ビジネスコンプライアンス検定ってどんな資格?難易度・合格率・過去問まで全て解説

ビジネスコンプライアンス検定ってどんな資格なの?

と疑問をお持ちの方もいるでしょう。

ビジネスコンプライアンス検定は、コンプライアンスに関する知識やスキルを証明する資格です。

試験内容については名称から想像できますが、試験の難易度などに関しては不明な点も多いでしょう。

今回は、ビジネスコンプライアンス検定の難易度や合格率、過去問などについて解説します。

これを読めば、ビジネスコンプライアンス検定の全容がよく分かるはずです。

ビジネスコンプライアンス検定をざっくり説明すると

  • 社員・企業ともにメリットの大きい資格
  • 合格率は60%で難易度は高くない
  • 公式からテキストや過去問題集が発売されている

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ビジネスコンプライアンス検定ってどんな資格?

スマホを見る女 まずはビジネスコンプライアンス検定の概要についてお伝えしましょう。

ビジネスコンプライアンス検定とは

ビジネスコンプライアンス検定は、業務に必要なコンプライアンスに関する知識とその活用能力を証明する資格です。

ビジネスコンプライアンス検定は2005年から実施されています。

その主催団体はサーティファイのコンプライアンス検定委員会です。

サーティファイという団体は、ビジネススキルに関する様々な認定試験の開発および実施を行う組織になります。

ビジネスコンプライアンス検定以外にも数々の試験を主催する団体です。

昨今は企業や公的組織全体のコンプライアンスに加え、それらに所属する人間のコンプラアンスも厳しく問われるようになっています。

個人の情報漏洩なども増加しており、コンプライアンス教育の重要性は高まる一方です。

そうした背景の中で、ビジネスコンプライアンス検定は、24,733名の受験者を抱える人気資格となっています。

ビジネスコンプライアンス検定の難易度

パソコンを見る女 ここからはビジネスコンプライアンス検定の難易度について、試験形式や合格率などを解説します。

ビジネスコンプライアンス検定の試験範囲と出題形式

ビジネスコンプライアンス検定には、「初級 Primary Lebel」と「上級 Advanced Lebel」が存在します。

初級は、多肢選択式(マークシート方式)の筆記試験です。全部で40問が出題され、試験時間は60分になります。

一方で上級は、多肢選択式および記述式の筆記試験です。

マークシート方式で40問、記述式で1問がそれぞれ出題され、試験時間は120分間で実施されます。

初級・上級それぞれの試験範囲は以下の通りです。

等級 試験範囲
初級 Primary Lebel コンプライアンスの基本論・総論/ビジネスコンプライアンスと法・ルール
上級 Advanced Lebel コンプライアンスの基本論・総論/ビジネスコンプライアンスと法・ルール/総合事例問題/論述問題

初級ではコンプライアンスに関する基本的な知識や基礎法令、意思決定基準の初歩的な内容などが問われます。

上級の試験内容は、コンプライアンスに関する発展的な知識や応用的な法令知識、高度な意思決定基準です。上級試験は事例問題を含みます。

レベルごとの解説

公式サイトによると、初級ではコンプライアンス経営において、ビジネスパーソンとしての日常業務を問題なく遂行できるレベルの能力が求められます。

そのため、業務に必要な基礎的な法令知識や価値判断基準などが問われる試験です。経営理念や社内規定を理解し、社会通念に基づく健全な行動を取れるようになることを目指します。

一方上級は、コンプライアンス経営の推進者や主体者向けの試験です。日々の業務課題の解決を主導し、具体的な事例における解決手段や対応策を考案・実行できるレベルが求められます。

そのため、コンプライアンス経営の根幹を作る高度な法律知識や実践的・応用的な価値判断基準を有することが必要です。

ビジネスコンプライアンス検定の合格率・合格ライン

ビジネスコンプライアンス検定の合格ラインですが、初級は65%以上、上級が70%以上の得点率で合格となります。

またビジネスコンプライアンス検定の合格率は、初級と上級を総合して60.4%です。

そのため難易度は決して高くありません。特に初級はコンプライアンスに関する基礎的な内容を押さえていれば合格が可能です。

ただし上級では記述問題も出題されるため、入念な対策が必要になります。

問題演習を繰り返し行い、答案練習を通して問題や出題の内容・傾向を理解することが重要です。

公式によると、ビジネスコンプライアンス検定の合格に必要な勉強時間の目安は、初級が20時間、上級が40時間と言われています。

ビジネスコンプライアンス検定を取ることをおすすめする人

ビジネスコンプライアンス検定は様々な立場の人におすすめできる資格です。

例えば、就活生には役立つ資格と言えるでしょう。コンプライアンスに関する知識を有していることは、企業に対する良いアピールになります。

また、コンプライアンスの知識はマネジメントにも有用のため、昇進を狙う方におすすめです。

さらに経営者の方にもこの検定は役に立ちます。社内のコンプライアンス研修の一環としてこの検定を取り入れれば、企業全体のコンプライアンス力を底上げすることが可能です。

ビジネスコンプライアンス検定の勉強法 

メモをとる女 ビジネスコンプライアンス検定の勉強には、以下の内容を参考にして下さい。

ビジネスコンプライアンス検定の独学勉強法は?

ビジネスコンプライアンス検定の勉強法としては、公式テキストを用いた独学が一般的です。

また「ビジネスコンプライアンス検定 初級講座」というセミナーも実施されているため、これを活用するのも良いでしょう。

ちなみに講座の受講料は25,000円です。

あまりお金をかけたくない場合は、「ビジネスコンプライアンス検定 過去問題解説」や「検定試験を活用したコンプライアンススキルの育成」などの無料音声講座を利用するのも良いでしょう。

さらに「BASIC WEBテスト」というWeb上で受けられる模擬試験も存在します。本試験より難易度は低めですが、試験直前の練習としては有用でしょう。

無料の音声・動画を利用する

公式サイトでは2つの無料講座を利用することができます。詳細は以下の通りです。

  • 検定試験を活用したコンプライアンススキルの育成
内容 時間 形態
1.初級学習ポイント 約35分 動画
2.初級学習ポイント 約35分 動画
1.初級過去問題の解説 約30分 音声
2.初級過去問題の解説 約35分 音声
  • ビジネスコンプライアンス検定 過去問題解説
内容 時間 形態
1.初級過去問題(第10・11回)の解説 約18分 音声
2.上級過去問題(第11回)の解説 約18分 音声
3.上級過去問題(第11回)の解説 約11分 音声

講師はどちらも新倉栄子氏(弁護士 / 郷原総合コンプライアンス法律事務所)です。

なお過去問解説では、該当する過去問の抜粋も公式サイトから閲覧できます。

BASIC WEBテスト

BASIC WEBテストは、健全な社会生活の送る上で必要なコンプライアンスの知識を測定する試験です。

このテストでは得点に応じてレベル分けがなされ、受験者全員に「レベル評価証」が発行されます。

正答率が90%以上ならレベルA、70%〜89%ならレベルB、69%以下はレベルCです。

BASIC WEBテストにおける出題形式などの詳細は以下の通りになります。

出題形式 試験時間 問題数 内容
多肢選択問題 40分 30問(4肢択一5問・3肢択一25問) 「ビジネスコンプライアンス検定 初級・上級」の前提となる入門的な内容

おすすめテキスト・問題集・過去問

ビジネスコンプライアンス検定の独学におすすめのテキストや問題集は以下の4冊です。

題名 価格 ページ数・内容・出版社
ビジネスコンプライアンス検定
初級 問題集
2,000円
+税
  • 129頁
  • 試験要項・初級過去問4回分(正答・解説付)
  • 出版:株式会社 サーティファイ
  • ビジネスコンプライアンス検定
    上級 問題集
    2,800円
    +税
  • 136頁
  • 試験要項・上級過去問3回分(正答・解説付)
  • 出版:株式会社 サーティファイ
  • 初級 ビジネスコンプライアンス
    第2版
    2,800円
    +税
  • 237頁
  • コンプライアンスの基本論・総論
  • ビジネスコンプライアンスと法・ルール
  • 出版:東洋経済新報社
  • 企業法とコンプライアンス
    第3版
    3,800円
    +税
  • 342頁
  • 企業法の基本的・体系的理解
  • 企業法として重要な5つの法
  • コンプライアンスの基本的手法
  • 事例問題とコンプライアンスに関係する裁判例等の紹介
  • 出版:東洋経済新報社
  • 上記は公式テキストおよび公式問題集になります。独学の際はテキストをよく読み込み、問題集で演習を行いましょう。

    また公式サイトにはサンプル問題も公開されているため、是非利用してみて下さい。過去問ではありませんが、試験の内容を知るのに有効です。

    ビジネスコンプライアンス検定の勉強をするメリット

    飛び跳ねる女性 資格のメリットを知ると試験勉強の良いモチベーションになります。

    ビジネスコンプライアンス検定を取ることで昇進に繋がる

    ビジネスコンプライアンス検定は、コンプライアンスの知識や技能を客観的に証明する資格です。

    そのため、コンプライアンス経営を重視する企業が多い現代においては、非常に価値のある資格と言えるでしょう。

    コンプライアンスに関するスキルをアピールできるため、取得すれば昇進のチャンスもあります。

    また転職時には、この資格を持っていることで安心できる人物であると見なされるでしょう。

    ビジネスコンプライアンスを体系的に学べる

    会社では、コンプライアンスに関する内容を体系的に学ぶ機会は少ないのが現状でしょう。

    そのため、ビジネスコンプライアンス検定の受験を社内研修に取り入れれば、社員に充実したモラル教育を行うことが可能です。

    コンプライアンスに関する社内教育に力を入れているという対外的なアピールにもなるため、会社の評価が高まることに繋がります。

    ビジネスコンプライアンス検定は就職に役立つ

    コンプライアンスへの意識が高まりを見せる昨今では、企業内に自前のコンプライアンス部署やCSR部署を持つ会社も多いです。

    そのため、ビジネスコンプライアンス検定を取得すれば、それら部署への就職・転職で有利になります。資格があれば、即戦力として活躍が期待されるでしょう。

    またすでにそうした部署に所属している人は、普段の業務に資格の知識や技能を役立てることができます。

    ビジネスコンプライアンス検定の試験日程・会場・申し込み方法

    こちらを見る女性 ここからはビジネスコンプライアンス検定の受験に必要な情報をお伝えします。

    ビジネスコンプライアンス検定の基本情報

    ビジネスコンプライアンス検定は年に2回実施されます。試験日は例年2月と8月の第1日曜日頃です。

    実施会場は、札幌、仙台、東京、横浜、新潟、静岡、名古屋、大阪、広島、福岡の10都市にそれぞれ設けられます。

    ビジネスコンプライアンス検定の申し込み期間は、前回試験の終了翌日から試験本番の3週間前までです。

    合格発表は試験後1ヶ月を目処に実施されます。発表方法は合否速報通知メールもしくは合否結果の郵送です。

    ビジネスコンプライアンス検定に受験資格や受験料

    ビジネスコンプライアンス検定に受験資格はありません。学歴や年齢などに関わらず、誰でも受験できます。

    いきなり上級から受けることも可能です。

    またビジネスコンプライアンス検定の受験料は、初級が5,700円、上級が8,200円となります。

    支払い方法は、銀行振込・コンビニエンスストア・クレジットカードの3通りです。

    ビジネスコンプライアンス検定と合わせて取りたいおすすめ資格

    スマホを見るひと ビジネスコンプライアンス検定を取得したら、合わせて以下の資格を取得するのも良いでしょう。

    ビジネスマネジャー検定試験

    ビジネスマネジャー検定試験は、マネジャー(管理職)として働く上で重要となる基礎的な知識が習得できる検定試験です。

    ビジネスマネジャー検定試験の主催団体は、東京商工会議所になります。

    この検定に合格することで管理職としてレベルアップすることが可能です。

    試験勉強を通して、マネジメントに関する知識を効率的に習得できるため、キャリアアップを目指す人にもおすすめできます。

    また、確かな知識やスキルが身に付くことで、管理職としての不安や戸惑いを軽くすることもできるでしょう。

    ビジネスマネジャー検定試験の近年の合格率は55%前後のため、比較的合格しやすい試験です。

    ちなみに試験はマークシート方式で行われ、受験資格はありません。

    コンプライアンス・オフィサー認定試験

    コンプライアンス・オフィサー認定試験は、ビジネスコンプライアンス検定同様、法令知識や倫理観、社会的常識などの習得度合いを測るものです。

    認定試験には、金融コンプライアンス・オフィサー1・2級と保険コンプライアンス・オフィサー2級の3種類があります。

    主催団体は日本コンプライアンス・オフィサー協会です。

    ビジネスコンプライアンス検定はビジネスパーソン一般を対象としていますが、コンプライアンス・オフィサーは金融業界や保険業界に特化した内容です。

    金融コンプライアンス・オフィサー1級は事例付記述式、金融2級・保険2級に関しては四答択一式で実施されます。

    合格率は50%程度と、こちらも比較的合格しやすい試験と言えるでしょう。

    ちなみコンプライアンス・オフィサー認定試験に受験資格はありません。いきなり1級を受けることも可能です。

    対象者としては、1級は銀行等金融機関の上級管理者、2級は初級管理者や一般の職員となっています。

    CSR検定

    「CSR検定:サステナビリティ経営とSDGs」とは、CSRの意義を企業や組織に普及させることで、社会における生産性の健全化や競争力の向上に貢献する人材を育成するために存在します。

    ちなみにCSRとは「corporate social responsibility」の略で、企業の社会的責任を意味する用語です。

    企業が倫理的な観点から社会に貢献する責任のことを指します。

    またSDGsは「持続可能な開発目標」の意味です。

    倫理的な内容を扱う点ではビジネスコンプライアンス検定に通じるところがあるでしょう。

    CSR検定は、企業内のコンプライアンスだけでなく、社会全体を視野に入れた内容です。

    株式会社オルタナと一般社団法人CSR経営者フォーラムが共同で主催しています。

    2019年度のCSR検定の合格率は、3級は73.94%、2級が56.9%、1級が31.5%です。

    そのため、2級までに関しては比較的合格しやすい試験と言えるでしょう。

    ビジネスコンプライアンス検定まとめ

    ビジネスコンプライアンス検定まとめ

    • 企業は社員のモラル教育としても使える
    • 合格率60%程度の比較的合格しやすい試験
    • 公式の問題集で演習を行うのがおすすめ

    ビジネスコンプライアンス検定について解説しました。

    この検定を受けることで、企業のコンプライアンス経営に必要な知識やスキルが身に付くため、あらゆる立場の人に有用です。

    独学でも比較的合格しやすい試験のため、自身のスキルアップを目指して積極的に受験することをおすすめします。

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