マンション管理士の平均受験回数は?不合格を何年も重ねないために

「マンション管理士の試験に落ちてしまったけど、不合格になるのは当たり前の事なの?」

「マンション管理士の平均受験回数はどれくらい?」

このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?

マンション管理士は合格率が1桁の難関資格なので、不合格になったとしても落ち込む必要はありません。

しかし、次回の合格を目指すためには勉強方法の工夫などが必要になります。

こちらの記事では、何回も不合格にならないための勉強法などについて解説します!

マンション管理士の平均受験回数についてざっくり説明すると

  • 平均受験回数は3回前後
  • 合格率は1桁台と難関である
  • 何年も不合格になるのを避けるためには工夫が必要
  • 学習スケジュールや反復学習が効果的

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マンション管理士の平均受験回数は3回前後

ノートとペン

マンション管理士の平均受験回数は、3回前後と言われています。

ただし、この数字は3回目で合格する人が最も多いということを意味するものではありません。

1〜2回で合格してしまう人もいれば4年ほどかかってしまう人もいます。

全体の割合としては1~2回で合格する受験者の割合が最も大きいものの、5回以上かけて合格する人も全体の1割程度存在するため、その平均をとるとおおよそ3回前後になるのです。

何年も不合格にならないための対策は必要となります。

合格難易度は安定して高い

マンション管理士試験の合格率は7~11%の間で毎年推移しています。

合格率に大きなブレは無く非常に安定しており、年によって試験の難易度が大きく変わるということはありません。

そのため、たまたま難易度が高い回に当たってしまうなど、試験問題との相性が悪く不合格になってしまう恐れは少ないと言えます。

しっかりと勉強して一発合格する実力のある人はどの年に受験しても合格できる一方、逆に勉強不足の人は何年かけても合格できない可能性がある程難しい試験なのです。

1点が非常に重いため、確実に取れる問題は取ることが重要です。

受験者数が減って簡単になっている?

マンション管理士の受験者数は年々減少しています。

実際に、2001年の受験者数は約10万人いましたが、2021年の受験者数は1.2万人程度にまで減少しているのです。

一般的に、受験者数が減るとそれだけ合格しやすくなるため、マンション管理士の受験者数が史上最も少ない水準である現在はマンション管理士を目指す人にとっては大きなチャンスであると言えるでしょう。

しかし、受験者数が減ったからといって昔に比べて著しく試験問題が簡単になったという訳ではありません。

合格率は依然として1桁台であり、合格までに500時間以上の勉強が必要といわれる程努力を要する試験であることに変わりはありません。

何年もかけて挑戦する価値はある?

それでは、苦労してマンション管理士を取得したときのメリットは何なのでしょうか?

独立・開業もできる資格

将来、独立開業を目指している人にとってマンション管理士は非常に魅力的です。

年金財政の不安などのネガティブなニュースが多い中、生涯現役で働くことが出来るマンション管理士の注目は高まっています。

マンション管理士として登録されるには実務経験等の要件はないため、試験に合格後すぐに独立・開業することも可能です。

また、マンションの老朽化などが進み、マンション管理士の仕事の重要性が認知されはじめているため、地方でもマンション管理士の独立・開業が進んでいます。

高年収を稼ぎ成功している独立マンション管理士は、まずは地域に密着し、地元の方々の信頼を得ることからスタートし、管理組合やマンションの住民と信頼関係をしっかりと築いてから複数のマンション管理組合の顧問になっているケースが多いです。

一度マンション管理組合の顧問となり、組合の方々との信頼関係を構築できれば、廃業するケースは稀です。

マンション管理士は他の士業と比べても競合は少なく、安定した仕事環境が予想できるのです。

就職・転職先もすぐ見つかる

マンションに住む人の割合は増えていること、相続税対策でマンションを作る人が増えていることなどを背景として、マンション管理士の需要は今後さらに伸びていくと考えられています。

マンション管理士事務所の他、不動産会社やディベロッパーなど、活躍できるフィールドが広く、多くの就職・転職先があります。

当然、マンション管理士試験に合格しているということはマンションの管理に関する法律や設備の知識があるということを意味するため、採用する側から見ると即戦力と見られるでしょう。

それだけでなく、低い合格率で知られるマンション管理士試験に合格するだけの能力があり努力もできる人間である、ということの証明にもなるため、人柄の面でのアピールにもなるでしょう。

そのため、業界を問わず一般企業への就職や転職でも資格が高く評価され、選考を有利に進めることが出来るメリットがあります。

年収は平均的なサラリーマン程で安定

マンション管理士の平均年収は400万円程度と言われており、平均的なサラリーマンと同じ水準です。

年齢が上がるにつれて年収も高まり、50代では平均年収は650万円以上となるケースが多いようです。

マンション居住人口の増加とマンション管理組合の高齢化に伴い、マンション管理士の需要は今後ますます高まることが予想されているため、自分のスキルや営業努力次第では平均以上の年収を稼ぐこともできるでしょう。

既に、800万円以上の年収を稼ぐマンション管理士もいるため、参考にしてみるといいかもしれません。

マンション管理士試験の合格点と合格率

様々な表情

マンション管理士試験の合格点

マンション管理士試験の合格基準点は明確に決まっていません。

ただ、合格に必要な点数は全体の7割程度が目安となり、例年50点満点中35点前後が合格基準点となっています。

過去5年の試験の合格基準点は35~38点の範囲に収まっており、8割得点できれば安全圏と言えそうです。

そのため、日頃の勉強でも7割を目指すのではなく8~9割の得点を目指すようにしましょう。

マンション管理士の合格率

ここで、過去8年分の試験結果データを見てみましょう。

年度 受験者数 合格者数 合格率
平成27年度 14,092人 1,158人 8.2%
平成28年度 13,737人 1,101人 8.0%
平成29年度 13,037人 1,168人 9.0%
平成30年度 12,389人 975人 7.9%
平成31年度 12,021人 991人 8.2%
令和2年度 12,198人 1,045人 8.6%
令和3年度 12,520人 1,238人 9.9%
令和4年度 12,209人 1,402人 11.5%

毎年の合格率の変動は2%未満であり、ここ5年間は合格率が7~11%前後で安定しています。

また、合格者数は50代が最も多く、次いで40代・60代の順番となっています。

つまり、難易度は高いものの、会社勤めの方でも働きながらコツコツと勉強することで取得を目指せる資格であることが分かります。

マンション管理士の合格率が低い理由

間違いだらけのノート

こちらのトピックでは、マンション管理士試験の実際の難易度について考察します。

合格率は見かけほど低くはない

低い合格率だけに着目してしまうと「難しい」という印象が先走り受験を躊躇してしまうかもしれません。

しかし、マンション管理士試験は受験資格がないので、明らかに勉強不足の人や本気で合格を目指していないやる気のない人も受験しています。

合格までに必要な勉強時間は500時間程度と言われており、一日3時間勉強しても半年間ほどかかる試験なので、準備が不十分なまま受験する人が多いのが実態なのです。

また、受験者の中には高齢の方も多く、趣味の延長で受験している人も一定数いるため、「本気で合格を目指して勉強をしてきた人」だけに絞ると実質もっと高い合格率になると予測できるのです。

勉強法には押さえるべきポイントあり

マンション管理士試験に合格するためには、いくつか押さえておくべき勉強のコツやポイントがあります。

そういったノウハウを知らずに勉強してもなかなか合格ラインに達することができず、何回も不合格を繰り返してしまうのです。

そのため、本気で合格を目指しているのであれば、予備校や通信講座の利用がオススメです。

予備校や通信教育では、講師の方の指導やカリキュラムに従って勉強していれば自然と合格できるレベルに達することができるため、問題なく勉強を進めることが出来ます。

一方、独学では非効率な勉強を続けてしまったり、効果的な勉強法を実践できずに不合格になってしまいやすいので、注意が必要です。

選択問題の対策が勝負

マンション管理士試験では全て四者択一形式による出題がなされるため、記述式問題が中心となる他の士業資格に比べて、勉強を進めやすいのが特徴です。

また、科目によっては同時並行で横断的に勉強した方が効率よく学べる論点があります。

それに気付かずに、ただ目の前の科目に注力して勉強してしまうと非効率になってしまい、勉強の全体像もイメージできなくなります。

このように、マンション管理士試験の勉強を進めるにあたり重要なのは、勉強量の分配や科目学習の順番のコツを掴むことです。

合格の目安とされる500時間の勉強時間の内、前半はまずテキストの内容をインプットし、しっかり知識として定着させることに使うのが大切です。

インプットが済んだ後は、練習問題や過去問題などを通じて本番の形式に近い選択問題に挑戦し、問題に慣れるようにしましょう。

このように、マンション管理士の勉強にはコツが必要なので、合格率も低くなってしまっているのです。

管理業務主任者と並行して勉強も

マンション管理士は、管理業務主任者の勉強と並行して進めることが出来ます。

そもそもこの2つの資格は関連性と親和性が高く、試験範囲の被りが非常に多いので、ダブルライセンスも容易です。

日程的にもほぼ同じ時期に試験が行われるため、勉強が順調であれば1年で2つとも取得することもできるでしょう。

また、これら2つの資格を持っていることは不動産に関する知識の証明になり、これにより様々な業界で重宝される存在になれるため、自身の市場価値を高めることができます。

さらなるステップアップとして、宅建士も取得できれば不動産のプロフェッショナルと言えます。

何年も不合格になっても気負いすぎない

かわいい犬

マンション管理士の試験難易度・合格率を考えると何回も不合格になるのは珍しいことではありません。

そのため、不合格になってしまったとしても過度に落ち込む必要は全くありません。

むしろ、何度も試験に向けて勉強するという毎年の努力は無駄になっておらず、確実に有意義な経験として活かしていくことが出来ます。

実際、何年も勉強してきた人の方が理解度は高く、知識が定着しているため着実に合格に近づいているのです。

これは、合格後に仕事をする上で確実に有利です。勉強した内容をそのまま実務に活かす事が出来るため、すんなりと業務に入ることが出来ます。

1回で合格した人はあまり知識が定着していないことが多く、合格を知った直後にせっかく学んだ内容を忘れてしまうケースも大いにあるのです。

何回もの不合格にもめげずに、着実に合格を目指すためには反復を継続してひたすら理解することを心掛け、頻出論点などを覚えていくしかありません。

一番いけないのは気持ちを切らしてしまい諦めることです。

不合格になってしまったからといって短気を起こして勉強をやめるのではなく、次の試験のためにしっかりと気持ちを切り替えて努力を継続するようにしましょう。

試験に落ちてしまったときの切り替え方

マンション管理士試験は年に一度しかなく、落ちてしまうともう一年勉強しなければなりません。

これまで頑張ってきた上で不合格という結果を知ったときは、当然落ち込みます。合格発表は例年1月なので、年明け早々悲しい知らせを受けてしまうとなおさらショックです。

そこで、すぐにまた勉強を開始するのではなく、少しリフレッシュ期間を設けてみることもおすすめです。あえて勉強から離れて、気持ちをしっかりと切り替えてからまた勉強を開始すればよいのです。

リフレッシュ期間が長すぎるとこれまでの知識を忘れてしまうので、せいぜい長くても1か月程度にしておきましょう。

つらいときは少し休んで、モチベーションをうまく保つようにしましょう。

一発合格を達成するための勉強法は?

女性と参考書

勉強する上で意識すべき事は「量より質」です。

質の高い効率的な学習をすることで、勉強時間を大きく短縮することができます。

ダラダラと質の悪い勉強をしていても時間ばかりかかってしまい、なかなか合格ラインを越えることができないため注意が必要です。

学習スケジュールは必ず立てる

学習のスケジュールは勉強を進めていく上での指針となるため、必ず自分自身でスケジュールを管理するようにしてください。

学習スケジュールを立てることで本番試験までに過不足のない学習ができる上に、自分の進捗が可視化されモチベーションが維持できるため非常に有益です。

また、キツキツの日程では体調不良や家庭の都合などの突発的なトラブルが起きたときに対処できなくなってしまう可能性があるため、必ずゆとりがある日程を組むようにしましょう。

ゆとりがあれば一通りの勉強が終わった後に、苦手分野を徹底的に潰すなどの対策を取ることができるためです。

コツコツ続けることが最重要

学習スケジュールを立てることで勉強が継続しやすくなることに加え、毎日継続的に勉強する習慣を作ることが出来ます。

勉強する際には、とにかく継続が何より大切であり、短時間であっても毎日続けることを意識しましょう。

地道に勉強を続けてきた人が最後は合格を勝ち取るのです。

反復学習で暗記問題も克服

マンション管理士では理屈を理解するだけでなく、暗記が必要になる場面があり、そのようなときはシンプルに覚えることが得点に直結します。

しかし、暗記が苦手な方もいらっしゃると思います。そこで参考にしてほしいのが「忘却曲線」です。

暗記ものは一度覚えただけでは記憶に定着させることはできず、当然時間の経過とともに忘れてしまいます。

そこで重要になるのが反復学習です。何度も繰り返し覚えなおした記憶は脳に定着してなかなか忘れなくなっていきます。

そのため、何度も繰り返し復習したり解説を読み込むことが効率的な勉強と考えられます。復習のタイミングとしては、最初は短い間隔で復習し、徐々に間隔を開けていくことが効果的とされています。

暗記が苦手な人はぜひ試してみてください。

独学では不合格から抜け出せないことも

上記のような勉強の基本的なコツはあるものの、やはり自己流の勉強法には限界があるものです

「勉強量を重ねても点数が伸びない」と感じるのであれば、なるべく早く予備校や通信講座でプロの講師から学ぶようにすることをおすすめします。

特に通信講座であれば社会人の方でも隙間時間を使ってスマホで勉強できるので、働きながらでも合格を目指しやすいでしょう。

フォーサイトのマンション管理士講座がおすすめ

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マンション管理士の平均受験回数まとめ

マンション管理士試験の平均受験回数まとめ

  • 平均受験回数は3回であり、合格率は1桁台
  • 押さえるべきポイントを押さえた勉強法を実践しつつ、8〜9割の得点を目指そう
  • 何年も不合格になっても努力を継続しよう
  • 学習スケジュールや反復学習により一発合格を目指そう

マンション管理士試験の難易度が高いことがお分かりいただけたと思います。

難易度が高いとはいえ、しっかりと対策をとり効率の良い勉強を行い、あきらめずに地道に続けることが合格への近道です。

効率の良い勉強法で、確実に合格を手にしましょう!

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