宅建の独学難易度は高い?独学合格できる人の特徴や通信講座との違いを解説!

この記事は専門家に監修されています

宅建士

関口秀人

「宅建って簡単という話も聞くけど、実際独学で合格できる資格なの?」

「独学と通信講座とのメリット・デメリットを比較したい!」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

宅建は毎年20万人以上が受験する大人気国家資格ですが、受験者数が多い故にその難易度については様々な意見が飛び交っています。

ここでは本当に宅建に独学合格するのは簡単なのか、また通信講座を利用した時の違いについて解説していきます

宅建の独学難易度についてざっくり説明すると

  • 難易度は独学でもめざせるレベル
  • 人によって通信講座の利用を考慮する
  • 独学が向く人と向かない人がいる

宅建を独学で勉強する際の難易度

勉強の風景

まず、宅建士の合格に必要な勉強時間は300時間が目安となります。

市販の資格試験対策の教材は充実しており、宅建で必要な知識は全て独学で得ることができます。

しかし、それでも独学では合格できない人も多く、独学でも対応ができるとはいえ簡単な試験とは決して言えません。

教材が用意されていたとしても、自分自身で対応力をつける勉強をしないと点数を取れるようにはならないからです。

また、独学で合格できるかどうかはスケジュール管理から教材選びも関わってきます。

多くの人にとって、普段の生活を律した上で自ら計画的に勉強をすること、必要なことを必要なだけ勉強することは難しいのが実情です。

特に会社員の方などは普段勉強する習慣が無いため、独学での合格はより難易度が高いものになります

2020年以降は独学が更に難しくなった

2020年に、民法の大幅な法改正が行われました。それに伴い、宅建の試験内容が変わり、試験の難化や問題の変化が起こりました。

改正直後は過去問演習が通用しなくなる部分が出てくるので、演習ができない分野も出てきます。独学だと、自分で法改正について調べなければならず、それだけでとても手間がかかります。

元々民法は苦手とする受験生が多い科目で、その民法が更に難化すると合格率の低下も考えられます。

その結果、以前と比べて対策が難しくなり、勉強時間も余計に必要になることが考えられます。

対して、予備校や通信講座などであれば、適宜改正点などについて教えてもらえるため独学よりも遙かに効率的なのです。

独学で落ちてしまう人はとても多い

宅建に独学で挑戦した結果不合格になってしまう人はとても多いです。

Twitterやブログなどでも宅建試験に独学で挑戦して落ちてしまった人の声が溢れており、独学での合格は非常に難易度が高いのです。

宅建は予備校や通信講座で万全の対策をしても確実に合格できるとは言えないほど難しい試験です。

巷では「独学でも余裕」といった無責任な意見が蔓延っていますが、惑わされずに堅実に試験に臨むようにしましょう。

独学で学習するメリット・デメリット

色鉛筆

独学のメリット

お金がかからない

独学のメリットで真っ先に挙げられるのが、費用が安く済むことです。

通信講座にかかるお金と比べると、市販の教科書・過去問の教材費用だけで済むため、安く合格を目指したい人は頑張って試してみるのも良いでしょう。

さらに、市販の参考書類も様々な出版社が様々な形態のものを出しているので、自分の扱いやすいものを選べるのもメリットと言えるでしょう。

自分の都合で勉強のペースを変えられる

通信教育などでは、予めカリキュラムが組まれているため、自分の得意不得意は関係なく勉強を進めていく必要があります。

独学では、得意で飲み込みの早い分野であればあまり時間をかけずに自分のペースで勉強できる一方、苦手で時間が足りない分野あれば重点的に勉強するなど、柔軟に勉強時間を変更できます。

特に既に宅建に関する知識を持っている方の場合は独学の方が向いているケースが多いです

拘束時間がない

通学制の予備校を利用した場合、通学時間や指定されて講義時間などがあり、拘束されがちです。

独学であれば、あまり自分が受ける価値がない講義を受ける時間を削減できます。

また好きな時間に自分のやりたい勉強ができるため、通学時間などを勉強時間に回すことも可能です。

自分で得意不得意の見極めや自己分析がしっかりとできる人であれば、大きなメリットとなるでしょう。

デメリット

自己管理が必要になる

市販の教科書で学べるのは記載されている勉強内容だけです。

自分がどれくらいのペースで勉強できるのか、またどれくらいの時間を費やせば完璧にできるのか、などといったスケジュール管理も全て自己管理となります。

自分で勉強の計画を立てるのは案外手間がかかり、面倒な作業です。そのため自分を律する意志の強さも求められることになります。

独学の場合、途中で予定通りに行かずに不測のことがあってもいいように、余裕のある日程の勉強計画を考える必要があります。

責任感や義務感を感じない

予備校や通信教育を利用した場合、「高い費用を払っている分、合格しなければ」といった、また違ったモチベーションがあるものです。

しかし、独学であればあまりあまりお金もかけていないため、このようなモチベーションは湧きづらいです。

通信講座、学校とは違って毎回のカリキュラムが決まってはいないため、「勉強しなければ」という意欲も失いやすいのです。

このため、独学はモチベーションの維持が難しいことがデメリットと言えます。

わからないことを質問できない

勉強を進めていく中で、自力で理解できない問題があった場合に、すぐに質問できるととても助かりますよね。

逆にわからない箇所が解決できないとストレスになり、勉強に集中できなくなります。

予備校や通信教育ではそのような環境が整備されていますが、独学では自力で解決しなければなりません。

どれだけ努力しても、どうしてもわからない論点や問題は放置し、諦めるしかありません。

それが積み重なっていくと、やがて挫折に繋がってしまうケースも多々あります。

通信講座で学習するメリット・デメリット

参考書と林檎

通信講座のメリット

計算し尽くされたカリキュラムがある

通信講座の運営側は、当然合格できるノウハウや過去問の主題傾向などのデータを大量に持っています。

それらのデータや、多くの前例を基にした合格への非常に効率的なカリキュラムが作られており、そのカリキュラムはほぼ全ての人に共通して使えるものになっているいます。

また、出題傾向などから科目別にメリハリをつけた勉強方法も教えてもらえるでしょう。

つまり、誰でも講座を受けてもそのカリキュラム通りに勉強をしていれば、独学で進めるよりも遙かに合格しやすいのです。

法改正に対応している

宅建士試験において、直近の法改正や、ここ3~4年以内に起きた不動産に関する時事的な問題はよく狙われます。

この点は過去問では対応できないため、独学者は新たな知識を自分で調べたりしなければなりません。

通信講座であれば、法改正によって変化した試験範囲に柔軟に対応できます。教材も法改正に合わせて柔軟に対応して修正を入れることができるので、便利です。

このように、自分で調べなくとも情報を手に入れることができるのが強みとなります。

質問する相手がいる

わからない問題があったときに、すぐに解決できないといつまでもモヤモヤして集中力が削がれ勉強に支障が出ます。

通信講座の講師や質問対応のスタッフに聞くことで、自力では解決できないような疑問が解決できます。(メールや電話などで質問できます)

一人では解決するのに時間がかかるような疑問をすぐに解決できるため、貴重な勉強時間を無駄にせずに済むのです。

また講師の方からであれば、わかりやすく噛み砕いた表現で伝えてくれるため、理解の助けとなるでしょう。

時間があるときにできる

通信教育は、通学したり決められた時間に集合したりといった、時間の縛りがありません。

一方、対策のための学校に通うと、予め予定を決めないといけません。柔軟なスケジュール管理はできないため、通信教育の方がやりやすいと言えます。

つまり忙しい方や普段仕事をしている方にとって、通信講座は勉強する時間を決めることができるため理想的といえます。

効率的な教材を自分のできるタイミングで進めていけば、合格できる知識が身に付けることができるため様々な通信講座を調べてみるといいでしょう。

拘束時間がない

通信講座を利用すると、資格試験の対策の学校に通う時間を削減でき、また行き帰りの時間や、授業中の隙間時間等の無駄な時間を削減できます。

通学時間にもよりますが、通信講座を利用することで1日1時間ほど確保できる勉強時間が増えるのです。

特に自分が完璧に理解できている点や、ほぼ得点できる自信がある科目であれば、予備校の講座を受ける必要はありません。

その分勉強時間を、自分の苦手な科目や分野に充てる方が遙かに効率的です。

デメリット

費用がかかる

通信講座は映像授業がある他、教材も豊富にあって充実しています。

そのため、当然ながら独学で一通りの教科書を買うよりはお金がかかってしまいます。数万円の出費は覚悟しておいた方がいいでしょう。

しかし、それでもその分質問しやすい環境やアプリなどでの学習ツールなど、サポートも充実しているため自然と勉強に集中できるようになります。

また、「お金を払っているのだから」という責任感も生まれるため、独学者よりもお金を払うことで、様々な面で得られる効果もあるのです。

独学での勉強はどんな人に向いてるの?

案内図

独学でもできる人

宅建士は、合格率が15%程度と、決して簡単な試験ではありません。

ただ、他の士業と比較すると難易度は落ちますので、独学でも対応しやすい方であるのは間違いありません。

特に日頃から勉強をする習慣があり、日常に宅建士の勉強を取り入れてルーティン化できる人は、ストレスなく合格を目指せるでしょう。

また、不動産業界で働いているなど宅建の事前知識がある人も、すんなりと抵抗無くスラスラと理解できるので、独学する上で有利と言えます。

さらに、資格を取り慣れている人や日頃勉強をしていて、まとまった勉強時間を確保しやすい学生なども、高い費用を払って通信講座を受けるより、まずは独学で挑戦してみるのも良いでしょう。

通信講座を受講すべき人

独学に向く人がいる一方、通信講座をオススメする人もいます。

例えば、ついスマホやパソコンで時間を潰してしまう人は、勉強する習慣がないので自身の周りを強制的に勉強せざるを得ない環境にする必要があります。

また、今まで何回も落ちた人は勉強の仕方に問題があるか、独学で理解が全く理解ができていないと考えられます。このような人は通信講座のノウハウを享受するべきです。

合格を目指す人の中には、社会人で仕事が忙しく、勉強時間が確保できない人も多いと思います。

そのような方は短い時間でも効率的に学習できる通信講座がうってつけです。

自分に甘くなりがちな人も、通信講座を利用することで受講費用を払ったことが戒めとなります。

これにより勉強が身に入るケースが多々あります。

宅建の通信講座のおすすめは?

宅建の通信講座で最もおすすめなのがフォーサイトの宅建講座です。

フォーサイトの宅建講座は受講者の合格率が75.0%と全国平均合格率の4.41倍もの数字を誇ります。(2022年度実績)

同年度の合格者数は872名に上り、その実績の信頼性は非常に高いと言えるでしょう。

また、不合格者への全額返金制度も存在するので、かけたお金が無駄になることは決してありません。

宅建の取得を目指されている方は是非チェックしてみてください!

フォーサイトの公式サイトはこちら

宅建の独学に関するまとめ

宅建の独学に関するまとめ

  • 通信講座は費用がかかるが、圧倒的に効率的

  • ただ講座を受けるだけでなく、自発的に勉強に取り組めばより効果的

  • 時間が取れない人は通信講座が絶対におすすめ

宅建士を目指す場合、独学が向く人、通信講座が向く人様々です。

ただし、通信講座の方が勉強の効率・環境の面で優れているため、本気で合格を目指す方は、通信講座の利用をオススメします!

ぜひ宅建士の合格を勝ち取ってください。

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