社労士は最短でどれくらいの勉強時間が必要?短期間で合格するためのポイントは?

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社労士

のんびり社労士いけい

「社労士試験って合格までにどれくらいの勉強時間が必要なの?」

「社労士試験に短期間で合格できる方法ってあるの?」

このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?

社労士試験は難関の国家資格として知られており、例年合格率は5~8%程度で推移しています。

そんな難関資格に短期間で合格できる方法は果たしてあるのか、また勉強のポイントは何なのか気になりますよね。

こちらの記事では、社労士試験の合格に必要な勉強時間や、勉強のポイントについて解説していきます!

社労士の勉強時間についてざっくり説明すると

  • 必要な勉強時間は1000時間が目安
  • 個々人のバックグラウンド・環境によっては最短で3ヶ月での合格も狙える
  • ゆとりのある勉強計画が何より大切

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社労士の勉強時間は最短でどれくらい?

疑問と回答

社労士試験は毎年4万人近くの人が受験しており、国家資格の中でも人気の資格です。

社労士を受ける人の年齢層は30代~40代が過半数を占めており、働きながら着実に知識をつけてコツコツ合格を目指す人が多いと言えます。

その一方、学生やフリーターの人などの時間に余裕がある層は、まとまった勉強をして短期合格を狙う人が多いです。

基本は1000時間が目安

社労士の合格に必要な勉強時間はおよそ1000時間と言われており、期間にして個人差はありますが概ね1年間の勉強期間が目安になります。

基本的に社労士の勉強は長期間に渡るため、必然的に学習期間が長ければ長いほど忘れる量も多くなってしまいます。

そのため、1000時間の内、数百時間は忘れたことを覚え直すための復習期間としてに充てられることになるのです。

つまり、学習期間が短ければ忘れてしまう量も少なくなるため、短時間の勉強での合格も可能となります。

最短の目安としては、500時間あれば合格に必要な内容はインプット可能です。

ただし、社労士の勉強で覚える内容は、単純な暗記で済むものは少ないため、実際に500時間の勉強量で合格するのはかなり難しいでしょう。

3ヶ月で合格したという人も

上述のように、期間が短いほど忘れる量も少なくなるので、効率的に勉強をすれば短い勉強期間であっても合格することが可能になります。

実際、最短では3ヶ月程度の勉強期間で合格したという人も少数ながら存在します。

しかし、現実的な社労士の難易度を考えると、もともと社会保険関係の仕事をしていて事前知識が豊富だった人や、大学で法学を勉強していた人でなければ3ヶ月での合格は難しいです。

3ヶ月で500時間となると、単純計算で1日5~6時間の勉強を毎日続ける必要があるため、社会人の方は現実的ではありません。

学生やフリーターの人であれば一日中勉強することも可能なので、不可能ではないでしょう。

当然、毎日それだけの勉強を続けるのは体力的にも精神的にも苦しく、相当の覚悟が必要になることは言うまでもありません。

行政書士有資格者などは有利

行政書士やファイナンシャルプランナーなどの資格を既に取得している人であれば、一般の受験生よりもかなり有利に学習を進められるでしょう。

行政書士を取得済の人は、既に法律の勉強に慣れているため、労働法などの法律条文を勉強することが苦にならないでしょう。

ファイナンシャルプランナーを取得済みの人は、基本的な社会保険制度の基礎知識が身に付いているため、健康保険や年金の勉強をする上で非常に有利になります。

社労士の試験勉強は科目も多く、浅く広い勉強が求められますが、以上のケースのように既に予備知識がある人や勉強慣れしている人であれば、通常の人よりも少ない勉強時間ですむことになるのです。

社労士の勉強時間を短縮するポイント

Learningの文字

自己流で学習を進めない

社労士は難関資格で、独学で合格するのは難しいです。

よほど勉強が得意な方でない限り、自己流で勉強を進めるのはかなり非効率になってしまうケースが多いでしょう。

社労士試験の特徴に、試験範囲の広さが挙げられます。

そのため、苦手をあまり作らずに各科目バランスよく勉強する必要があることや、法律の勉強にはコツが必要であることを考えると、予備校や通信講座などでプロの指導のもとで勉強するのが効率的となります。

社労士試験に合格するコツは「苦手を作らないこと」です。

独学だとわからない問題や論点があると放置されてしまいがちで、苦手も増えてしまいます。

そのため、逐一質問が出来たり分からない問題をすぐに解決できる環境で勉強することが合格への近道なのです。

独学者は勉強法から学ぶ

「自己流は避けた方が良いのは分かったけど、予備校とか通信講座の受講にはなかなか踏み出せない・・・」

そう感じる方に朗報なのですが、通信講座などを受講せずとも大手資格学校のノウハウを学ぶ方法があります

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科目ごとのバランスを考える

もし総合点だけで試験の合否が決まるような場合であれば、得意科目に焦点を当てて高得点を狙う戦略をとることができます。しかし、社労士試験の場合は異なります。この試験では、全科目に合格基準点が設定されており、どれか1つでも合格基準に達しなければ不合格となります。

このため、社労士試験を受ける場合は、すべての科目にバランスよく対策を立てて勉強することが重要です。具体的な勉強方法としては、短期間で全科目を繰り返し学習し、自身の苦手分野を特定して克服していくことが大切です。

この勉強方法を実践することで、試験直前には「全科目の知識を確実に保持する」と同時に、「苦手な部分を徹底的に克服し完成度を高める」という二つの要素にも効果的に対応できるでしょう。

勉強の感覚を空けない

一発合格を目指すためには、継続した勉強が必須となります。これには、勉強時間を確保し、忙しさやモチベーションの低下に陥らない工夫が求められます。

たとえ最高の勉強法を採用していても、それを持続しなければ意味がありません。重要なのは、自分の日常生活に無理なく勉強を取り入れることです

例えば、働きながらの勉強では、毎日2時間の学習時間を確保することが挑戦となるかもしれません。しかし、その際には、勉強を日常の「習慣」に変える努力が必要です。

具体的な方法としては、「朝の最初の30分を勉強に当てる」「通勤時にオーディオ教材を聴く」など、生活の中に自然に勉強の時間を取り入れることが効果的です

さらに、移動時間や休憩時間など、日々のちょっとしたスキマ時間を利用して勉強することで、少しずつでも学習時間を積み上げることが可能です。

このように、勉強を一時的な努力ではなく、日常生活の一部として取り入れることが、一発合格への道のりを切り開く鍵となります

アウトプットをインプットと並行して行う

資格試験の一発合格に向けて、単にテキストを読んで理解し暗記するだけの「インプット学習」だけでは不十分であることは、ほとんどの試験で共通して言えるでしょう。

成功への鍵は、「アウトプット学習」を組み合わせることにあります。インプットした知識を、問題解決に活用できるように訓練することで、実際の試験での得点力が向上します。

日々の学習では、その日に学んだ内容を即座に問題で確認する習慣が重要です。

試験が迫る直前期には、模擬試験を受験するなど、本番と同じ状況での対策が必要となります

アウトプット学習のメリットは、単なる実践訓練だけでなく、インプット学習の質をも高めることにもあるのです

具体的には、解かなかった問題の解説を通じて新たな理解を深めることができ、苦手分野の克服につながります。

さらに、どのような問題が出るのかを経験することで、その後の復習が効率的に行えるようになります。これにより、理解と記憶の定着が進むでしょう。

このように、インプットとアウトプットの組み合わせによる学習法は、試験への合格だけでなく、実践的なスキルの習得にも寄与する重要な方法です。

隙間時間を使ってインプットする

隙間時間についついスマートフォンでゲームをしてしまったり、勉強とは関係ない動画を見てしまう人はいるのではないでしょうか?

社労士を目指すのであれば、もしこのようなクセが抜けないと合格が遠のいてしまいます。

社労士試験は暗記するべきことが非常に多いので、寸暇を惜しんで勉強する必要があります。

通勤・通学時間や家事の合間など、ちょっとした隙間時間を利用して少しでも効率よくインプットすることが求められます。

通信講座の利用者であれば、映像コンテンツなどを利用することによりいつでも講義を聞くことができるので、知識を耳からインプットできるでしょう。

必要最低限の勉強を見定める

一般的な合格者に比べて、極端に勉強時間が少ない合格者の場合、勉強する範囲を自分で取捨選択して絞り、その範囲の知識だけを繰り返しインプットしているケースが多いです。

例えば、テキストの問題演習や過去問に時間をかけていないかったり、テキストの中で基本的な知識とされている部分も、出題の頻度が少なければ全く学習しなかったりというやり方です。

一般的な合格者に比べて時間的な制約が多い人は、短い時間で薄く広く満遍なく学習するのではなくて、試験で最低限の得点を取るための限られた範囲だけの勉強を繰り返すことで知識を定着させているのです。

しかし、このようなやり方はその年の試験問題の傾向と自分の勉強した範囲が合わなければ、不合格になる可能性が高いです。特に、初学者の場合であれば尚更、不合格になりやすいと言えます

社労士試験に向けて、1年程度の長いスパンで着実に合格を目指して勉強していくことが適当だと言えるでしょう。

無理に短期合格を目指さない方が良い理由

3ヶ月で合格したなどといった話は非常に耳障りがよく、魅力的に感じてしまいがちですが、実際のところ極端な短期合格は目指すようなものではありません

以下では無理に短期合格を狙うのを避けた方が良い理由を確認していきましょう。

不合格の可能性が高まる

無理な日程を立てて勉強をしても、試験範囲の勉強がカバーできずに試験までにすべての範囲の勉強が間に合わない可能性が非常に高いです。

また、日程にゆとりがないと1日6時間前後の勉強を毎日続ける必要が生じてしまうので、肉体的にも精神的にも非常にきつく、途中で勉強を投げ出してしまったり体調を崩してしまう危険も孕んでいます。

何より、短期間で知識を詰めこもうとしてもなかなか脳に定着せず非効率な勉強になりがちです。

さらに、体調不良や家庭の都合など、不慮の事態で勉強できない期間ができてしまうと一気に勉強時間が足りなくなり、それに伴って合格がかなり厳しくなってしまう可能性もあります。

半年から1年のスパンで考えるのがベスト

社労士試験の難易度を考えれば、最短でも半年は学習期間として確保しておきたいところです。一度学んだ内容を忘れてしまったとしても、じっくりと何度も繰り返し勉強して脳に記憶を定着させた方が問題も解けるようになります。

社労士試験は年に1回しか行われないので、一度不合格になってしまうと次のチャンスは1年後になってしまいます。万が一不合格になると、「また1年勉強するのか…」と沈んだ気分になってしまい、モチベーションも失われてしまいます。

転職の可能性や昇格のチャンスも1年分失うことになるので、短期合格ではなくしっかりと勉強期間を確保して一発合格を狙った方が将来的にも良いと言えるでしょう。

合格までに数年かかる人も

そもそも社労士試験は合格率6%台の極めて難易度の高い試験であるため、一発で合格できる人はとても少ないです。

そのため、最低限の勉強時間を確保しても勉強の質が低いと合格できる保証は低く、合格までに数年かかってしまうことも珍しくありません。

このように、社労士は難しい試験であることを自覚して、決して自分を過信せずに入念な対策を練った上で試験に臨むようにしましょう。

また、ダラダラと勉強量をこなすよりも集中した状態で短時間勉強する方が記憶に定着するため、メリハリをつけた勉強を意識することも重要です。

特別な事情がなければ早めの対策を

試験までの残り日数が3~5ヶ月しかなかったり、物理的に勉強期間が確保できない場合を除いて、早めの対策をするに越したことはありません。

また、試験までに半年間の勉強時間が確保できないのであれば、その年の試験はスルーして、翌年の試験の合格を目指して勉強を進めるのも良いでしょう。

ただし、このようなケースでも、不合格になることを承知の上で 「とりあえず本番レベルの問題を取り組んで本番の雰囲気を知りたい」 ということで経験することは有意義な経験になります。

できるだけゆとりを持って、計画的な勉強を進めることが重要です。

対策に時間がかかる科目に注意

社労士試験の科目の中でも、「一般常識」の科目は毎年多くの受験生を悩ませています。

その大きな理由は、対策の難しさです。

いわゆる「一般常識」科目では、時事的な出題がされるため、過去問での対策はあまりできません。(このようなジャンルから出題があるんだな程度の参考にはなります)

また、どの論点から出題されるかもわからないため、非常に対策が難しいです。

とはいえ、社労士試験には科目ごとに足切り点が設定されているため、捨てるわけにもいきません。

そこで、有効な対策として挙げられるのが新聞を購読することや、社会保険に関する記事は保管しておくことです。

直近の例だと「働き方改革」や「老後2000万円問題」がありますので、しっかりと目を光らせておきましょう。

社労士の最短合格まとめ

社労士の勉強時間まとめ

  • 1000時間の勉強時間を確保できるように計画を立てよう
  • じっくりと勉強して一発合格を狙った方が効率的
  • 無理に短期合格を狙ったり、独学・自己流で進めるのはおすすめできない

社労士は難関資格であり、合格率から考えると「落ちて当然」とさえ言えるでしょう

しっかりと勉強して、知識を定着させていかないと合格することはできません。

そのため、無理に短期間で合格を狙うのではなく、入念に対策を練って一発合格を狙いましょう!

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