FP2級の勉強スケジュールはどんな感じ?独学の勉強法や最短合格に向けたコツも解説

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ファイナンシャルプランナー

FPこう

「FP2級を受けたいけど、合格できるか不安・・・」

「FP2級の勉強スケジュールの立て方が知りたい!」

FP2級の試験を受ける方は、合格に繋がる効果的な勉強スケジュールの立て方が気になっているのではないでしょうか。

そこで、この記事ではFP2級の勉強スケジュールの立て方を具体的に解説します。 また、短期間で合格するための方法も併せてご紹介します。

ぜひこの記事を参考に、FP2級の合格に向けたスケジュールを立ててみましょう!

FP2級の勉強スケジュールについてざっくり説明すると

  • 勉強時間の目安は150〜300時間
  • 独学の場合はさらに勉強時間が長くなることもあるので注意が必要
  • 試験の日程から逆算して勉強スケジュールを決めるのがよい

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FP2級取得の勉強スケジュールと必要な勉強時間

成功 FP2級を取得するには、どのくらいの勉強時間が必要なのでしょうか。また、勉強スケジュールの立て方についても解説します。

取得に向けて必要な勉強時間

FP2級取得のために必要な勉強時間の目安は150〜300時間です。

1日2時間勉強できるならだいたい3〜5ヶ月、1日4時間勉強できるならだいたい2〜3ヶ月必要になります。

しかし、金融関係の仕事をしている方は、あらかじめFP2級の内容をある程度理解できているため、勉強時間は短くなります。

また、FP2級の学科試験の内容はFP3級と被っているものが多いため、すでにFP3級を取得しており、FP3級の内容を理解している人も勉強時間は少なくなるでしょう。

まず、自分に必要な勉強時間を理解し、それに基づいて勉強スケジュールを考えましょう。

勉強スケジュールの立て方と具体例

FP2級の試験は、1月・5月・9月と年に3回行われます。

勉強の進捗状況に合わせて受験する回は自由に決められますが、5月にFP3級を受け、9月にFP2級を受ける場合には、注意が必要です。

FPの参考書は、6月〜7月ごろに最新版が出版されることが多いです。

よって9月にFP2級を受ける場合、最新版の参考書を手にいれられる時期が遅くなってしまうことがあるので、そのことを考慮して勉強スケジュールや受験する回を決めていきましょう。

また、勉強スケジュールを立てるときには、試験の日程から逆算して勉強期間を決定するようにしましょう。

試験まで1日1日何を勉強する必要があるのか考え、それに基づいて勉強スケジュールを立てる方法が王道です。

1日に3時間勉強し3ヶ月で合格を目指す場合

1日に3時間勉強し、3ヶ月で合格を目指す場合、まず最初の2ヶ月では、学科試験で出題される6科目の基礎固めを行います。

最初に参考書の目次を見て全体像を掴んでから勉強すると進めやすいでしょう。また、この期間には、参考書を読みながら同時に問題演習も行っていきます。

そして最後の1カ月に過去問や模試を使って演習量を増やし、アウトプットを行いましょう。また、この期間に試験の時間配分や問題形式も確認しておきます。

独学で学習スケジュールを立てる際の注意点

独学最大の課題として、モチベーションを維持することが挙げられます。

よって、スケジュールを立てる際には適度に息抜きを挟むなどして、モチベーションを長期間にわたって維持できるように工夫するようにしましょう。

また、独学は学習相談できる相手が周りに存在せず、非効率な学習になるリスクが高いことから、スケジュールを立てる際の学習時間は目安のものよりも高く見積もるのがおすすめです。

学科試験に向けた勉強法

ペンとノート

ここからは、FP2級の学科試験の具体的な勉強法をご紹介していきます。

学科試験の問題形式

FP2級の学科試験の出題形式は全て4択問題です。

FP3級が2択か3択なのに比べると、選択肢が多い分、それぞれの選択肢の正誤がわかるためには、幅広い知識を得ておく必要があります。

そのため、覚えておくべき範囲や勉強量はFP2級の方が増えますので、この点は予め心得ておくようにしましょう。

おすすめの学科試験の勉強法

まず参考書を軽く眺めながら1周したあと、問題演習をしながら、該当箇所を確認するために再度読み直していきます。

FP2級では、参考書を読んでも問題が解けないことがよくあります。参考書1週目のときは、問題が解けなくても気にせず勉強を進めていきましょう。

また、内容の理解よりも暗記する方が重要であるため、何度も参考書と問題集を繰り返すことが効果的です。

問題を解くときは、一定の分野の問題をひたすら解くよりも、どんどん問題集を解き進めてさまざまな分野の問題に触れることがおすすめです。

問題集をどんどん解き進めていくことにより、各分野の問題を再度解くまでに適度な間隔が空きます。

その状態で再度解くため、長期記憶として記憶に残りやすくなるのです。

FP2級は試験科目が多いので、一科目に集中して勉強するのではなく複数科目を同時並行して勉強するほうがおすすめです。

実技試験に向けた勉強法

マーカーとメガネと参考書

FP2級の実技試験は、どのような勉強法を実践すればよいのでしょうか。

実技試験の問題形式

FP2級の実技試験とは、何か実技をするわけではなく、資料を読み取ったり、多少計算をしたりする筆記試験です。

FP2級の試験を開催しているきんざいと日本FP協会では、実技試験を5種類用意しています。

  • 資産設計提案業務(日本FP協会)
  • 個人資産相談業務(きんざい)
  • 中小事業主資産相談業務(きんざい)
  • 生保顧客資産相談業務(きんざい)
  • 損保顧客資産相談業務(きんざい)

この中から、得意なものや志望職種に合わせて1種類選びます。

特に希望がない場合は、資産相談業務か個人資産相談業務を選択して勉強すると、幅広い知識が身に付けられるためおすすめです。

参考までに、過去2回分のそれぞれの合格率をご紹介します。

資産設計提案 個人資産相談 中小事業主資産相談 生保顧客資産相談 損保顧客資産相談
2023年5月 58.6% 39.8% 39.2%
2023年1月 59.5% 34.1% 63.0% 32.0%

FP協会合格率出典:FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ

きんざい合格率出典:試験結果

おすすめの実技試験の問題形式

実技試験を受けるにあたって、知識は学科試験の勉強で得たもので十分対応できます。

そのため、実技試験を受けるにあたって新たに何かを勉強する必要はなく、問題集を解いてわからなかった問題がある場合、参考書の該当箇所を勉強し直すことが対策となります。

間違った問題はメモしておき、何度も繰り返し解きましょう。間違えた部分をノートにまとめておくのも方法の一つです。

また、実技試験では計算をする箇所があります。計算ミスをしないよう、丁寧に計算することも大切です。

おすすめの過去問使用法

チェック

過去問を解くことにより、内容の理解度を高める効果が見込めるので、過去問は必ず解くようにしましょう。

また、過去問を解いたあと分野ごとの正答率を確認すれば自分の苦手な分野がわかるので、正答率の算出は必ずやっておきましょう。

過去問には、出題分野ごとにまとめられているタイプと、本番の試験と同じ形式で解けるタイプの2種類があります。この2種類を使いわけることが効果的です。

分野ごとにわかれているタイプの過去問集は復習がしやすいため、勉強の最初の段階で解くことがおすすめです。

本番タイプのものは、実際の試験の雰囲気を掴むことができるため、試験直前の最終段階で解くことがおすすめです。

試験に慣れておくことができますし、本番でも緊張せず実力が出せるでしょう。

FP2級に最短合格を目指す場合

戦略

FP2級になるべく短い勉強期間で合格したい方は多いでしょう。そこで、最短での合格を目指す方法を解説します。

1ヶ月での合格は可能?

1か月で合格することは、さまざまな条件があれば不可能ではありません。

例えば、もともと金融関係の仕事をしており知識を持っている場合です。

また、もう一つは、過去問をとにかく解き、出題範囲の知識を1か月で理解することです。

ただ、二番目については、1か月と短い期間で全く知らない分野の知識を身に付ける必要があるため、参考書を読んで知識を身に付けている時間はありません。

参考書は読まず、最初から過去問をひたすら解くことで知識を身に付け、試験問題にも対応できるようにならなければなりません。

しかし、初心者の方がこのような方法で短期間での合格を目指そうとすることは非常に難しいと言えます。

よって初心者の方は、ある程度時間をかけてじっくり内容を理解していくことが賢明です。

最短合格に向けた勉強のコツ

短期間で合格するには、試験で出題される項目をしっかり押さえており効率よく勉強できる教材を使う必要があります。

FP2級はFP3級と出題範囲が被っている部分が多いため、FP3級とFP2級を連続して取得すれば、FP3級で得た知識をそのままFP2級受験に活かせるので、効率よい勉強ができます。

また、効率よく勉強するには通信講座で対策することもおすすめです。

FP2級の勉強スケジュールについてまとめ

FP2級の勉強スケジュールについてまとめ

  • ゴールから逆算してスケジュールを組むことが大切
  • 金融関係の仕事をしている場合は、1か月での合格は不可能ではない
  • 独学時にはモチベーションや非効率の問題も織り込んでスケジュールを立てよう

ここまでFP2級の学習スケジュールの立て方について解説してきました。

自分がどのくらいFP2級の出題内容について知識があるかによって勉強時間を設定し、それに基づいて勉強スケジュールを立てるようにしましょう。

この記事を読んで、受かるための学習スケジュールを立ててみましょう!

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