スペイン語の難易度は?日本人が習得するために必要な勉強時間や勉強法まで解説!

「スペイン語ってどのくらい難しいの?」

「スペイン語は巻き舌とかあって、発音が難しそう・・・」

この様な疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

旅行先で流暢に話したい方やスペイン語の映画をそのまま鑑賞したい方など、様々な理由でスペイン語を習得したいと考えている方も多くいます。

ところが、遠い異国の言語であり、普段ほとんど触れる事もなく難しそうと考え、学習への一歩を踏み出せないという方もいるはずです。

この記事を読むことでスペイン語の難しさや勉強方法など、文法や発音などの特徴を通して丁寧に解説していきます。

スペイン語の難易度についてざっくり説明すると

  • 日本人にとっては比較的簡単
  • 発音はカタカナ英語に似ていて覚えやすい
  • 基本的な文法は簡単だが応用は難しい

スペイン語習得の難易度はどれくらい?

疑問を表すはてな それでは、この記事を通してスペイン語の難易度が一体どの程度なのかを伝えていきたいと思います。

日本人にとってスペイン語習得は比較的簡単

日本人にとってスペイン語習得の難易度は比較的低いといえます。 その最も大きな理由は、母音が全く日本語と同じであるため、日本人にとっては発音がしやすいということです。

いわゆるカタカナ英語と言われるような発音でスペイン語は話されます。

一方、ドイツ語やフランス語においては、表記通りに発音されることがなく、日本人にとって習得が比較的難しいとされています。

その為、表記通りに発音されるスペイン語は日本人にとって比較的簡単に習得が可能と言えるでしょう。

スペイン語の習得に必要な勉強時間は?

スペイン語がある程度話せるようになるには約720時間が必要と言われています。

英語の習得には約1,500時間~勉強が必要と言われているため、スペイン語はその1/2倍以下の時間で済むと考えれば比較的易しいことが伺えます。

しかし、社会人の方などが1日に約2時間の勉強を継続しても1年間はかかるという計算になるので、長期間にわたる勉強は必要となります。

一方、時間に余裕のある大学生や専門学生などが勉強に取り組む場合、時間設定によっては数か月で習得することが可能です。

スペイン語学習における難しい箇所

スペイン語の文法は優しいところから難しいところまであります。

語順に関しては、『主語』+『動詞』+『目的語・補語』と言う形が基本です。しかし、スペイン語においてはこの語順を崩しても意味の伝達が可能であり、語順に対する自由度が高い言語となっています。この様に、比較的柔軟であるため優しいといえます。

反対に動詞の活用などは一人称・二人称・三人称・単数・複数・過去形・未来形など多数存在し、それは約50種類にのぼる場合もあり、それらの難易度は高いといえます。

動詞の活用は最初から全て覚えようとすると難しすぎるため、少しずつ慣れていきましょう。

英語やフランス語と比べてどっちが難しい?

言語習得において、スペイン語は英語やフランス語に比べて簡単と考えられています。

これらの言語はヨーロッパ圏発祥の言語であり、使用する文字や言語そのものに対する親しみに関しては同程度であると考えられます。

しかし、上記でも少し触れたように、 スペイン語は英語やフランス語と違って文字をそのままの形で読むことが出来ます。

例えば、良いという意味を持つ「bien」というスペイン語は「ビエン」とそのまま読むことができます。一方、埋めるという意味の英語である「bury」は「ベリー」と読まれ、英語に関しては、この様にスペルと発音が必ずしも一致しないことがあり、難しい要因となっています。

この様に、スペイン語は同系統の他言語と比べて比較的簡単であるといえます。

スペイン語の勉強方法

女性の先生

アルファベットの特徴的な読み方を覚える

スペイン語の文字はアルファベットであり、韓国語や中国語やロシア語やアラビア語などのように、新しく文字を覚える必要はありません。

留意する点として、読み方はスペイン語特有のものがいくつかありますが、特有の読み方をするアルファベットの数はそれほど多くはありません。

また、この懸念点に対しては、大抵のスペイン語の文法書の最初に書いてあるものを覚えれば解決することが出来ます。

その為、アルファベットの特徴的な読み方を覚えることが重要となります。

基礎文法を把握しよう

スペイン語は簡単な文法から難しい文法まで様々あります。

いかにスペイン語が英語などの言語に比べて簡単であるといえど、複雑な内容の文章を読み書きする場合にはそれ相応の文法知識が必要となります。

しかし、スペイン語の文法を最初から全て覚えるのは難しいため、文法を一遍に学習しようと計画することはお勧めできません。

また、文法を全く理解していないと文章の構造を把握できないため、初めに基本だけは抑えることが肝要です。

特に動詞の活用に注意

スペイン語は動詞の活用の種類が多い点が難しい要因となっています。

まずは初めに主語が一人称・二人称・三人称・単数・複数の何かであるかによって6種類に活用されることを学び、その感覚を最初に身に着ける事が重要です。

基本単語の暗記も必須

使用語彙数が少なく、必須単語が少ないことも、スペイン語の魅力といえます。

必要最低限の語彙数は、英語が3,000語で、スペイン語は1,500~1,800語と言われています。英語に比べて、語彙数が約半分になっていることから、その少なさが窺えます。

また、単語の学習法として、最初に使用頻度の高い単語だけを覚える事がお勧めです。上記で話したように、スペイン語は必須単語が少ないため、単語あたりの使用率が高くなっています。その為、一回覚えてしまえば、毎回調べる手間が省けて効率的に学習することが出来ます。

男性名詞・女性名詞に分かれている

イタリア語やフランス語など、ヨーロッパの他の言語と同様に、名詞の中でも男性名詞と女性名詞の二つに分かれています。

例えば、男性名詞か女性名詞かによって名詞を修飾する冠詞や形容詞も変わるという決まりがあります。 例外もありますが、基本的には男性名詞を修飾する単語の語尾がoに、女性名詞を修飾する単語の語尾がaに変化します。

定形表現を身につけよう

次はスペイン語における定型表現を覚えてみましょう。

基本的に、参考書の例文を覚えれば、学習初期の段階で困ることはありません。

そのうえ、基本的な定型表現を暗記すると、それを応用して様々な表現も可能になります。また、基本型を覚えているため応用型の暗記もすらすらと行うことが出来ます。

一方で、とにかく早く日常会話ができるようになりたい人は会話フレーズ集を購入し学習することでより早くより実践的なスペイン語を習得することが可能です。

リスニング力向上のためには

スペイン語の発音では、巻き舌をよく使うというのが日本人の慣れていないポイントになります。

また、話す速度も早いため初めのうちは聞き取れない人が大半であるので、必要以上に心配することはありません。

この点に関しては、参考書に付属しているCDなどを使用するなどして、少しづつでもいいので、リスニングの練習を継続的に行うことが重要です。スペイン語のスピードに慣れていけば、自然にリスニング力が向上し、聞き取れるようになります。

発音・スピーキングはしやすい

スペイン語は日本語と同じく母音が5つであり、その為、日本人にとっては比較的発音がしやすいというアドバンテージがあります。

しかし巻き舌は少し特徴的であるため、リスニングで聞いた音声などを復唱したり、舌の筋肉を意識的に動かすことで鍛えてみるなどして習得するのがおすすめです。

また、日常会話ができる様になることを目指す人は、より自然な話し方を身につけるために、ネイティブのプロ講師に指導してもらえる講座を受講することも一つの効果的な方法です。

ネイティブのプロ講師による指導は、単なる言葉の発音だけでなく、文化的な背景や言い回し、慣用句の正しい使い方など、より深いスペイン語の理解にもつながるため、コミュニケーション能力の向上に非常に効果的です。

定期的に復習しよう

勉強においては、勉強する分野に関わらず、復習がとても重要なポイントとなります。

ただ漠然的に勉強するだけでは非効率的になってしまい、復習におけるメリットを最大限に生かすことは困難になります。

例えば、忘却曲線に沿って勉強するのもオススメの復習法です。人は一度覚えたことを時間の経過に連れて忘れていき、また覚え直す労力も増加していきます。

しかし、一定のスパンで復習することで記憶の忘却を妨げることが可能となります。

言語習得において、暗記が主体となることが多いため、この様に効率的に復習し上手に学習することを心がけましょう。

スペイン語を学習するメリット

スペイン語を学習することで、様々なメリットを享受することが出来ます。ここではそれらのメリットについて具体的に説明していきます。 満足げな人々

スペイン語話者は4億人もいる

スペイン語を習得することで、スペイン語圏の人々や外国語としてスペイン語を習得し使用している人々などとコミュニケーションをすることが可能になります。

スペイン語が公用語の国はメキシコや南米諸国など多数あり、スペイン語を母国語とする人口は4億2,000万人と世界第三位という人口規模を有しています。 その為、スペイン語を扱えることで、世界的な規模の人々と関われることができ、自分の価値観や考え方を一気に広げる手段とすることが出来ます。

日本においても観光などで訪問するスペイン語話者も多く、外国に行かずともスペイン語を話す機会に出会います。

そのため、スペイン語の習得はビジネスの場面でも有用で、多国籍企業や観光業界でのキャリアアップを目指す方にとって、特に重要なスキルとなる可能性が高いです。

日本人でも身につきやすい

上記で説明したように、スペイン語は比較的簡単な言語です。日本人の苦手なスピーキングにおいても母音が全く同じ5つで構成されていて、また発音もカタカナ英語に似た読み方になっています。この様に、日本人にとってハードルが低く学習しやすい言語となっています。

しかし、独学ではスピーキングやリスニングの能力が足りないことが多いに見受けられ、参考書だけでなくより実践的な学習が必要となります。

そこで、より自然な会話スキルを習得するためにはネイティブのプロ講師の講座を受講するのがおすすめです。本場の発音やスラングなどを含んだナチュラルなスペイン語を肌で感じる事が出来ます。

ネイティブのプロ講師による講座では、教科書だけでは得られない細かなニュアンスや文化的背景も学ぶことができるため、スペイン語圏の人々とのコミュニケーションがよりスムーズに行えるようになり、実際の現場での使用にも役立つでしょう。

人生の幅が広がる

言語を習得すると新たな人とコミュニケーションが可能になり、新たな価値観を知ったり、人間関係も新たに築ける機会が確実に増えます。

衣食住の幅が広がったり、それらは確実に人生におけるバリエーションを増やしてくれます。例えば、ラテンアメリカ系の文化や音楽、映画もより理解でき、楽しめるようになります。一度きりの人生の中でより多くの文化に触れられることはとても素晴らしい経験となります。

また、グローバル化の進行している現代においては、外国語に対する需要も拡大しています。 会社の取引などで外国の企業と取引することも少なくないでしょう。その場合スペイン語を習得しているかしていないかで得られるアドバンテージは大きく異なります。

この様に人生面でも仕事面でもスペイン語を学ぶメリットは確実に大きくなっているのが現状です。

スペイン語は独学での学習も可能?

スペイン語の難易度やメリットは理解できたと思いますが、果たしてスペイン語は独学で習得可能なのかをここでは説明していきたいと思います。 紙に文字を書く手

独学において注意すべきポイント

スペイン語は日本人にとって確かに比較的簡単に習得する事が可能ですが、独学で学習するにあたっては困難な道となることがあります。

普段全く触れることのないスペイン語という異国の言語を一人で勉強することは不安な気持ちになるでしょう。参考書選びから学習計画まで自分ひとりでこなす必要があり学習途中で挫折することも見受けられます。

やはり言語は情報伝達手段であるため、独学では難しく、より自然なスペイン語を効率よく学ぶためにはプロの行使による講座の受講がお勧めです。

長期間を見据えた学習プランを立てる

スペイン語は語学のなかでは簡単な部類といっても、社会人が学ぶ場合、約1年間程の勉強期間がかかってしまいます。

そのため、学習時間に無駄を作らないためにも、学習プランを立てるのは必須要素となります。

しかし、やはり初の外国語の勉強であると、ペースがつかめず、実現不可能なスケジュールだったり、時間をかけるべき箇所がわからず、想定よりも遅れてしまう ケースも少なくありません。

スケジュール管理が苦手だなと思う人は講座を受講して、プランを立ててもらうのがおすすめです。

アウトプットは欠かさずに

言語の習得にはとにかくアウトプットが欠かせません。

インプットとアウトプットをバランスよく行うことで記憶の定着も良くなります。

また参考書をたくさん読んでインプットを十分にしていても、会話をする時にはアウトプットが必要になるため、その練習を日頃からしておく必要があります。

アウトプットの際には音声を聞いて復唱、または記憶して暗唱することで、リスニング能力もスピーキング能力もどちらも上達させられるのでおすすめの学習法となっています。

独学者向けのテキストは?

独学者向けのテキストとしては、『文法から学べるスペイン語』というテキストがお勧めです。 カラフルな解説や図を使った説明などが含まれており、とても分かりやすい文法解説が特徴です。

また解説だけでなく練習問題も掲載されており、インプットした文法をそのままにせずアウトプットを同時にこなすことができ、両者のバランスを保ちながら学習することが出来ます。

価格は1,980円と少し割高ですが、練習問題も含まれているため一冊で包括てきな勉強が可能なテキストとなっています。

レッスン・講座の利用もおすすめ

独学に対して不安感のある学習者には、ベルリッツのスペイン語講座がお勧めです。

価格設定としては標準的で特段高いということはなく、導入として安心して受講することが出来ます。

また、導入企業数実績は日本で4,800社以上もあり信頼のおける講座となっています。

学習サポートも豊富で予定の変更も簡単に行うことができ、スケジュール管理がしやすい講座になっています。

スペイン語の難易度まとめ 

スペイン語の難易度まとめ

  • 基本的な単語は最初にまとめて覚えよう
  • 動詞の活用が多く暗記が大変
  • 独学では難しく講座受講がお勧め

スペイン語は日本人にとっては比較的簡単だが、文法分野で覚えることが多く、習得において困難な場合もあります。

また巻き舌などの特殊な部分もあり、また非効率に勉強し挫折しないために学習計画なども重要です。その為、独学で学習するのではなく、プロの講師による講座を受講し、効率的にスペイン語の学習を進めていきましょう。

ぜひこの記事を参考にしてスペイン語の学習を進めてみてください。

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