PLAYBACKの動画編集スクールの概要は?プロデューサーにインタビューしました!
新型コロナウイルスの流行によりステイホームで過ごす時間が増え、家にいながらにして情報を発信・収集できる動画コンテンツの需要が拡大しています。
そこで、WEBや映像の企画・制作とディレクターのマネジメントを行う株式会社EPOCHは、吉本興業全面協力のもと、株式会社VIXIとの共同運営で2021年2月から ”プロから学べる動画編集スクール&スタジオ”『PLAYBACK(プレイバック)』 の開講を決定。
2020年11月より受講生の募集をスタートしています。
今回資格Timesでは、今注目を集めるPLAYBACKのプロデューサーに直接インタビューして、PLAYBACKならではの強みや開講の背景について伺ってきました!
専門学校との違いや卒業後の仕事まで紹介できる独自の仕組みなど、ここでしか見られない情報が満載です!
ぜひ最後までご覧ください!
PLAYBACKのスクールコンセプト
本日はお忙しい中、快くインタビューに応じてくださりありがとうございます!
資格Timesを運営しております、株式会社ベンドの加藤と申します。
本日は宜しくお願い致します。
動画編集スクール「PLAYBACK」のプロデュースを務めております、石澤です。
本日は宜しくお願い致します。
宜しくお願いします。
本日はこちらでいくつか質問を準備させて頂いたので、質疑応答形式でPLAYBACK の概要や特徴をお伺いさせていただきたく存じます。
それでは早速一つ目の質問に移らせていただきます。
まずは、PLAYBACKのスクールコンセプトについてお聞かせ願えますでしょうか。
PLAYBACKは、映像プロダクションが運営し、業界トップクリエイターの方々から、現場で培った技術を基に動画編集のコツやソフトウェアの使い方を指導して頂くことができる動画編集特化型のスクールです。
当スクールの大きな特徴としまして、吉本興業様をはじめとするタレント様の撮影素材を提供して頂き、それらを素材とした授業や課題に取り組む中で動画編集を学べるという点があります。
そして、優秀な受講者様の作品は、実際にタレントや芸人の方のYouTubeチャンネルから公開されることになるという点も大きな特徴だと思います。
著名なタレントさんの撮影素材が動画編集の課題になるという点は非常にユニークですね。
今回芸人の方を素材に選んだことには何か理由があるのでしょうか?
昨今の新型コロナウイルスの流行に伴って、芸人の方々が活躍する舞台が減ってしまい、YouTubeチャンネルを開設する芸人の方が増えてきました。
芸人の方自身はそもそも面白いので、良い素材が撮影されるはずでしょう。しかし撮影したものを編集して一本にまとめるスキルや時間が無いという悩みが多くあるようなんです。
対して私たちは、動画編集の技術は教えられるけれど良い素材を作るのが大変だという悩みがありました。
そこで、動画編集を学びたいと考えている方と芸人の方とをマッチングさせ、双方の悩みを解決するという考えに至りました。
確かに新型コロナウイルスの流行で、生活の中で動画に触れる機会が増えたことを実感します。
PLAYBACKの動画編集スクール&スタジオは、動画を提供する側と作る側の双方が抱えていた悩みをうまく解決する仕組みでもあるんですね。
映像業界で生じている問題点
PLAYBACKは感染症の流行に伴う需要をうまくマッチングさせたサービスであることが分かりました。
そのような需要と供給の乖離は、感染症の流行以前には無かったものなのでしょうか?
映像やCGのスキルを学べる専門学校では、編集用のソフトウェアを運用する知識や技術の習得に加えて、最初の企画から脚本、キャラクター設定なども全て自分で行えるオールラウンダーであることを求められます。
しかし実際のプロの現場は、企画、出演者、撮影、編集などのように、細かい専門分野に分業されているんです。
専門学校はその道のプロになるために行くところなのに、実際のプロの現場との大きな乖離が生じているという問題があると思います。
なるほど。そのような現状だと、専門学校で学んでも現場で活躍できるとは限らないように思えますね。
専門学校は小中学校のようにオールラウンドな教育には長けているんですが、技術を集中して伸ばすアプローチとは少し違うんです。
その点、PLAYBACKでは2ヶ月で集中して技術を編集技術を学ぶことで、現場で即通用するための最低限のレベルに到達することができます。
PLAYBACKで学ぶことにより、プロへの第一歩を最短距離で踏み出せるということですね。
はい。わかりやすく説明するために料理に例えると、私たちが教えていくのは包丁や鍋の使い方だと思っています。
私たちの認識では、「映像」と「動画」には大きな違いがあり、「映像」は寿司職人やフレンチシェフがフルコースを作るように、かなり鍛錬を積んで作るものなんです。
対して「動画」は居酒屋のメニューのように、バラエティ豊富なものをスピーディーに作ることが求められます。
でもどちらを作るにしても包丁や鍋の使い方は基礎となりますから、PLAYBACKではその部分を皆さんに教え、現在需要が高まっている動画に適応できるようになっていただきたいと考えています。
PLAYBACKで編集技術の根幹を短期間で学ぶことで、動画編集に関してはプロのスタートに立てているのですね。
PLAYBACKの授業の強み
PLAYBACKについて興味を持った方は詳しい授業内容についても知りたいと思います。
PLAYBACKの動画編集スクールではどのような授業が展開されるのか教えて頂きたいです。
PLAYBACKでは実写編集コースとモーション編集コースを用意しています。
実写編集コースではAdobe Premiereを利用して、基礎編集学習から始まり、芸人の方の撮影素材を編集して動画の完成を目指します。
モーション編集コースでは、After Effectsを中心にAdobe IllusutratorやAdobe Photoshopを学び、第一期では芸人の方のYouTube動画のオープニング素材を作ります。
なるほど、コースごとに学べるソフトと課題が異なるんですね。
講座の回数や時間といったカリキュラムについても教えて頂けますでしょうか。
どちらのコースも前半4回が基礎学習、後半4回が応用学習の計8回で構成されています。
また1回の授業の後にはそれぞれ30分のフォローアップが入り、授業2回分を1セットとして進めていきます。
実写編集コースについては授業60分の後にフォローアップ30分を2回繰り返すので、1セット180分になります。
モーション編集コースについては授業90分の後にフォローアップ30分を2回繰り返すので、1セット240分になります。
1セットの授業時間を長めに取ることで、短期間に集中して学ぶことができそうです。
充実のフォローアップで一流クリエイターのセンスを学べる
PLAYBACKの授業ではフォローアップの時間が長めに取られているように感じるのですが、理由や狙いはあるのでしょうか?
授業内では技術面に関する質問が多くなされる一方で、「なぜここに黒を入れたのか」「どのような意図があってこの間を伸ばしたのか」など、微妙なニュアンスの部分についてはどうしても質問しづらいです。
実際、このような部分はクリエイターの方のセンスが反映されているため、授業内での説明が難しい場合も多いです。
しかしフォローアップの時間をしっかりと設けることで、講師とより近い距離感で質問ができるため、些細な箇所に現れるセンスを受講生が吸収しやすいというメリットがあります。
フォローアップの時間を利用して、言語化しにくいプロの技を盗んでほしいということでしょうか?
その通りです。またプロの方々の編集には「ここで笑わせたい」「泣かせたい」といった意図、つまりディレクションがあります。
そういった裏に隠れた意図やテクニックを質問しやすいという点も、フォローアップの時間を手厚く設けている理由の一つです。
プロからここまで深くセンスや技術を学べるのは、一般的な動画スクールにはない大きなメリットですね!
芸能人の方との関わりも多い
PLAYBACKでは芸人の方の撮影素材を利用しますが、実際に芸人の方と関わってコミュニケーションをとるようなこともありますか?
はい、あります。受講は現地かオンラインから選択できるのですが、現地で受講する学生の方に関しては吉本興業様が運営する「Laugh Out」という渋谷のコワーキングスペースに通っていただきます。
※Laugh Out渋谷・内観(画像提供:Laugh Out 渋谷)
※Laugh Out渋谷・外観(画像提供:Laugh Out 渋谷)
そこでは実際に芸人の方がクライアントであるように、撮影の際の意図や「ここをこういう感じで面白くしてほしい」といった作品への要望などについて話し、課題の制作にあたって頂くことができます。
それは嬉しいですね。芸人の方が撮影した良い素材をもとに、実際の仕事のようにクライアントと対話しながら作品を作る経験が詰めるというわけですね。
しかも優秀な作品を作った受講生は、実際に芸人の方のYouTubeチャンネルで公開されますので、自分の作品をいきなり大きな形で世に出すことができる点でも魅力的です。
ただ編集して作品を作るというだけではなく、クライアントの意図を汲んで、芸人の方の良さを引き出す編集が評価されるので、極めて実践に近いと言えると思います。
なるほど。よりクライアントの希望に沿った編集を考える想像力もかきたてられますし、受講生としては大きなモチベーションにもなります!
実際の授業内容の具体例
ここまで説明してくださったPLAYBACKの2つのコースについて、受講を検討されている方にもイメージしやすいように、もう少し具体的な説明を頂いてもよろしいでしょうか?
実写編集コースの基礎学習では、Adobe Premiereでの素材の取り込みから編集、カラーコレクト、エフェクトやBGMのかけ方、間を繋ぐトランジッションなど、全般的な内容を4回の授業を通じて学んでいきます。
5〜8回の応用学習では、仮組みしてあるサンプル素材を手本にして、芸人の方のオーダーを詳しく聞きながら、より良いものにブラッシュアップしていく実践的な練習を行います。
モーション編集コースの基礎学習では、Adobe After Effectsならではのエフェクトの技術を主に学びます。
応用学習では、「アニメーションらしく」「全体的にエフェクトで」など、芸人の方のリクエストを受けて実際にオープ二ングタイトルを作ります。
芸人の方の素材やリクエストは実際のYouTubeチャンネルで公開するようなリアルなものですから、ここで集中して頭を使うことで実践的な力がつきますよ。
ありがとうございます。PLAYBACKの講座について、イメージが掴めてきました!
1講座1講座中身がギュッと詰まった動画編集講座なのですね。
授業風景イメージ
PLAYBACKは授業外でもサポートが手厚い
PLAYBACKは授業外のサポートも充実しているとお聞きしたのですが、その点について詳しくお聞きしてもよろしいでしょうか。
私たちの持っている映像業界やクリエイティブ業界との繋がりを生かして、人材募集している企業様やアシスタント募集を行なっている監督様と繋がることのできる懇親会の開催を現在検討しています。
なるほど。PLAYBACKの下で成果を残せれば、将来を一転させるような大きな出会いも生まれそうですね。
はい。そのためにはもちろんスキルアップが欠かせませんが、編集技術の向上には「何回打席に立ったか」が非常に大切なので、小さな案件も含めてたくさん提供させて頂きたいと考えています。
具体的には、受講生限定のFacebookコミュニティがあるので、在学中からお仕事の依頼や採用案内の情報提供をさせて頂きます。また運営会社であるEPOCHとVIXIからも、YouTubeやその他動画の編集をご依頼させて頂きます。
卒業後も引き続き、協賛いただいている企業様からの採用案内や、動画のご依頼を提供致します。
一般的なスクールなどでは、自分から動かないと打席に立つ機会をえることすら難しいと思うので、そのような機会をPLAYBACKの方から積極的に提供して頂けるのは、受講生にとっては非常に嬉しいことですよね。
正直なところ、CGデザイナーなどの枠は非常に少ないので、受講生の母数の多い専門学校ではあまり打席を用意できないのが現実です。
ただ、PLAYBACKは技術を求める企業との繋がりが多いので、卒業後のお仕事もサポートできるのが強みです。
なるほど、これらのサポートにより受講生の動画編集能力は大きく向上していきますね!
PLAYBACKの今後の展望
最後にPLAYBACK様の今後の展望についてお聞かせください!
まずは第1期生のキャリアを丁寧に見ていきたいと考えています。
素晴らしいクリエイターの卵である受講生の皆さんが成長できる環境を提供し、将来につながる関係を積極的に作っていきたいですね。
そして、スペシャルサポーターである吉本興業様、オフィシャルサポーターの企業の皆様から 「PLAYBACK出身のクリエイターさん良かったね」と思って頂くことで、よい人材育成のサイクルが確立していくと思います。
なるほど。直近の目標としては、クリエイターの才能溢れる方々を育てて、PLAYBACK出身の専門性の高い集団を作っていきたいということでしょうか。
はい。動画編集の専門性が高い方々を育てることができ、企業様からも良い評価を頂くことができれば、さらに多くのお仕事を受講生に提供することができます。
この専門性の高い方々が社会で活躍することは、私たちだけでなく受講生の方々・協賛企業・業界のそれぞれにとって明るい未来になるのではないかと考えております。
動画編集を一流のクリエイターの方々から学べるPLAYBACKの開講の背景には、現状に対する改革意識があり、受講生・企業に対して素晴らしい環境を準備しようという気概が非常に伝わってきました。
本日は貴重なお話誠にありがとうございました!