中小企業診断士はやめとけって本当?使えないといわれる理由や取得のメリットを解説!
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中小企業診断士
平井東
「中小企業診断士は使えない、役に立たないって本当?」
「中小企業診断士はやめとけって言われたけど、何で?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
中小企業診断士は難関国家資格として知られており、中小企業の財務を分析するプロフェッショナルとして活躍しています。
しかし、インターネット上では「取得しても意味ない」「食えない資格」という意見も散見され、不安を感じている方も多いでしょう。
こちらの記事では、「中小企業診断士はやめとけ」と言われる理由や取得するメリットなどを詳しく解説していきます!
中小企業診断士の価値や需要についてざっくり説明すると
- 「目指すのはやめとけ」という意見は無視して良い
- 経営のプロとして、活躍の場は多くある
- 高収入や将来的な独立も可能
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中小企業診断士がやめとけと言われる理由
中小企業診断士は日本版MBAと呼ばれている経営に関するプロフェッショナルであり、試験の難易度も高いです。
価値の高い資格ですが「取得しても意味ない」「使えない資格」などのネガティブなイメージを持っている方もいます。
独占業務がないため意味ない
中小企業診断士は日本で唯一の「経営コンサルタント」を認定する資格であり、非常に価値が高い資格です。
しかし、中小企業診断士には独占業務が無いという欠点があり、この点を指摘して「食えないからやめとけ」と意見する方が多いのです。
公認会計士や社労士などの他の多くの資格では独占業務が存在するため、中小企業診断士が見劣りしてしまう点は否めません。
実際に、経営コンサルタントは無資格者でもこなせる業務なので、「中小企業診断士を取得したところで意味ない」と考えられてしまっているのです。
資格を取っても使えない
前述したように、中小企業診断士には独占業務が無いため「取得しても役に立たない」と言われています。
実際に資格を持っていない経営コンサルタントは多く存在するため、コンサルティングの世界において資格の有無はそこまで重要ではありません。
ただし、資格を取得することで一定以上の知識やスキルを習得していることを対外的に証明でき、その結果信頼されやすいというメリットがあるのも事実です。
使い方を見極めた上で診断士の資格を活用すれば、ビジネスの現場においても有利に立てるため、安易に使えないとする意見は誤りであると言えます。
資格だけでは食えない
中小企業診断士を取得しただけで仕事が舞い込んでくるわけではなく、資格取得がダイレクトに収入アップに繋がるわけではありません。
つまり、自分の得意な領域や専門分野を作っておき、競合とうまく差別化する必要があると言えるでしょう。
うまく差別化できずに収入で苦労している中小企業診断士が「やめとけ」という意見を発信しているケースが多いため、結局は自分の工夫や努力次第なのです。
苦労している方の意見だけではなく、実際に診断士資格を取得して成功されている方も多くいますので、こちら側の意見もぜひ積極的に取り入れていきましょう。
中小企業診断士は本当に取得しても役に立たない?
経営に関する総合的なスキルを磨ける
中小企業診断士の試験科目は経済学・財務・企業経営・運営管理などの計7科目となっており、中小企業の運営方法やコンサルティングについての知識やスキルを習得できます。
つまり、経営するにあたって不可欠である重要な知識やスキルを総合的に磨くことができるため、非常に有意義な学びとなるでしょう。
そのため、決して意味のない資格ではなく、活かす術はいくらでもある価値の高い資格と言えるのです。
将来性も十分である
IT技術の発達に伴って、将来的に中小企業診断士の仕事はAIに代替されてしまうのではないか、と不安を抱く方もいるでしょう。
しかし、野村研究所とオックスフォード大学の研究によると、今後10~20年の士業の代替性は他の士業が50%を超えているのに対して中小企業診断士は0.2%という結果でした。
つまり、この研究結果は中小企業診断士の仕事は人間の手による工夫やアイデアが不可欠であり、状況に対応した経営戦略をする必要があることからロボットでは代替できないことを示しています。
時代のニーズや状況を鑑みながらコンサルティングを行う中小企業診断士の価値は高く、将来性に関しても申し分ないと言えるでしょう。
収入も高水準
中小企業診断士の年収は700~800万円程度と言われており、一般的なサラリーマンの平均年収よりも270~370万円ほど高いです。
また、企業に勤めている方であれば、企業のルール次第にはなりますが資格手当の支給を受けることも可能です。
なお、資格手当の相場は月あたり1~3万円となっており、単純に資格を取得しているだけで年間12~36万円年収がアップする計算になります。
つまり、なかなか給与が上がらない日本において中小企業診断士は稼げる職業と言えるので、魅力も大きいことが分かります。
独立して3000万円稼ぐ人も
フリーランスとして働いている中小企業診断士には3000万円も稼ぐ方もおり、金銭的な魅力は大きいでしょう。
また、独立してコンサルティング業務を行っている方の4割程度が年収1000万を超えているため、夢のある仕事と言えます。
フリーランスや個人事業主だと、営業活動や経営事務などを全て自分で行わなくてはなりませんが、自分の努力次第で収入を大きくアップさせることができます。
また、自分のペースで働きたい方にとっても魅力的な選択肢となるでしょう。
信頼度アップにつながる
中小企業診断士の資格を持っていることは、すなわち経営に関する知識を高いレベルで備えている証明となります。
つまり、対外的に自分の知識やスキルをアピールすることができるため、営業効果も期待できるのです。
また、顧客も有資格者であれば安心して業務を依頼することができるため、双方にとって良い関係を築くきっかけにもなり得るのです。
転職で有利になる
中小企業診断士の有資格者の内、半数以上の方はコンサルティング以外の会社で仕事をしています。
勉強を通して得られる知識は経営分野だけでなく、人事や財務などの仕事でも役立つため、活躍できるフィールドは非常に広いのです。
試験の難易度は非常に高く合格率は4%の難関資格であるため、自身の能力の高さのアピールにも繋がります。
つまり、転職で高く評価してもらえる武器にもなるので、取得メリットはかなり大きいと言えるのです。
中小企業診断士がおすすめな人の特徴
コミュニケーション能力がある人
中小企業診断士の主な仕事は経営に関するコンサルティングであるため、顧客とコミュニケーションを取る機会が非常に多くあります。
つまり、円滑にコミュニケーションを取れるスキルが必須なので、コミュニケーション能力が高い方は中小企業診断士に向いています。
顧客によって経営状況や抱えている悩みが異なるため、しっかりと話を聞き顧客の悩みの本質を知ることが重要と言えるでしょう。
多面的なアプローチができる人
中小企業診断士として企業を評価・分析する際には、多角的な視野から判断しなければなりません。
単に企業収益のみならず、その業界の将来的や競合他社の動向や財務状況、また景気など様々な要素が複雑に絡んでくるため、多面的なアプローチができる方でなければ信頼を得ることはできません。
多面的に物事にアプローチをかけていくためには、それぞれの視点で物事を見るための基本知識・スキルが必須となります。
より良いコンサルを行うための自己研鑽を欠かさずに、日常を過ごすことで多面的なアプローチを行える人材へと一歩ずつ近づくことができるでしょう。
いろんな仕事をしたい人
中小企業診断士の業務は多岐に渡り、顧問診断士として企業で働く・独立開業する・中小企業診断士事務所で働く、といった多様な働き方が考えられます。
このように自分で働き方を選択できる点は大きな魅力であり、自分の働き方に対する価値観に合わせることが可能です。
近年は高齢者が就労しやすくなるような法整備も進んでいることから、中小企業診断士資格は大きな武器となるでしょう。
「中小企業診断士はやめとけ」という噂は嘘
前述したように、中小企業診断士を取得するメリットは非常に大きいため、「やめとけ」という意見は誤りであることが分かるでしょう。
難関資格として知られており、活躍できるフィールドは広いことを考えると、常に需要と高い将来性のある資格と言えるのです。
日本企業の99%は大企業であることを考えると、中小企業診断士が使えない資格であるわけがありません。
「目指すのはやめとけ」と意見しているのは大成できなかった残念な人の意見と考えられるので、このような意見や口コミは気にしないほうがいいです。
生涯に渡って活躍できる可能性を高めてくれる非常に魅力的な資格なので、興味がある方は積極的に取得を目指すべきです。
中小企業診断士の価値や需要まとめ
中小企業診断士の価値や需要まとめ
- 「中小企業診断士はやめとけ」と意見する人は大成できなかった人の意見
- 顧客から信頼を得られたり、転職で有利になるメリットがある
- 長く働くためにも、取得は非常に有意義
中小企業診断士は「使えない」「役に立たない」と言われることがありますが、これらのネガティブな評価は無視すると良いでしょう。
また、独占業務が無いため食えない資格と言われることもありますが、しっかりと資格の価値や強みを把握しておけば全く問題ありません。
こちらの記事を参考にして、前向きに中小企業診断士の勉強に励んでください!