保育士試験に落ちたのは当たり前?不合格者の特徴や科目免除制度の詳細まで徹底解説!
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「保育士試験に落ちたけど、これって普通のことなの?」
「保育士試験ってどれくらい難しいの?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
保育士を目指す方は多くいますが、試験の難易度は高いため、かなりの努力が要求されます。
しっかりと勉強しないと合格することはできないため、落ちた経験がある方は勉強方法を見直して努力を重ねていきましょう。
こちらの記事では、保育士に試験に落ちる人の特徴や試験の詳細について、詳しく解説していきます!
保育士試験の対策についてざっくり説明すると
- そもそも難易度が高い試験なので、落ちたとしても落ち込む必要はない
- 科目免除制度を上手に活用しよう
- 近年は受験のチャンスが増えているので、積極的に受けよう
- 苦手科目を放置すると不合格になる
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保育士試験に落ちたのは普通?
まずは、保育士試験の難易度は高く毎年8割近くの受験者が不合格になっていることを知っておきましょう。
つまり、難易度的に保育士試験は落ちるのが一般的であり、落ちたとしても落ち込む必要はありません。
筆記試験では全科目で6割以上の点数を稼ぐ必要があることから、苦手を作ってしまうと不合格に大きく近付いてしまいます。
科目ごとに足切りも設けられていることから、簡単な試験ではないことを意識するべきです。
インターネットの声は当てにならない
合格発表が行われた直後は、インターネット上で「保育士試験に合格した」という声をよく見かけますが、この情報に踊らされるのは良くありません。
そもそも試験に落ちた人が発信する機会は少ないため、合格した人の声が目立つのは自然なことです。
この背景を知っておかないと「周りはみんな合格しているのに自分だけ落ちた」と錯覚してしまうため、要注意です。
前述した通り保育士試験の難易度は高いため、インターネット上の声は無視するくらいが丁度いいです。
死ぬほど努力したのに何年も落ち続ける人も
残酷な話ですが、本気で保育士を目指して死ぬほど努力したにも関わらず、保育士試験に落ちてしまう人もいます。
保育士試験は合格率2割程度の難しい試験であることを考えると、これは仕方のないことと言えるでしょう。
他の受験生も合格を目指して努力していることを踏まえると、上位2割に入るレベルの学力を身に着けないと試験に落ちてしまうため、落ちたとしても過度に落ち込む必要はありません。
保育士試験に何年も受からない人へ
ここからは何度も保育士試験に落ちてしまっている人に対しての改善策についてご紹介していきます。
科目免除制度を使って合格を目指す
合格を目指すにあたって、合格者の知恵を盗むのは非常に有効です。
実際に合格した人の勉強方法を真似することで勉強のパフォーマンスを高めることができるため、参考にできる箇所はどんどん盗んでいきましょう。
保育士試験は足切りがあり、全ての科目で6割以上の点数を取らなければ合格できない厳しい試験です。
しかし、保育士試験には科目合格制度という仕組みがあり、一度合格した科目は3年間に渡って試験が免除される措置があります。
この制度を活かして、科目ごとに集中的に勉強して数年に渡って合格を目指す人も多いことから、一発合格が難しいと判断したらこの手を使うことをおすすめします。
ただし、教育原理と社会的養護の二科目は同時に合格する必要がある点には注意が必要です。
保育士試験の合格率は上昇傾向にある
それでは、直近10年間の保育士試験のデータを見てみましょう。
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2021年度 | 83,175人 | 20.0% |
2020年度 | 44,914人 | 24.2% |
2019年度 | 77,076人 | 23.8% |
2018年度 | 68,388人 | 19.7% |
2017年度 | 62,555人 | 21.6% |
2016年度 | 70,710人 | 25.8% |
2015年度 | 46,487人 | 22.6% |
2014年度 | 51,257人 | 19.3% |
2013年度 | 51,055人 | 17.4% |
2012年度 | 52,257人 | 18.6% |
以上の表から分かるように、保育士試験の合格率は10年前から2倍程度に上昇しています。
これは、近年保育士不足が社会問題となっており、早急に現場の人員を増やしたいという国の意向が関係しています。
受験出来る機会が増えている
近年の保育士試験は、前期・後期試験と地域限定型試験などの形態があり、受験できる回数が増えています。
つまり、保育士になれるチャンスが増えているので、有効活用することで合格できる可能性を高めることが可能です。
保育士試験は前期と後期の年2回の実施なので、科目合格制度を上手に利用すれば早く合格を掴むことができるはずです。
地域限定型試験に合格した場合は3年間は対象地域でしか働くことが出来ない制約を受けますが、4年目以降は自分の好きなエリア・現場で一般保育士として働くことが出来るため、そこまで大きなデメリットにはなりません。
不合格者の特徴
試験に不合格になってしまう人には特徴があり、主に以下の3点が挙げられます。
- 苦手科目の克服をおろそかにする
- 学習スケジュールをしっかり立てない
- 継続的に学習しない
以上のどれかに該当する人は要注意であり、以下で対処法について詳しく解説していきます。
苦手科目を重点的に学習する
試験で落ちてしまった際には、まず前回の試験を振り返って自分が得点を採れていない科目や分野を正確に把握しましょう。
前述したように、保育士試験には科目ごとの足切りがあるので、苦手科目があることは致命傷になりかねません。
前回試験で問題なく安定的に得点を取れている科目に関しては既に知識が身に着いているので、復習や実践問題に取り組めば十分でしょう。
しかし、なかなか得点が伸びない科目に関しては徹底的に対策を行い、安定的に得点できるようになるまで時間を割くべきです。
勉強スケジュールを立てる
苦手科目を重点的に対策する事にも通じますが、勉強に着手するにあたってスケジュールを考えておくことも重要です。
次の試験までに仕上げておくべき科目や割くべき時間を把握しておき、長期的な勉強スケジュールを立てましょう。
また、長期的なスケジュールだけだとズレが生じたときに焦ってしまうので、こまめに進捗を確認できるように短期・中期的なスケジュールも考えておくと良いでしょう。
また、スケジュールは定期的に見直し、必要があれば適宜修正して効率性を意識すると良いでしょう。
学習の継続は非常に大切
保育士試験に限った話ではありませんが、コツコツと学習を継続することは非常に重要です。
試験前に慌てて知識を詰め込んでも本番で対応することはできないため、知識を脳に定着させるためにも継続的に勉強を進めるべきです。
また、無計画に勉強していると最終的に勉強量が足りずに本番を迎えてしまう恐れがあるため、計画を立てて継続的に勉強しましょう。
短い時間でも毎日勉強を続けて、日々の生活の中に勉強をルーティンとして取り入れることができれば、なかなか勉強時間を確保できない忙しい方でも合格に近付けるはずです。
実技試験で落ちた人が心がけるべきポイント
保育士試験には実技試験があり、音楽・造形・言語の3つの中から2つを選ぶシステムになっています。
音楽・造形に関しては練習を重ねることでスキルが身に着くので得点力を伸びやすいですが、言語に関してはただ闇雲に練習しても得点力は伸びません。
言語の試験では課題となる絵本や台本を持ち込まず、諳んじて話さなければならず、また子どもの感受性を刺激するように語らなければなりません。
言語の実践的なトレーニングは難しいため、言語の練習をする際には知り合いの子どもに実際に自分の語りを聞いてもらい、本番をイメージして練習を行うと良いでしょう。
実践的なトレーニングをすることで、常に聞き手の興味を引いて感受性を刺激できる話し方を習得できるでしょう。
来年度試験に合格するための勉強法のコツ
ここからは保育士試験をリベンジしたい人のために今後の勉強方法を紹介していきます。
通信講座でプロの指導を受けるのがおすすめ
保育士試験は科目数が多いため、独学で対策を練り勉強を進めるのはおすすめしません。
実際に、一人で勉強計画や学習範囲を自分で決めるのは難しく、決めたとしても非効率な勉強になりがちなので要注意です。
また、独学だと気軽に質問できないことから苦手科目の克服が難しいデメリットもあるため、確実に合格目指したい場合はプロの講師から学ぶことができる予備校や通信講座の利用がおすすめです。
中でもおすすめの通信講座はユーキャンの保育士講座で、2019年には1,476名もの合格者を輩出していることから、合格実績は申し分ありません。
教材も初心者に分かりやすい内容になっている上に、添削サポートなどの受講生サポートも充実しているので、安心して利用できる点も強みです。
最初は知識のインプットから
学習の初期で最も重要となるのがインプット作業であり、まずは大まかに知識を覚えて学んでいく内容を把握しましょう。
しかし、だからといってインプットに時間をかけすぎるとアウトプットの時間が無くなってしまうので、全体のバランスを考えて勉強を進めましょう。
インプットした後は知識を定着させるためにアウトプットをこなすべきで、過去問や問題集などを活用して実践的な問題演習を行いましょう。
実技試験の科目選びはとても大切
実技試験は音楽・造形・言語の中から2つを選んで受験する仕組みとなっています。
試験に受かることを最優先に考えて、自分の得意な科目を選択することをおすすめします。
実技試験の合格率は8~9割とかなり高い水準にありますが、だからといって適当に苦手な試験を選んでしまうと不合格になってしまうため、要注意です。
油断することなく、気を引き締めて実技試験対策を行いましょう。
体調管理を怠らない
試験勉強を頑張ることは非常に重要ですが、睡眠や食事が疎かにするなど体調管理を怠ってしまうのは良くありません。
勉強よりも体調管理の方が優先順位は高い、ということを認識しておきましょう。
体調を崩すと「勉強を頑張る」という前提条件が崩れてしまうので、勉強計画が大きく狂う要因にもなります。
その結果、勉強時間が減ってしまったり不安を抱えたまま本番を迎えて実力が出し切れないという事もあり得るため、勉強だけでなく体調管理にも注意を払いましょう。
保育士試験の対策まとめ
保育士試験の対策まとめ
- 試験に落ちたら勉強法を見直し、適宜改善していこう
- 短時間でもコツコツと勉強を継続することが大切
- インプットとアウトプットをバランス良く行い、苦手科目を無くそう
保育士試験は難易度が高いということをまずはしっかりと認識し、落ちたとしても割り切るくらいの潔さを持ちましょう。
大きなショックを受けてしまうとその後のモチベーションも湧かないので、ショックを和らげるためにも「落ちて当たり前」くらいの気持ちで試験に臨むと良いでしょう。
科目免除制度や通信講座などを上手に活用すれば着実に合格を目指せるため、自分に合った勉強法でコツコツと勉強を継続してみてください。