキストで学ぶ |
おすすめNo.4 | 声調完全マスター[MP3音声付] | 5,742円 | コスモピア・胡 興智 | 声調を徹底的にトレーニングできる |
おすすめNo.5 | 中国語発音マスター | 2,200円 | 大修館書店・高田裕子 | 日本人が中国語の発音をわかりやすく解説 |
人気参考書(文法学習)の比較一覧表
おすすめ順位 | 商品名 | 価格 | 出版社・著者 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
おすすめNo.1 | ゼロからスタート中国語 文法編・文法応用編 | 1,320円 | Jリサーチ出版・王丹 | 一番最初のテキストに選ぶべき文法と発音の入門書 |
おすすめNo.2 | Why?に答える初めての中国語の文法書 | 4,170円 | 同学社・相原茂/石田知子/戸沼市子 | 日本人の視点から中国語文法を丁寧に解説 |
おすすめNo.3 | 本気で学ぶ中国語・本気で学ぶ(中級)中国語 | 3,190円 | ベレ出版・趙玲華 | 発音・会話・文法を基礎から本格的に学べる |
おすすめNo.4 | ネイティブ中国語ー補語例解 | 2,860円 | 大修館書店・陳文/陸世光 | 4000種類以上の例文から補語を学べる |
おすすめNo.5 | 誤用から学ぶ中国語ー基礎から応用まで | 2,640円 | 白帝社・郭春貴 | 初級者・中級者が間違えがちな事例から文法を学べる |
人気参考書(単語学習)の比較一覧表
おすすめ順位 | 商品名 | 価格 | 出版社・著者 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
おすすめNo.1 | 品詞別・例文で覚える HSK基本語彙シリーズ | 3,300円 | 白帝社・郭春貴/郭久美子 | HSK各級の基本語を品詞ごとに覚えられる |
おすすめNo.2 | ゼロからスタート中国語単語BASIC1400 | 980円 | ジェイ・リサーチ出版・王丹 | 日常会話やビジネスシーンで役立つ実用単語が学べる |
おすすめNo.3 | 合格奪取! 新HSK 単語トレーニングブックシリーズ | 1,980円 | アスク・藩海峰 他 | 類似単語をまとめて覚えられる |
おすすめNo.4 | キクタンシリーズ | 1,980円 | アルク・内田慶市 他 | 音楽とともに単語を聞いて意味と発音を体得できる |
おすすめNo.5 | マップ式 中国語単語記憶術 | 1,540円 | 講談社・林松涛 | 同じ漢字を含む単語を芋づる式に覚えられる |
人気参考書(会話フレーズ・スピーキング)の比較一覧表
おすすめ順位 | 商品名 | 価格 | 出版社・著者 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
おすすめNo.1 | ネイティブがよく使う中国語会話表現ランキング | 2,420円 | 語研・楊鳳秋/淳于永南 | 中国語ネイティブが日常生活で何気なく使っている表現を学べる |
おすすめNo.2 | 耳で覚える中国語今日から使えるひと言フレーズ | 1,760円 | 高橋書店・韓艶玲 | 2〜8文字の簡単なフレーズを1,000種類学べる |
おすすめNo.3 | 新訳第3版 中国語会話301 上・下 | 1,430円 | 語文研究社・康玉華 | 中国の大学を含む中国語の教育機関でも利用される信頼度の高い教材 |
おすすめNo.4 | 改訂版口が覚える中国語スピーキング体得トレーニング | 2,420円 | 三修社・斉霞 | 反射的に中国語が口に出るようになるまで徹底的にトレーニングできる |
おすすめNo.5 | 新版 口を鍛える中国語作文-語順取得メソッド シリーズ | 1,980円 | コスモピア・平山邦彦 | 600の例文で初級レベルの語順を体得できる |
人気参考書(長文)の比較一覧表
おすすめ順位 | 商品名 | 価格 | 出版社・著者 | 特徴 |
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おすすめNo.1 | 聴読中国語ーHSK(漢語水平考試)大綱準拠 | 2,090円 | ナガセ・津田量 | 長文読解を通じて文脈の中で中国語の単語をたくさん覚えられる |
おすすめNo.2 | 本気で学ぶ中国語・本気で学ぶ中級中国語 | 3,190円 | ベレ出版・趙玲華 | 日本語訳や単語の辞書が付いていて使い勝手が良い |
おすすめNo.3 | 長文読解の”秘訣”(新装改訂版) マオ老師の中国語エッセイで楽しく学ぼう | 2,420円 | 東方書店・佐藤晴彦 | マオ先生のエッセイを読みながら中国語を読解するコツが学べる |
おすすめNo.4 | NHKワールド・ラジオ日本 中国語リスニング | 2,420円 | 語研・永倉百合子/胡興智 | ナチュラルスピードの音声でリスニング力と読解力を同時に鍛えられる |
おすすめNo.5 | 中国語筋トレ100読練習法 | 2,640円 | 東方書店・木本一彰 | 新聞記者が執筆した450〜500字程度のエッセイを多数収録 |
人気参考書(HSK・中国語検定対策)の比較一覧表
おすすめ順位 | 商品名 | 価格 | 出版社・著者 | 特徴 |
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おすすめNo.1 | 中国語検定HSK公式過去問集◯級 シリーズ | 3,278円 | スプリックス・国家漢弁/孔子学院総部 | 5回分の過去問が掲載された公式過去問題集 |
おすすめNo.2 | 中検◯級問題集 シリーズ | 2,310円 | 光生館・中検研究会 | 3回分の過去問と豊富な練習問題を収録 |
おすすめNo.3 | 中検◯級試験問題 解答と解説 シリーズ | 1,980円 | 白帝社・日本中国語検定協会 | 2回分の模擬試験とその解説を収録した公式問題集 |
おすすめNo.4 | 新HSK10回合格模試 ◯級 シリーズ | 3,080円 | スリーエーネットワーク・李春玲 | 10回分の模擬試験とその解説を収録 |
おすすめNo.5 | 中国語検定 HSK 公認 テキスト ◯級 シリーズ | 3,608円 | スプリックス・宮岸雄介 | 出題頻度の高い文法や単語を学べる |
イチオシの参考書:新ゼロからスタート中国語
中国語の初心者に最もおすすめできる参考書は、「新ゼロからスタート中国語」のシリーズです。
これから中国語を勉強し始めるという場合は、一番初めのテキストとして同シリーズのテキストを手に取るのが良いでしょう。
新ゼロからスタート中国語文法編の詳細情報
「新ゼロからスタート中国語」シリーズは、Jリサーチ出版から出ています。
2015年3月に最新版が発売されていますが、旧版が発売されたのは2005年のことなので、17年以上続いているロングセラーです。
本書の内容
『新ゼロからスタート中国語 文法編』は、中国語の初学者を対象にした入門書です。検定のレベルで言うなら、中国語検定4級及びHSK3級に相当する難易度だと言えます。
45の文法公式を学ぶことで中国語文法の基礎を作ることができ、「文法編」とはなっているものの、発音も学習可能です。
最初に声調やピンインなどの発音に関することを学び、続いて文法のルールを色々と勉強できるので、段階的に知識を増やしていくことができます。
また書き込み式の練習問題に取り組めば、簡体字を書く力も伸ばせるので、まさに中国語の総合的な入門書だと言えるでしょう。
本書で土台を作り、他の教材に進めば、効率的かつ効果的にステップアップすることができるはずです。
Amazonにおける評価やレビュー
『新ゼロからスタート中国語 文法編』は、2020年3月時点でのAmazonの「中国語売れ筋ランキング」で第1位を獲得しています。
またレビュー欄は「初心者でも使いやすい」「見やすいし、解説が丁寧」「音声CDが良い」などの高評価で充実しています。
以上より、本書は多くの人に支持されている良書だと言えるでしょう。
著者について
著者の王丹氏は、北京の学校で日本語を学び、その後はNHK報道局の通訳や日本国内の大学の講師などを経験されている方です。
日本語及び日本のことをよく理解した中国語ネイティブが執筆したテキストなので、信頼度の高さは申し分ありません。
この本の構成について
『新ゼロからスタート中国語 文法編』は、発音編と文法編という構成になっており、これ一冊で発音と文法の両方を学ぶことができます。
ただし、発音に関しては要点だけで簡潔に記載されているだけなので、発音を詳しく学びたい方は、発音に特化したテキストを他で準備するのが良いでしょう。
ゼロからスタート中国語には日常会話編もある
『新ゼロからスタート中国語 会話編』というテキストも出版されています。本書は基本的な日常会話に必要な発音やフレーズ、会話のルールなどを学習できる教材です。
検定で表すなら、中国語検定準4級・4級、HSK2級・3級に対応するレベルだと言えます。
なお、本書は発音編、フレーズ編、会話編という構成になっており、発音編ではピンインや四声、母音と子音などを学習します。
フレーズ編では挨拶やお礼、お詫びなどに関する常用フレーズを学ぶことができ、まずは表現が紹介され、次のページでそれぞれの解説がなされるという構成です。
会話編で挨拶や日常会話から社交辞令や相づち表現まで、生きた会話の練習を場面ごとに行うことができます。
このような3ステップで無理なく中国語の会話をマスターできるので、中国語が話せるようになりたいという初心者には良いでしょう。
34の会話公式と300の常用単語を学べる
『新ゼロからスタート中国語 会話編』では、中国語の会話で用いられる34の表現パターンを「会話公式」として学習することができます。
また巻末では会話に関する常用単語300語も紹介されているので、会話に向けて語彙力を高めることも可能です。
ゼロからスタート中国語には単語編もある
単語帳のランキングでも紹介しましたが、『新ゼロからスタート中国語単語BASIC 1000』という教材も出版されています。こちらは中国語検定4級・3級、HSK4級、3級に対応するレベルです。
日常生活でよく用いられる実用的な基本単語が、品詞のグループごとに収録されています。
例文も充実しており、単語の意味だけではなく、どのような場面で活用するのかについても学ぶことができます。
単語の活用力を高め、表現の幅を広げられる良書なので、「文法編」や「会話編」と合わせて活用するのが良いでしょう。
なお、この単語帳では文法の基礎も解説されているので、「文法編」で習ったことを復習するのにも活用できます。
ゼロからスタート中国語には文法応用編もある
こちらもランキングで紹介しましたが、『新ゼロからスタート中国語 文法応用編』も出版されています。
こちらは中国語検定3級やHSK4級に相当するレベルであり、初学者から中級者にレベルアップしたいという方におすすめです。
5つのユニットで初級の文法をおさらいしてから、続いて15のユニットで日常生活をテーマにしたさらなる文法知識を学ぶので、無理なく中級レベルに達することができます。
姉妹書である「文法編」の復習から始めて、「結果補語」や「方向補語」、「離合詞」などの混同しがちな文法事項もマスターできるので有用です。
また日常生活を題材にした様々な例文が掲載されており、音声CDも付属しているので、読解力や聴解力を高まることもできます。
さらに各ユニットには練習問題も収録されているので、インプットとアウトプットを短時間で両方行うことによって、効果的に知識を定着させられます。
新ゼロからスタート中国語文法編のメリット
以下では『新ゼロからスタート中国語 文法編』を活用するメリットをいくつか紹介します。
見やすさがピカイチ!
この参考書は初心者がストレスを感じにくいようなレイアウトになっています。
文字が比較的大きく、適度な空白もあるので、非常に見やすいです。またポイントが的確にまとめられているので、理解しやすさも申し分ありません。
文法の基礎的な知識を身につけられる
本書では中国語の知識が全くない学習者を対象に、身に付けておくべき基礎事項が網羅的に解説されています。
日常会話での使用頻度が高い文法事項が体系的に学べるので、中国語を話せるようになりたいという方には特におすすめです。
また例文と単語、文法、練習問題という3項目を、それぞれ見開き1ページずつでテンポよく学んでいけるため、分厚い文法書で挫折してしまった人でも、本書なら中国語学習をやり直せるでしょう。
CD音声が使いやすい
本書には例文などをネイティブが読み上げた音声が収録されているCDが付属しています。
初心者が聞き取りやすいように、スピードはゆっくり目に調整されており、読み方もハキハキとしているので、無理なく聞き取り学習ができるはずです。
またスマホアプリやPCで音声をダウンロードすることもできるので、使い勝手も良いでしょう。
新ゼロからスタート中国語文法編のデメリット
ここまで『新ゼロからスタート中国語 文法編』を褒め称えてきましたが、本書には2点惜しい部分があります。
例文に書かれたカタカナ読みはしない!
本書の例文には、カタカタで読み方のルビが振ってあります。これは初心者にとってはありがたい配慮ですが、本格的に中国語を勉強したいのであれば「カタカタ読み」に慣れるべきではありません。
ネイティブにように発音できるようになることが理想なので、変な癖が身についてしまうことを避けるためにも、そのヨミガナは無視するようにしてください。
発音練習の部分が少ない
表題の通り、本書は文法の解説がメインの参考書なので、発音練習を十分に行うことはできません。
文法書なので当たり前とも言えますが、本格的に発音を練習したいのであれば、発音に特化したテキストを購入するのが良いでしょう。
この本を進めたいユーザーとは
本書はこれから中国語学習を始めようとする学習者に強くおすすめできます。また他のテキストでの学習が捗らないという方や、中国語文法の基礎をおさらいしたいという方にも良いでしょう。
なお、参考書選びに迷っている初学者であれば、本書を選んでおけば間違いないとも言えます。
ただし、中国語の発音と文法をすでに一通り学んだという方には、本書のレベルは物足りないと言えるので、その場合は中級レベルの他のテキストを選ぶのが良いでしょう。
初心者のための中国語参考書の活用法
良い参考書を選ぶことも大切ですが、その参考書を使ってどのように勉強するかということも大切です。
以下では独学者におすすめできる今回紹介した参考書の活用方法について解説します。
まずは発音を勉強する
中国語学習では、発音が最も大事であると言っても過言ではありません。中国語は多種多少な音で構成されており、音が違えば意味も違ってくるので、発音が正確でないとまともに会話することは不可能です。
そのため、まずは全ての母音・子音を正しく発音できるように練習し、続いて基本的な単語の発音を覚えていくのが良いでしょう。
声調について
中国語の発音には「声調(四音)」という分類があります。
- 第一声:高い一定の音
- 第二声:低音から高音に上がっていく
- 第三声:低音帯で下がって上がる
- 第四声:高音から低音に急降下する
このようなトーンが各漢字に当てられており、例えば「妈」「麻」「马」「骂」は全て「ま」と読みますが、それぞれで声調が異なります。
この声調は日本語や英語にはない概念なので、初学者にとっては難しく感じられるでしょうが、初期段階でしっかり覚えてしまえば簡単です。
ややこしい例外などはほぼないので、参考書の例文や音声なども活用しながら、早いうちに覚えてしまうのが良いでしょう。
ピンインについて
ピンインとは「你好」に対する「ni hao」のような、中国語の発音記号です。実際にはこのようなアルファベットに、声調を表すアクセント記号が付いています。
中国語には「ang」「iong」などを含む36の母音と「ch」「sh」などを含む21の子音があり、それらの組み合わせからなるピンインのパターンは400種類程度です。
中国語の発音学習では、声調とこのピンインを覚えなければなりません。
なお、ピンインは基本的に一つの漢字に対して1種類だけであり、多くはローマ字読みできるので、地道に覚えていけばそれほど苦労はしないでしょう。
しかし、中には日本人が苦戦するような発音もあるので、参考書に付属しているCDなどを活用して、しっかりと練習してください。
次に文法と単語を覚える
発音をある程度マスターしたら、文法と単語を学習していきましょう。
中国語の文法は、漢字が並ぶ順番を覚えるだけなので、日本人にとっては学習のハードルが低いと言えます。
また構文の大枠としては英語に似ているので理解もしやすいでしょう。例えば「私は日本人です。」は「我是日本人。」ですが、これは「I am Japanese.」と同じ構造です。
さらに時制や返事の仕方など、日本語と似ている部分もあるため、日本人にとっては中国語の文法は比較的簡単だと言えるでしょう。
単語学習は非常に重要
いくら文法を知っていても、単語の意味がわからなければ会話や文章の内容を理解することはできません。逆に単語の意味さえ知っていれば、会話や文章はある程度理解することができます。
そのため、中国語をはじめとする語学学習では、単語を覚えることが必要不可欠です。
なお、先ほど紹介したような単語帳で暗記学習をする際は、まずは一つの単語に対して一つの意味を覚えていくのが良いでしょう。
いきなり複数の意味を覚えるのは大変ですし、重要な意味については使っているうちに自然と覚えていくので、まずは単語帳に載っている最も基本的な意味だけで構いません。
また単調な暗記学習に耐えられない場合は、塾やスクールでネイティブと会話をするのもおすすめです。
カタコトでも実践的にアウトプットしていけば効率的に暗記できますし、ネイティブの綺麗な発音を聞くことで、自分の話し方を改善していくこともできます。
会話表現も別途学習しよう
単語帳や文法書だけでは、ネイティブが日常的に用いるような会話表現を十分に覚えることはできないので、会話表現を学ぶための参考書も1冊購入するのが良いでしょう。
おすすめなのは、先ほど紹介した『新ゼロからスタート中国語 会話編』です。こうした参考書でフレーズや会話術などを学び、それを実践的にアウトプットしていけば、効率的にスピーキングの力を高められます。
会話は実際にネイティブと話して学ぶのが一番
「中国語を話せるようになりたい!」という動機で中国語学習を始める人も多いでしょうが、座学だけで中国語の会話を十分にマスターするのは難しいです。
やはり会話は実際にネイティブと話しながら学んでいくのが一番でしょう。
そのため、中国人の友人・知人がいるなら、その人たちと積極的に会話してみてください。またその方法は一般的とは言えないので、スクールや通信講座を活用するのも良いでしょう。
ネイティブの講師と会話しながら適宜アドバイスをもらえば、短期間でもある程度話せるようになるはずです。
実際に学んだ知識を活用する場ができれば、単語や文法の学習に対するモチベーションも高まるでしょうから有意義だと言えます。
模試や問題集で得点力アップ
目標があった方が学習は捗りやすいので、ある程度知識やスキルを身に付けたら、中国語検定やHSKなどの検定を受検するのも良いでしょう。
その場合は模試や問題集などを活用して、検定での得点力を磨くことに特化した学習をするのがおすすめです。
なお、わからない問題や間違えた問題がある時は、それまでに学習した参考書に立ち戻って、入念に復習してください。
問題で実践的なアウトプットをしてから参考書を見返すと、掲載されている知識をより実感を持って再学習できるので、効果的に定着するでしょう。
講座を利用して得点アップ
中国語が学べる講座は15講座ほど存在していますが、もっとも良質でおすすめできるのが、ベルリッツの中国語講座です。
ベルリッツは全員が中国語が話せるネイティブ講師であり、業界最高水準の指導を実施しています。その成果として、受講者からも非常に高い満足度を得ています。
初心者レベルから仕事で中国語を話たい方レベルまで幅広い方に対応している点もベルリッツのメリットです。
ベルリッツはオンライン形式でも各地にある教室に通う形式でも受講することができます。
おすすめの中国語参考書についてまとめ
おすすめの中国語参考書についてまとめ
- 各分野のお気に入りの教材を使い込むべき
- 発音が詳しく解説されたものがおすすめ
- 会話表現も学習が必要
中国語学習におすすめの参考書を、分野別でランキング形式で紹介しました。
中国語の参考書は、単語や文法などの分野ごとにお気に入りのテキストを見つけ、それを徹底的に使い込むのがおすすめです。
また中国語学習では発音が最も重要となるので、リスニング学習ができる教材や発音の仕方が詳しく解説されたテキストを用いるのも良いでしょう。
さらにHSKや中国語検定に対応した参考書で、検定をモチベーションに学習するというのも有意義です。
なお、参考書を用いた独学に限界を感じる場合は、ベルリッツなどの塾・スクールを活用してみましょう。
以上を参考に、ご自身にぴったりの参考書を探してみてください。