調剤薬局事務の志望動機の内容は?履歴書の例文や未経験の自己PR・面接対策も紹介

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「調剤薬局事務を目指すときの志望動機はどのように伝えれば良い?」

「調剤薬局事務を目指すときのを履歴書の書き方などを知りたい!」

このような疑問をお持ちの方はいらっしゃるのではないでしょうか?

調剤薬局事務は医療に関わる仕事なので、様々なスキルが求められます。

こちらの記事では、調剤薬局事務を目指す際の志望動機の内容や、履歴書の例文などについて解説していきます!

調剤薬局事務の志望動機についてざっくり説明すると

  • 調剤薬局事務は医療にかかわる仕事であり、様々な志望動機を考えておく必要がある
  • その薬局を志望した理由も併せて考えておくと良い
  • 調剤薬局事務はコミュニケーション能力やパソコンのスキルも求められるため、この点もアピールすると良い
  • 薬局や企業のホームページなどをくまなく確認し、求められている人材などの情報収集も大事

志望動機を書く際に理解すべきこと

デスクの様子

調剤薬局事務への求人の応募を決めて志望動機を考える段階になったときに、履歴書にどのように書くべきか悩んでしまう人は多いです。

実際のところ、仕事内容を詳しく理解しないまま「人気だから調剤薬局事務をとりあえず志望してみた」「仕事はよくわからないけどとりあえず応募した」という人もいます。

しかし、曖昧な気持ちで適当に志望動機を書いても、当然のことながら採用される可能性は低いです。

調剤薬局事務に限らず、選考の場で高い評価をしてもらえる志望動機を作るためには入念な自己分析と準備が必要です。

さらに、調剤薬局事務は人と接する機会が多いので、医療系の職業の中でも特にコミュニケーション能力が重視される傾向にあります。

そのため、履歴書や職務経歴書を書きながら調剤薬局事務に必要な能力を見極めつつ、志望動機を徐々に固めていくと良いでしょう。

履歴書や面接カードに書く内容

カードの疑問

調剤薬局事務として働きたいと思ったら、自己PRとして以下の5つの事柄は必ず書くべきです。

  • 調剤薬局事務を志望する理由

  • なぜこの薬局で働きたいのか

  • 患者の目線に立てるか

  • 未経験であるか経験があるか

  • 調剤薬局事務に関する資格があるか

以下で、それぞれの項目について詳しく書き方を解説していきます。

調剤薬局事務を志望する理由

人事担当者や採用面接担当者が一番聞きたいのは、他にも多くある医療や薬剤に関する仕事の中で「なぜ調剤薬局事務として働きたいのか」という点です。

いわゆる基本的な志望動機にあたるため、ここで明確な志望動機を伝えなければなりません。

この質問に対して十分に答えるためには、自己分析を徹底的に行った上で調剤薬局事務になろうと思ったきっかけ・理由を分かりやすく伝える必要があります。

できれば、目指すきっかけや理由に具体的なエピソードなどを交えて、論理的かつ具体的に説明するようにしましょう。

例えば「以前は一般事務として働いていましたが、病気にかかったことをきっかけに調剤の分野に興味を持つようになりました」「医療の分野で自分も貢献したいと思い、事務としてサポートできないかと考え志望しました」といったように、志望動機を明確にしておくと良いでしょう。

目指す「きっかけ」と「自分の考え」をつなげることで、話に説得力を持たせることができます。

なぜこの薬局で働きたいのか

調剤薬局事務になりたいと思った「きっかけ」や「理由」と同じくらい重要なのが、「なぜこの調剤薬局やドラッグストアで働きたいのか」という質問です。

この理由がはっきりしないと「別の薬局でもあなたのやりたい仕事はできますよ」と言われてしまい、答えに窮してしまいます。

つまり、具体的な志望動機が無いと不採用となってしまう可能性が高いため、入念に準備する必要があるのです。

その薬局じゃなければできない仕事やどうしてもそこで働きたい理由を精査して、話に説得力を持たせるように心がけましょう。

家の近くの薬局で働きたい場合

薬局は全国どこにでもあるため、通勤の負担を考えて自宅の近くで働ける場合もあります。

地元の薬局を受ける場合は「故郷への愛情」を全面にアピールして書いていくと、良い評価が得られる場合が多いです。

ただし、他にアピールするべき内容がなく単純に「地元が好きだから」とだけ伝えていても、「短絡的な人間」という印象を与えてしまい調剤薬局事務として必要な思考力が欠けているとみなされてしまいます。

そのため「他の職場と比較して、この職場のこの特徴に共感しており、職場や患者さんのこともよく知ってる自分にできる仕事がある」といった理由を準備しておき、詳しく言えるようにしましょう。

患者の目線に立てるか

調剤薬局には体調を崩していたり具合の悪い様々な年代の人が訪れるため、常に患者に寄り添う態度が必要です。

具合の悪い患者に対して淡々と無愛想な態度では接するのではなく、相手に安心感を与えられるような笑顔で話しかけられるような人の方が、募集をかけている側も採用したいと考えます。

また、そういった患者の立場に立って、意思をいち早く読み取り適切な行動を取れる人が調剤薬局事務の現場では求められます。

つまり、常に患者の立場に立って物事を考えて、相手の辛い点を理解し丁寧に接することができる旨をアピールできれば、好印象を与えることができます。

コミュニケーション能力が最も大切

調剤薬局事務は受付なども行うため「薬局の顔」とも言える役割を果たしており、基本的に人とコミュニケーションを取ることが好きな人に向いています。

そのため、地域に密着した活動をする主婦などはコミュニケーション能力をアピールしやすく、選考において有利になる傾向があります。

調剤薬局事務にとって、コミュニケーション能力は最も大事なスキルとも言えます。

患者に対してだけでなく職場内でもコミュニケーション能力は必須なので、しっかりと強調してアピールすると良いでしょう。

未経験であるか経験があるか

調剤薬局事務の仕事は、比較的未経験でも採用されやすい傾向にあります。

とはいえ、やはり業務経験者の方が有利であることに変わりはないため、経験者はどんどんアピールしていくと良いでしょう。

また、調剤薬局事務は一般事務とは違って保険請求などの手続きもしなければならず、このような仕事は経験者でなければ内容を理解できません。

薬局によっては人手に余裕がなく丁寧な研修ができないケースもあるため、やはり経験者で即戦力である方が採用される確率は高まります。

このような面でも、薬局側としては医療事務などを経験したことが有り、即戦力になれる人材を望んでいるのです。

調剤補助や調剤助手の経験も活かせる

調剤薬局事務としての仕事の経験がなくても、調剤補助や調剤助手などの仕事を経験している場合は採用される可能性が高まります。

調剤補助や調剤助手は、ピッキング作業や医薬品の棚入れ・医薬品の郵送などを行いますが、これらは調剤薬局事務の業務と重なる部分も多くあります。

そのため経験者としてみなされる場合もあるため、このような仕事を経験したことがある人は有利と言えます。

調剤薬局事務に求められるスキル

未経験であったとしても、自分の能力やポテンシャルが高いことをうまくアピールできれば、採用される可能性が高まります。

コミュニケーション能力以外にも、調剤薬局事務として働く時に必要となるスキルや素質は多くあります。

例えば、患者の体調変化や要望に対して柔軟に対応できる能力や、基本的なパソコンスキルも重要です。

また、スキルの面以外でも、調剤薬局事務は日常的に医薬品を扱うので清潔感がある人が好まれます。

このように、調剤薬局事務員として働く上で相応しいスキルを意識的に高めていくと良いでしょう。

調剤薬局事務に関する資格があるか

調剤薬局事務に関連する資格を取得していることで、薬剤や薬局・レセプト作成などの知識を客観的に評価してもらえます。

このように高い知識を備えていることを証明することで、未経験でも採用される確率を高めることができます。

また、資格によっては手当が支給されて給料が上がる場合があり、金銭的なメリットもあります。

調剤薬局系の資格は簡単に取得できるものばかりなので、ぜひ資格取得を目指して自分の価値を高めていきましょう。

おすすめな調剤薬局事務の資格

調剤薬局事務の資格のほとんどが公的資格なので、資格によって影響力が大きく変わることはありません。

そのため、医療事務系の資格の中でも最も知名度が高くメジャーな「調剤事務管理士」をまずは取得すると良いでしょう。

調剤事務管理士は知名度が高い分アピールがしやすく、選考の場でも有利になりやすいです。

また、調剤報酬事務技能検定や調剤報酬請求事務専門士を取得していると「レセプト業務」に携わる際に資格手当がつく場合があるため、これらの資格も同様におすすめです。

履歴書に書いてはいけない内容

斜線でけされているもの

志望理由書に書くと評価されやすくなるポイントを見てきましたが、逆に志望理由書に書いてしまうと悪い印象を与えてしまうこともあります。

こちらのトピックで、それらの気をつけるべき点について紹介していきます。

将来的にも安定した職につきたい

調剤薬局事務は多くの求人が出ており、今後も高い需要があると考えられている職種です。

しかし、だからといってその点ばかりをアピールして志望動機として伝えるのは良くありません。

その理由として、調剤薬局事務意外にも多くの将来性のある職種があるため「将来的にも安定している仕事が良ければ、調剤薬局事務じゃなくて公務員の方が良いのでは?」と思われてしまい、本気度をアピールできません。

また、将来的な安定はあくまで自分本位な考え方であるため、この理由だけでは患者への思いやりや周囲とのコミュニケーションが取れるかどうかに不安が残ります。

そのため、将来性や安定の面を志望動機の軸にするのではなく、あくまでも「加えてこんな理由もあります」というプラスアルファの感覚で使うと良いでしょう。

人の役に立つ仕事がしたいから

調剤薬局事務の仕事は患者さんの命に関わる、医療の分野でも非常に大切な仕事です。

そのため 「患者の役に立ちたい」という志望動機を軸にアピールする人も多くいます。

しかし、この点を志望動機の軸としてしまうと「医者や看護師ではなくどうして調剤薬局事務を目指してるの?」と志望動機について疑問を持たれてしまいかねません。

そこで、調剤薬局事務ならではの仕事にフォーカスして志望理由を伝えると良いでしょう。

例えば「調剤薬局事務として、調剤事務についてだけでなく患者さんとの円滑なコミュニケーションの面でも必要とされる人材になりたいと思った」といったように、調剤薬局事務ならではの志望動機を伝えると良いでしょう。

医療事務として就職できなかったから

調剤薬局事務と仕事内容が似ており、混同されがちな職種として医療事務があります。

実際に、医療事務を目指していたものの、なることができずに調剤薬局事務を目指そうとする人は多くいます。

事務として医療の分野でどうしても関わりたい、という姿勢は評価される可能性はありますが「医療事務に落ちてしまったので」と伝えてしまうのは良くありません。

非常にネガティブな印象を持たれてしまい「妥協案なのかな?」という印象を与えてしまうので避けるべきです。

当然、採用する側も「第二志望として調剤薬局事務を志望した」という人は、意欲ややる気の面で不安があるため、積極的に採用しようとは思いません。

そのため、やる気がない印象を与えかねないようなアピールは控えるようにしましょう。

調剤薬局事務の志望動機を書く前にすべきこと

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志望動機に何を書けば良いかわからなくなったときや就職先に不安がある場合には、以下のようなアクションを起こすと良いでしょう。

就職先の情報を必ず仕入れる

まず、就職先の候補の基本的な情報や理念などを押さえておくと、志望動機のネタになります。

調剤薬局事務として働こうと考えている調剤薬局やドラッグストアなどのホームページなどを確認し 「その職場ではどのような人材が求められているのか」「自分の経験は生かせそうか」を調べましょう。

就職後のビジョンを具体的に語れるようにしておくと、面接の際に魅力的なアピールができるようになります。

また、採用されたいと思う調剤薬局やドラッグストアのホームページを細かくチェックし、その職場を徹底的に調べ上げることで、その職場が抱える課題や問題・魅力が浮き彫りになってきます。

そこで得られた情報と自分の長所や経験を照らし合わせて、魅力的な自己アピールを考えると良いでしょう。

そのような点をアピールすることで、高い思考力やリサーチ力があることを示すことができるだけでなく、本気度が高くやる気のある人材と評価してもらえるでしょう。

実際に働いた経験のある人の評判を聞く

口コミだけでは正確な情報が得られるとは限らないため、実際に働いたことのある経験者に話を聞くことも重要な情報収集手段です。

そこで、OBやOG訪問をして現場の生の声を聞くことで、調剤薬局事務の勤務についてリアルな声を聞くことができ非常に有意義です。

対応してくれたOBやOGの名前を面接で出すことで自分のアピールに説得力を持たせたり、OBやOG訪問を行う程意欲があることをアピールできるようになります。

実際にOBやOG訪問をしている人はそこまでいないため、このような情報収集をすることで良い印象を持ってもらえます。

自己PRとなる能力を磨く

実際に自己分析をしてみても、調剤薬局事務として高評価につながるような自己PRが思いつかないこともあり得ます。

そういった場合には、調剤薬局事務として必要なコミュニケーション能力やパソコンのスキルを磨く活動をすると良いでしょう。

特に、調剤薬局事務では患者と触れ合う機会が多く、事務作業はパソコンを用いて行うため、コミュニケーション能力とパソコンスキルは必須です。

具体的には接客業を経験してみたり、ボランティアをしてみたりすることで、コミュニケーション能力や協調性を磨くことができます。

また、「就職に備えて実際にこのような活動をしました」とアピールできるようになるため、多くのメリットがあるでしょう。

パソコンに関しては、excelやwordなどの勉強をして基本的なパソコン作業をできるようにしておくことで、自己PRとして非常に役立つでしょう。

志望動機の良い例文と悪い例文を紹介

喜ぶ人

履歴書に志望動機を書くときは、自分らしさをアピールしつつ魅力的で能力のある人物であることを伝えることが大切です。

しかし、志望動機については評価される例と評価されない例があります。

こちらのトピックでそれぞれ紹介していくので、それぞれの良い点と悪い点を考えてみてください。

良い志望動機の例文①

「私は主婦として子供を育てることを通して、地域で一体となった活動を何度も経験して参りました。

そういった活動以外にも子供の学校行事やPTA活動にも多く参加しており、自分と異なる年代の人と接することにも自信があります。

また、基本的なパソコンの操作は一通りこなすことができますので、事務的な作業の面でも大きく活躍できます。」

上の例文の良い点は、まずしっかりと調剤薬局事務の仕事に必要なスキルを理解している点です。

また、これまでの自身の経験を根拠にして非常に分かりやすく調剤薬局事務に適性があることをアピールできている点も非常に好印象です。

この二つの点において非常に魅力的な志望動機の例であると言えるでしょう。

悪い志望動機の例文②

「私はこの地域で生まれ育ち、大きな愛情を感じています。

そのため、少しでも恩返しをしたいと考え、この薬局に就職することを志望しました。

貴社で調剤薬局事務として働く中で、お年寄りの方や患者さんが安心して生活を送れるように全力でサポートをしていきたいと考えております。」

この例文では、地元愛を伝える点は良いものの、どうして地域に恩返しをするために「調剤薬局事務」という職種を選んだのかが不明確であり、仕事への熱意が感じられません。

また、どのような能力やスキルを持っていて、調剤薬局事務のどのような業務で活躍できるのも不明確です。

具体的なエピソードもなく、魅力が伝わらない点が悪い点と言えるでしょう。

面接の際に注意すべきこと

注意点をマーキング

志望動機は履歴書と同じにしない

面接の際に志望動機を伝える際には、履歴書に書いたことと同じ内容を使い回さないように注意しましょう。

履歴書に書いた志望動機は、自分が調剤薬局事務という職種を目指した理由やその薬局を志望した理由などを簡潔に書いただけであり、抽象的な内容です。

そのため、面接の際に履歴書と同じ内容を話すとせっかくのアピールの場を無駄にしてしまうことになります。

面接の際には、履歴書に記載したことを基本的な材料にして、より具体的な内容を伝えるようにすると良いでしょう。

そこで具体的なエピソードや自分の性格などと絡めて、説得力のある志望動機を話すことができれば好印象を持ってもらえるでしょう。

面接で志望動機を聞かれない場合もある

そもそも、滅多にないことですが志望動機自体を面接で聞かれないことがありえます。

そのような場合でも落ちたと決まったわけではないため、落ち込む必要はありません。

薬局側が即戦力を求めている場合や薬局が忙しい時期には「人間性に問題が無ければとりあえず採用する」という前提で話が進む場合があり、いきなり勤務時間などの条件面を質問される場合があるのです。

また、即戦力として認めてもらった場合には午前中の面接時に内定をいきなり伝えられて、午後から研修が始まるというケースもあり得ます。

調剤薬局事務の志望動機まとめ

調剤薬局事務の志望動機まとめ

  • これまでの自分の経験や長所をしっかりと分析し、志望理由に絡めることが大切
  • 志望動機を話すときは抽象的な説明ではなく、具体的なエピソードを交えて話すと説得力が増す
  • 経験者や有資格者は即戦力として評価してもらえるため、しっかりとアピールすると有利
  • アピールするべき点ではない志望理由もあるため注意しよう

調剤薬局事務は市民の人々が安心して暮らすためには欠かすことができない、非常にやりがいの大きい仕事です。

良い面ばかりだけでなく悪い面やつらい面など、様々な面から仕事を分析して志望理由を話すと「仕事を知っているな」と思ってもらえます。

そのため、基本的な情報収集やこれまでの自分の経験や長所の分析は怠らないようにしましょう。

魅力的な志望理由を準備しておき、どのような質問に対応できるようにしておけば、就職を希望している調剤薬局に就職できるでしょう!

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