ビジネス実務法務検定3級の難易度は高い?勉強時間や合格率・独学可能かまで解説!

「ビジネス実務法務検定試験3級に興味はあるけど、難しい?」

このように感じている人もいるのではないでしょうか。

実はビジネス実務法務検定試験3級は、他の資格に比べて難易度は高くはないのです。

この記事では、ビジネス実務法務検定試験3級の難易度や勉強時間や合格率・独学可能なのかについて詳しく解説していきます。

読み終わった頃には、受験に向けて気持ちは高まっているでしょう。

ビジネス実務法務検定3級の難易度をざっくり説明すると

  • ビジネス実務法務検定3級の難易度は高くない
  • 合格率は約70%から80%を推移
  • 十分に勉強をすれば、独学は可能

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ビジネス実務法務検定3級の難易度

ビジネス実務法務検定3級の難易度表

あなたが興味を持ったビジネス実務法務検定試験の資格は、一見難しいと感じる人もいるでしょう。実はビジネス実務法務検定試験は、他の資格と比べると難易度は高くありません。

意外だと思った人のためにも、詳しく説明していきます。ビジネス実務法務検定試験の合格率は約70%から80%の高い数値になっているのです。最大で10人中8人が合格する計算になり、誰にでも合格するチャンスがあります。

ただ、合格率が高くても勉強をしなければ不合格になる可能性もあり、日々勉強をしていく事は大前提です。コツコツと学習を積み重ねていけば、合格にグッと近付いてくるでしょう。

そもそもビジネス実務法務検定とは?

まず、ビジネス実務法務検定試験とはどのような資格なのか、説明していきましょう。

ビジネス実務法務検定試験は、ビジネスで必要となるコンプライアンスの能力(法令遵守)の基礎的な法律の知識を身に付ける事を目的としています。

法律には民法・商法・独占禁止法・個人情報保護法などがあり、ビジネスに関する法律の知識を学んでいくのです。

多くのリスクがある中で、法律の知識を身に付けていれば未然に防ぐ事が出来ます。トラブルが起こると様々な負担が増えてしまいますが、事前にリスクを察知する事は可能です。

事前に問題解決を目指すためのコンプライアンスの能力を身に付ける資格になっています。

どんな人におすすめの資格なの?

このビジネス実務法務検定試験の資格は、どんな人におすすめなのでしょうか。実は社会人のみならず、学生にもおすすめの資格です。

社会人では法務に関わる仕事に就きたい人や法務に関わっており、知識を深めたい人などが該当するでしょう。また、法律の知識が不足していると感じる人は1から勉強する場合もありますね。

学生では、特に法学部で法律を学んでいる人や難関の法律の資格を目指す人におすすめの資格です。法律の幅広い知識を得るためには、取り掛かりやすくなっているでしょう。

ビジネス実務法務検定3級の試験内容

ここではビジネス実務法務検定3級の試験内容について、時間・出題方法や合格基準を紹介していきましょう。

ビジネス実務法務検定の試験内容は、企業間の取引に関する法律の知識が出題されます。まず3級では、ビジネスにおいて必要な法律の基礎知識を学んでいくのです。

初歩的な要素が強いため、専門的な知識が出題される事は少ないでしょう。ビジネスで直面する取引上の法律の知識が問うようになります。

試験内容・時間・出題形式は以下の通りです。

試験内容 時間 出題方法
企業間取引に関する法律知識 90分 マークシート方式

ビジネス実務法務検定3級での試験時間は90分、出題方法はマークシート方式になりますので、覚えておきましょう。

続いて合格基準ですが、ビジネス実務法務検定の3級は100点中70点以上になります。しっかりと勉強をすれば、合格する事は難しくないです。

また、3級の受験手数料は5500円になっております。

3級の頻出範囲について

ビジネス実務法務検定試験では、企業間の取引に関する法律の知識が出題されます。その中でも3級は、ビジネスに関する法律の基礎知識を学びます。特に、債権の管理・回収などの分野が出題範囲でも配点比率が高くなっているのです。

出題される問題は基礎的な要素が強く、身近に感じる事が多いかもしれません。日常生活でも起こり得るトラブルを考えながら、効率的に学習を進める事が出来るでしょう。

ビジネス実務法務検定試験3級の受験資格はある?

ここまで読み進めた人は、前向きに受験しようと考えている人もいるのではないでしょうか。そこで気になってくるのが受験資格の有無でしょう。

ビジネス実務法務検定試験3級の受験資格については制約はなく、誰でも受験する事が可能です。

他の難関資格では受験資格がありますが、ビジネス実務法務検定試験3級にはないです。受験のハードルは低くなっており、興味を持った人は積極的に受験してみましょう。

試験会場・試験日程について

続いて、ビジネス実務法務検定試験3級の試験会場と試験日程・本試験日と合格発表について説明していきます。

2023年度の試験日程は以下のようになります。

試験日 申込期間(個人)
6月23日~7月10日(第53回) 5月19日~5月30日
10月27日~11月13日(第54回) 9月22日~10月3日

また、試験方式はIBT方式またはCBT方式となります。

合格発表は試験終了後、即時採点された結果が画面に表示されます。

3級は年2回試験が行われるため、挑戦しやすく合格率も良くなっていると言えるでしょう。

ビジネス実務法務検定3級試験の合格率

ここまで読んだ人は、ビジネス実務法務検定試験3級について理解を深めたのではないでしょうか。資格の内容や試験日程について分かった事で、気持ちの準備も出来てきたはずです。

いよいよ試験を受けようとする人は、勉強に取り組もうとするかもしれません。その前に、もう少しだけ試験内容を数字で見ていくことにしましょう。ここでは、ビジネス実務法務検定試験3級の合格率や受験者層などを紹介していきます。

試験を受けようとしている人が毎年どれぐらいで、合格する人は何人なのか把握しておきましょう。その情報を知る事で臆せず、試験に臨むことができるでしょう。

ビジネス実務法務検定3級の合格率は約70〜80%と高い

2019年に実施されたビジネス実務法務検定を含めて、過去3回分の合格率は以下のようになります。また、受験者数や合格者についてもご覧下さい。

試験年度 実受験者 合格者数 合格率
47・48回 2020 9,372 7,097 75.7%
49・50回 2021 14,279 12,601 88.2%
51・52回 2022 13,568 11,293 83.2%

データ出典:東京商工会議所 データ

過去の3回の試験の合格率は、70%~80%台と高い数値です。3級の試験は最初に受ける級であり、難易度も低くなっています。まずは、3級から受けてみて知識を深めてみても良いでしょう。

ビジネス実務法務検定3級合格までの勉強時間

勉強を始めようとしている人は、ビジネス実務法務検定3級の合格に必要な勉強時間が気になるでしょう。一般的には60時間ほどが勉強時間の目安になっています。

例えば、1日1〜2時間ずつ勉強した場合は約1ヶ月は必要です。忙しくて時間が取れない時は、もっと日数が掛かります。社会人になると勉強する時間が限られてくるため、3ヶ月ぐらいを目安にしてはどうでしょうか。

コツコツと勉強を重ねる事が、合格への近道です。焦らずに自分のペースに合った方法で、進めていきましょう。

ビジネス実務法務検定3級試験の受験者層

ここではビジネス実務法務検定3級の受験者層について、紹介していきます。どのような人達が受けているのか、ご覧下さい。

区分 受験者
金融・保険業 18.2%
その他サービス 14.7%
製造業 13.0%
大学生 11.3%
卸売業 7.5%
運輸・通信業 7.3%
建設業 6.3%
電気・ガス水道業 5.6%

※大まかな区分で、紹介しています。

受験者は様々な業種の人が受験しており、ビジネス上では法律に関係する機会が多い事が分かります。また、大学生の受験者は全体の1割を占めて、学生の時から法律の知識を得ようとしている人がいますね。

ビジネス実務法務検定を取るメリット

すでに資格を習得しようと決意を固めた人も多いかもしませんね。コツコツと勉強を積み重ねてビジネス実務法務検定を取得した場合、どのようなメリットがあるのか気になるでしょう。

この先、就職・転職を考えている人は有利になるのでしょうか。それとも会社内の異動で専門の部署に配置されやすくなるのか、知りたくなるはずです。努力して習得した資格ですから、可能であれば活かしていきたいですね。

ここでは、ビジネス実務法務検定を取得するメリットについて、説明していきます。今後のあなたの人生に役に立つ情報になるでしょう。

現在の仕事でも役立つ!

現在、社会人として働いてる人は今の仕事に活かす事が出来ます。残念ながら、ビジネス実務法務検定3級には独占業務はありません。しかしながらビジネス実務法務検定で得た知識は営業・販売や総務・人事など業務にも役に立ちます。

企業内ではビジネス上のリスクマネジメントに繋がるため、ある企業では社内資格制度に取り入れています。社内資格制度として、社内での価値は確実に上がっているようです。

社内での重要性が高くなり、これからも資格習得を目指しても良いのではないでしょうか。

就職・転職での強みに

就職・転職の場合もビジネス実務法務検定は強みの要素になります。履歴書に記載出来て、法律の知識がある事をアピールする事が可能です。

資格の習得を望んでいる会社には、目に留まるでしょう。法律の知識を得ている事は、ビジネス上でプラスになります。

しかし、ビジネス実務法務検定の資格を持っている事で特別な効力が生じるわけではなく、基本的に一般企業で勤めるようになるでしょう。この資格で士業事務所に所属する事はあまりありません。

次の法律系資格に向けたステップアップ

新たに法律系の資格を取得を考えている人には、ビジネス実務法務検定はメリットになる場合もあります。それは、ビジネス実務法務検定で学んだ知識が活かせるからです。

民法・刑法・商法・著作権法を学ぶ事は、司法書士・行政書士・弁理士などの法律系資格の勉強にも役に立ちます。法律の専門家を目指す人はステップアップへのはじめの一歩としてビジネス実務法務検定に挑戦しても良いでしょう。

法律の基礎知識を得ている事は、日常生活・会社・新たな資格習得と様々な場面でメリットになります。

ビジネスに必要な法律知識が得られる

会社ではコンプライス(法令遵守)の重要性が高まっています。寧ろ、コンプライスは当たり前になっているのが現状でしょう。従業員に対しても法律に関する知識は求められています。

そのため、ビジネス実務法務試験検定で得た知識は様々な部署で活かされるでしょう。コンプライアンスを重視する会社で働く人には、大きなプラスになりますね。

会社だけではなく、従業員は自らを守る武器として役に立つ資格です。資格習得をして、損する事はないでしょう。

ビジネス実務法務検定は2級以上が有効?

ここまでビジネス実務法務検定の3級について説明してきましたが、社会で資格として役に立つのは2級以上になります。

3級よりも2級は難易度は高くなりますが、しっかりと勉強すれば合格は可能です。

その上の1級に関しては難易度はかなり高くなり、取得自体を目指す人が少なくなります。ハードルがグッと上がるため、簡単には受ける事は出来ませんね。

ビジネス実務法務検定はどこまで目指すべきか?

これまでビジネス実務法務検定の3級を説明してきましたが、他にも2級・1級があります。3級に関しては難易度も低くくなっており、合格率は70%~80%です。

更に上の2級もある程度の勉強が必要になりますが、取得は十分に目指すことができます。

しかし、1級は合格率が1割程度となっており、解答もマークシート方式から論述式に変わってきます。知識のみならず実務まで問われるため、合格する事は難しくなっています。

1級を目指すには相当な時間や労力が必要になるため、明確な目的がある人に限られてくるでしょう。可能であれば、他の国家資格に挑戦してみる方が良いかもしれません。難関の国家資格を目指す選択肢もあります。

ビジネス実務法務検定は独学合格できるのか

ビジネス実務法務検定の取得を目指す人は、社会人が多くなっている事は上記で説明してきました。ただ、社会人になると仕事がメインで、勉強する時間が限られてくるでしょう。

独学で資格習得をする事が可能なのか、知りたくなります。資格習得の難易度は低くても、独学では難しいかもと考える人もいるでしょう。そのような不安を感じている人にも安心してもらうために、詳しく解説していきます。

資格習得が独学で可能だと分かれば、自らの生活スタイルに合わせた勉強方法が出来ます。果たして、独学で進める事が出来るのでしょうか。

市販テキストでの独学が基本

基本、ビジネス実務法務検定3級は独学で可能です。合格率や勉強時間を見ても難易度の高くない資格になっています。コツコツと勉強を進めていけば、十分合格は出来ます。

独学の方法として、市販のテキストと過去問題集などを解く事が合格への近道です。特別な事はする必要はなく、テキストと問題集を何度も解く事で自然と知識を深めていけます。

ここで得た法律の知識は、日常生活にも活かせる事が出来ます。自信を持って、資格習得を目指していきましょう。

スケジューリングは大切に

独学で合格を目指す人にとって、大事な事は継続して勉強に取り組む事です。まずは、しっかりとした学習のスケジュールを立てましょう。一日単位でのノルマを設定することもおすすめです。

合格までの道筋が見えれば、自然と勉強しやくなるはずです。無理なく、負担を減らして上で勉強を進めていきましょう。

過去問から頻出分野を知る

資格習得に向けて勉強を進めていく上で、意識する点があります。それは、過去問を解きながら頻出範囲や出題傾向を知っていく事です。過去問から学べる事も多くあるので、コツコツと解いていきましょう。

また、過去問は公式ホームページでも手に入ります。1度、ご覧になってみることをおすすめします。

独学におすすめのテキストは?

ビジネス実務法務検定3級に独学で受かるためには、適切なテキスト選びが大切です。

資格Timesでは東京商工会議所の出版する「ビジネス実務法務検定3級公式テキスト」をお勧めします。

こちらのテキストでは、ビジネス実務法務検定3級試験の合格に必要なすべての知識を細かく網羅した内容になっています。

また、民法や働き方改革関連法などの重要法改正にも対応しており、より実際の試験で役立つ知識が詰め込まれているテキストです。

この一冊を完璧にするだけで合格に大きく近づく、そんなテキストと言えるでしょう。

忙しい社会人には通信講座がおすすめ

独学では不安が残るという方や、仕事が忙しくて十分な勉強時間が確保できないという方も多いと思います。

そういった方には効率よく学習でき、独学よりも短い学習期間で合格ができる通信講座の受講をお勧めします。

特に、スタディングの通信講座は内容が非常にわかりやすく、また隙間時間を有効に活用できるスマホ学習機能も備えています。

さらに、講座の受講費用も非常に安く、講座を受講したいけどあまりお金をかけたくないという方や、試しに講座をとってみようと思っている方にも非常におすすめできる通信講座です。

ビジネス実務法務検定3級の難易度まとめ 

ビジネス実務法務検定3級の難易度

  • ビジネス実務法務検定3級の合格率は70~80%
  • 基本は独学でテキストと問題集を解く
  • 計画を立てて、日々の継続が大事

ビジネス実務法務検定3級の難易度について、解説してきました。

他の資格に比べて難易度は低くなっており、合格しやすくなっています。

法律の知識を得るためにも、1度試験を受けても良いのではないでしょうか。

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