保育士が辞めたいと考える悩みとは?保育園での人間関係やストレスの改善方法を解説!
「保育士の仕事は悩みが多くて大変…」
「自分には保育士が向いてないのかも。今の保育園辞めようかな」
このような悩みや問題を抱えている保育士の方も多いのではないでしょうか。
保育士の仕事は、子どもとふれ合いながら成長を見守れるため、やりがいが大きいです。
しかし、子どもや保護者との接し方、待遇の悪さに不満を感じて「辞めたい」と感じている保育士がいるのも事実です。
こちらの記事では、保育士が抱えている悩みや不安などを紹介し、適切な改善方法を解説していきます。
保育士としての仕事に不満を抱えている方や「保育士を辞めたい」と考えている方に役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてみてください。
保育士の悩みについてざっくり説明すると
- 保育士の仕事にはストレス要因が多い
- 人間関係によるストレスを感じる保育士が多い
- 不満や問題を解消する手段を知っておくと安心
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保育士が辞めたいと悩んでしまう場面
保育の現場で欠かせない存在である保育士は、子どもの健全な発達を支える重要な役割を果たしています。
非常にやりがいが大きくモチベーションを保ちやすい一方で、様々な理由から「辞めたい」と感じてしまうことも少なくありません。
- 子どもとの関わり方
- 保護者との関わり方
- 自身の考えと園の方針との齟齬
- 休みづらい環境
- 人間関係
など、保育士にとってストレス要因となるものは多くあります。
保育士は業務負担が重く、人手不足の影響で長時間労働になりがちなので、自身を守るために適切な対策法を知っておくことが重要です。
こちらの記事では、保育士が抱えている悩みや具体的な改善案を紹介していくため、「辞めたい」と感じている保育士の方は参考にしてみてください。
「辞めたい」と感じている理由を客観的に分析し、自分でできることを実践することで、悩みを解消できるはずです。
仕事内容や労働条件に関しての悩み
保育士の仕事は、身体的な負担が重い上に労働時間も長くなりがちです。
以下で、保育士の仕事内容や労働条件に関する代表的な3つの悩みを紹介していきます。
仕事量が多く忙しい
保育士の仕事は、子どもの相手や世話だけではありません。
- 書類作成
- 園内の連絡調整
- 連絡帳やおたよりの作成
- 指導計画などの事務作業
- 制作や行事の準備
- 園児がケガをしないための見守り
など、仕事量が非常に多い特徴があります。
満足に休憩が取れないと疲れやストレスが蓄積されてしまい、「保育士辞めたい」と感じてしまうでしょう。
特に、保育士が不足している園だと保育士一人あたりの業務量が多く、大きな負担となります。
激務の状況が毎日のように続くと、心身を消耗してしまうのは仕方の無いことです。
休暇がなかなか取れない
保育士は人手不足の状況にあり、保育士一人あたりの業務負担が非常に重いのが現実です。
人手不足により、保育士が一人休むだけでクラスが回らなくなってしまい、保育の質が落ちてしまうという園も少なくありません。
体調不良や忌引きなどのやむを得ない事情を除き、「自分の都合で休みのは気が引ける」という保育園は少なくありません。
人手不足の現場だと、有給休暇を取りづらく職場の雰囲気も悪くなりがちで、出勤することそのものがストレスになってしまうでしょう。
休めないことによるストレスが蓄積されてしまうと、心身に余裕が無くなって次第に「辞めたい」と感じてしまうようになるでしょう。
給料が少ない
令和2年賃金構造基本統計調査によると、保育士の平均月収は25万円程度、平均年収は375万円程度です。
日本人全体の平均年収は約487万円であることあ考えると、保育士の待遇は恵まれていないと言わざるを得ません。
保育士は、子どもたちの命を預かる重要な仕事を行っているにも関わらず、残念ながら責任の重さや仕事量の多さの割には給料が少ないのが現実です。
なお、保育士の給料が低い理由は「保育園は一般企業と違って売上が利益に直結するわけではないため」です。
仕事量が多いにもかかわらず待遇が悪いと、「保育士を辞めたい」と考えてしまうのは仕方ないと言えるでしょう。
子供との接し方に関しての悩み
保育士は、仕事の時間中は常に子どもと接することになります。
以下で、子どもとの接し方に関してよくある悩みを2つ紹介していきます。
子供が言うこと聞いてくれない
子どもとはいえ、人間同士なので相性の良し悪しがあります。
いくら優しく接していても、子どもに懐いてもらえず状況が改善されないと、働くモチベーションが失われてしまうでしょう。
子どもが言うことを聞かず、信頼関係をうまく築けないと「保育士としてやっていけるだろうか」と不安を感じてしまうのも無理はありません。
特に、経験が浅い保育士は「どのように子どもと接したらよいのかわからない」と思い悩んでしまうことも多いです。
子供の年齢や月齢に合った知識が必要
保育園では、小学校に入学する前の0~5歳児の保育を行います。
年齢や月齢に応じて適切な保育方法が異なるため、常に勉強しなければならない点も負担と言えるでしょう。
例えば、乳児クラスを担当する場合は子ども同士の発達の差が大きい状態があるため、保育をする際には発育面や急な体調の変化にも気を遣う必要があります。
発育をはじめとした専門的な知識が必要となる場合があるため、経験が浅い保育士にとっては負担が重いでしょう。
保護者の対応に関しての悩み
保育士は、子ども相手だけでなく保護者とも深く関わることになります。
保護者にも色々な人がいるため、様々な悩みやストレスを抱えてしまう保育士も少なくありません。
コミュニケーションに気を遣う
近年は共働き世帯が増えていることもあり、保育園に子どもを預ける保護者の多くは仕事をしています。
多忙な保護者が多いことから、ゆっくり時間をかけてコミュニケーションを取れずに、気を遣う場面も少なくありません。
また、近年は無理難題やクレームを言ってくる「モンスターペアレント」も社会問題となっています。
「言動をしっかりしなければ」と思うあまり、保護者対応で過度なストレスを感じてしまう保育士は多いです。
保護者とのコミュニケーションで多大のストレスを感じてしまうと、心身ともに消耗してしまうのは致し方ないでしょう。
信頼を得るのが大変
保護者は、自分の子どもを保育園に預けるため、信頼できる園を利用したいと考えます。
保育園側としても、子どもを安心して任せてもらうために保護者とは良好な関係を築く必要があります。
しかし、「保護者の信頼を得るためにはどうすればいいのか」と悩んでしまうことも少なくありません。
人の正確は十人十色である以上、全員の保護者から信頼されるマニュアルは存在しません。
「信頼される保育士でありたい」と思うあまり、やる気が空回りしてしまうこともあるため、保護者との関わりで苦労する保育士も少なくありません。
保育の範疇を超えるクレーム
先述したように、近年は保育の範疇を超えるクレームをする保護者や、心ない言葉を浴びせる保護者が増えています。
何度もクレームを浴びたり、保育の範疇を超える要求をされると、働くモチベーションを失ってしまうばかりか、精神的にも大きな負担となります。
クレームを我慢して正面から受け止めている内に精神的な心労が溜まり、うつ病などの精神病を患ってしまうリスクも無視できません。
毅然と対応することも重要性と、様々な事態に柔軟に対応して信頼されたいという希望との狭間で悩んでしまう保育士も多いです。
保育園での人間関係に関しての悩み
子どもと保護者の対応に加えて、保育園の職場内部の人間関係で悩んでしまうケースも多いです。
以下で、保育園での人間関係に関してのよくある悩みを3つ紹介していきます。
同僚とのコミュニケーション
本来、同じ職場の同僚はお互いに助け合い、高め合うための存在です。
しかし、保育士は女性が多い特性がある関係上、女性関係特有の面倒くささやトラブルが起きてしまう可能性があります。
特に、女性が多い職場ならではの関係性づくりが苦手な場合、協力し合う作業や複数担任でクラスを受け持つことにストレスを感じてしまうでしょう。
また、同じ保育士として働いていても、同僚と自分の保育に対する価値観が合致するとは限りません。
価値観が合わない相手と働くことは大きなストレス要因となるため、職員同士の連携が取れずにモチベーションを失ってしまうこともあるでしょう。
上下関係によるストレス
保育園によっては、上下関係がきっちりしているところがあります。
自身の考えや意見が発信しづらい職場だと、息苦しさを感じストレスが積み上がってしまいます。
また、園長に逆らえない保育園や先輩保育士の意見に従うしかない保育園に勤務している場合も、ストレスが溜まってしまうでしょう。
自分自身が経験を積んで先輩保育士になった際には、後輩保育士との間でまた違ったストレスを感じることになります。
「どのように指導すればいいのか」「後輩がミスをしたらどのように振る舞えば良いのか」など、悩んだり戸惑ってしまうこともあるでしょう。
このように、園長や先輩とのコミュニケーションや、後輩とのコミュニケーションでもストレスを感じることがある点は、保育士のつらい点です。
保育感が合わない
「一人一人の子どもとじっくり向き合いたい」「大人数を相手にしているから、とにかく効率よく業務を回したい」など、職場内で保育に対する考え方が異なるケースもあるでしょう。
保育感が異なると、他の保育士との協力が必要な場面で意見の衝突が起きてしまい、仕事やストレスが増えるという事態になりかねません。
価値観・保育感が合わない相手が同じ職場にいるだけでも大きなストレス要因となるため、職場内におけるストレス要因は多いと言えます。
仕事がスムーズに進まないストレスに加えて人間関係によるストレスもあると、働く目的やモチベーションを失い「辞めたい」と感じてしまうようになるでしょう。
保育士の退職理由や就業状況
東京都福祉保健局の「平成30年度東京都保育士実態調査結果(報告書)」によると、保育士の退職理由で最も多いのは「職場の人間関係」でした。
次いで多いのは「仕事量が多い」、「給料が安い」「労働時間が長い」と続いているように、多くの保育士も同様人間関係や仕事量の多さに不満や悩みを抱えていることがわかります。
このように、多くの保育士が同じような悩みを抱えていることから、保育士としての仕事で悩んでしまうのは珍しいことではありません。
多くの保育士が抱えている問題や悩みを把握した上で、必要な対処法や解決法を実践することが重要です。
様々な悩みを改善する方法
保育士には様々な悩みがありますが、何の対策も取らないとストレスが蓄積されてしまい、心身にも良くありません。
以下で、保育士が感じる様々な悩みを改善する方法を4つ紹介していきます。
保育士として働くことにストレスを感じている方や、保育士を目指している方は、キャリア形成の参考にしてください。
転職を検討する
「保育士の仕事は好きだけど、今も職場は合わない」という場合は、転職すれば自身の悩みや問題を解決できるでしょう。
転職するだけで就労環境はガラッと変わるため、もし職場の雰囲気などで悩んでいるのであれば、転職は有力な選択肢となります。
また、転職を検討するにあたっては、
- どんな条件で働きたいのか
- 何で悩んでいるのか
- 自分の保育に対する価値観はどのようなものか
- 仕事に求めているものは何か
などを整理してみましょう。
転職サイトや転職エージェントを活用すれば、客観的なアドバイスをもらいながら自分に合った働き方を見つけることができます。
子供に対して声の出し方や話の聞き方を工夫する
保育の仕事は、子どもと接することが主な仕事となります。
子どもとの接し方で悩んでいる場合は、子どもに対して声の出し方や話の聞き方を工夫してみると良いでしょう。
声の出し方一つや、声のトーンやアプローチを変えるだけで子どもの反応は大きく変わるものです。
子どもといえでも、一人の人間として尊厳を認めつつ、丁寧にコミュニケーションを取ってみましょう。
また、子どもから人気がある先輩保育士の様子を観察し、マネできるところがあれば盗んで取り入れることもおすすめです。
相手に合わせた接し方を考える
- 子ども
- 保護者
- 職場の同僚
- 職場の上司
など、全ての人と接するときに相手に合わせた接し方を意識することも大切です。
相手の行動をしっかり見て、何を考えて話をしているのかじっくり聞くことで、相手が求めているものを把握できます。
相手の希望を把握できればコミュニケーションが円滑になるため、言葉尻だけを捉えるのでは無く、相手の感情も読み取ってみてください。
もし意見の相違があった場合でも、批判するのではなく意見を交換した上で議論することが重要です。
他の人を頼ったり相談する
自分の苦手なことや、なかなか改善できない悩み事があるときは、他の人を頼ったり相談することが大切です。
仕事がうまくいかないとネガティブになってしまいますが、自分を責めても何も生まれません。
反省するべき事は反省して、その後は一人で抱え込まず人に相談して建設的な意見をもらうようにしましょう。
相談して問題が解決しなかたとしても、「自分には相談相手がいる」「自分は孤独ではない」ことがわかるだけで、気分が楽になります。
気持ちがポジティブになれば良い解決方法が見つかる場合もあるため、一人で抱え込まずに人に頼ることも意識してみてください。
転職するなら転職エージェントを利用するべき理由
先ほどもお伝えしたとおり、「保育士の仕事は好きだけど今の保育園の仕事環境が嫌い」という方は、転職して環境を変えることで問題を解決できる可能性があります。
なお、転職する際には転職支援のプロである転職エージェントの活用がおすすめです。
無料で利用できる
転職エージェントは、無料で利用できます。
求職者からはお金を徴収せず、転職を果たした企業から仲介手数料をもらうビジネスモデルとなっているためです。
相談料などがかからず、後述する様々な転職サポートも無料で受けられるため、お金の心配をする必要がない点が大きな魅力です。
効率よく転職情報を集められる
転職エージェントの元には、多く求人情報があります。
転職活動を有利に進めるためには、効率よく情報を集めて充足する前に素早く動くことが肝要です。
- どんな求人があるのか
- 興味がある求人は評判が良いか
- 自分のスキルはどの程度求められているのか
など、自分一人で調べるのは手間と時間がかかりますが、転職エージェントに聞けば10分程度で済みます。
自分のスキルや価値観に合う転職先を探すためには、転職のプロであるエージェントからタイムリーな情報を得ることが欠かせません。
エージェントからきめ細かいサポートを受けられる
転職エージェントを利用すれば、応募書類の添削や面接対策などを行ってくれます。
客観的な目線で応募書類を添削してブラッシュアップを重ねれば、より魅力的な自己PRができるようになります。
また、面接対策を行うことで本番に向けたシミュレーションができ、魅力的な受け答え方法を習得できるでしょう。
応募書類や面接対策の他にも、
- 非公開求人の紹介
- 面接スケジュールなどの調整代行
- 条件の調整代行
- 企業に対して推薦文を書く
などのサポートも行ってくれるため、非常に心強いです。
転職エージェントを使わないと、上記のサポートを一切受けられないため、非常に不利と言えるでしょう。
ブラック企業を避けられる
自分で転職候補先を調べても、ホワイトな職場かブラックな職場か判断するのは容易ではありません。
特に、保育園は園長の考えが反映されやすく女性が多い特性があるため、しっかりと調べないとブラックな職場に入ってしまいます。
転職エージェントを通して転職活動すれば、職場の詳細な情報や実際に働いている人からの声が聞けるため、ブラックな職場を避けるための材料を得られます。
「転職したい」と考えている方は、現在の保育園に何らかの不満を抱えているはずです。
保育士としてのキャリアを積み上げるためにも、転職エージェントを活用して、長く安心して働ける保育園を探す方が理にかなっています。
保育士の悩みまとめ
保育士の悩みまとめ
- 子どもとの接し方や保護者とのコミュニケーションで悩む人が多い
- 待遇や職場環境に不満がある場合は転職がおすすめ
- 悩みを解決する手段を知っておけば、保育士としてキャリアを積むことができる
保育士の仕事には多くのストレス要因がありますが、解消法を知っておくことで長く保育士としてのキャリアを積むことができます。
- 転職する
- 子どもに対して声の出し方や話の聞き方を工夫する
- 相手に合わせた接し方を考える
- 他の人を頼ったり相談する
上記の解決法を実践すれば、多くの悩みは解消できます。
また、保育園の待遇や環境に起因する悩みを抱えている場合は、思い切って転職を検討するのがおすすめです。
保育士は売り手市場であるため、転職エージェントを活用すれば自身の希望や価値観に合致する保育園を見つけられる可能性が高まります。
働き方や仕事のやり方に悩んでいる保育士の方は、本記事を参考にしながら解決法を模索してみてください。