医療事務はブラックって本当?やめとけと言われる理由・仕事の忙しさやキツさやを解説
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医療事務はやめとけって本当?やめとけと言われる理由から将来性やキャリアアップまで解説!
「医療事務はやめとけ」
「医療事務はブラックで働きづらい」
このような言葉を耳にした方はいらっしゃいませんか?なぜ医療事務はこのように言われるのでしょう?
医療事務は一般的な事務と異なり専門的な業務を含む事務職です。病院という職場の特殊性からも、ブラックだと言われることが少なくありません。
今回は、そんな良くないイメージのある医療事務のについて、ブラックだと言われる理由を紹介したうえで、医療事務の将来性やメリット、キャリアアップや向いている人まで解説していきます。
「医療事務はやめとけ」についてざっくり説明すると
- 労働環境がブラックな職場が存在するのは事実
- 将来性があり、安定した職業である
- 医療関係未経験、無資格でも始められる
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医療事務がやめとけと言われる主な理由
巷では、「医療事務はブラック」「医療事務はやめとけ」といった情報が流れています。
それらの情報が原因で、医療事務を目指すのことをためらっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、医療事務はやめとけと言われる理由や離職率が高い理由を整理することで、医療事務を目指すか判断する材料を提供していきます。
ブラックな病院もある
なぜ医療事務はやめとけと言われるのでしょうか。その理由として一番に挙げられるのが、医療事務はブラックな部分が少なくないからです。
事実、病院によっては医療事務の仕事がブラックなことがあります。例えば、長時間労働を強いられたり、残業代が出ない残業をさせられるなどが挙げられます。
それだけ一生懸命長時間働いても、その成果に見合った報酬がもらえないことがあるのも問題です。医療事務は現在従事者数が不足しており、医療現場によっては医療事務の働き手不足に喘いでいます。
そのため、一人当たりの労働量が増えてしまい、長時間労働や激務の増加などの問題が発生してしまっています。
雰囲気の悪い職場
病院などの医療現場はブラックなだけでなく、職場によっては雰囲気も悪い場合があります。
医療事務は少人数の職場であることが多いために、そこでの人間関係が上手くいかないと働きにくいようです。例えば、上司の性格が良くなかったり、患者さんや医師の悪口を言っている同僚がいたりします。
ただ、もちろん全ての病院がブラックで悪い雰囲気が流れているわけではありません。
基本的にはどこの病院も労働環境が悪いわけではなくクリーンなので、医療事務の仕事は必ずブラックであり職場環境が悪いのだ、という考え方はやめておきましょう。
収入が安い
医療事務の平均年収は250万円~350万円とされています。この数値から分かるように、医療事務は高収入であるとは言えなくなってきています。
また、職場によってはボーナスが支払われなかったり、先ほども述べた様に残業代が出ないケースもあります。長時間労働や激務に見合った収入が支払われず、生活が苦しくなったという理由で医療事務を辞める人もいるそうです。
そのような労働環境に居続けるのは難しいと考える人がほとんどでしょう。
そのために、事前にその病院での医療事務の収入状況や雇用形態、ボーナスや残業代がちゃんと支払われるのかなどを調べておくことが大切です。
また、安い収入を高くしたいと考える人には、資格取得がおススメです。資格を持っていることで給料が上がることもあるので、高給で働きたいならば資格取得を視野に入れて行動しましょう。
仕事がきつくやめたいと感じる人が多い
医療事務はブラックでやめとけと言われていることからも分かるように、医療事務の仕事は激務だと言われています。従事者不足も影響して、労働内容も多く労働時間も長いです。
医療事務の具体的な仕事内容を2つ挙げると、レセプト業務とクラーク業務があります。
レセプト業務は、一般的な事務と同様の会計業務や、患者さんの加入している保険会社に費用を請求するなどです。クラーク業務では、患者さんの治療スケジュールを立てます。
働き始めの頃は、このような仕事内容に慣れることが大変で時間がかかってしまい、勤務時間内に業務を終わらせられないことで残業になっていまうことが多いようです。
それに耐えられずに、医療事務をやめてしまう人も少なくありません。そのため、他の業務と比較すると離職率が高いです。
また、それらの業務の他に病院の受付の業務もありますが、この業務ではしばしば患者のクレーム対応をしなければいけない場面があります。
患者は何かしらの悩みや不安を抱えて来院しているので、受付に対してちょっとしたことで感情を爆発させてしまう方もいます。
このクレーム対応が理不尽だと感じてつらくなってしまう人も多いようです。
これらを理由に医療事務はやめとけ、と言われるのだと考えられます。
仕事内容がイメージと違う
医療事務の業務内容は、一般的な事務とは異なる面を持っています。
一般的な事務作業だけでなく、患者さんに関する書類作成を行ったり患者さんと実際にコミュニケーションをとる必要があります。そのため、想像していた事務作業とは異なり、就職してから後悔することになります。
また、事務とは言え勤務先が病院なので、緊急の仕事が突然入りそのたびに仕事が増えてしまうこともあります。
更に、勤務先が病院であるため、緊急のできごとなどもたくさん起こります。そのたびに仕事が増えてしまうため、更に仕事が大変になることも考えられます。
前もって医療事務がどのような仕事なのかを理解してから医療事務を目指すのが大切です。
医療事務は本当にやめた方がいい仕事なのか
医療事務について調べると、良くない印象が強いと感じるかもしれません。ここまで読まれても、やはり良くない面が多く見られると思います。
しかし、医療事務として働くことは決して悪いことばかりではありません。 もちろん良い面がたくさんあります。
将来性の高い仕事である
実は、医療事務は将来性の高い仕事です。
現在、少子高齢化が進み続けていて、日本は超高齢社会です。それにより医療業界全体として需要が高まっており、言わずもがな医療事務の需要も拡大しています。今後は高齢化とともに更に高まっていくでしょう。
そのため、医療事務従事者が活躍できる場は今後増加していくと考えられ、将来的に手に職がないという事態はないでしょう。
先ほども述べた通り、初めのうちは仕事内容に慣れておらず大変な時期が続くと思いますが、一度仕事に慣れてしまえば、問題ありません。
昨今は医療事務の従事者自体の高齢化も問題視されているので、若い人材はどこに行っても求められています。
また、会計など簡単な事務作業自体は確かにAIに取って代わられてしまいやすい業務かもしれませんが、患者一人一人に合わせて丁寧な対応をするのは人間にしかできません。
特に病院は何らかの不安を感じている人が訪れる場所であり、人とのコミュニケーションを求めている人が多いため今後も人間による対応が求められていくと思われます。
このように、医療事務という職種は将来性の非常に高いものだと言えます。
医療関係の仕事の中で比較的始めやすい
医療関係にの仕事に就きたいが、医師免許などを取得しているわけでもないという人は医療事務から始めるのが適しています。
医療事務と聞くと少し抵抗感を感じたり、雲の上の存在だと思ってしまう人もいると思います。
しかし、医療事務は実は資格を取得していなくても、経験を積んでいなくてもなることができる職業なのです。
仕事の中で医療知識を学んでいく必要はありますが、未経験でも無資格でも始められるという点で、他の医療関係の職業と大きな違いがあります。
逆に、一般的な事務や接客業の経験がある人にとってはアドバンテージになると言えます。
自分に合った働き方ができる
医療事務のメリットとして、自分に合った働き方をすることができることが挙げられます。
というのは、医療事務には様々な雇用形態が存在しており、正社員、派遣社員、時短社員やアルバイトなどの中から自分に合ったものを選択できるのです。
そのため、時間に余裕のない人でも自分にあった時間を見つけて働くことができます。また、病院は全国どこにでもあるため、引っ越しをしても転勤先を見つけることが容易です。
その際に、資格や経験はどこに行っても強みになるので、自分の武器として取得しておくとよいでしょう。
職場で働いて得た知識や経験などは身についてしまえばそう簡単に忘れないため、一度退職しても再就職ができます。
未経験から成長することができる
医療事務の仕事は大変ではありますが、その分自分の身になる経験や知識が豊富で、自分の成長につながります。
医療事務の業務内容は一般的な事務作業を包含しています。そのため、医療事務の仕事ができる人は一般的な事務作業も出来ると言えます。
それに加えて、医療事務独自で医療の知識を学ぶことができます。
また、患者さんとのコミュニケーションが仕事内容に含まれているため、コミュニケーション能力の向上も見込めます。
このように、一般的な事務と比較して、様々な経験や知識を得ることができる点が医療事務の強みだと言えます。
キャリアアップできる
医療事務は、資格取得や経験を重ねることでキャリアアップできます。
一般的な事務でもそうですが、資格取得は給料アップや業務内容の幅を広げることができます。
実際に医療事務従事者が取得している資格を紹介すると、医療事務検定試験、医療事務技能審査試験、医療秘書技能検定試験など様々なものがあります。
資格取得や経験蓄積でキャリアアップをすると、職場でリーダーやチーフに選ばれたり、給料が上がったりなどのメリットがあります。
キャリアアップをするとその分任せられる仕事が多くなったり重要になったりして大変かもしれませんが、その分やりがいを感じられると思います。
医療事務がおすすめな人とは?
ここまで医療事務の特性や強みを述べてきましたが、実際に医療事務に向いている人はどのような人なのでしょうか?ここでは3つのタイプを紹介します。
コミュニケーションが得意な人
医療事務をするうえで、人とのコミュニケーションは欠かせません。 患者さんや同僚、医師などと意思疎通をとることが仕事をするうえで大きな役割を果たします。
そのために、コミュニケーションが苦手な人にとっては苦痛に感じてしまうかもしれません。
逆にコミュニケーションが好きで得意だという人には向いている職種です。
医療事務は受付係を行い病院の顔ともいわれるために、コミュニケーション能力は大事になります。
丁寧な仕事ができる人
医療事務の業務は、精確で細かい作業を長時間続けて行う必要があります。
職場が病院であるために、患者さんの名前を一文字でも間違えると、間違った治療が施されて必要な治療が行われないことも考えられます。些細なことで医療事故などにつながる可能性もあるのです。
医療事務はそれだけ重要な仕事なのです。
そのために、医療事務は丁寧な仕事ができる人でないとこなせません。高い集中力を保ち、精確な作業を丁寧に行うことができる人は、医療事務に向いています。
人に感謝されるのが好きな人
病院で働くということは、患者さんから感謝されることをしているということです。そのために、他人から感謝されたい、誰かの役に立ちたいという人は医療事務に向いています。
患者さんとのコミュニケーションを通して、喜んでいる姿を間近に見ることができたり、直接感謝されることにやりがいを感じることができます。それをモチベーションに医療事務をしている人も多いです。
人から感謝されたいという人は是非医療事務を目指してみてはいかがでしょうか。
「医療事務はやめとけ」のまとめ
「医療事務はやめとけ」のまとめ
- 職場によっては労働環境が悪かったり、雰囲気が良くないこともある
- 収入は高いとは言えないが、資格取得や経験蓄積でキャリアアップ可能
- 将来性の高い仕事である
- 未経験、無資格でも始められる
- 精確で丁寧な仕事ができ、他人と関わるのが好きで、他人から感謝されるのが好きな人に向いている
確かに医療事務はやめとけと言われるだけあり、ブラックな職場が存在することは事実です。しかし、全ての職場がそうではありません。
医療事務は将来職に困ることがなく、資格取得や経験蓄積によってはキャリアアップも期待できる職業です。
医療業界の中では比較的始めやすい職業なので、是非医療事務を目指してみてください!