調剤薬局事務の資格におすすめなテキストは?独学での勉強方法や過去問の使い方も紹介
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「調剤薬局事務の勉強を始めたいけど、どのテキストを使えば良いのか分からない」
「独学で資格を取得したいけど、良い勉強方法ってあるのかな・・・」
このように調剤薬局事務の資格取得を目指すために、良いテキストや勉強方法を模索している人は多くいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では調剤薬局事務資格のテキストの選び方とおすすめのテキストを、勉強方法と併せて紹介します。
この記事を読めば調剤薬局事務の資格を独学で取得する方法が分かるはずです。
どの調剤薬局事務の資格を取得すれば良いか迷っている人のために、もっともおすすめな調剤薬局事務の資格も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
調剤薬局事務資格のおすすめテキストについてざっくり説明すると
- 独学で調剤薬局事務の資格取得を目指すならテキスト選びは非常に重要
- できるだけ新しく、初心者向けのテキストを選ぶ
- 調剤薬局事務の中で一番おすすめなのは調剤事務管理士
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調剤薬局事務資格のテキストはどう選ぶ?
調剤薬局事務の資格には、資格を認定している団体が主催する講座などの受講が必要なものと、受験資格がなく独学で合格を目指せるものの2種類があります。
受験資格がないものなら、テキストと過去問を用意すれば独学でも十分に合格を目指せる、ということです。
しかし適当に勉強しても合格できる簡単な試験というわけではありません。独学での合格を目指すならテキスト選びは非常に重要となってきます。
以下で調剤薬局事務のテキストを選ぶポイントを紹介するので、ぜひ自分に合うテキストを選ぶ際の参考にしてください。
調剤薬局事務の試験は改訂されることがあります。古いテキストは改訂に対応していない可能性があるので、必ず何年度版のものか確認して、最新のものを入手するようにしましょう。
内容の理解しやすい本を選ぶ
調剤薬局事務のの勉強を始めると、聞き慣れない専門的な単語ばかり登場します。しかし資格の取得を目指すなら専門的な単語についてしっかり理解しなくてはいけません。
調剤薬局事務の資格のテキストには現場で働く人向けのものと、初心者でも分かりやすい入門書があります。
まずは用語ばかりが並ぶ実用的なテキストよりも、図や表などを用いてできるだけ分かりやすく解説している初心者向けのテキストを選びましょう。
可能ならテキストを選ぶときは中身を確認してみましょう。調剤薬局事務のテキストにはカラーのものや一色刷りのもの、縦書きや横書きなど、さまざまなものがあります。
実際にテキストを見てレイアウトの部分まで検討することで、自分にとって理解しやすいテキストが見つけやすくなるはずです。
調剤報酬請求やレセプト作成が大切
調剤薬局事務の仕事の中でもレセプト作成業務と調剤報酬請求業務は代表的な業務として挙げられます。
試験でレセプト作成業務と調剤報酬請求業務について出題される場合、薬の値段や量、管理費に加えて、営業時間外の対応や患者の医療保険などといったことが関わってくるため、薬代の計算が複雑になることがあります。
テキストを選ぶときは、レセプト作成業務と調剤報酬業務の二つの分野についてしっかりと対策していることを重視しましょう。
問題演習もできるテキストを選ぼう
調剤薬局事務の試験は知識のインプットだけでなく、問題演習にも取り組まないと合格できません。より実践で生かせる知識が必要となってきます。
過去問を解くことももちろん重要ですが、合格を目指すなら過去問だけでは演習量が足りない場合があります。過去問以外に問題演習ができる教材にも目を向けてみましょう。
調剤薬局事務のテキストの中には、インプット用のテキストにアウトプット用の問題演習が掲載されているものがあります。ひとつのテキストにまとまっていれば、インプットしたあとにスムーズに問題演習でのアウトプットに移行できます。
問題演習が付いているかどうかもテキストを選ぶ際のポイントになります。必ず確認し、またその問題の質についての比較も忘れずに行いましょう。
調剤薬局事務のおすすめテキスト
上記ではテキストの選び方を紹介しましたが、ここからは実際に調剤薬局事務の試験対策に特におすすめのテキストを紹介します。
以下を参考にして、自分にあったテキストを選ぶ際の役立ててください。
1位:ひとりで学べる調剤報酬事務&レセプト作例集
特に医療保険・処方箋・薬などレセプトを作成するために必要な要素について、図や表を使いながら非常に詳しく解説しているため、これから調剤薬局事務の勉強を始める方におすすめな一冊です。
こちらのテキストには演習問題が載っているので、インプットしたあとにすぐアウトプットでき理解度が高められるようになっています。
別冊にケースごとのレセプト作成が学べる作例集も付いているため、演習がしっかり行えます。
レセプト以外にも患者受付や窓口会計などの調剤薬局事務の仕事に関する内容が網羅されていて、しっかり学べるテキストです。
2位:調剤報酬請求事務【基礎知識とレセプト作成】
調剤薬局事務の仕事をする上で必要な用語や調剤技術料などの基礎知識が、丁寧な解説で分かりやすくまとめられているテキストです。
処方箋の例に加えて、解答例としての調剤レセプトも詳しい解説付きで掲載されているので、しっかりと理解を深めながら学習を進められます。
演習問題も豊富に掲載されているため、テキストで学んだあとにすぐアウトプットできます。
こちらのテキストは制度改正に準じて改訂された最新版になっています。どこが改訂されたのか比べながら勉強する必要がないので、安心してスムーズに学べる一冊です。
3位:ひとりで勉強できる調剤報酬請求事務・練習ノート
調剤報酬請求事務やレセプト業務の進め方など、調剤事務の仕事をする上で必要な知識を基本からしっかり解説しています。
さらに実務に必要なキーワードや、実際の仕事の流れなどの実用的な情報も解説してくれているので、試験合格後に薬局などで実際に働く際もすぐに知識を活用できます。
分かりやすい解説に加えて、2色刷りで視覚的にも見やすくなっているため、初めて調剤薬局事務の勉強をする人にも理解しやすくなっています。入門者にもおすすめの一冊です。
4位:保険調剤Q&A
こちらは調剤薬局事務の試験対策としてだけではなく、すでに薬局で働いている方からもとても人気のあるテキストです。実際にこのテキストを職員に配っている薬局も存在するほどです。
ほかのテキストと大きく違う点は、調剤報酬の算定の仕方や解釈をただまとめるだけでなく、薬局で働く際に生じる疑問や質問をもとに作成されていることです。
このテキストを完璧にすることで、実際の業務の際にも不安を抱く必要がないほど専門的な知識を得ることができるでしょう。
試験のためだけでなく、将来的な活躍をするためにも重宝する参考書になっているのです。
5位:調剤報酬実務必携
コンパクトなポケットサイズなので持ち運びやすいテキストです。コンパクトながら、調剤報酬を計算するのに必要な点数表について掲載してあるだけでなく、厚生省から随時発出される重要情報を追加で記載できるメモページまで付いています。
調剤報酬に関する実務に必要な知識や要点が分かりやすくまとまっているだけでなく、薬の副作用などの様々な情報が詳しく載っているのも大変便利です。
テキストの名前の通り、試験勉強中だけでなく、実際に働くことになってからも常に持ち歩いて活用したい一冊です。
独学の際のおすすめ勉強方法
どんなに優れたテキストを手に入れても、持っているだけでは試験に合格することはできません。
ここからは優れたテキストを生かして、調剤薬局事務の試験に独学で合格するためのおすすめ勉強方法について紹介していきます。
合格までのスケジュールを決める
独学で調剤薬局事務の試験の合格を目指すなら、十分に勉強時間を確保した上で計画的に勉強を進めていきましょう。どの調剤薬局資格の合格を目指すにしても、3~4ヶ月目を目安に勉強時間を確保するのがおすすめです。
せっかく時間を確保してもダラダラと勉強しては時間が無駄になってしまいます。以下でおすすめの勉強スケジュールを紹介するので参考にしてください
- 1ヶ月目:薬局の仕組みや保険制度などの調剤薬局事務に必要な知識をインプットする
- 2ヶ月目:テキストの問題演習や過去問を実際に解いて知識の定着に力を入れる
- 3ヶ月目:問題演習や過去問で間違えた分野や頻出分野を中心に、上記のインプットとアウトプットを繰り返す
上記の中でも間違えた分野や頻出分野を重点的に繰り返すことが特に大切です。
あまり重要ではない分野や、すでに理解している分野に多くの時間を使うのは時間の無駄となってしまいます。
効率良く勉強して得点を上げられるようにしましょう。
インプットは程々で良い
勉強に取り掛かる際に一番最初にやるべきなのは、基本的な知識のインプットです。
調剤薬局事務の試験は難解で分かりづらい単語が多く存在するため、意味がわかるようにするためにもしっかりインプットすることが大切となります。
ただし、調剤薬局事務の試験は暗記するだけでなく、理解をしないといけないことも多くあります。例えば薬代の計算は、計算式などを暗記するよりも、その計算の仕組みについて理解するように努めるべきです。
とはいえ、調剤薬局事務の試験はテキストを持ち込めるので、一字一句暗記したり、細かな内容まで暗記する必要はありません。
テキストを見ながらでも、時間内に問題が解けるようになることが大切です。つまり暗記よりも、実際に問題が解けるようになることが重要なのです。
勉強するときも、インプットに時間を掛けるよりも、問題演習に十分な時間を割けるようにペース配分しましょう。
過去問を集中的に学習する
どんな試験を受ける際にも言えることですが、過去問をしっかり勉強することは合格するために非常に重要です。その試験の傾向や頻出分野などが把握できるため、がむしゃらに勉強するよりも効率が良いからです。
過去問を活用したいなら、ただ問題を解いて「たくさんの問題を解いたな」と満足するだけでは意味がありません。
間違えた問題は解説を読み込んで理解することはもちろん、正解した問題も「なぜその解答なのか」としっかり分析して理解を深めることに時間を費やすべきです。
このように、ただ問題を解くだけでなくしっかりと理解を深めておけば、本番で過去に解いた問題とは異なる出題形式で問われても、冷静に対応することができるはずです。
過去問はアウトプットのために早い段階から使うことをおすすめしますが、試験が近づいたときに最後の実力判定として活用するために直近何回かの過去問は、試験直前まで解かずに取っておきましょう。
取得がおすすめな調剤薬局事務の資格
実は一言で「調剤薬局事務の資格」といっても、下記の7種類があります。
- 調剤事務管理士
- 調剤報酬請求事務専門士
- 調剤事務実務士
- 調剤報酬事務技能認定
- 調剤薬局事務検定試験
- 医療保険調剤報酬事務士
- 調剤薬局事務資格
よく似ている名前もあるためとても紛らわしい上に、それぞれの特徴が分からなくいためどの資格を取れば良いのか迷いますよね。
ここからは、取得を特におすすめする資格について、特徴とともに解説していきます。
調剤事務管理士が最もおすすめ
調剤薬局事務の資格はほとんどが公的資格ということもあり、実はどの資格を選んでもあまり与えるインパクトに影響はありません。
もしどの資格を取得すれば良いか迷っているなら「調剤事務管理士」が特におすすめです。調剤薬局事務の資格の中でも最も古くからあって知名度が高い上に、比較的取得しやすいからです。
調剤薬局事務の資格の中には、資格を認定している団体が主催する講座などを受講しなければ受験できないものや、難易度が高くて取得が難しいものもあります。
その点、調剤事務管理士は受験資格がなく合格率も約60%で、年に6回試験が開催されます。誰でも挑戦しやすい資格である、という点もおすすめな理由のひとつです。
レセプト業務で手当のつく資格も
調剤薬局事務に関する資格を取得して、手当が付いたり年収を上げたりするのを狙いたいなら「調剤報酬事務技能認定」か「調剤報酬請求事務専門士」の取得がおすすめです。
この二つの資格は仕事内容の一つである「レセプト業務」において資格手当が付くからです。
ただし「調剤報酬請求事務専門士」は受験資格が必要で、「調剤報酬事務技能認定」は難易度が高いという面から「調剤事務管理士」より難易度は高くなります。
調剤報酬事務技能認定
「調剤報酬事務技能認定」を受験するためには、ニチイや日本医療財団が開講する調剤薬局事務講座を受講しないと受験資格が得られないという欠点があります。
テキスト代だけで独学合格を狙える「調剤事務管理士」より少しハードルが高くなるのです。
しかし受験資格さえ満たしてしまえば、試験の合格率は約70%と高いため、難しい資格ではないことが伺えます。
調剤報酬請求事務専門士
「調剤報酬請求事務専門士」の資格は、調剤報酬の基礎を理解している新入社員レベルの3級から、調剤報酬の基礎と応用を的確に理解した上で説明することができる教育者レベルの1級まで、3段階あります。
「調剤報酬請求事務専門士」の取得者は調剤薬局事務の中でも調剤報酬のエキスパートという扱いを受けます。
特に1級は薬局でも昇進要件になるなど、他の資格に比べて別格の影響力を持っているのです。
受験資格はなく誰でも受験できますが、1級の合格率はわずか20%程度という難関試験なので、もし取得を目指すなら、独学よりも通信講座などを利用して万全の体勢で挑むことをおすすめします。
通信講座で確実な試験対策
調剤薬局事務に関する資格の難易度はそこまで低くないですが、やはり確実なのは通信講座の受講です。
少し費用はかかってしまいますが、独学に不安のある人は受講を検討してみると良いでしょう。
数ある講座の中でも、資格Timesが最もおすすめするのは「ユーキャンの調剤薬局事務講座」です。調剤薬局事務講座の中では最もわかりやすく、初学者でも安心できるテキストで学習ができる点が、最大のメリットとしてあげられます。
調剤薬局事務の資格試験では、「テキスト持ち込み可」である場合がほとんどです。ユーキャンの講座ならダイレクトに合格まで導いてくれると言えるでしょう。
調剤薬局事務資格のおすすめテキストについてまとめ
調剤薬局事務資格のおすすめテキストについてまとめ
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レセプト作成業務と調剤報酬業務の二分野をしっかり対策していて、問題演習が付いているテキストを選ぶ
-
試験はテキストが持ち込めるので、暗記よりも問題演習に力を入れる
-
問題演習や過去問はただ解くだけでなく、しっかりと分析して理解を深める
調剤薬局事務の資格が欲しいと思っているなら、まずは独学で取得を目指せる「調剤事務管理士」を目指すのがおすすめです。
記事で紹介したテキストや勉強方法を参考にしてしっかり勉強すれば、十分に合格が目指せるはずです。
もし勉強してみて難しいと感じたり、他の資格の方が良いと思った場合は、通信講座などの受講も検討してみましょう。
調剤薬局事務の資格はどれも実用的で人気があります。ぜひ資格取得を目指してみてはいかがですか?