中国語検定の勉強方法・対策のコツは?3級・2級の勉強時間や難易度から合格率まで解説
「中国語検定の勉強方法って?」
「対策のコツは?3級・2級の勉強時間ってどのくらい?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
中国語検定は、日本人向けに実施されている中国語試験です。
日本企業において中国語を活用したいという方などは、積極的に挑戦してみてください。
今回はそんな中国語検定の勉強方法や対策のコツについて解説します。3級・2級をはじめとする各級の勉強時間や難易度、合格率などにも言及するので参考にしてください。
中国語検定の勉強方法についてざっくり説明すると
- 市販の参考書や問題集を活用すべき
- 復習を最も重視するのがおすすめ
- 通信講座を活用するのが良い
中国語検定に合格するための勉強法ポイント
まずは中国語検定に合格するために押さえておきべき勉強方法に関するポイントを紹介します。
教材は市販の参考書や問題集を使おう
中国語検定の教材は、単語帳、短文教材、筆記教材、リスニング教材の4種類を購入するのがおすすめです。
ただし、単語帳は3級や2級、準1級などの対策には必要ですが、それより下位の準4級や4級の段階では必要ありません。
また各分野に対して複数の参考書を購入するよりも、「これ!」と決めた1冊をとことんやり込む方が効率的です。
勉強時間の大半を復習に当てる
一度学習しただけでは、検定で知識を使いこなせるレベルにはなれません。知識を習得する、つまり検定で自在に使いこなせるようになるには、何度も復習を行うことが大切です。
なお、反復学習は忘却曲線を意識して行うのが良いでしょう。忘却曲線とは、人間の記憶が時間の経過によってどのくらい忘れられてしまうのかを表す曲線のことです。
この曲線に関するある実験によると、人間は学習してから1日後には7割弱のことを忘れてしまい、1週間経てば8割弱を忘れてしまうという結果が出ています。
また他の実験では、学習から1日以内、1週間以内、1ヶ月以内のタイミングで再度学習を行えば、記憶の保持率を100%に戻すことができるということも発表されています。
以上より、復習は非常に大切です。1日以内、1週間以内、1ヶ月以内のタイミングで3回復習を行い、知識を定着させましょう。
オンオフをはっきりと
学習効果を高めるために欠かせないのが集中力です。集中を欠いた状態で10時間だらだら勉強するなら、集中して3時間没頭した方が身になります。
また短時間で集中して勉強すれば、時間の節約にもなるため、休息や趣味にも時間を使いつつ、良いコンディションで勉強を継続することが可能です。
なお、中国語スクールに通って勉強するなら、集中力を持って授業に臨むことも重要になります。
集中力の程度によって、一回の授業から吸収できる知識の質及び量は大きく変わってくるからです。
カリキュラム通りに学習する
中国語スクールや大学の授業を活用して学習する場合は、そこで提供されるカリキュラムや学習スケジュールに従い、きっちり勉強していくということも大切です。
加えて、ただ授業を受けるというのではなく、学習内容の復習や反復練習、添削課題など、授業外で指示されている事柄にもきちんと取り組まなければなりません。
授業はそれらを全てこなすことを前提として設計されているため、確実にこなしていけば合格率を大きく高めることができるでしょう。
絶対に受かると思い続ける
学習のモチベーションを維持するには、絶対に合格してやる!」という強い気持ちが必要です。
その気持ちが日々の学習を成功させる原動力となるでしょう。「何が何でも受かってやる」という覚悟があれば、苦しい局面でも粘り強く努力を続けられるはずです。
特に働きながら中国語検定に挑戦する場合などは、学習が長期化することもあるでしょうから、メンタル面の充実は非常に重要です。
毎回の過去問演習をおろそかにしない
中国語検定の対策には、積極的に過去問演習を取り入れるべきです。過去問演習の点数は、良い短期目標になります。
演習ごとに目標点数を設定し、それを達成する、もしくは達成するために努力すれば、日々のモチベーションを高めるための良い材料になるでしょう。
また現状を把握するための指標としても有用です。自らに不足している部分や今後やるべき勉強などを分析することができます。
自らの現在地と目標とのギャップを知ることで、以後の勉強をより効率的に進めることが可能です。
さらに点数にこだわって過去問演習に取り組めば、自ずと集中力を持って問題に向き合えるので、アウトプットの質を高められるというメリットもあります。
中国語学校に行って勉強すべき?
経済的にある程度余裕があるということが前提になりますが、計画的に勉強するのが苦手な人や1、2年という長期間学習を継続したいという方は、中国語学校に通うのもおすすめです。
スクールなら教材が充実しており、学習スケジュールも用意してもらえます。加えて、講師に適宜質問して学習上の疑問点や悩みを解消しながら勉強できるので、独学よりも学習が継続しやすい環境です。
またクラスメイトと切磋琢磨しながら学びたいという方も、中国語教室に向いています。
さらに中国語学校では、中国の文化や伝統、最新の情勢なども知ることができるので、将来的に現地(中国)で働きたいと考える方などには良いでしょう。
単語だけでなくて、例文も覚える
中国語を勉強していく際に、単語帳などで単語を暗記すると思いますが、その時に単語だけをただ単に覚えるのではなくて、例文と一緒に覚えるようにしましょう。
単語だけでなく例文も一緒に覚えることで、単語が文章の中でどの様に使われているのか理解することが出来ます。
この様に、単なる暗記に留まるのではなくて常に実際のテストや中国語を使う場面を想像しながら勉強を進めていくことが実力アップになり、中国語検定合格に繋がってくるでしょう。
コスパが高い通信講座もおすすめ!
スクールの受講料が高すぎると感じる方や通学時間が取れないという方などは、ECCオンラインレッスンなどの通信講座を活用するのが良いでしょう。
通信講座なら、中国語学校よりもかなりリーズナブルな価格で勉強できますし、好きな時間に授業を受けることができるので魅力的です。
なお、昨今は通信講座の質が非常に高まってきており、授業のクオリティも申し分ありません。
よってきちんと自己管理ができ、スキマ時間を活用して学習を進めたいという方であれば、高い学習効果を得られるでしょう。
おすすめのオンライン講座
特徴 | おすすめできる人 | |
---|---|---|
ECCオンラインレッスン | デジタル教材とレッスンが共に良質 | 学習のクオリティを重視する人 |
好好塾 | 7ヶ月目から受講料が安くなる | 長期間継続するつもりの人 |
ネトチャイ | 初心者・入門者の指導を得意とする | これから中国語の勉強を始めるという人 |
CCレッスン | 1レッスンを200〜1,500円程度で受講できる | 格安の料金で勉強したい人 |
ネットチャイナ | 100円で受講できる7日間体験を用意 | とりあえず通信講座を試してみたい人 |
天天中文 | 24時間いつでも受講できるビデオ授業がある | 忙しくて時間が読めない人 |
ベルリッツ | ネイティブのプロ講師による業界最高水準の指導 | しっかりと中国語を学びたい人 |
ECCオンラインレッスン
ECCオンラインレッスンなら、質の高い学習ができます。デジタル教材が良質であり、レッスン内容も非常にわかりやすいです。
また受講の30分前から予習してレッスンに臨めるようなシステムもあるので、一回一回のレッスンの質を高めることも可能です。
好好塾
長期間継続するつもりなら、好好塾はおすすめです。6ヶ月受講し続けると、7ヶ月目からゴールド会員になって受講料が安くなります。
また25分のレッスンをメインに行うところも多い中、好好塾のレッスンは全て50分間なので、充実した学習をしたい方にも良いでしょう。
ネトチャイ
ネトチャイは人気の高いオンライン中国語スクールで、これを選んでおけば「外れ」はないと言えるでしょう。
日本語が話せる中国人講師からマンツーマンレッスンを受けることができ、特に初心者・入門者の指導に強みを持っています。
CCレッスン
格安で中国語を学びたいという方にはCCレッスンがおすすめです。200〜1,500円程度で一回のレッスンを受講することができます。
講師の数が豊富で、公式サイト上の充実した講師紹介(自己紹介音声含む)を見ながら好きな講師を選べるので魅力的です。
ネットチャイナ
とりあえず通信講座を試してみたいという方にはネットチャイナがおすすめです。ネットチャイナには、100円で受講できる7日間体験が用意されています。
25分のレッスンを1週間毎日受講することができ、7日内に退会すれば追加料金は不要です。
天天中文
天天中文では「中検・HSK対策」や「作文添削」などのコースが用意されているので、効率的な試験対策ができるでしょう。
日本語能力検定の取得者など、日本語が堪能な講師も多く、「プレミア講師、普通講師、若葉講師」というランク分けもあるので、初心者でも安心して受講できます。
また、24時間いつでも受講できるビデオ授業あるのも魅力的です。
ベルリッツ中国語講座
ベルリッツでは英語だけでなく、約20の言語の講座を開講しています。語学学習をする上では特に実績と評判が高く、講師は全員が語学学習の指導のプロのネイティブ講師です。
中国語初級者レベルからビジネスで中国語を使えるレベルまで幅広い方の要望を満たせる講座を開講しています。また、オンラインでも教室でもマンツーマン、もしくは少人数で中国語の練習ができる点もベルリッツの魅力です。
人気のあるテキスト
中検の受検者は、単語帳に「キクタン中国語」シリーズを活用している場合が多いです。
中検の頻出単語が網羅的に収録されている同シリーズなら、各級の合格に必要な単語だけを効率よく学習することができます。
また総合的な対策テキストとしては、「合格奪取!中国語検定〇級トレーニングブック」というシリーズが人気です。
このシリーズでは参考書と問題集がセットになっており、1冊のテキストで大方の学習を完結させることができます。
級ごとの勉強方法と難易度の目安
ここからは中国語検定の勉強方法や難易度の目安を級ごとに紹介していきます。
各級ごとの合格率一覧
2023年度の中国語検定の合格率は以下の通りです。1級と準1級に関しては、一次試験と二次試験があります。
合格率 | |
---|---|
1級 | 一次試験:9.7% 二次試験:43.3% |
準1級 | 一次試験:19.3% 二次試験:96.6% |
2級 | 29.2% |
3級 | 47.5% |
4級 | 59.3% |
準4級 | 80.5% |
準4級・4級合格に必要な対策は筆記!
準4級と4級に関しては、過去問を繰り返し解くことが最良の勉強方法です。数をこなすことによって、単語や文法の理解が自然と深まっていきます。
またシャドーイングも取り入れると良いでしょう。構造がシンプルな文章が記載されている参考書を用いて、文章が暗唱できるレベルまでシャドーイングを行えば、かなり中国語力は高まるはずです。
3級合格からは長文が大切?
3級の筆記問題における大問1の対策としては、中国語を聞いてピンインと声調を書き出す練習が有効です。
ピンインや声調を正しく聞き取る力を習得すれば、大問1では高得点が期待できますし、長文や文法問題にも好影響があるでしょう。
また単語や文法事項の用法を体得するためには、参考書の短文を丸暗記するのがおすすめです。
さらに長文読解の対策としては、過去問の大問5を何度も解くのが良いでしょう。中検の大問5は出題パターンがある程度固定的なので、反復練習でそのパターンを覚えることが得点につながります。
2級ではリスニングが重要?
2級の勉強では、リスニング対策としてシャドーイングを取り入れるべきです。2級は3級よりも複雑な内容の会話が扱われ、慣用句や熟語などの語彙のレベルも上がります。
そのため、毎日1、2時間中国語を聞いたり、リスニング問題を解く習慣をつけるのも良いでしょう。
また2級では4000〜5000語程度の語彙が必要と言われており、これは3級の3倍に相当する量なので、熟語や慣用句を含めた単語の暗記学習もきちんと行わなければなりません。
それだけの単語が覚えられていなければ、長文や文法の問題で高得点を取ることは難しいでしょう。
なお、膨大な量を暗記するには、覚え方を工夫しなければなりませんが、おすすめの方法はイメージと関連付けて覚えることです。
具体物を表す単語であれば、その物を思い浮かべ、抽象的な単語であれば、自分がその意味から感じることや関連のある具体物を連想してみるのが良いでしょう。
準1級に必要なのは四字成語や慣用句!
ネイティブレベルに近い実践的な中国語力が要求される準1級では、より文化的な知識も有していなければなりません。
和訳の問題では昔の偉人が残した言葉を正確に訳すことが求められ、それができなければ、大きな減点対象になっていしまいます。よって、故事成語の正しい訳はきちんと押さえておきましょう。
リスニング対策としてはディクテーションがおすすめです。またメモの取り方を含めて解き方の工夫を自分なりに考えつつ、毎日問題演習に取り組むのも良いでしょう。
なお、リスニング問題の形式は2級とさして変わらないため、2級で解き方のコツが掴めているのであれば、後は語彙力を高めたり、難しい単語の書取りなどの練習をするだけです。
漢語水平考試(HSK)でレベルチェック
日本でメジャーな中国語試験は、中国語検定とHSKです。中検は日本国内で実施される試験ですが、HSKは中国の教育部が管理する国際的な試験になります。
HSKは2020年の改訂で級数が変更され、現在は1級から9級までがあります。中検とは対照的に、級数が上がっていくにつれて難易度が高くなっていくという仕組みです。
ちなみに単語数で両者を比較すれば、中国語検定の準1級は、HSKの6級に対応します。HSKの7・8・9級には10,000語以上単語が必要になるため、単語数だけを見れば、さらに難しいと言えるでしょう。
合格までの学習時間と単語量
続いては中国語検定の各級の合格に必要な勉強時間と単語量を紹介します。
【初学者向け】準4級・4級は簡単?
準4級の合格に必要な勉強時間は100時間程度であり、500語程度の単語の暗記が求められます。
一方で4級に関しては120〜200時間程度の勉強で合格でき、必要な単語数は500〜1000語程度です。
準4級、4級共に半年未満でも十分取得できるので、中国語の初心者にはちょうど良い難易度だと言えるでしょう。
難しい文法知識は要求されず、ピンインの読み方・綴り方や基本的な文型、簡単な挨拶表現などが理解できていれば合格できる比較的簡単な試験です。
3級は基礎レベル?
3級に合格するには200〜300時間の勉強時間が必要です。週一回のペースでレッスンを受ければ、半年以上1年未満で合格できるでしょう。
合格に必要な単語数は1000〜2000語程度です。
難易度は大学で中国語の授業を2年間履修した人が到達するくらいのレベルだと言われており、基本的な読み書きや簡単な日常会話はマスターする必要があります。
2級は中国語専攻の大学生向け?
2級に合格するには600時間が必要だと言われており、これは1日1時間ペースで勉強して2年弱かかる計算です。
必要な単語数は3000〜6000語程度であり、合格するには大学で中国語を専攻する人に相当する中国語力がなければなりません。
なお、実際に大学で中国語を専攻している方であれば、授業を活用してスピーキングやライティングのスキルを磨き、独学で文法や単語の学習を進めることで、効率よく試験勉強が行えるでしょう。
準1級は仕事で即戦力になれる?
準1級に合格するには、最短で2年、最長で10年の勉強が必要だと言われています。
語彙力に関しては、2級までの単語に加えて、慣用句や熟語、故事成語などの知識も習得しなければなりません。
また準1級からは10〜15分程度の二次試験(面接)が実施され、面接官とのコミュニケーションによって、最終的な合否の判断が下されます。
面接の内容は日常的な会話や日本語・中国語の逐次通訳、簡単なスピーチです。
ちなみに準1級に合格できれば、中国語を用いた実務や簡単な通訳を難なくこなすことができ、中国語圏で社会生活を送っても何らの支障がないというレベルだと言えます。
【注意】必要な勉強時間は個人で異なる
中検合格に必要な勉強時間は、各学習者の状況によっても変わってくるので注意してください。
例えば、同じ大学生であっても、中国語の授業を履修している人とそうでない人では、勉強の効率性は大きく異なるでしょう。
授業を取っている人なら、毎週コンスタントに学習を進めることができ、学習上の疑問点は担任の先生に随時質問できるので、独学の人よりも随分有利です。
また大学生の場合は、サークルやアルバイトなどの状況も勘案しながら、勉強時間や学習スケジュールについて考えていく必要があるでしょう。
なお、社会人の場合は忙しい合間を縫って勉強をすることになる場合が多いでしょうから、長期的な学習スケジュールを立て流のがおすすめです。
中国語検定試験は独学で合格できる?
中国語検定試験に独学で挑戦したいと考えている方もいるでしょう。以下ではその可能性について解説します。
独学合格は可能!
中国語検定に独学で合格することは十分可能です。実際、大学在学中に独学で試験勉強を行い、3級や2級を取得する方はいます。
また社会人でも、スキマ時間を有効活用してコツコツ対策を行い、独学で2級や1級に合格したというは少なくありません。
なお、独学でも対策しやすい分野は声調やピンイン、文法、単語、リスニング、長文読解の6つです。それらに対し、スピーキングやライティングを独学で対策するのは難しいと言えます。
スピーキングは実際にネイティブスピーカーと会話しながら学ぶのが一番であり、ライティングは自筆した文章の良し悪しを自分で判断するのが難しいので、添削指導を受けるのが良いでしょう。
それら以外の6種目に関しては、参考書も充実しているので、自分に合ったテキストを使って勉強すれば、独学でも十分な実力が身につくはずです。
独学での合格は難しい?
独学の難点としては、自己管理のハードルが高いということが挙げられます。
中国語検定に合格するには長期間勉強を続けなければならないので、適切な学習スケジュールを自作し、それに沿って勉強を続けられる人でないと、独学で結果を出すのは難しいでしょう。
また学習が長期に及べば及ぶほど、モチベーション維持も難しくなるので、意思の強さや勉強方法の工夫なども必要です。
さらに上述したスピーキングやライティング、和訳問題などは、自分で対策するのが難しいというデメリットもあります。
よって経済的にどうしても厳しいというのでない限りは、通信講座を活用するのがおすすめです。
通信講座を活用すれば、学習スケジュールの作成などのサポートが受けられ、ネイティブとの会話レッスンや添削指導もあるため、学習効果は格段に高まるでしょう。
試験で失敗してしまう人の勉強法
中国語検定の試験勉強で失敗してしまう人には、以下のような特徴が見られます。
ノートを必死に書きすぎている?
これはオンライン講座や大学の授業を活用して勉強している人が陥りがちなパターンです。ノートを綺麗にまとめることに執着しすぎると、貴重な勉強時間を浪費してしまいます。
また授業中に丁寧に書くには限界があり、一生懸命書いたとしても、後から見返せばいまいちわかりにくいと感じる場合も多いです。
そのため、授業中にはノートを取らず、大事なことはテキストに直接書き込むことをおすすめします。
テキストなら初めから体裁が整っているので、後から見直すのには最適な教材です。そこに授業で学んだ情報を追加し、授業後に何度も見返せば、効率的な学習になるでしょう。
やりっぱなし学習になっている
中国語を含む語学で最も大切なのは、繰り返し復習を行うことです。一度学習しただけでは、知識が潜在的な記憶として残るだけで、試験で活用できるような知識は定着しません。
しかし、何度も同じことを学習すると、脳がその情報を重要視するようになるため、簡単に情報を思い出せるようになります。
中国語学習で失敗する学習者は、一回学んだ文法事項をじっくりおさらいすることがなかったり、解いて点数を出すだけで過去問演習を終わらせてしまうことなどが多いはずです。
そのような学習では、蓄えた知識の大半を無駄にしてしまうことになるので、試験勉強の際は復習を重要なポジションに置くのが良いでしょう。
教材コレクターになる
学習が捗らないと「このテキストは自分に合わない」という口実を作り、何度も何度も参考書を買い換える人はおそらく失敗します。
参考書は一冊やり切って初めて、十分な学習効果が得られるようになっているからです。
中途半端に色々な参考書をつまみ食いするのではなく、「これ!」と決めた一冊をとことん使い込む方が、はるかに学習効果は高まるでしょう。
ちっとも実力はついていないのに、本棚の参考書だけはどんどん充実していく「教材コレクター」にだけはならないように注意してください。
なお、1冊のテキストを長く使い込むということは、テキストの質や自分との相性によって、学習効果が大きく変動するということです。
よって最初にテキストを選ぶ際には、書店で色々な参考書を手にとって見比べてみるのが良いでしょう。
継続することがコツ
「継続が力なり」という言葉は、あらゆる学習に通底する真理だと言えます。何事も継続的に努力すれば、良い結果が得られることが多いです。
また先述した忘却曲線の話を踏まえると、学習の継続は「記憶」という観点からもおすすめできます。
散発的な学習では記憶の多くは忘却されてしまいますが、長期的に学習を継続すれば、記憶を繋ぎとめたまま試験本番を迎えることが可能です。
よって極力毎日中国語学習をするように努力しましょう。仕事や学業が忙しい場合は、1日30分でも良いので、コツコツ学習を継続することが大切です。
なお、学習スケジュールの管理やモチベーションの維持なども考慮して、長期的に勉強を続ける自信がない場合は、通信講座などを活用するのが良いでしょう。
中国語検定の勉強方法まとめ
中国語検定の勉強方法まとめ
- 復習を重視し、コツコツ学習を継続することが大切
- 3級は1年未満で合格できる
- ベルリッツなどの通信講座がおすすめ
中国語検定の勉強方法について解説しました。
第一に自分に合った市販の参考書や問題集を購入し、コツコツ学習を継続することが大切になります。
また学習で最も重要視すべきなのは復習です。過去問は解きっぱなしではなく、見直し・解き直しをしっかり行ってください。
単語や文法に関しても、1日以内、1週間以内、1ヶ月以内などのタイミングで復習するのが良いでしょう。
なお、3級以上を受検する場合はかなり長期間勉強を継続しなければならないので、ベルリッツなどの通信講座や中国語教室を活用するのがおすすめです。
以上を参考に、より良い中検対策を行ってください。