司法書士試験に受からない...何年も落ち続けるのはよくある事なの?
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「また司法書士試験に落ちてしまった…。」
「何年たっても受からない。。こんなに落ち続けるのは普通なの?」
司法書士試験の合格発表が行われるたびに、このような声が頭をよぎる人はいらっしゃいませんか?司法書士試験は国家試験全体で見ても非常に難易度の高い試験です。実に90%以上の人が不合格になってしまう難関です。
不合格になること自体はそれほど異常なことではありません。しかし、何度も続くとなると嫌になりますよね。
この記事では司法書士試験に繰り返し落ちた人を対象に、試験に落ちた原因や次回に向けたアドバイスを記載しています。疑問を解決し、次回の試験を頑張りましょう!
司法書士試験に受からない場合についてざっくり説明すると
- 司法書士試験はそもそも合格率が4%程度の狭き門である。
- 試験に専念していても落ちることはよくある。
- スケジュールや効率に原因があることが多い。
- 独学は避けた方が受かりやすい。
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司法書士試験に受からないのは普通なの?
司法書士試験は受験者全員が合格するような試験ではないので、不合格になってしまう人もいます。それでは、受からないのは普通のことなのでしょうか?
客観的な事実として、司法書士試験の合格率は4%程度です。毎年90%以上の人が落ちているのです。その中に3~4年連続で落ちた人がいたとしても不思議なことはありません。
不合格者の方が多数派の狭き門なのですから、落ちるのがおかしいとはいえません。合格する人がすごいだけなのです。
よく、ブログやTwitterなどで「司法書士試験は簡単」と書いている人がいます。とはいえ合格した人はどうとでも書けるものです。あくまでもその人にとって簡単というだけの話です。
司法書士試験は国家資格の中でもトップクラスの難易度です。簡単に合格できるような試験ではありません。
合格者の声に気を取られすぎない
合格率が低い試験なので、落ちてしまうこともあるでしょう。もし落ちたとしても、合格者の声に気を取られすぎてはいけません。
インターネットやSNSでは合格者の声が多く見られますよね?けれどそれは合格者の方が発信する機会が多いからです。受験者数が多いので、合格者もそれなりの人数がいるのです。
合格した人は積極的にアピールしていきますが、落ちた人はあまりアピールしないでしょう?そして合格者の体験記は求められますが、不合格者の体験記はあまり求められません。
発信する人数の多さやハードルの低さ、そして需要ゆえに合格したという声が多くなっているのです。合格者が多いわけではありません。
合格者が喜んでいるその裏では96%の人が落ちています。しかしその声は小さく、なかなか届きにくいものなのです。
試験に専念しても落ちる人も多い
大学生の人など司法書士試験対策に専念している人もいるでしょう。しかし、試験勉強だけに毎日を注いでいたとしても不合格になってしまうことも珍しくないのです。
司法書士試験は相対評価の試験です。ライバルよりも良い点を取らなければ合格することは叶いません。
つまり、全てを捧げて自分を追い込んで勉強した人たちがいる中で、上位3~4%に入らなければ合格できないのです。生半可な努力で合格できるような試験ではないということを改めて理解しておきましょう。
司法書士に何年も落ち続けている人に
もしかするとこの記事を読んでいる人の中には何年も司法書士試験に落ち続けている人がいるかもしれません。何度落ちてもチャレンジし続けるというのは非常に根気のいることで、誰にでも真似できるものではありません。
くじけずに頑張るのはとても素晴らしいことです。しかし不合格が続くのには理由があるはずです。
次回の試験で合格するためには不合格の原因を突き止め、適切な対策を取る必要があります。ここでは試験の難易度や合格者と不合格者の違いを見ていきます。
司法書士試験の難易度は大きく変わっていない
司法書士試験の難易度はこの数年間大きくは変わっていません。以下の表は2016~2021年までの6年間の受験者数と合格率を年度ごとにまとめたものです。
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2021年 | 11925人 | 5.14% |
2020年 | 11494人 | 5.17% |
2019年 | 13683人 | 4.39% |
2018年 | 14387人 | 4.31% |
2017年 | 15440人 | 4.07% |
2016年 | 16725人 | 3.94% |
この表を見てわかる通り、司法書士試験の受験者は年々減少してきています。2016年には17000人近くいた受験者が2021年には12000人にまで減っています。割合で言えば30%も減少しているということですね。
その一方で合格率は4~5%で安定しており、大きくは変わっていません。2018年以降若干上がっていますが、受験者数が減少した影響と言われています。
司法書士試験そのものの難易度は簡単にはなっておらず、変わらず難しいままです。特別な理由がない限り、これから先もこの傾向は続くと予想されています。
合格者と不合格者の違いや差は?
司法書士試験は様々な人が受験します。中には一発で合格できる人もいますが、何年も合格できない人もいます。それでは、合格者と不合格者では一体何が違うのでしょうか。
まず、試験勉強を始める前からバックグラウンドのある人は有利です。例えば法学部出身の人や法律系の資格を持っている人です。当然と言えば当然といえるでしょう。
ところが、初学者同士であっても勉強法によっては合否を分けるほどの差が生まれることもあります。大きな要因として、学習スケジュール設計のミス、効率の悪い勉強法、勉強時間の絶対量の不足の3つが考えられます。
特に独学で試験に臨んでいる人はスケジュールや効率でミスを犯していることが多いです。この点が改善されない限り、勉強時間を増やしてもなかなか結果には結び付かないでしょう。
来年こそ合格するための勉強法と心構え
試験に落ちてしまったとしても、諦めるなんてもったいない。次の試験を頑張りましょう。ここでは次回試験に合格するための勉強法や心構えを紹介します。
自己流で勉強するのは避ける
もし本気で次回の試験に合格しようと思っているのなら、自己流での勉強は避けましょう。予備校や通信講座を手掛けているプロの指導に任せるのが近道です。
自己流での勉強では、自分の過ちに気が付く人が自分しかいません。自分がなぜ不合格になったのか原因がわからない人の場合、次の試験でも同じように不合格になってしまう可能性が高いのです。
司法書士試験は合格率がたった4%の超高難度の国家試験です。プロの指導の下で、正しいスケジュール管理と勉強法を身に着けるのが得策と言えるでしょう。
予備校は費用が嵩む
自己流の勉強は良くないと分かってはいても、予備校に通うためには1年あたり50万円ほど費用がかかるので、なかなか手が出せないという方も多いかと思います。
そこで、通学することに特にこだわりがないのであればオンライン講座であるスタディングを活用するのがおすすめです。
スタディングであれば99,000円(税込)で司法書士講座のコンプリートコースで受講できるので、費用面でも極めてリーズナブルです。
また、スマホ1つで講義視聴やテキスト閲覧などなんでもできるので、通勤時間などの隙間時間を生かせるのも優れたポイントです。
働く社会人の方を中心に高い人気を誇る注目の講座なので、この機会に是非受講されてみてはいかがでしょうか。
択一式の問題演習のポイント
司法書士試験には択一式と記述式の試験があるので、当然ながら出題形式によってポイントは異なります。正しいものを一つ選ぶ択一式の問題演習のポイントからまず紹介していきます。
択一式試験の問題演習では、正解以外の選択肢を勉強することが重要です。正しい選択肢が正しい理由と同じくらい、間違いの選択肢が間違っている理由は大切なのです。
問題演習では正解の選択肢を選ぶときに、他の選択肢がなぜ間違っているのかも意識しましょう。答えがあっていたからそれでいい、とはしないですべての選択肢を吟味するよう心掛けてください。
何となく解答を選ぶという習慣が身についてしまうと、試験本番において二択まで絞れたけれど結局不正解といった事態に陥りやすいくなります。答えを絞れているだけにもったいないですよね。
これでは合格できるだけの実力は身につきません。基準点に届かず、足切りになってしまうことさえありうるでしょう。
なお、これはあくまでも問題演習の際のポイントです。試験本番のアドバイスではありません。本番では制限時間もあるので、正解を選ぶことだけに注意すればOKです。
記述式の点数アップを諦めない
司法書士試験では記述式試験は2問だけです。ところがその配点は高く、試験全体の4分の1を占めています。つまり、記述式試験の攻略なくして司法書士試験の合格はあり得ないのです。
択一式試験の問題ばかりに目がいきがちですが、実は択一式試験で高得点を取るよりも記述式試験である程度の点数を取る方が簡単なのです。
もし択一式試験でそれなりの点が取れるのに不合格が続くようなら、記述式が原因かもしれません。記述式試験の対策を重視してみましょう。
試験対策を始めたころは択一式試験の対策から始めても良いでしょう。しかし、ある程度問題が解けるくらい基礎知識が身についてきたら、記述式試験の対策も行いましょう。
記述式試験の対応は一見困難に思えます。しかしきちんと演習量をこなせばしっかりと点数は伸びていきます。投げ出さずに問題を解き続けましょう。
体調管理も重要な試験対策
司法書士試験は一年に一度しか行われません。そのため、一度落ちてしまうと次に受験できるのは一年後です。つまり、一年間の勉強時間があるということですね。
重要なのは。この一年間の使い方です。一年間継続して勉強することが合格のために何よりも大切です。
試験に落ちてしまった場合、皆さんはどのような気持ちになりますか?しばらく嫌になって勉強が手につかない人もいるでしょう。あるいは逆に今度こそはと奮起していきなり鞭打つ人もいるでしょう。
どちらのやり方もあまりお勧めできるものではありません。勉強から離れている期間が長くなるとそれだけ復帰する時に大変な思いをします。また、毎日スパートをかけていると体調を急に崩してしまうことも増えるでしょう。
結局、どちらであっても勉強時間が減ってしまいます。直前期はラストスパートをかけるにしても、日々の勉強は無理なく出来る範囲で取り組みましょう。
司法書士試験に受からない場合のまとめ
司法書士試験に受からない場合のまとめ
- 司法書士試験の合格率は約4%で、90%以上の人は落ちる。
- 近年は難易度が変わらず一定のまま。
- 自己流の勉強法よりもプロに頼る方が安全。
- 継続して勉強するのが大切。
この記事では司法書士試験に落ち続けている人を対象に、不合格になるのは普通のことなのか説明してまいりました。
司法書士試験は合格率が4~5%程度という超難関試験です。簡単に合格できるようはものではありません。事実として、毎年90%以上の人が不合格になっているのです。
ほとんどの人が落ちる試験なのですから、その中に何年も落ち続けている人がいたとしてもおかしなことはありません。十分にあり得る事態です。
とはいえ、頭でわかっていても落ちてしまうと悔しいですよね。次回必ず合格するためにも、自分の勉強法を振り返って原因を考えましょう。もし一人での勉強が難しければプロに頼るのも一つの手です。
司法書士試験は難関ですが、諦めなければいつかは合格できるはずです。次回こそは必ず合格するためにも、頑張っていきましょう。