ケアストレスカウンセラーの資格とは?試験情報や資格取得の手順など詳しく解説!
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この記事は専門家に監修されています
医師
安藤広真
「最近注目されているケアストレスカウンセラーってどんな資格なの?」
「高齢者に寄り添う資格にケアストレスカウンセラーって有効なの?」
ケアストレスカウンセラーに興味を持っている人はこのような疑問を持っているのではないでしょうか。
特に最近はケアストレスカウンセラーという資格が注目を集めているので見聞きする機会が増えてきました。
それに伴って他にも資格を取得する方法や試験について疑問を持つと思います。
そこでこの記事では資格の具体的な役割や取得方法、試験の情報などを詳しく解説していきます。
ケアストレスカウンセラーについてざっくり説明すると
- ケアストレスカウンセラーは心のケアをする専門家です
- 独学でも資格取得が目指せる
- 上位資格がいくつも存在する
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ケアストレスカウンセラーってどんな資格?
ケアストレスカウンセラーとはひと言でいうと「心のケアをして人を育てる人」のことです。
資格を取得すると精神疾患を抱えた人や身近な人、自分自身のストレスに正しい知識で的確に対応できます。
ここではケアストレスカウンセラーについて具体的に説明していきます。
ケアストレスカウンセラーの主催団体
ケアストレスカウンセラーは財団法人「職業技術振興会」によって認定・発行されている資格です。
まだまだ有名ではない資格ですが運営元の職業技術振興会は内閣府に認可された財団法人ですのでかなり信頼できる組織です。
メンタル疾患にかかる人が急増している一方、メンタル疾患に対する理解が社会的に乏しい現状を変えようと啓発活動や人材育成をしています。
ケアストレスカウンセラーの資格はその一環として認定・発行されているのです。
ケアストレスカウンセラーは注目の資格
すでに触れた通りケアストレスカウンセラーの資格は近年注目を集めている資格です。 これまでに30回以上の試験が実施され受験会場は全国にあり各地で行われています。
現代はストレス社会といわれているのでメンタル疾患で悩んでいる人はドンドン増えているのが現状です。
しかしうつで悩んでいる人に対して誰も適切な対応がなかなかできず、見て見ぬふりをしてしまっています。
ケアストレスカウンセラーの資格を取ると相手に寄り添った適切な接し方ができるので心の状態を改善させてあげられるのです。
実際資格を取ったことによってメンタルで悩んでいる人に対して工夫して接することができるようになったという人もいます。
このように現代人に多いうつなどの精神疾患を持った患者に正しく接せられると受験者が増え続けています。
また、この資格を持つことで企業や学校、地域社会でもその専門知識が求められる場面が増えてきており、カウンセラーの役割が今後さらに重要となるでしょう。
ケアストレスカウンセラーの試験について
ケアストレスカウンセラーの資格を取得するためには試験を受けて合格しなければなりません。
ここでは試験範囲や出題形式、合格ラインなど試験に関する情報を詳しく紹介していきます。
ケアストレスカウンセラーの試験範囲と出題形式
ケアストレスカウンセラーの試験内容や出題方式、試験時間は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
試験範囲 | ①公式テキスト内からの出題 ②一般常識問題 |
出題方式 | CBT多肢選択式25問 |
試験時間 | 60分 |
試験内容 | ①心理学の基礎知識 ②精神医学の基礎知識 ③対人コミュニケーションに関する基礎知識と技術 |
「CBT」とはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、多くの試験に取り入れられている試験方式です。
パソコンを用いて試験を実施することで採点や結果の通知などで受験者にメリットがあります。
試験は筆記と思っていた人は、はじめは戸惑うかもしれませんがパソコンが使えれば何も心配はいりません。
ケアストレスカウンセラーの合格率・合格ライン
気になるケアストレスカウンセラーの合格率ですが非公開なのでわかりません。
ただし、いろいろな通信教育サイトでケアストレスカウンセラーの資格取得に必要な勉強時間を見ると、比較的短いので決して難しいものではなさそうです。
一方合格ラインは正答率70%以上と定められています。 そのため試験では70%、つまり18問以上の正答を目標に挑むことになります。
なお、試験結果はその場ですぐに発表されるので自宅等で待つ必要はありません。
事前の受験勉強は必須!
ケアストレスカウンセラーの試験の合格ラインが70%と高めに設定されているので合格には事前の勉強は必須です。
特に心理学初心者に関しては通信教育などでプロのサポートを受けておくのがおすすめです。
心理に関わる仕事をしている人でも何もせずに試験に受けるのではなく、公式テキストを読むなど少しは勉強しておくようにしましょう。
どちらもある程度の準備は必要と考えてください。
この試験は基本的な知識だけでなく、実践的なスキルも問われるため、しっかりとした理解と対策が必要です。
ケアストレスカウンセラーに向いている人
ケアストレスカウンセラーの資格に向いている人はと、ズバリすべての人です。 現代社会はストレス社会なのでどんな人にもおすすめできるといえます。
また、資格といえば若い人が受けるものと感じるかもしれません。しかし、ケアストレスカウンセラーは逃れられないストレスと向き合う資格ですので、高齢者にもおすすめです。
もちろん、ストレスは性別に関係がありませんので、すべての人に向いていて役立つ資格なのです。
特に人と関わる仕事をしている方や、人の心のケアに興味がある方には、この資格取得が大変有意義と言えるでしょう。
ケアストレスカウンセラーの勉強法
ケアストレスカウンセラーのための勉強法は公式テキストが発売されているのでそれを読むことです。 そのため自力で勉強ができます。
ただし、「心理学」の範囲なので難しいと感じる人もいます。そんな人は通信講座を受けるなど自分に合った方法を探っていくようにしましょう。
ここでは独学と通信講座について少し説明していきます。
独学で合格できる?
結論からいってケアストレスカウンセラーの資格は独学で合格を目指せます。 その場合は、公式テキスト「ケアストレスカウンセラー公式テキスト」を熟読するようにしてください。
本屋やネットで購入できるので、そこから購入するようにしましょう。ただし、通信講座で使用するものとは違うので注意してください。
勉強時間に関しては心理学に関する知識が問われるので、知識がない場合は理解に苦しむ可能性があります。そのため心理学初学者は通信講座を受講することをおすすめします。
おすすめの通信講座
通信講座の受講を検討している人は「たのまなのケアストレスカウンセラー通信講座」がおすすめです。
知識ゼロの人でも1から丁寧にわかりやすく学べるので効率的に学習がしていけます。
もちろん学習のしやすさだけでなく勉強中のフォローや「合格サポート制度」や「ケアストレスカウンセラーフォローアップ研修会」などのサポートを受けられます。
資格取得後も見据えている人は受講を検討してみてください。
ケアストレスカウンセラーの資格取得のメリット
ケアストレスカウンセラーの資格を取得すると大きなメリットが得られます。 ここでは大きなメリット2つを紹介していきます。
誰にでも役に立つ
ケアストレスカウンセラーの資格を取得するメリットの1つは誰にでも役立たせられることです。 すでに説明した通り、ケアストレスカウンセラーは心理学を扱ってストレスに対処します。
ストレスで悩んでいる人はたくさんいるので資格取得で培った知識を使ってサポートしてあげられます。もちろん、他人だけでなく自身の生活に役立たせることも可能です。
他にもスキルアップして現在の仕事の幅を広げることもできます。
履歴書の資格欄にかける
ケアストレスカウンセラーの資格は履歴書に書けることもメリットです。 ケアストレスカウンセラーの資格は内閣府に認可された組織が運営して発行している資格です。
しっかりとした民間資格ですのでメンタル疾患に対する正しい知識を持っていることが証明されています。
特に高齢者施設や福祉施設などで有効な資格ですので、履歴書に書くことで就職活動を有利にできます。
ケアストレスカウンセラーの試験情報
ケアストレスカウンセラーの概要をざっくり説明すると以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
試験時期 | 3月・7月・11月の計3回 |
会場 | 全国のCBTを備えた220以上の施設 |
申し込み期間 | 1ヶ月前 |
試験時間 | 1時間 |
以下の項目でより具体的な内容を説明していきます。
ケアストレスカウンセラーに受験資格はある?
ケアストレスカウンセラーに興味を持っている人は、自分が受験して資格を取得できるか気になると思います。
結論をズバリ言うと18歳以上の人なら性別や学歴、職歴などに関わりなく誰でも受験は可能です。
心理を扱う仕事をしている人はもちろん、心理について学びたいと思っている人や興味がある人も資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
ケアストレスカウンセラーの受験料
ケアストレスカウンセラーを受験するには受験料を納める必要があります。 ケアストレスカウンセラーの受験料は9000円です。
これに加えて合格した場合は認定登録料として3000円が別途必要です。これらを支払うことで認定カードと認定証書が発行されます。
なお、認定登録に必要な手続き方法は合格後にメールで届くので、そこの指示に従って行うようにしましょう。
ケアストレスカウンセラー取得後取れる資格
実はケアストレスカウンセラーには上位資格がいくつも存在します。
ここではケアストレスカウンセラー取得後に挑戦できる青少年ケアストレスカウンセラー・高齢者ケアストレスカウンセラー・企業中間管理職ケアストレスカウンセラーについて紹介していきます。
青少年ケアストレスカウンセラー
青少年ケアストレスカウンセラーはいじめや不登校、引きこもりなど子どもの問題を心理的な側面から子どもたちをケアすることができる、より専門性が高い資格です。
また、青少年の子どもを持っている親が抱えるストレスにも対応できるように知識を身につけていきます。
子どもと親の両方のストレスをケアできるということから、子育て世代を中心に人気がある資格です。
高齢者ケアストレスカウンセラー
高齢者ケアストレスカウンセラーの特徴は社会的に必要性が強く認められているところです。 少子高齢化社会が急速に進んでいる日本では高齢者を適切にケアできる人が求められ続けています。
高齢者ケアストレスカウンセラーは高齢者にスポットを当ててその立場に寄り添って心をケアできるので現在はもちろん、将来的にも求められる資格です。
企業中間管理職ケアストレスカウンセラー
心のケアというと社会的弱者にばかり目が行きますが、実は企業の中でもストレスケアは重要です。 そこで注目されているのが企業中間管理職ケアストレスカウンセラーです。
企業中間管理職ケアストレスカウンセラーは管理職という立場から部下がメンタルにダメージを抱えていればいかにケアするかを学んでいきます。
そうして組織が円滑に仕事を行っていけるようにするのです。中間管理職の人なら知っていて損はない知識が詰まっています。
ケアストレスカウンセラーについてのまとめ
ケアストレスカウンセラーについてのまとめ
- 周りはもちろん自分自身の心のケアに役立たせられる
- 民間資格ではあるがしっかりと履歴書にも書ける資格
- 上位資格が存在しさらに専門性を高められる
- 独学が可能であるが通信教育で学ぶとメリットがある
ケアストレスカウンセラーはひと言でいうとメンタル面で弱っている人をサポートできる資格です。
現代はストレスが多少なりとも存在する社会なので、ケアストレスカウンセラーが注目を浴びています。
資格は内閣府に認可された財団法人職業技術振興会が発行しているので履歴書にも書けます。そのため就職・転職活動や仕事のスキルアップなどでです。
なお、ケアストレスカウンセラーの資格には上位資格が存在しているので、自身の目指す道が定まっている人はより専門性が高い資格を目指してみてください。
ちなみに、ケアストレスカウンセラーは独学でも取得可能ですが、心理学の知識がない人には少し難しいと感じるかもしれません。
その場合は通信教育がおすすめです。通信教育なら学習がしやすくなるだけでなくいろいろなサポートが受けられるので、資格取得に興味がある人は検討してみてください。