ドイツ語は簡単な言語なの?文法の難易度・単語から日常会話の勉強法まで解説!
「ドイツ語は簡単だと聞いたことがあるけれど本当なの?」
「簡単なドイツ語のフレーズやおすすめの勉強法が知りたい」
このような疑問などをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ドイツ語は日本人にとっては比較的簡単な言語だという話を耳にしたことがある人は一定数存在します。それなら、本格的に学習をしてみたいと思う人もいるでしょう。
そこで、ドイツ語の難易度について解説します。具体的なドイツ語のおすすめ勉強法についても紹介しますので、参考にしてください。
ドイツ語の難易度や勉強法についてざっくり説明すると
- ドイツ語は文法がとても難しい
- 単語については覚えやすく、簡単な覚え方がある
- 学習する際は日常会話で使用する表現からスタート
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ドイツ語は簡単な言語か?
日本人にとってドイツ語は簡単な言語なのか、難しい言語なのか、どちらなのかについては、さまざまな意見があります。ただ、一般的には、ドイツ語は日本人にとって難しい言語とされています。
ただ、ドイツ語は日本人にとって簡単だという意見があることも事実です。それは、ドイツ語の言語がゲルマン系なので、英語と似ている部分があるからです。
また、医学用語ではドイツ語を使用することが多いという点も、簡単だと言われる理由として挙げられます。馴染み深い点がいくつかあるので、簡単だという人も一定数存在するのです。
なぜドイツ語は難しいと言われているのか
一部では、ドイツ語は日本人にとって簡単な言語だという声も上がっています。しかし、一般的には日本人にとってのドイツ語は難しい言語に分類されます。
それでは、なぜドイツ語は日本人にとって難しいとされているのでしょう。その理由について、以下の見出しで解説します。
複雑な文法
日本人にとってドイツ語が難しいとされているのは、文法が複雑だからです。ドイツ語文法の難しさは、英語の比ではありません。
具体的にどのように文法が複雑なのかについて、以下のポイントが挙げられます。
- 主格や所有格のようなあらゆる「格」で単語の形が変化
- 性別によって単語の形が異なる
- 冠詞や形容詞の活用法の複雑さ
- ドイツ語独特の分離動詞や非分離動詞の概念
ドイツ語の単語は、使い方によって形が変化します。特に性別によって単語の形が異なるという点は、男性用と女性用の2通りを覚えなければならないということです。
また、分離動詞や非分離動詞という概念はドイツ語にしか存在しません。英語にはない概念なので馴染みが薄く、ドイツ語学習において苦労する人が一定数存在します。
単語の覚えやすさ
ドイツ語は文法の観点から見ると難しい言語に分類されますが、単語の観点から見た場合は比較的易しいと言えるでしょう。なぜなら、ドイツ語の単語は覚えやすいからです。
ドイツ語は母語との類似性で覚えやすさが変化します。と言っても、日本語とドイツ語の関連性はほとんどありません。しかし、英語との類似性や関連性は多く存在します。
英語が得意な人や英語を集中的に学習している人にとっては、ドイツ語の単語は覚えやすいと感じるでしょう。英単語と似た意味のドイツ語の単語も複数存在するので、知っている英単語に紐づけて覚えると楽です。
シンプルな発音
ドイツ語の単語はスペルと発音が一致しているものが多く存在します。英語のように、スペルとは全く異なる発音をしなければならない、という単語はあまり存在しません。
英語の場合は、発音記号も確認しなければ正しい発音ができないという単語は多く存在します。また、発音記号を見ても実際に発音してみると異なった意味に聞こえてしまうという英単語もあるでしょう。
しかし、ドイツ語はスペルを見ればおおよその発音は想像できます。また、スペルで表されている通りの発音をすれば、ドイツ語としての意味が通じるという一面も持っています。
ドイツ語は医療ドラマなどで耳にすることも多い単語です。日本の医療でも馴染み深いものも多いので、発音であまり苦労することはないでしょう。
比重を置くべきジャンル
ドイツ語は発音が覚えやすいので、スピーキングやリスニングのスキルを身に着けることは比較的容易です。「聞き取れる」という感触もつかみやすいので、楽しくスキルを身に着けることができるでしょう。
しかし、リーディングやライティングのスキルを身に着けるのは難しいと感じるでしょう。なぜなら、ドイツ語の文章は主文と複数の複文で構成されるので、一文が長くなるからです。
リーディングでは、意味の区切りがどこなのかわからないということが多く起こります。また、一文が長いので読み解いている間に内容を忘れてしまうということもあるのです。
さらに、ライティングでは単語はもちろん、文法の基本的な部分を覚える必要があります。特にドイツ語の文法は日本人にとっては馴染みが薄い部分が多いので、基礎力が身につくまで時間がかかるでしょう。
ドイツ語を学習する際には、ジャンル別に難易度を考慮する必要があります。さらに、自分の得意なジャンルも加えて学習計画を立てましょう。
簡単なポイント
ドイツ語は日本人にとっては難しい言語に分類されますが、勉強しやすいポイントもいくつか存在します。
例えば、形容詞や福祉は単語の変化があまり多くないので、覚えるのは容易です。また、動詞の変化についても、規則が多い不規則動詞については数があまり多くありません。
名詞については、「男性」「女性」「中世」の3種類が存在します。一見、覚えることが大変そうに感じますが、規則性があるので基本的な規則を覚えれば暗記やしやすいと感じるでしょう。
ドイツ語にも「過去」「現在」「未来」の時制は存在しますが、英語のような派生は少ないという特徴があります。時制の選択で迷ってしまうということはあまりありません。
ドイツ語は英語のように、場面によるルールの例外は存在しないので、基本的なルールさえ覚えてしまえば比較的楽に学習できるでしょう。
他の外国語との難易度の比較
ドイツ語を他の外国語と比較した場合、ドイツ語自体の難易度はどれくらいなのでしょう。さまざまな外国語と比較した場合の難易度について解説します。
英語・フランス語との比較
ドイツ語と英語・フランス語を比較した場合、その難易度は同じくらい難しいとされています。「英語が?」と思う人もいるかもしれません。しかし、本来はこれら3つの言語の難しさは同等くらいなのです。
英語をあまり難しくないと感じるのは、日本語教育において英語を学習する機会が多いからです。学校で英語の基礎を学習するので、ヨーロッパ言語の中でも英語だけはあまり難しくないと感じる人が一定数存在します。
一方のフランス語は、日本人が触れる機会が少ない言語なので、「ドイツ語とフランス語の難しさは同じくらい」と言われても納得できる人は一定数存在するでしょう。
ドイツ語は英語やフランス語に比べて発音の部分や時制の少なさなどの分野では、比較的簡単だと言える部分も存在します。しかし、その分文法の面では難しいと言えます。
どれだけその言語に触れる機会が多いかにもよりますが、実際の難易度としてはドイツ語もフランス語も英語も、同じヨーロッパの言語です。そのため、難しさだけで見た場合には、どれも同じくらいの難しさと言えます。
スペイン語との比較
日本人がドイツ語を学ぶ難易度は、スペイン語と比較して高いとされています。主な理由は、ドイツ語の文法の複雑さです。
ドイツ語には名詞の性別や格変化があり、動詞の活用や語順も複雑です。一方、スペイン語は名詞の性や動詞の活用があるものの、規則的で理解しやすいです。
また、発音においてもドイツ語は独特の音に慣れるのが難しいのに対し、スペイン語は日本語に近い母音が多く発音しやすいです。
さらに、ドイツ語は日本語との語彙の共通点が少ないため、新しい単語を覚えるのが難しく感じることがあります。これらの点から、日本人にとってドイツ語はスペイン語よりも難易度が高いと言えます。
中国語・韓国語との比較
ドイツ語を中国語や韓国語と比較した場合、ドイツ語の方が難しさは上だと言えるでしょう。なぜなら、共通点や馴染みやすさの点で低いからです。
中国語や韓国語は日本語とルーツが似ているため、共通点も馴染み深さという点でも多いと言えます。
一方のドイツ語はヨーロッパの言語なので、共通点が少なく、馴染み深さも低いと言わざるを得ません。
言語において、共通点や馴染み深さは重要なポイントです。これらが少ない、または低いドイツ語は中国語や韓国語に比べて難しいと言えます。
第2外国語選択における推奨度
英語とは別に、第2外国語として別の外国語学習を推奨している大学は一定数存在します。この場合、どの外国語を学習するかで迷う人もいるでしょう。
難易度や実用性という観点で考えた場合、人気が高いのはスペイン語や中国語です。特に中国語は貿易などでの交渉の場面で発揮されます。
一方のドイツ語は、習得という観点での難易度が高いので、敬遠する人も一定数存在します。しかし、EUでは公用語として認められているため、想像以上に実用的な言語なのです。
ドイツ語の習得にはかなりの困難が予想されます。しかし、ドイツ語に興味があるのであれば第2外国語として選択した方が良いでしょう。
日本人にとっての難易度
ドイツ語は日本人にとって、母国語である日本語との共通点がほとんどないと言っても過言ではないため、難易度はかなり高いと言えます。
しかし、英語などのゲルマン系の言語に精通していると、ドイツ語との共通点が一気に増えます。ドイツ語も英語も元となっている言語は同じだからです。
日本人にとってのドイツ語の難易度は、英語などのゲルマン系の言語にどれだけ精通しているかによって変化します。英語などのヨーロッパ系の言語が得意な人にとっては難易度はあまり高くないでしょう。
ドイツ語の習得に挫折する人の特徴
ドイツ語に限らず、言語の習得にはある程度の時間が必要です。母国語とは別の言語を習得するのですから、慣れるまでにはかなりの時間を要します。
ドイツ語に限らず、日本語とは別の語学習得に積極的ではない人は、ドイツ語習得においても挫折してしまうでしょう。根気強さがなければ難しいからです。
また、基本的な学習が面倒だと感じる人も、ドイツ語習得に挫折する人の特徴と言えます。新しい言語は、一足飛びに習得できるものではありません。
計画性がなく、じっくり時間をかけて取り組むことが苦手な人は、ドイツ語の習得で挫折する可能性が高いのです。
ドイツ語の基本の簡単な覚え方
ドイツ語は習得が難しい言語ではありますが、簡単な覚え方や学習法が存在します。それらについて紹介します。
単語の暗記が重要
ドイツ語の単語は、初級レベルでは1,300~2,000語と言われています。英語の初級レベルは2,000語と言われているので、比較的少ないと言えるでしょう。
ドイツ語は文章がわからなくても、単語が理解できればある程度の意味は理解できるという特徴があります。そのため、まずは2,000語程度を目安に単語を暗記しましょう。
ドイツ語の単語の中には、英単語と同じ意味のものも多く、スペルも似ているので覚えやすいでしょう。英単語と関連させて暗記すると、より効率がアップします。
旅行などの実践で即座に使える挨拶・フレーズ
単語や文法を暗記するとき、無作為に覚えようとすると挫折してしまう可能性があります。そのため、まずは挨拶や簡単なフレーズなどを覚えると良いでしょう。
挨拶や簡単なフレーズは、旅行でも活用できるので、覚えておくと大変便利です。また、挨拶や簡単なフレーズを覚えることでモチベーションが上がり、暗記の効率もアップします。
さらに、挨拶や簡単なフレーズは活用する場面も多いことから、頻繁に使うことをおすすめします。よりしっかり自分の中に挨拶や簡単なフレーズが浸透していくでしょう。
ドイツ語学習の足掛かりとしておすすめの挨拶や簡単なフレーズは以下の通りです。
ドイツ語 | 発音 | 意味 |
---|---|---|
Guten Tag | グーテン・ターク | こんにちは |
Danke schön | ダンケ・シェーン | ありがとう |
Wie geht’s dir | ヴィー・ゲーツ・ディア | お元気ですか? |
日常会話表現で語順を覚える
日常会話表現の語順で覚えるというのも、ドイツ語の基本の簡単な覚え方です。ドイツ語は英語のように語順がひっくり返るということがありません。
ドイツ語の日常会話表現の語順は、「主語→目的語→動詞」となり、日本語と同じです。日本語の日常会話表現と語順が同様な点は学習しやすい点でもあります。
例えば、「私はドイツ語を勉強しなければならない」という文章をドイツ語で作ってみます。使用するドイツ語は「Ich(私は)」「muss(~しなければならない)」「deutsche(ドイツ語を)」「lernen(勉強する)」です。
語順は日本語の日常会話と同様なので、「Ich muss deutsche lernen.」と表記されます。
日常的に使う簡単なドイツ語
ここでは、日常的に使える基本的なドイツ語について紹介していきます。
どの表現も、日常会話で使えるフレーズを用意しましたので実際に口に出してみながら覚えてみてください。ドイツ語を勉強していく感覚を掴むのに良い練習になるでしょう。
ドイツ語 | 意味 |
---|---|
Ja | はい |
Nein | いいえ |
Ich weiß nicht | 分からない |
Wie geht’s? | 元気? |
Bis dann | またね |
Frohe Weihnachten | メリークリスマス |
Warte | 待って |
Ich muss lernen | 勉強しなきゃ |
Ich liebe dich | 愛してる |
Bitte | どういたしまして、お願いします |
Gute Nacht | おやすみなさい |
この単語を覚えようとしてみて、自分がドイツ語を学習していくのに合っているかを判断する材料にしてみるのもいいかもしれません。
ドイツ語は独学でも余裕?
日本人にとっては難しいと言われているドイツ語ですが、独学で習得することは可能なのでしょうか?必要な勉強時間なども含めて解説します。
初級レベル到達までの勉強時間
一度もドイツ語を学習したことがない初学者が、初級レベルに到達するまでには最低1,000時間の勉強時間が必要だと言われています。単純計算で、毎日2時間の学習時間を確保した場合には、1年4か月かかるということです。
また、ドイツ語の初歩的な知識やスキルの習得を目指した場合、200時間程度は勉強時間が必要だとされています。初級レベルに満たない初歩的な部分の習得でも、それくらいの時間が必要なのです。
ドイツ語の習得時間が長くなればなるほど、挫折する可能性が高まります。まとまった勉強時間を確保した学習計画を立てることが重要です。
年齢との相関
ドイツ語に限らず語学の習得には、年齢も大きく関係します。大人よりも子供の方が柔軟性があり、適応力や暗記力が優れているからです。一般的に17歳を境に人間は大きく変化すると言われています。
年齢が若い間にドイツ語に触れることで、複雑な文法などにも適応できるでしょう。また、暗記力も優れているので、より多くの単語などを覚えることが可能です。
語学の学習は、勉強時間に比例します。早い段階でドイツ語に触れて学習を始めれそれだけ勉強時間は必然的に増え、習得度も上がるのです。
外部的要因による難しさも
日本に生活していると、ドイツ語に触れる機会はほとんどありません。学校でも自分で選択しない限りは、ドイツ語に触れることはほとんどないでしょう。日本人にとってドイツ語はマイナーな言語なのです。
ドイツ語に関するテキストや問題集は、あまり多くありません。また、ドイツ語を習得するための学校や講座も、英語に比べると大変少ないというのが現状です。
ドイツ語に触れる機会はもちろん、学習するためのテキストや環境は大変少ないというのは大きな難点です。特に会話面での上達は難しいと言えます。
独学での習得は難しい
結論から申し上げますと、日本人が日本でドイツ語を独学で習得することは難しいと言えます。ドイツ語学習のための環境が、英語ほど整っていないからです。
ドイツ語習得のための教材は決して多くないという現状があります。その中で、最低でも1,000時間は勉強時間が必要です。学習計画を立てるのも難しいと言えるでしょう。
ドイツ語に限ったことではありませんが、語学の習得は独学ではハードルが高く、挫折してしまう可能性が高いのです。独学での習得を目指すことはあまりおすすめしません。
おすすめの勉強法
ドイツ語を習得するためには、どのように勉強すれば良いのでしょう。おすすめの勉強法を紹介します。
計画を立てて勉強しよう
ドイツ語は、勉強時間が大きな鍵を握っています。初級程度の習得でも200時間程度の学習時間が必要なのです。ある程度の知識やスキルを身に着けるためには、1,000時間は必要だとされています。
膨大な勉強時間が必要ですが、あまり時間をかけすぎてしまうとモチベーションが下がり、挫折する可能性が高くなります。そのため、モチベーションを下げずに効率よく学習する必要があります。
まとまった勉強時間の確保はもちろん、スキマ時間も上手に活用した学習計画を立てることをおすすめします。
本格的な習得を目指すには講座を受講しよう
本格的にドイツ語の習得を目指すのなら、講座受講をおすすめします。講座を受講することで得られるメリットは多いからです。
自分に合った具体的な学習計画を、プロに立ててもらえるというメリットがあります。そのため、無理なく学習を進めることができるでしょう。
また、第三者の視点から学習のポイントを指摘してもらえます。的確なアドバイスも得られるので、着実に実力を高められます。
プロの講師陣に指導を受けることで、モチベーションアップにもつながります。楽しく学習が進められるので、途中で挫折してしまう可能性は低くなるでしょう。
ベルリッツの指導が特に良質
実践で使える生きたドイツ語を習得したい際は、ベルリッツのドイツ語講座を受講するとよいでしょう。
指導のクオリティの高さが最大の魅力であり、経験豊富なプロ講師のもとで初心者の人でも高いドイツ語力を身に着けられます。
個人ごとに合った適切なサポートを受けられるため、その点も大きな魅力であるといえるでしょう。
ドイツ語の難易度や勉強法についてまとめ
ドイツ語の難易度や勉強法についてまとめ
- ドイツ語は挨拶や簡単なフレーズから覚えると良い
- ドイツ語は教材が少ないので、独学での習得は困難
- 本気で習得を目指すのなら講座受講がおすすめ
ドイツ語の難易度や勉強法について解説してきました。日本ではドイツ語を学習する機会はほとんどありません。そのため、独学での習得は難しいでしょう。
通信講座ではドイツ語の講座を開講しているところが存在します。本気で習得を目指すのなら、ぜひ講座受講を検討してみてください。