韓国語初心者におすすめの勉強法は?独学向けテキストやハングルの覚え方も解説!
「韓国語に興味があるけど、どうやって勉強すればいいの?」
「韓国語勉強に最適な参考書を知りたい!」
このようにお思いの方も多いのではないでしょうか。
外国語の中でも人気の言語の一つが、韓国語です。
韓国語は同じアジアの言語でありながら、ハングルを用いた独特の文字を使うため、覚え方が分からないと感じている方も多い、という特徴があります
そこで、韓国語勉強の初心者の方向けに、韓国語の勉強方法についてまとめました。
基本の勉強法だけでなく、おすすめの参考書や活用できる資料も多数紹介します。韓国語勉強にぜひお役立て下さい。
韓国語の初心者についてざっくり説明すると
- 韓国語は初心者でも独学できる難易度の言語である
- 勉強に活用できるものはテキスト等だけでなく、ラジオやアプリなど色々なツールが活用できる
- 勉強の目標として韓国語検定試験に挑戦するのも良い方法
- 独学が難しいならベルリッツやNOVAの韓国語講座の受講を検討しよう
初心者が学ぶ韓国語の基礎・基本
まずは、初心者が韓国語を学ぶ際の基礎や基本を知っておきましょう。
基本的な事項は韓国語勉強の軸ともいえる部分です。韓国語勉強を始める前に、しっかりと理解すると良いでしょう。
比較的独学しやすい言語
日本語とも、漢字とも違う文字であるハングルを使う韓国語ですが、実は日本人でも比較的学びやすい言語だといわれています。
一見難しそうに感じる方もいるかもしれませんが、ハングル文字、文法や発音、単語の3つをバランスよくインプットしていけば、独学でも上達は可能です。
また独学の場合のポイントとして、テキスト選びとモチベーション維持が上達の重要であると言えます。
ハングルは規則性を覚えよう
ハングルは母音と子音の組み合わせの形になっており、成り立ちはとてもシステマチックです。
そのため、システムさえ理解してしまえば、短時間でハングルの基礎を習得する事も可能と言えます。
ハングルの基礎習得をスムーズに進めるには、ハングルの成り立ちについて解説しているテキストを選び、しっかりと理解する必要があります。
適切な参考書を手に入れ、ハングルのパターンを覚えていきましょう。
発音は母音・子音とパッチムの3要素
ハングル文字は一般的に、以下の3つの要素が含まれています。
- 母音
- 子音
- パッチム
母音のㅏはア(a)と発音するなど、仕組みがある程度決まっているのです。
この決まりを覚える際は、母音一つごとに発音が収録されているCDや音声ファイルを活用して、一つ一つ発音を覚えていく形で学習をおすすめします。
ちなみに、韓国語には子音のㄱはkからgに近い発音をするといったように、日本語にも英語にもない発音の仕方をする場合があります。
こういった発音は、母音と子音両方で複数存在するため、注意が必要です。
パッチムはまず7種類をマスターしよう
パッチムとはハングルにおいて「子音+母音+子音」等で構成されている音節の中で、最後の音を表す子音又は子音母音のことです。
パッチム自体は16種類ありますが、発音は7種類のみとなります。まずはこの7種類の発音を覚えましょう。
ハングル文字と音声記号を対応させ、参考書の付属CDやデータの音声を聞きながら、正しく発音できるよう練習していきましょう。
反切表を手元に置こう
ハングルを覚える段階では、反切表を手元に置いておくと便利です。
反切表はハングルでは반절표(パンジョルピョ) といいます。これはハングルにおけるあいうえお表やアルファベット表にあたるものです。
反切表が手元にあると、発音の仕方が分からない単語があってもすぐに確認できます。これにより、正しい発音を身に付けられるようになるのです。
ハングルにまだ慣れていない内は、勉強する時に必ず用意しておきましょう。
反切表のルールを解説
反切表は、以下の子音と母音によって構成されています。
- 14種類の子音「ㄱㄴㄷㄹㅁㅂㅅㅇㅈㅊㅋㅌㅍ」
- 10種類の母音「ㅏㅑㅓㅕㅗㅛㅜㅠㅡㅣ」
表は縦の列に子音が、横の列に母音を乗せ、それぞれを見て調べられるようになっています。
楯列の子音に横列の母音を付け足すイメージで読むと、その発音になります。一音一音発生しながら学びましょう。
書き順も意識する
ハングルには書き順があります。発音だけでなく、ハングルを書く時のルールも覚えておきましょう。
韓国語のハングルは漢字やひらがなの様に、それぞれ書き順があります。その中には左から書く等の共通ルールも存在しています。
そのため、ハングルの書き取りを行う場合は、書き方のルールを意識しながら練習すると良いでしょう。
初心者向け韓国語勉強法
韓国語に限らず、語学勉強はその言語の習得度によって向いている勉強法や覚え方とそうでない方法があります。
次の項目では、初心者向けの韓国語勉強法を具体的に紹介します。
まず名前を読み書きできるようになろう
学習を始めるにあたって、まずは自分の名前を読み書きできるようになることを目標にしましょう。
ハングルと日本のあいうえおは対応しているわけではありませんが、日本語の50音の発音に呼応するように、ハングルを整理することができます。
ハングルと50音を対応させ、日本語で自分のフルネームと対応できるようになることをまずは目指すと良いでしょう。
名前を書けるようになると、最初の挨拶や文章もスムーズにできるようになります。
ハングル・文法・単語の順で基礎から学ぶ
初心者が韓国語を勉強する場合、勉強の順序としては、ハングル文字から始めて、慣れてきたら文法に取り掛かり、単語勉強は最後にするのがおすすめです。
しかしこれは、勉強する内容の比重とその意識の話であるため、ハングルと並行して文法や初級編の単語を学ぶのも、もちろん良い覚え方です。
また、複数の内容を並行して勉強する覚え方は、飽きにくいのでモチベーション維持にも役立ちます。
NHKラジオを聞く
この他、初心者向けの勉強方法として、NHKの韓国語講座のラジオを利用するのもおすすめです。
テキストを購入するとその分費用が掛かりますが、音声は無料で視聴可能です。学費を捻出できない場合でも、気軽に勉強を開始できます。
ラジオは毎日決まった時間に放送されるので、学習習慣を付けたい、勉強時間を毎日のルーチンに組み込みたいという方にも、おすすめの勉強法と言えるでしょう。
文法はテキストで学ぶのがオーソドックス
次に文法の勉強方法ですが、韓国語の文法は文法の解説をしている参考書やテキストに沿って学習するのがおすすめです。
語彙を強化させるのと並行して韓国語の会話音声や文章に触れ、自然な長さの文章の中で文法を扱えるようにしましょう。
また、文法自体は日本語と似ているので、初心者でも習得しやすいのが、韓国語の文法が持つ特徴です。
韓国語は初心者でも勉強しやすい、というのはこの文法が関係しています。
挨拶や旅行で使うフレーズを覚えていこう
韓国語に限らず、言語は実践的に用いてこそ覚えられるものです。
韓国語でのあいさつの仕方や、旅行で使うことを想定した実用的なフレーズを覚えておき、実際に使ってみると良いでしょう。
教科書通りの言葉よりも、実用的な表現の方が活用場面を想像しやすく、覚えるモチベーションを高める効果も期待できます。
実際に旅行等を計画して、それに向けて勉強するのも良い方法です。
K-POPや韓国ドラマも楽しもう
K-POPや韓国ドラマ等、韓国発祥の音楽やTV番組に触れるのも、韓国語学習に役立ちます。
ただ聞いたり見たりするだけでは韓国語の能力は向上しませんが、韓国語を楽しむことも、勉強に対するモチベーションを維持するために必要と言えるでしょう。
こうした韓国発の文化に触れることで、日本にいながら韓国の様子や雰囲気に触れられるのも、語学学習にとっては大きなメリットと言えます。
教科書には無い、普段の自然な会話を学ぶことで、より自然に韓国語を使えるようになるのです。
韓国の歴史も知ると面白い
韓国語の成り立ちは、韓国と朝鮮半島という地域の歴史も深く関係しています。
韓国語の語彙の成り立ちは、韓国固有の言葉に加えて、中国由来の語彙や、英語をはじめとしたいわゆる外来語の語彙等、様々な由来となる言語があるのです。
ハングルという文字自体も1446年に李氏朝鮮の4代皇帝である世宗が定めた「訓民正音」に基づいて作られています。
このように、ハングルは1446年から現在まで、激動の朝鮮半島を支えてきた、とても歴史の古い言葉なのです。
この歴史に触れ、ハングルという言語の歴史を詳しく知っておくことも、語学学習に大変役立ちます。
学習には3つのステップがある
韓国語の学習は、3つのステップに従って進めていくことがおすすめです。
以下では、この学習における3つのステップについて、それぞれ詳しく解説します。
最初は単語・文法のインプットが大事
韓国語を勉強し始めた時は、会話表現ができるようになるまではテキストや単語帳をもとに、単語と文法のインプットを行っていきましょう。
同時に、覚えた単語や文法の発音もできるようにしておくと、後々スムーズに内容を習得できます。
目安としては、初期段階で500~1,500語の単語を覚えられるようにしましょう。
これ位の量の単語を覚えられるようになれば、次のフレーズを増やす段階に移っても、スムーズに学習を進めることができます。
フレーズを増やす
単語と文法をしっかり覚えたら、使えるフレーズを増やす段階に移ります。
使えるフレーズが増えれば自然と積極的に話せるようになりますから、次のステップである韓国語を話す時にも、抵抗なく進めるようになるのです。
このステップや次のステップへの移行をスムーズにするためにも、最初はしっかり単語と文法を覚えるようにしましょう。
韓国語を話す機会を持つ
会話で使えるフレーズを覚えたら、いよいよ実際に韓国語を話す機会を持ちます。 韓国語を旅行や仕事でつかえるレベルを目標にしましょう。
独学の場合、韓国語を話す機会を持つのは少々難しいかと思います。おすすめの方法としては、ベルリッツやNOVA等の韓国語レッスン講座を受講する方法があります。
いきなり旅行や仕事で現地に行くのは抵抗がある場合は、こちらをご活用下さい。
検定合格を目指すのも選択肢
韓国語勉強の方法としては、検定試験に挑戦し、合格を目指すのも良い方法です。検定合格を目指すことで勉強の目標を明確にできます。
検定試験の内容は読解やリスニング、書き取りや会話等、韓国語における基本的な技術を身に付けられるので、自然と韓国語の基礎を身に付けることができます。
韓国語に関する資格としては、以下2つの資格に挑戦する方が多いです。
- ハングル検定
- 韓国語能力検定(TOPIK)
初心者であれば、以下の等級を目指すとよいでしょう。
- ハングル検定5・4級
- TOPIK2級
次の項目でそれぞれの検定試験について解説していきます。
ハングル検定
ハングル検定は日本の団体が主催している資格試験です。
TOPIKは韓国の団体が主催している試験で、英語学習でいうところのTOEICに近いです。対してハングル検定は、英検の様な位置づけになります。
そのため、TOPIKよりもハングル検定の方が初心者には取っ付きやすく、受験しやすい方が多いといえます。
先程触れた通り、初心者の場合はまず5級や4級に挑戦してみましょう。
TOPIK
TOPIKは「Test of Proficiency in Korean」の略語で、日本では韓国語能力試験とも呼ばれています。
韓国の大学に入学する場合や、韓国企業に入社する時に、韓国語の力を証明する資格として使用できます。
日本では年3回試験が実施されており、以下の等級の試験に挑戦が可能です。
- TOPIKⅡ(初級)
- TOPIKⅠ(中・上級)
中でも、初心者であればTOPIKⅡを目指すのが良いでしょう。
また、TOPIKⅡで200点中140点以上取得すると合格となるTOPIKⅠを目指すのもおすすめと言えるでしょう。
初心者でもしっかりと勉強していれば、独学でも3ヶ月程でこのレベルへの到達が可能です。
ハングル検定よりも実用的に韓国語を学びたい場合や、実際に韓国の大学や企業へ進むことを考えているなら、TOPIKはかなりおすすめの資格です。
初心者におすすめの教材を紹介
次に、初心者が韓国語を勉強する時におすすめの教材を紹介します。独学に役立つ本やアプリだけでなく、韓国語講座等、様々な教材を併用して勉強する方法も紹介します。
自分に合った勉強法に活用できる教材はどれか、考えながらご覧下さい。
ハングル学習におすすめの本
ハングル学習におすすめの本として「1時間でハングルが読めるようになる本」があります。
ハングルになじみのない日本人でも覚えやすいように、一つ一つのパーツを覚えていくことで、短時間でのハングル習得ができるようになっています。
とにかく、ハングル文字を読めるようになりたい、という方は、まずはこの本を読みこみましょう。しっかり覚えれば、自然とハングルを読めるようになります。
4技能をバランスよく学ぶ
韓国語における「話す・聞く・読む・書く」をバランスよく学べるテキストとして活用できるのが「できる韓国語初級Ⅰ」です。
ハングルの入門や基礎硬めに才的な内容がまとまっており、これ一つで韓国語学習がしっかりできます。
韓国語を話す具体的な場面も踏まえており、初心者でも会話のイメージを付けながら学習できる参考書です。
おすすめの文法学習本
韓国語の文法を勉強したいなら「hime式 イラスト&書いて覚える韓国語文法ドリル」がおすすめです。
こちらのドリルは韓国語ブロガー兼イラストレーターの作者が、自分が実際に覚える際に使った知識を活用して作られています。
実際に韓国語を学んでいった方による、楽しみながら韓国語の文法を学べるドリルです。
よく使われるフレーズを中心に問題ができており、TOPIK初級レベルの文法を漏れなくマスターできます。
単語は単語帳で反復記憶
韓国語勉強の基礎となる単語ですが、単語は単語帳で学ぶのが基本です。
単語帳は英単語を覚えるのと同じような方法で学べますから、英単語勉強で単語帳を活用した方は、それと同じように勉強するといいでしょう。
単語は一度に100語等、たくさんの言葉を覚えようとするのではなく、同じ単語を3日連続で見る機会を設ける等、反復して記憶するような形で勉強しましょう。 単語を確実に定着させることを目標にして下さい。
おすすめ単語帳はhime式
単語帳のおすすめとしては「イラストで覚える hime式 たのしい韓国語単語帳」がおすすめです。
この単語帳は語呂やイラストを適宜活用することで、非常に覚えやすい内容となっています。
使える単語が少なければ、初心者から中級者のレベルへ達することは難しいです。
こちらのhime式単語帳なら、楽しく単語数を覚えることで、自然と単語数を増やせます。単語数を増やすことが重要な初心者向けの単語帳です。
アプリの有効活用も一つの手段
韓国語学習に役立つのは、参考書やドリル、単語帳だけではありません。スマホアプリでも、韓国語学習に役立てられるものが多数存在しています。
スマホアプリの活用方法としては、単語の暗記やリスニングの習慣付けがおすすめです。アプリならサッと起動すればいつでもどこでも勉強ができます。
通勤や通学時間等のちょっとした時間を活用して、単語力やリスニング力をアップさせましょう。
NHKラジオリスニングアプリも存在
韓国語学習に役立つアプリからおすすめのアプリを一つ紹介します。NHKラジオのリスニングアプリは、英語や中国語等を学べるアプリなのですが、このアプリの中のコースに「まいにちハングル講座」というコースがあります。
毎日15分の韓国語ラジオ放送が追加され、韓国語の聞き取りを勉強できるようになっています。韓国語のリスニング力を強化したい、聞き取りを習慣化させたいという方におすすめです。
講座の受講で飛躍的成長も目指せる
独学で勉強するのが難しい方や、独学では自分の実力が分からない、という方は、ベルリッツやNOVAの韓国語講座の受講がおすすめです。
これらの韓国語講座を活用することで、独学よりも高いペースで韓国語力を伸ばせます。 独学との大きな違いは、韓国語ネイティブの講師から教室、又はオンラインで直接発音や文法、会話表現等の指導を受けられることです。
独学のデメリットである、間違いがあってもすぐに気がつけない点や、モチベーション低下を防げます。
ベルリッツの講座が特におすすめ
数ある韓国語講座の中でも、特におすすめなのがベルリッツの講座です。
ベルリッツの講師は、全員が厳しい選考をクリアしており、指導の仕方でも知見が豊富だと好評を得ています。
ベルリッツの講座はマンツーマンでも、2~3人の少人数指導でも受講が可能です。非常に効率よく韓国語を上達できます。
韓国語の初心者まとめ
韓国語の初心者まとめ
- 韓国語は独特の表現があるが、日本人でも学びやすい言語の一つである
- 初心者はまず韓国語で自分の生の読み書きができる所を目指そう
- 韓国語は初心者でも参考書やドリル、単語帳やアプリを活用すれば、独学でもしっかり勉強できる
- 韓国語初心者の勉強法として、韓国語検定試験や韓国語講座の活用もおすすめ
一見すると勉強しにくそうに感じる韓国語ですが、実際は初心者でも独学でマスターすることのできる言語です。
興味が出た方は是非勉強してみて下さい。独学が難しいと感じる方は、ベルリッツ等の韓国語講座の活用もおすすめします。